※この作品はR-18です。

ダンまち in妄想部屋   作:美柚

9 / 28
想像以上に手間取りました。

剣騎アイズ・ヴァレンシュタインの婚約のR18パートになります。
アイズ(男)×リヴェリアになります。

さっぱりしたものにはできないと一晩分の進行でかなり気を使ってしまいました。
もっと匂いやら光の加減などを描写にたすかもしれません。

とりあえず投稿です。

最初から最後までセックスシーンになりますのでお気を付け下さい。

※性別反転有、R18


剣騎アイズ・ヴァレンシュタインと正妻

 初めての口付けは熱かった。

 温かさの源泉がソコにあるかのように重なった唇は愛しさという熱に犯されていた。

 その熱がじんわりと広がって頭を呆けさせるようにひろがり、全身を愛で包んでいく。

 

 

 ───口付けとは、こんなにも幸せなものなのか。

 

 

 のぼせるように思考を染められる感覚を味わっていると気がつけば寝台に寝かされるように押し倒されていた。整えられたシーツをわずかに乱すように唇が触れあい、少し離れては強く密着するように交わされ、夢中でそれに応えてるうちに唇が離れる。

 

 「ぁ……」

 

 それを惜しむように離れた唇を追いかけると目があった。

 童と呼べる頃から見合わせてきたはずの金瞳がいま初めて目にする色味を帯びていた。

 知っている中で一番近しいのは───獲物を目前にした狩人の目だろうか。奇妙なことに冷静さと抑えきれない興奮とが両立している瞳だ。

 

 

 ああ、やはりその気だったか。

 

 

 寝静まった頃に想い人の部屋に忍ぶと言ってきた時点でどこまでの気持ちかは察していた。

 だからそのことに驚きはない。むしろお互いの気持ちが同じで助かったとさえ思える。ひとり先走しるようなことにならないのだから。

 

 

 ───いい?

 

 

 息を荒くするような無粋さは見せていないものの、隠しきれないその欲求が短い言葉にすら匂いをもたせているようだった。

 

 

 雄(アイズ)の匂いだ。

 雄(アイズ)の瞳だ。

 雄(アイズ)の声だ。

 

 

 雌(リヴェリア)を前にして本能のままに貪ってしまいたがっている雄の姿(アイズ)だ。

 そんな初めて目の当たりにする雄の姿(アイズ)に恐れ交りの期待が胸中でざわめいた。

 

 

 今夜こうなればいいのに。

 

 

 自問自答するなかで期待してしまった、そんな想像が目の前に広がっている。

 

 

 ───優しくしてくれ。全て任せる。

 

 

 期待の中にある初めてへの恐怖と楽しみに力が入る手足を緩める。

 反射的に閉じてしまいそうな足が邪魔にならぬように、雄(アイズ)をその合間に誘い込むようにひらいた。

 こうすれば自分では閉じきれるものではない。あとは相手に任せればいい。

 そう思い実行した瞬間、自分が嫌うエルフとしての価値感が脳裏にはじけた。

 

 

 今すぐ不埒者を拒むべき。

 大声をあげるべき。

 報いを受けさせるべき。

 王族が他種族とするべきではない。

 

 

 (だまれ、だまれ、だまれ───だまれ!)

 

 

 全てのことに覚悟を決めて望んだこの時ですら根強く自分に絡みつくしがらみに自分の度し難い想いが湧き出てくる。最も愛し愛されたい存在との大切な一瞬にすら湧き出てくるエルフという種に腹が立った。そしてそれを克服できぬ自分が許せなかった。

 

 

 ハシタナイ。キタナラシイ。

 

 

 そう感じる気持ちごと許せぬ自分を断ち切るつもりで、鋭い音をのこして帯を緩めた。

 一見肌けさせるのに苦労しそうな着衣だが、解き方さえ分かっていれば帯を一つ引っ張ればいいだけだ。

 もう身を隠すものはない。

 両開きに肌けた着衣の合間にはもう何も身につけていない。下着は元よりつけていなかった。 

 唯一室内を照らしていた備え付けの灯りが薄ぼんやりと温光で素肌を照らし、より鮮明に艶やかにさらけ出している。

 

 

 ───綺麗。

 

 

 素肌をたどる雄(アイズ)の視線に思わず手で胸元を隠す。思った通り反射的に足を閉じようとして雄(アイズ)の胴体を挟んだ。帯を緩めて半ば脱げ落ちそうになっていた服はもう着ているとは呼べなくなっていた。

 

 

 

 ◇◆◇

 

 

 

 閉じた扉を開くのに強引さは必要なかった。

 そっと手を添えてゆっくり押していく。倒していく。

 最後に両腕をベッドにぎゅっと押しつけると脱げかかっていた服がずれ、紅真珠のような頂とそれを盛り上げる乳房がちいさく揺れた。

 スレンダーな美人だと評価する何も知らない人達がいるが、私は知っている。リヴェリアがずいぶんと着痩せすることを。

 

 (昔の記憶より、ずっと……綺麗で、おっきい)

 

 幼い頃、一緒に入浴していた際、目に焼きついた裸体の美しいシルエット。

 何ども思いだしては用立てていたその記憶を塗り替えてしまうほど、目の前の光景は煽情的なのに犯しがたい美しさだった。

 

 「……」

 「……み、見過ぎだ」

 「全て任せてもらったよ?」

 「それは、その、そうだが……」

 「もう少し、綺麗で可愛いリヴェリアをみてたい」

 

 恥ずかしがっているリヴェリアの姿が大変愛おしくてまたキスをする。

 唇をあてるだけのものを何度も何度も重ねていくうちに、抑えていた手から力が抜けてくる。

 

 「ん……平気?」

 「ぁ……ああ。……口付け、とは、すごいな……されてると、いろんなものが溶けていくようだ」

 

 惚けた顔でそんなこと言わないでほしい。やめられなくなる。

 薄紅色にほんのり染まってるリヴェリアの顔色が声音が、期待している雌のものに変わっていく。

 まるでキスするたびに自分の色に染まっていくようだった。

 アイズは何度もキスを繰り返してリヴェリアが自分で染まっていくのを確かめる。

 

 

 ペロ。

 

 

 「ん、ぁ」

 「おいしいよ。リヴェリアの唇。……ぺろ、ちゅ、ん」

 

 唇を舐めて、吸い、味わう。

 初めて舌を使っても、リヴェリアはびくつかない。繰り返すキスに夢中になっていた。

 だから舌を挿れるのも確認しなかった。

 唇を舐めて少し開いたその隙間に舌を入れる。するとリヴェリアは自分から舌を絡めてくる。

 

 「ん、じゅる、ちゅぅ、ん」

 

 舌が絡み合い、お互いの唾液を交換し合う。

 溶け合うという表現がぴったりなほどキスをすることに夢中になっていた時、アイズは抑えていたリヴェリアの手が小さく痙攣するように震えたのを感じ、ぴたりとキスを止めた。

 淫らに乱れた呼吸を繰り返しているリヴェリアを見下ろす、伸びた耳の先をじっと見ていると時折しびれたように何やら痙攣している。

 

 「リヴェリア……可愛い」

 「はぁ、ふぅ、ん、ん……?」

 

 よく分かっていない様子のリヴェリアだったが軽く達してるのは間違いない。

 そんな自分の身体の反応に無自覚な様子がまた愛しさを膨れ上がらせる。

 その愛しい想いが爆発しないように、気をつけながら抑えていた手を離し、横から盛り上げるように乳房を揉み絞る。

 

 「や、わら、か……!?」

 

 揉めば掌から丁度よくこぼれるその乳房の柔らかさに思わず声がでる。

 紅真珠の頂点に向かって乳を搾るように、優しく、優しくと自分に言い聞かせて揉んでいく。

 胸を揉まれて身を震わせ、声をあげているリヴェリアの様子がつかの間意識から消えた。

 あまりにも柔らかくて、張りがあって、力を少し入れればその純白の丘に指が沈み込んでいく。

 犯しがたかった白乳は指を沈ませるたびにまるでその内を晒すかのように淫らな変化を見せ続けた。

 

 「は……ぅっ」

 

 延々と揉んでいられたアイズの意識を戻したのは明らかに感じきった雌声だたった。

 顔をあげたアイズを迎えたのは耳がビクビクと小刻みに震え、潤んだ目で非難するかのように見つめてくる翡翠の瞳だ。

 

 「さ、っき、から……揉んで、ばかり……! 先がうずいて、もう───」

 「リヴェリア……?」

 「ち───、む、胸、の先、先に全部、集中してるみたいで、切ないんだっ」

 

 ──恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしいっ。

 

 

 羞恥に身を震わしながらも、切なすぎるほど揉み絞られて感覚が集中した胸の先、乳首も触ってほしくてリヴェリアはたまらず声を荒げた。

 乳房を絞られるだけでは快感がたかまっても達するほどの激しさではない。ずっともどかしい昂だけ感じさせられてまるで勃起したかのようにリヴェリアの乳首は硬くなっていた。

 

 「ごめん。ここ、寂しかった?」

 

 我に返ってアイズは反省し、お詫びにと乳首のまわりを円を描くように指先でなぞり始めた。

 直接乳首に触れはしない、それどおろか、まるでじらすかのようにふっと息まで吹き掛けた。

 

 「ッ~~~ぅ、な、なぶるなっ」

 「ごめん。ちゃんと、してあげる───よ?」

 

 謝った瞬間不意打ち気味に赤く敏感に育った乳首をアイズは二つ同時につねった。

 指と指の間できゅぅっと音を鳴らせるような痛烈な刺激で、快感だった。

 

 「ひっ────ッっっ!?」

 

 胸と胎の奥。

 どっちが先に痙攣したのか分からないほど激しくリヴェリアは震えて、自覚できる程イキはなった。

 ぴゅぅっと強い刺激に相応な愛液が痙攣するたびに漏れ出た。

 

 「ひ、ぁ、これ、なん……んっっ!?」

 

 キスしてる最中の軽く達した程度とはレベルが違う。溜めに溜めた胸責めが与えた快感は全身を感電させたかと思わせるほど震わせた。

 その快感に戸惑うリヴェリアに暇を与えずに、アイズはそのしびれている乳首を吸った。

 

 「んぅ、ちゅっ、ちゅうッ、れろ、んっ」

 「ひゃぁっ、うぁ、すう、ん、あんっっ」

 

 本当は腕扉をひらいた時にすぐにで吸いつきたかったアイズは待望のリヴェリアの胸を音を立てて吸い飲んだ。ミルクがでようものなら喉を鳴らして飲み干す勢いだった。

 アイズが左右どちらも同じ勢いで綺麗に吸いきった頃には、リヴェリアは息も絶え絶えというありさまであった。漏らしたかのような愛液の染みが円状に広がっていた。

 そんな快感にしびれたリヴェリアを見下ろして、アイズは少し胸をなでおろした。あまりにも胸を子供のように吸っていてはリヴェリアが母性の方を強めてしまわないかと心配していたのだ。なのであえて強く激しく胸を愛撫していた。

 

 

 ───準備・・・・・・よし。

 

 

 リヴェリアの濡れそぼった蜜口を広げ指を一本ゆっくり挿入し、くちゅくちゅと音を立てて広げていく。予想していた通り、まったく手をつけられていない密穴の中は狭く年下の少女のような未発達な印象すら感じさせた。

 

 「───! ん、あ……あいず、これ、はいって」

 「リヴェリア。大丈夫、指ですこし準備してる最中だから」

 「ゆ、び? ん、あっ、あい、あいずぅ……っ」

 

 いきなりの挿入に始まったのかと恐怖が先だったリヴェリアをアイズは子供をあやすように撫で、恋人にするかのようにキスをして落ちつかせた。

 もういい加減アイズのほうも限界であったが、入念に準備しなければかなり痛い思いをさせてしまうと二本目の指できつきつな密穴の様子から確信してしまっていた。アイズの肉剣は指二本どころではないのである。

 

 

 ぬちゅう、にゅっじゅ、にゅちゅ

 

 

 「ん……っ、んんっ、ぷぁ、あい、あいあいずぅ、も、もう何度もぉッ、ぁ、また、んっぁッ」

 「きもち……いい?」

 「んッ、ン。……うんッ」

 

 キスをしながら、愛撫を重ねて、とろっとろの蜜口がアイズの指二本を抵抗なく受け入れる頃にはリヴェリアはもう軽い絶頂から大きいものまで快感の波が納まらない状態になっていた。

 ネットリと指に雌蜜を絡めてながら引き抜くと、そこにはヒクヒクと快感の波に小さく蠢動を繰り返す蜜穴がその入り口をぱっくりとあけてアイズの肉剣をいまいまかと待っているようだった。

 

 「リヴェリア……するよ。私とリヴェリアの、初めて」

 

 ぱっくりひろがった蜜口に自分のさきっぽを押しあてアイズはリヴェリアを見下ろす。

 すると蕩けきった表情をしていたリヴェリアが手を伸ばしてアイズの背を抱きしめた。

 挿入を後押しするように、せかすように身体を密着させる。

 

 「あいず……愛してる。私の全て、おまえにもらってほしい」

 

 自分の中にある嫌っているのに捨てることができないもの。

 それを気にして動けない自分をどうかもらってほしい。

 束縛してくるエルフという種、自分が生れ持ってしまった価値感、今ですら「ダメダメだ!」と騒ぎたててくるこの許し難い感性から自分を切り離してほしかった。

 

 「うん。私は……誰よりもあなたを愛してる。誰からも、何からも、あなたを守ってみせる。救って見せる。大好きだよ。リヴェリア」

 

 リヴェリアに引き寄せられるままアイズは二人の隙間を消していく。

 ゆっくりと肉剣が密口の中へ侵入し、未開発な狭い入口を越え雌密でとろける中を進み──ぶっっと小さな音を立てて破瓜の瞬間をむかえた。

 

 「挿入った、よ。リヴェリア」

 

 みっちりと締め上げてくる膣の蠢きに口の端がふるえるほど気持ちいい。

 結ばれた合間から雌蜜とともに鮮やかな血が溢れ落ちた。

 

 「あい、ず……」

 「大丈夫……? いたい?」

 「いたみは、それほど、だ。だが……はは、初めての痛みだ」

 

 抱きついていた手を離して、リヴェリアはアイズの頬を撫でた。

 

 「この痛みを、お前が与えてくれて……本当に嬉しい」

 「……そんなこと、今いっちゃだめだよ。我慢できなくなる」

 「我慢、しなくていい。痛みより、幸せが勝ってる。もっと、幸せにしてくれ」

 

 リヴェリアは押し倒された時と同じように手を広げ、全てアイズに任せるようにできる限り力を抜いた。

 不思議なことに力を抜けば抜くほど、繋がった蜜穴だけがより強く蠢いていた。

 

 「お前の──好きにして、いい」

 

 そんなことを言われてはもう我慢の限界だった。

 アイズの中の最後に残った理性が押さえつけるのではなく、指と指とを絡ませてしっかりと手をつながせる。

 途端、止まらなくなった。

 

 

 ずりゅッ! ずりゅずりゅりゅッ! ずりゅッずりゅッ!

 

 

 「ぁっ!? あッ、ぁああっ、あ、あっ!」

 

 まだ痛みの残る中を無遠慮にえぐられて、リヴェリアは覚悟していても堪え切れない声をあげる。。

 ベッタリとへばりつくほどに吸いつくというよりは狭い密穴から、もっと雌蜜を掻きださせるように雄々しさをました肉剣が何度も往復する。

 一突き一突きが驚くほど的確に子宮をえぐり続ける。

 その耐えがたい衝撃のあまりリヴェリアは身体を震わせ、耳が痺れるほど快感にうめいた。

 

 

 びくん、ビクッ! ビクビクッ!

 

 

 「っ~~~ぁっ」

 

 挿入前から出来上っていたその蜜穴は痛みすら快感をあたえる刺激の一つにしていた。

 痛みに耐えるよりも気持ちよさに震えはじめるとさらに快感の波は激しさを増す。

 蜜穴が雄を排除するのではなく迎え入れようとする。奥へ奥へといざなうように吸いつき始め、子宮が口を広げるようにまち構えていた。

 受け入れはじめた密穴を味わいつくすようにアイズは腰を打ちつけた。

 

 

 ズュプゥッ!

 

 

 ぷちゅぅっと結語部から雌蜜がにじみ出た。

 目一杯に沈められた肉剣が蜜穴から雌蜜を掻きだして、子宮の広がった口へと剣先を突き立てている。

 瞬間、リヴェリアを感じたことがない昂ぶりが襲った。 

 

 「あっ、これっ、これ、はッ、これ、、い……ゥ!」

 

 炎のような快感が子宮から燃えひろがり、腰が弾む。

 全身が快感を訴え続けた。

 一瞬の閃光が奔ると、激しい痙攣が始まった。

 

 「あっッ、あ───ッぁ」

 

 繋いだ手をこれでもかというほどに握り締めながら納まらぬ快楽の痙攣に耐える。

 しかし、リヴェリアは既に絶頂し切っていたが、アイズはまだまだ足りていなかった。

 蜜穴全体で痙攣して肉剣を迎え入れている中をえぐりこんではグリグリと奥へとねじ込み続ける。

 いくら雌が達しようが関係ないとばかりに、味わい尽くし、しゃぶりつくさんと貪り続ける。

 

 「~~~ぁ♡ あ♡ んぁ♡ あっあっ」

 

 もはや絶頂が止まらず、喘ぎ声が雌の鳴き声に変わり、今夜まで何も知らなかった蜜穴が一人の雄のために作りかえられていた。

 自分の愛しい女が自分の雌になったと理解するほどの余裕もなくアイズは味わい続ける。

 限界まで溜めに溜めて一度に放とうとする。

 この雌に刻み込もうと準備する。

 

 「───孕んで」

 

 

 ドぷ。

 

 

 熱い塊がせりあがり子宮の中に吐き出される。

 容赦のない吐射が液体とは思えないほどの濃密な種を注いだ。

 

 ドぷ……どびゅ……どぷ……っ。

 

 雄の全てを濃縮したような種付けが長々と行われる。

 一度に吐き出しきれるような量でも濃さでもなかった。

 腹の上からでもわかるほど、注がれて膨れた胎になりようやく種付けが終った。

 既にリヴェリアは気をやるほどに雌として至上の快楽を味わっていた。

 

 「ふ──、ふ──、ふ──……まだ、したい」

 「ぁ……♡ ぁ、ぁ……ぁ♡」

 「もっと、する……っ」

 

 とうとう繋いでいた手も離し、その手で白乳を鷲掴みにしながらアイズはその一晩の間自分の雌(リヴェリア)を味わい続けた。

 

 

 

 ◇◆◇

 

 

 

 バチコン!

 

 

 あまりの衝撃に目の前に星が浮かんだ気がした。

 アイズはベッドにめり込みながら痛みに声をあげることもできなかった。

 

 

 

 愛を確かめ合った濃密な夜を過ごしたアイズは結局眠ることができずにリヴェリアを抱きしめてずっと眺めていた。

 するといつもの習慣なのか日が昇る手前頃にリヴェリアが目覚めた。

 それに気がついてはにかみながら朝の挨拶をしようとしたアイズだったが……起き上がったリヴェリアに特大のゲンコツをお見舞いされていた。

 

 「~~~っつぅ、な、ん、で」

 

 大きなたんこぶを作りながらよろよろと顔をあげたアイズは思わず後ずさった。

 本気で怒っている……叱りつける手前のリヴェリアの顔がそこにあったからだ。

 

 「なんで、だと……?」

 

 リヴェリアの怒りは本物である。昨晩あれほど乱れたとは思えないほどのギャップを感じさせる激しい怒りを全身から漂わせている。

 

 「説明しないとわからないのか?」

 

 やり過ぎたのだろうか──。

 アイズは昨晩の気を失ったあとも続けたリヴェリアとの初夜を振り返った。好きにしていいと言われたからといって確かにやり過ぎたのかもしれない。

 

 「ごめんなさい。やりすぎ───たっ!?」

 

 

 バチコンッ!!

 

 

 もう一発お見舞いされてアイズは目が回った。

 たんこぶの上にたんこぶができるような衝撃だった。

 

 「そのことじゃない。好きにしていいと言ったのは私だ。私が望んだことだ。怒ることじゃない」

 「じゃあ……なにが?」

 「本当に分かってないのか?」

 

 わからないっと涙目になりながら首をふるふるとふるアイズにはやり過ぎたことを除けば何を怒られているのか見当がつかなかった。なにがそれほどリヴェリアを怒らせているのかさっぱりわからなかった。

 

 「なら、言ってやる。アイズ……お前、昨晩のようなこと、一体何処の誰としていた!」

 

 怒りの炎が噴きでたようにリヴェリアの鋭い怒声がとぶ。

 大きな声ではないのに鋭く刺さるような声がアイズをつきさし、ベッドから落とした。

 びっくりしたアイズが転げ落ちたのである。

 

 「え、あの、え、あ、それ、どうして……?」

 「気がつかないとでも思ったのか? アイズ……お前の夜の営みは、上手過ぎだ。断言する。お前は初めてじゃなかった。私はお前を誰よりも知っている。……初めてであんなに手なれたようにできるものか!」

 

 びくつくアイズを睨みつけながらリヴェリアは確信していた。

 アイズが手なれるほどに女性経験があるということを。

 アイズ・ヴァレンシュタインというヒューマンが器用ではないことは最も身近にいる身として理解している。初めて挑戦することを器用にこなす男ではないのだ。

 だから昨夜だってお互いに不慣れながらも初々しく結ばれるのだろうと思っていたのだ。だが、いざ夜を共にしてみればつねにアイズがリードし続け、自分は翻弄されっぱなしである。絶対におかしい。

 

 「行為の最中から薄々感じてはいたが、お前にとっては初夜でなくても私にとってはそうだ。お前とのはじめてだ……行為の最中は忘れておいてやった。だが夜があければ話は別だ」

 

 秘所の入り口が分からず焦る、そんな反応をするのがアイズで間違いない。

 

 

 

 そう未経験なら!

 

 

 

 昨夜の手際の良さは不器用なアイズがそこまでできるようになったほどの経験がなせる技だとリヴェリアは分かったのだ。だから──自分という想い人がいたのに影でソレを重ねていただろうアイズに怒ったのだ。

 

 「お前は私に愛を囁いておきながら……愛を誓っておきながら、その実、裏で他の女を作っていたんだろう! そんな浮気者に身を許したと思うと怒りがこみ上げてくる……っ、このぉ、アイズ! 私がいながら!」

 「ち、ちがう! ちがうの! リヴェリア、話をきい───ふぎゅ!?」

 

 

 バチコーンッ!!!

 

 

 弁解する暇も言葉も許されず、アイズは助け船が来るまでの間に何発もゲンコツを貰うことになった。

 

 

 結局。

 

 

 結婚は当分延期になり婚約という形で落ちつくことになった。

 平謝りし続けたアイズの頭には何段ものたんこぶタワーが建築されていた。  

 夫婦になるにはまだ道半ばであった、

 

 

 

 fin.

 

 




お読みくださりありがとうございます。

ここから剣騎アイズの過去の事情に踏み込んでいく中で続きを書こうというわけです。
つまり時系列的にはひとまずここが最も新しいというわけですね。

アイズが手なれるほどに夜の技を身に付けた経緯でハーレム関係を構築していくという流れです。
一応全て相手も含めて決めているのですが希望の相手などいたご感想の終わりにでも言ってもらえると追加で決めるかもしれません。

すくなくてもアイズには酒癖がわるいという免罪符めいた行為に至る理由付けがあるので誰とでもできないわけではないかもです。

あまりにも趣旨に反した相手は難しいでしょうが。
※剣騎はリヴェリアにべた惚れなので。


次回更新はとりあえず剣姫雌雄が先になるかもです。なぜならもうほとんどかけてるから(並列してかいてた。


よければご感想などぜひぜひお聞かせ下さいです。
ありがとうございました。
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