※この作品はR-18です。

ダンまち in妄想部屋   作:美柚

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久しぶりの雌雄の更新になります。

剣姫雌雄はプロット的なもの(そう呼ぶの恥ずかしい位簡単なもの)が既に出来上がってるので話の流れは考えなくてよいので楽です。

ただ、同じ場所同じ組み合わせから始まる調教凌辱なのでどう違いを出していくかが遊べるところでもあり難しいところです。

今回もオッタル×アイズです。
※R18



剣姫雌雄 3日目 

 もうじき日が暮れる。

 日が落ちればまた繰り返される夜が待っている。

 それが分かっているからこそ抗うために必死必殺の闘いをみせる【剣姫】の姿は【フレイヤ・ファミリア】の団員の目にも驚きを通り越してあきれるほどに過激であった。

 とてもLv.6に上がってから日が浅いとは思えない。

 【剣姫】よりもはやくにレベルをあげ先達にあたるファミリアの幹部たちですらその才能を改めて賞賛するしかない。

 だがそんな称賛の眼差しが向けられるのは健闘をたたえてのものだ。

 

 ──よく【猛者】相手にそこまでやれる。

 

 自分たちの団長でありオラリオ最強である【猛者】に一対一でここまでやりあえる存在。

 勝者ではなく敗者をたたえる視線。

 それが自分を包んでいるとアイズは地面に倒れ込むたびに実感し、それを覆えさんと立ちあがり続けた。

 

 

 

 ◇◆◇

 

 

 

 とうとう日が暮れた頃。

 荒い息を抑えられず、愛剣を杖にしてアイズはかろうじて立ちあがった。

 『風』がきれて以降は押されっぱなしでまともな反撃ができていない。

 それは前日二日までの内容と何も変わっていないようだった。

 

 (どうして……ッ)

 

 悔しさがアイズの綺麗な顔をゆがませる。多少の切り傷と粉塵に汚れていたが瞳だけは負けん気と怒りと殺意を映して輝いている。

 アイズの疑問はなぜ勝てないのか、ではない。

 なぜ手ごたえが変わらないのか、である。

 初日とはちがう。

 二日目、そして今日と、アイズはオッタルを殺すつもりで黒い風を纏って闘っている。

 そのつもりがあるかないかは技のキレ味、苛烈さを明らかに変えていた。

 しかし、間違いなく威力を増しているはずのアイズの剣は初日と同じようにオッタルに届かない。

 二日目に怒りに任せてリル・ラファーガで奇襲したのが最大の戦果をあげたと言ってもいい。

 あれで大剣を潰した以降は何一つ違いがない。

 自分の最大の力すら同じように───全力を出さずにあしらえるのか。

 【猛者】はここまで強いのか。

 

 (フィンやガレスよりも……すごく)

 

 本気の二人とここまで闘ったことはない。

 だが感じる手ごたえは間違いなく違う。

 あの二人よりもここまで強いというのは信じられない存在であった。

 

 「何と比べている」

 「……フィンやガレス」

 「それで?」

 「………フィンたちよりも貴方は強い。圧倒──」

 

 圧倒的に。そう言おうとしたアイズを遮ったのはオッタルの笑いを含んだ声音だった。

 

 「ふっ、笑わせるな【剣姫】」

 「お、【猛者】?」

 

 フィンたちよりも強い。

 そんなアイズの言葉にオッタルはこの武人にしては珍しく、思わず笑ったというふうに口の端をすこしだけ緩めていた。

 そんな姿が意外で、新鮮で、アイズはつかの間、殺意をわすれていつもの顔色に戻っていた。

 

 「俺がフィンよりも圧倒的に強い? そんなことはない」

 「で、でも。貴方に私の剣は届かない」

 「断言してやる。今、俺に届かないその剣ではフィンにも届かない」

 

 アイズは『風』を纏えばフィンとは自分が少し劣るほどの実力差だと思っていた。

 少なくともオッタルに感じているほどの差はないと。

 だがそんなアイズの手ごたえは一刀両断された。

 

 「確かに、レベルの差は大きな壁だ。フィンとはその分だけ差があるだろう」

 「……なら」

 「だが、力と技の駆け引き──本気の闘争の場においてあいつは常に勝機を見つけ出す」

 「!」

 「俺と闘えばほとんどの場合俺が勝つかもしれん。だが、絶対に負けてはならないその一戦においてあいつは俺に迫りくるだろう。十度戦い九度負けても、あいつは一度の勝利をそこであげられる。そんな男だ」

 「フィンは……あなたに勝ったことが?」

 「ある。……あいつはそう思っていないかもしれんがな」

 

 何かを思い返すかのようにオッタルはアイズから視線をすこし外して目を閉じた。

 かつての闘いを想起しているその姿は事実を物語るようでアイズはどうやってフィンがこの最強の戦士にうち勝てたのか知りたくなった。アイズが知る限りオッタルのほうがレベルを先に上げ続けてきたと聞いてる。僕らの世代をリードしてきた、とはフィンの言葉だったはずだ。

 

 「フィンはどうやってあなたに?」

 「それこそ、フィンにあってお前にないものだ。俺やフィン、かつてのオラリオで泥を舐めた世代が身につけなければならなかった技の駆け引き。【剣姫】、お前は自分の力を最大限に生かしきれていない」

 

 視線をアイズにもどしたオッタルは昨日から地面に突き刺さったままの砕かれた大剣を手に取る。 

 アイズの必殺でもう武器としては要をなさなくなったそれはアイズのもつ力の証明でもあり、それでもなお届かないのには理由がある証拠でもあった。

 

 「これほどの威力を発揮できるだけの力がお前にはある。だが、ただ強いだけの剣に何の脅威がある。ただ速い剣に何を恐れる。そんなものでは獣の牙と何ら変わりがない。お前に足りてないのはそれだけの暴力を総べ、技にかえる技量だ」

 「技量……不足?」

 「お前は自分の全力を発揮した回数が絶対的に足りていない。その黒い風、いったい何度使った?」

 

 オッタルの言葉はにアイズは思わず指折り数えてしまいそうになって、やめる。

 だが、使わないようにしてきた。

 悪しき力であるかのように扱ってきた。

 ゆえに指で数えられるほどしか使ったことがない。

 

 「【剣姫】。自分よりも強大な敵を前にして己の全てを注ぎ込まなくて届くと思うか?」

 「いいえ。……私は、だからこそ、全力です」

 「獣のように暴力にまかせるのは全力ではない。お前のその荒々しい力を持てる限りの技量で研ぎ澄ませ。それが今のお前の全力だ」

 

 力を総べて技となせ。

 オッタルの言葉はアイズに思い返させていた。

 自分を鍛えてくれたたフィンの技が浮かんでくる。

 力に劣る種族でありながら自分たちをあしらえるだけのその抜きんでた技。

 あれをすぐにやれと言われてもできはしないが──。

 

 (ただ力任せに振るうことが全力じゃ、ない)

 

 それは知っていたはずだ。

 自分が怒りのあまり見失っていたことにアイズは自分を怒らせた相手の言葉で気がついた。

 そしてらしくない行為に及んだ猛者の意図が見えた気がした。

 

 「……あんなことをしたのは、私に本気で挑ませるため?」

 「俺は勝者として敗者から全てを喰らったにすぎん。そこからお前がなにを感じ取るかはお前にしかわからないことだ」

 「でも、やり過ぎだと思います。それに、分かっても、ゆるせない」

 

 本気の殺意を引き出させるためにしたことだろうと見当はついたし、オッタルがわりと予想外に指導してくれる気があったのもそれはそれでありがたかったが、やはり、一人の女として許し難い。

 再び金の瞳に殺意の黒い光がともり始める。だが、オッタルがアイズに求めている全力とはそれを総べた技をみせることである。

 まさに猛者の求める通りに進んでいるのかと思うと別の悔しさも湧き出てきてアイズはとにかく一度目の前の男をぶん殴ってやりたかったし、あわよくばちょん切ってやりたかった。

 

 「こい。負ければ今夜もお前は奪われる者のままだ」

 

 やっぱり今夜も──!

 乱れ終わった二日間の許し難い夜が思い浮かび、瞬間沸騰する。

 怒りが殺意に変わり身体を動かそうとするのをなんとか自制し、まだ留まらせる。

 既に『風』はない。身体はボロボロであとはない。

 あの強者に届くかもしれない一撃をうてるとしてたらそれはまだ話す余裕のある今しかない。

 アイズは狙いを定めて力を制御し、殺意を自分の中で昂ぶらせつつも抑えこんだ。

 

 「あなたの、斬り落とす」

 「…………できるものならな」

 

 絶対に。斬り落とす。

 アイズはその日の終わり際、それまでの中で最高の動きを発揮してみせた。

 

 

 

 ◇◆◇

 

 

 

 その夜は前日までと違っていた。

 三日目の夜、アイズははっきりと意識があった。

 

 「はな、して!」

 

 朦朧としていていた前夜までと違い、自らを組みふせ、抑え込んだオッタルに対して抵抗するだけの余力を残していた。

 既に身にまとっていた装備ははぎ取られて浴室内に散乱している。体力の限界で意識が薄れていたわけではなく、気を失う一撃を受けてこの日の鍛錬を終えていたアイズは、浴室に運ばれて身を剥がされている最中に目を覚ましたのである。

 

 「ッ! どうして、こんなことするん、ですか!」

 

 手首をつかまれ組みふせられた姿勢でアイズはオッタルを睨みつける。

 どれだけの力を込めようとオッタルの拘束から逃れられず、アイズはこの後の展開が予想できてしまう。それは前夜の再現であり、弱い自分が強い【猛者】に全てを奪われる図だった。

 

 「放してほしいのなら断ろう。俺にはお前を放す理由がない。お前が俺に勝たないかぎり、お前は俺の雌だ」

 

 アイズが残った全ての力で必死に押し返そうとしてもオッタルはまったく動じない。

 既に猛らせたモノがアイズの腹の上、臍を越えたところに押しつけられている。

 アイズは決して視線をソレにむけなかったが、押し当てられて伝わってくる硬さ、熱、大きさに驚愕していた。一度も見ていないソレをアイズは自分の花洞でしか感じたことがないのだ。

 だから、別の感覚でとらえたソレが自分の中に入っていたというのが信じられない思いだった。

 

 「私はっ、あなたのじゃ、ない!」

 

 怒りと雄の象徴に対する恐れが混ざりあい、それを受け入れていた前夜までの事実を認められず叫び声をあげる。それしかできることがない。

 

 「ないなら示して見せろ。お前は俺に懇願してばかりだ。願うことしかできない身の上でどうして俺の雌じゃないと言える?」

 「っ!」

 

 頭にきた。

 もとより初日の夜から怒り続けているのだが、アイズはオッタルへの殺意が日に日に、夜を増すごとに増していった。

 

 

 抑え込まれた両腕に今一度渾身の力を込めて拘束から逃れようとする───びくともしない。

 迎えるようにひらかされた脚で何度も膝打ちをいれる───小揺るぎもしない。

 

 

 「なん、で……ッ」

 

 悔しさが怒りを越えて表に現れた。

 本気で抵抗しているのに猛者には何一つ通用しない。

 

 「なんで、こんな……!」

 「理由などわかっているだろうに」

 「弱いからだって、わかってる! でも、あなたがまだこんなことをする、意味は、わからない!」

 「わからないのか?」

 「わからない! もう、十分すぎるほど私は貴方に怒ってる。私は貴方を殺すつもりで剣を振るってる! なのに……まだする必要があるの?」

 

 【猛者】がこんなことをしているのは自分に本気の殺意を持たせるため。

 アイズはオッタルの意図をそうとらえていた。自分の全ての力を引き出させるための行為だとしか思えなかった。

 だが、それならもう十分なはずだ。もう十分すぎるほどに自分は怒っているのにどうして【猛者】はこんなことを続けるのか。

 

 「ある」

 「いったい、どんな理由が……!」

 「お前を俺の雌にするために必要なことだからだ」

 「貴方の、雌にするって……それって、どういう意味で!」

 

 前夜までは思考が定まらなかったため抱かなかった疑問が次々とわいてくる。

 オッタルがたびたび口にする俺の雌にするという言葉。

 

 (意味がわからないっ)

 

 【猛者】にとっての恋人という意味なのか? それともより深い仲のことなのか? そんなわけがない。相手は美の女神に魅せられた武人だ。ならなんなんだ?

 何を求められているのか分からない。

 

 「言葉通りだ。俺は雄として雌を欲してる」

 「それって……?」

 「お前に子供を産ませ、お前とその子を守れるほどの強さを、お前を糧にして俺は得る」

 「こどもを……うませるため?」

 「それは俺が求めている事の一つにすぎない。俺はお前を得ることでより高みへ至ることができる。そのためにお前の全てを喰らうと決めた」

 

 そういえば、昨日の夜も、そんなことを言っていたような──。

 凌辱された断片的な記憶が浮かんでくる。

 その合間合間で告げられた、俺の雌、子供を産む、糧にする、などといった言葉を思い出す。

 あれらが【猛者】の求める本心の部分だというのか。

 アイズは驚いて緩んだ表情を鋭くとがらせるように硬くしてオッタルを再度睨みつけた。

 

 「私は、貴方の……雌になんか、ならない」

 「ならない、なりたくないで通用することだと思ってはいまい。奪われるか奪われないかだ」

 「でも! いくらこんなことをしても私が貴方のものになるなんて──ひっ!?」

 

 臍の上に押しつけられていた『雄』が移動し、アイズの花扉に食い込むとその花口にその先を突き刺した。

 ぬるっとした雌の汁が自分の口よりも大きい『雄』を迎え入れようと溢れだした。

 

 「っぅ! やめ、て」

 「【剣姫】、お前は勘違いしている」

 「……? なに、を?」

 「俺はお前の何も奪わない。俺の雌にするだけだ。……お前が恐れているのはお前が何かを失うことだ。お前が何かを奪われることだ。だが、俺はそんなことはしない」

 「ぇ……?」

 「勘違いするな【剣姫】。俺はお前を奪うと言っているのだ」

 

 また奪われる側になろうという屈辱と恐怖に耐えようと身構えたアイズはこの時うっすらとだがオッタルの真意を理解した気がした。

 

 「あなたは──」

 

 私を雌に、糧にするってそういうこと?

 なんとなく理解しはじめたその瞬間、ずりゅずりゅと花口を広げながら雄が雌を求めてその奥へと侵入してきた。アイズの花洞はじんわり濡れていて既に迎える準備を整えていたかのようにその狭い中を滑らせて迎え入れた。

 

 「あっ! う、ぁっ」

 

 音がなりそうなほどに拳を握りしめ、背筋をそらし、目を閉じてアイズはハッキリとわかる『雄』の侵攻に身を震わせた。

 

 「俺はお前の雄としての務めを果たしているにすぎん。これも俺という雄をお前に刻んでいるだけだ」

 

 ぎちぎちと花口がオッタルのモノを頬張っている。

 痛みや限界を感じ取れるほどの余裕もなかった前夜までと違いアイズははっきりと『雄』の存在を感じ取れた。

 

 「お……っぎぃっッ」

 

 噛みしめた口の端から声が漏れる。

 アイズの花洞はオッタルの『雄』によって掘り返されていた。粘液がなければ挿れることもできなかった初めての夜に比べれば雲泥の差があるほどに開発されていた。先っぽをあてがわれて溢れて来た雌汁だけで『雄』を頬張るように呑み込めた。

 だが、それだけだ。もともとの体躯の違いは埋められない。挿いるほうがおかしいモノが挿いってしまっている。そのみっちり、ぎっちりとした感覚は一つになったというに相応しかった。

 

 「俺をこうして受け入れられる雌はそれだけで貴重だ。【剣姫】、お前には俺の雌に相応しい価値がある」

 

 アイズの『雌』の入り口にたどり着くと、へばりつく花洞の蠢動をひきはがすようにオッタルの『雄』がその存在を刻み込みはじめる。

 滑らかとはとてもいえない粘りっこさと重さを感じさせるその掘り返しのたびに溢れ出る雌の悲鳴がぷじゅぅ、ぷじゅっと小さな音を立てて濃密な雌の汁を噴出させた。

 

 「ぃずぅっ! いぅいっ、うっ!? い、たぁッ!? こ、ん、な、やめっ、ッ~~~!」

 

 アイズの声は苦痛と戸惑いをあらわにしていた。感覚が鈍くなっていたこれまでの夜とは違って自分の中にある異物が内側をこそぎ落とすように動くたびに苦しさと激しすぎる快感が襲っていた。小さな薄い痛みの膜が中に広がりそれをずっとなぞられながら、『雄』に触れた個所が熱を帯びたような快感を訴えている。痛みと快感が途切れず、不快に感じてしまいたい異物の存在が甘くも焼ける刺激的すぎる快楽を与えていた。

 

 

 ぷじゅぅっ

 

 

 交り合うホットスポットから掻きだされた雌汁の量が増えていく。花洞がどれほどの熱を感じているかを現すかのように温かなソレが浴室内にアイズの雌の匂いを充満させた。

 それは雄を誘惑し求める発情した雌のソレだった。

 

 「ひっ! っぁ~~~~~っ!」

 

 何度動いても萎えず衰えず掘り返し続ける『雄』に『雌』が先に根をあげた。

 へばりついて離さなかった花洞が奥へ吸引するように『雄』を絞り、痙攣する。

 

 「はぁ、はぁ、はぁっ。い、ま、の……?」

 

 それはアイズがハッキリと認識した初めての絶頂であった。

 鈍くなっていた思考と感覚ではどこか遠く感じていた、フィルターに包まれていた快楽の波だ。

 ようやくハッキリと味わえたその波に流されるように、全身の力が抜けていった。

 

 「やはり、一度達するとお前の具合はよくなる。お前も、より俺を感じ取れるだろう?」

 「なに、を……言って──んっ♡ ぇ、あっ」

 「その声音を覚えろ。それがお前の雌の啼き声だ」

 

 吸いついてくる『雌』の奥を『雄』が軽くノックした。

 瞬間、奔りぬけてくる熱の衝撃がアイズに雌声をあげさせる。

 昨夜の終わりにあげ続けていた声を思い出し、アイズは咄嗟に自分の口をふさぎたかったが抑えられた手は当然動かず、花口が漏らし続ける雌の香りとあわせて雌の声を発し続けた。

 

 「あ♡ こんにゃ♡ こんあのしら、しらっ、ひぐぅっ♡ これ、だめ♡」

 

 隠すことを許されず雌としての自分を暴かれ、それを見せつけられる。

 ハッキリと感じてしまっているこの今夜の記憶は昨夜までのように曖昧に断片的に残るようなことはない。自分がどんな様子でどんな反応をしたのかを明日以降ずっとアイズに教え続ける記憶になった。

 

 「あ♡ いっ……くっぅ、あぁぁぁあああっ♡♡」

 

 電撃に当て続けられているかのような快感の波に呑まれ、身体をはねさせて感じきる。

 アイズのそんな様子をオッタルは終始見下ろしていた。

 息を荒げることもなく、ただ味わい、咀嚼していた。

 その様は見上げるアイズには絶対的な支配者のように映った。

 

 「俺の雌になるということは、どういうことか、分かるか?」

 「ふぁ……あ♡ っ、なん、のこと……」

 「今のように俺から与えられる存在になるということだ。雌としての喜びを与え、雌としての幸せを保証する。それが雄の責任だ。……俺はお前と手合わせするこの日々の中でお前に示し続けよう。それができるということを」

 「おぅじゃ……」

 

 『雄』が動きを止めても甘いしびれが抜けない中、アイズはオッタルの言葉の意味とこの行為の意味をついに理解した。

 

 

 

 番(ツガイ)に選ばれたのだ。

 

 

 

 夫婦や恋人のような愛や恋が頭に来るような関係ではない。

 雄が雌を欲するという自然の摂理、当然の生業。

 誰もがもっているその本能を満たす相手として選ばれたのが自分なのだ。

 思い至った瞬間、昨夜の誓いを思い出した。

 

 『俺の雌として守ってやる。雌姫。我が女神に誓って』

 

 絶対の存在である女神に誓って守ると言った【猛者】が嘘偽りを言うはずがない。

 【猛者】は奪う側ではなく、守る側になると言っているのだ。

 

 「あなたは……私を、あいしてない、のに……」

 「愛があれば満たされるような雌ならばこんなことをしはしない。お前は愛ではなく、もっと別のものがなければ満たされない。そんな雌だ」

 「別の……もの?」

 「安心だ。お前を揺るがぬ安心で包める。そんな絶対的な強者でなくてはお前は満たされない」

 

 その言葉がかつて酒場で仲間(ベート)に問われたことだとアイズは理解し、そしてそれに関しては驚くほど簡単に答えを出せてしまう自分がいることも知っていた。

 【猛者】や仲間(ベート)の言う通りなのだ。

 アイズ・ヴァレンシュタインにとって番(ツガイ)とよべるような存在に求めることは一つなのだ。

 

 

 ──私を守ってくれる強い雄(ヒト)

 

 

 はっとした。

 まるでそれが自分の本質であるかのように感じてアイズは首を横に振った。

 守ってくれる人を求めることはもうやめたのだと。

 

 「私は……守れる、自分を、仲間を、大切なものを……!」

 

 嘲笑されるのを覚悟してアイズは言った。自分がどうありたいかを。

 抵抗らしい抵抗もできずに組みふせられている身で何を言うのかと言われてもこれだけは譲れない。

 弱い、ただ守られるだけの自分とは決別したのだ。

 

 「そうかもしれないな。【剣姫】。お前であれば多くのものを守れるだろう」

 

 だがアイズの予想に反してオッタルはアイズを肯定し──上書きした。

 

 「だが……そんなお前を守れる存在は俺だけだ」

 「!」

 「お前を手にいれ、その手の中で誰にも犯させず、何者からも守れる雄はお前よりも強くなければならない。……お前が俺の雌になる条件を満たしているように、俺はお前の雄になる資格を持っている、そう示すことができる唯一の雄だ」

 

 

 ズクン。

 

 

 『雄』と繋がった『雌』の中心部が熱く疼いたきがした。

 与えられて応えるように響いた先程までの快感とは違う。

 自分の内側から発する切なくなるような甘すぎて短すぎる雌の囁きだった。

 動きを止めて見つめあっていいるだけなのに、そんな甘い囁き一つで湧水のように雌汁がにじみ出てきた。滴り落ちる雌汁が部屋をより濃密な雌の匂いで満たしていた。

 

 「【剣姫】、俺のもとにこい。俺の雌として生きろ。雌として応えさえすれば俺は雄として応えよう。何からもお前を守る」

 

 オッタルが抑えていた手を離してアイズを抱き寄せた。

 胸の内にすっぽりと収まるほどの体躯の違いがアイズには圧倒的な安心を感じさせた。

 

 「……どうして、私を選んだんです、か?」

 「俺が雌に求めている資格はただ一つ。俺がより高みへ至るための糧になれるかどうか、だ。お前は俺を成長させるほどに強い。強いお前を守れるようにと俺はお前を手に入れればより強くなれる、理由はそれだけだ」

 

 より高みに至るため。

 そのためにアイズはオッタルに指導を願った。

 そしてオッタルはそのためにアイズを欲している。

 通じあえる信念が同じであった。

 オッタルの真意をきき、アイズは驚きの連続であったがそれ以上に驚いたのは、悪くないと思ってしまっている自分の心であった。

 訳も分からずに凌辱されたことが許せないのは変わらないが、この強い雄に守られるというのは嬉しいと感じてしまっていた。

 

 「……返事は、全部、終わってからで、いいですか?」

 

 だからあれほど殴りたいと思っていた相手の顔がすぐ近くにあるのに、手が自由に使えるのに、そうしなかった。

 

 「構わん。それまでの間に俺はお前に教え込むだけだ。お前を得るに値する雄だということを」

 「あっん♡ むぅっ」

 「抑えてもいい。俺はすきに貪る。だからお前も──すきに啼け」

 

 話は終わった。

 そう伝えるようなオッタルの味わような交尾が再開される。

 オッタルが子種を注ぐまでの間にアイズは両手で数えられぬほどの絶頂を繰り返した。常人であれば気をやってしまいそうな激しさだったがLv.6であるアイズはその激しい快感を味わいつくし──この夜のことを全て覚えていた。

 

 

 

 全てが片付いた時にアイズの返事が雌になる(YES)だったのはこの日刻まれた雌として雄に守られる安心感のせいであった。

 【猛者】が与える安心感はそれほど満ち足りていたのだった。

 

 

 

 ◇◆◇

 

 

  

 「ん♡ んあ♡ あ、あ、あっ────♡ ん、んっ」

 

 雌の声が響く。

 既に指で数えられぬほどの子宝に恵まれても、この雌がその胎に子を成さないことはない。

 産み落とせば孕み、孕めば産む。

 時には二人、三人とまとめて産み落とし、自分が認めた雄にその全てを捧げて奉仕する。

 

 「イク、イキます……!」

 

 

 びゅるぅ、どぷ、どぷ、びゅうるっ

 

 

 今年も種付けが完了する。

 来年も再来年も、ずっと無事に孕めればいい。

 かつて【剣姫】とよばれた【雌】は心底そう願った。

 

 

 

 

 

 剣姫雌雄 3日目 終わり 4日目へ続く。

 

 

  




お読みくださりありがとうございます。

アンケートを取ると微妙に僅差で剣騎シリーズより人気がある雌雄ですが、この話はどうでしたでしょうか・・・・・・。

雌雄はあと最大5話まで書けると思いますのでその都度アイズがオッタルの手に落ちていく様を描ければいいなと思います。


よければご感想いただけましたら幸いです。


次回更新はどっちになるかなぁ。次回更新どっちがいいかとか希望あれば聞くかもです。
なので感想ください(欲望に正直


なんで小説とか小話投稿すると感想がこんなに欲しくなるんでしょうね?
こういう現象に名前はあるんでしょうか。
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