HEROS OF HONEY LAND OMNIBUS 作:地水
拙いながらも参考資料をにらめっこしながら書いた、少し先の未来の二人の初夜。
どうぞお楽しみください。
「――――どうしてこうなった……」
一登は自分の片手を顔で隠しながら、目の前に広がる光景に項垂れていた。
自分の部屋、床には二人分の脱ぎ散らかされた衣服、ベッドの上で裸の自分。
上も下も何もつけてないため、体を隠すものは局部を覆う毛布くらいだ。
なんで裸で寝ていたのか……それも気になるところだが、一番気にしなければいけないのは隣で眠っている『彼女』のことだ。
一登の隣で眠るこの美少女は大事な人の手を握り締めながら今もスヤスヤと寝ている。
「すぅ……」
「たく、こっちの気も知らないで……」
寝顔はかわいいのだが、堪能するにはこの状況が危うい。
なにせ、彼女も体にかかっている毛布を除けば一糸纏わぬ状態だからだ。
普段は衣服で隠れて見せない凹凸のある身体のラインも、綺麗な白い肌も、ベッドの上にて広がる栗色の髪も、自分の愛しの人である飛鳥優奈その人だ。
幼い頃に出会って、今となっては劇的な再会を経験し、共にジェイナスとして変身し戦っている。
そして、自分が恋して愛している大切な人だ。
なんでこうなったのか、自分は昨夜が記憶の中を探ることにした。
~~~~~
事のきっかけは、先の戦いであった。
強敵に巡り会い、死を感じ取ったあの時は優奈を守るので必死だった。
仮面ライダージェイナスとして変身したあの時、確か【アイツ】の一撃を受けてしまった。
普段なら二人のからを融合しているライドボディが受け代わり、多少の痛みや傷は負うものの敵から受ける外傷を緩和して、生活に支障をきたすようなダメージを受けることはない。
だが、【アイツ】の放った一撃はライドボディを容易に貫いて、一登の身体を鮮血に染めた。
幸いにも止血で収まる程度で済み、必死の抵抗でその敵を撤退させた。
その時味わった、命が失われる一撃を受けた二人……自分達が死ぬかもしれないという事を改めて実感した。
一登はもちろんの事、特に優奈は改めて実感した……自分達が今巻き込まれている戦いは、負ければ死へと繋がる代物なのだと。
生きる意味を教えてくれた愛する人を目の前で失う事が、自分に何かされるよりも恐ろしかった。
もしも死んでしまったら、その時は間違いなく、
「キミを、失いたくない……死んでほしくない」
最初に再会した時から優奈からの自分に対する失ってしまうかもしれない恐怖の感情は度々口にしていた。
だが、今回の戦いで決意が揺らいだのか、
「お願い、一登君……私の全てをあげるから、私を君のモノして」
……暫しの静寂。
月明りが覗く優奈の部屋にて告げられた甘く魅惑的な甘露のような言葉。
それを聞いて一登の胸は高鳴り、激しい心音を鳴らしながら聞き返した。
「ゆ、優奈……!?」
「君を感じさせてほしいの……君がここにいるのを感じたいの」
「待て、待ってくれ……本気なのか?」
「っ……本気じゃなければ君に抱かれたいって言わないよ!! 馬鹿ッ!」
戸惑う一登に優奈は怒りながら拳を振り、ポカポカと殴り続ける。
彼女の愛らしい抵抗に快く受けながら、少しの間沈黙すると一登は優奈の肩を優しく掴み、問いかけてくる。
「優奈、何を言っているのかわかってるのか?」
「うん……」
「……最初に言っておくけど、優奈は俺の大切な女性だ。多分、生涯で一番だと言ってもいい」
「大切な……女性……」
「だからその、そっちから求められると、その……俺の自制心が効かなくなって、君を優しく抱けなくなります」
「うん……えっ?」
一登の言い放った意外な返答に呆気にとられる優奈。
どういう意味か問いただそうとした瞬間、軽い衝撃と共に世界が一転する。
気が付けば、ベッドに倒れこんだ優奈を一登が蔽いかぶさっている構図が生まれていた。
一登の夜空の様な黒い瞳に見惚れながらもハッと我に返った優奈は恐る恐る顔を彼の名前を呼んだ。
「か、一登君?」
「最初に謝るよ。ごめん、前々からこうしたかったんだ」
「ま、前々って……」
「思春期の男子高校生の前に好きな女の子とひとつ屋根の下で生活するのって、割と堪える事知ってますか? 優奈さん?」
「そ、そんな風に思って……ひゃんっ!」
突然の狼発言に戸惑っている彼女に対して、首筋の肌にキスを落とす一登。
一瞬感じた快楽に身悶えしながら、優奈はお返しと言わんばかりに一登の唇へキスを迫った。
重なる二人の影、そこからは激しい水音が聞こえてくる。
両者は互いの口膣に舌を入れて絡ませあう……激しい接吻に伴い、相手の逃げ場を塞ぐように両腕を回して掴みあった。
「んんん……ああっ!」
「ぷはぁっ!」
二人の喘ぎ声が部屋の中で響き渡り、漸く互いの唇を離した。
互いの唇から垂れ下がった銀色の糸を引き、一登は名残惜しそうに拭いながら優奈の方を見やる。
自分から仕掛けてきたキスの快楽に耐えられなかったのか、トロンと瞳はとろけており、肩も絶え絶えに上下を繰り返しながら息と整てていた。
そんな様子に慕情の念を感じた一登は悪戯めいた笑みを浮かべ、彼女をからかうことにした。
「激しかったな……そんなに俺としたかったんだ?」
「だ、だって……君が魅力的なのが悪いんだからっ! 君の身体も、女の子みたいに細いくせに筋肉ついているし……ああっ!?」
「お好みに頂けてなによりですよ……はむっ」
「やめっ……それは、ズル……いっ……ふぁぁっ!?」
顔を真っ赤にさせている優奈に対して一登は彼女の耳に唇を触れると、そのまま耳たぶを甘噛みする。
嬌声を上げてとろけた顔を浮かべる優奈を見て加虐心を擽られた一登は自身の服に手をかけると、そのまま乱暴に脱ぎ捨てた。
細身ながら筋肉のついた体が露になり、呆然としていた優奈はその光景に見開き、思わず生唾を飲み込んだ。
「……っ!」
「優奈、もしかして案外エッチだったりするの?」
「~~~~ッ!!!」
「おいおい、怒るなって……でも、エッチなのは俺も負けてないよ」
からかわれた事に唸り声を上げる優奈を嗜めながら、一登は顔を近づかせ、静かに呟いた。
「優奈、脱いでよ」
「…ッ!!」
「優奈だけ脱がないのは頂けないな……ああでも、
「……やだ、私も脱ぐから……あっち、向いていて」
弱弱しくも声を発する優奈を見て、口角を上げながら優奈から顔をそむけた。
その隣では身体を起こした彼女が自身の衣服が擦れる音をさせながら、衣服を脱いでいることがよくわかる。
やがてファサリ、とベッドの端の上に置かれた優奈の来ていた物が目に入り、ゆっくりと振り向いた。
―――そこにいたのは、月明りに照らされた白い肌を晒す下着姿の優奈の姿だった。
ベッドの上で座る彼女は、恥ずかしそうに俯きながら乳白色のブラジャーに支えられた豊満な両胸を隠す。
優奈は一登の顔をチラリと見やり、恥ずかしそうにつぶやく。
「あまり、見ないで……」
「優奈……こっち向いて。本当に、綺麗だ」
一登は内心嬉しそうにしながらも、彼女の機嫌を損ねないために必死に顔を見繕いながら下着姿の優奈を褒めていく。
そして彼女にゆっくりと手を伸ばすと、彼女の肩を掴み、自身の方へ抱き寄せた。
「あっ……」
「……もっと触れてもいいかな?」
「うん……いいよ。君だからいいんだよ、一登君」
優奈の了承を得て、一登は優奈の身体に右手を這わせる。
まず伸ばしたのは鎖骨部分、浮き出た骨の部分をゆっくりとなぞりながら首筋へと指先を触れる。
少しびくりと跳ね上がる優奈を他所に、一登の右手を伸ばしたのは、優奈の腰。
女性特有の細さと縊りを触って実感し、肌に吸い付く柔らかさを味わっていく。
そして最後に辿り着いたのは、優奈の胸。
腰から腹にかけて丘の麓に差し掛かろうとした所、彼女は条件反射に両腕で胸を隠してしまう。
「優奈……腕、どかして?」
「で……でもぉ……」
「優奈のおっぱい、見たい」
そう言いながら彼女の両手首を掴んでそっとどかしていく。
徐々に露になっていく白い乳房に、一登は見惚れていた。
初めてながらもスムーズな手つきで優奈の乳白色のブラジャーを取り外すと、柔らかな乳房が解放され、その頂点には桜色の乳首が目に付いた。
「あ……あうぅぅ」
「恥ずかしがらないでいいよ……」
恥ずかしがる優奈にそう告げると、一登は双丘に唇に触れ、その感触を確かめた。
普段は彼女の服装で隠れているそのふくらみは想像より大きなものであり、一登の手で添えても余り出るほどの感触であった。
触るとみっちりとした張りで前方につんと突き出している。
一登は優奈の右の方の乳房へ優しく舌先を這わせ、桜色の乳首を口の中で吸い上げる。
それと同時に、優奈の身体がビクンとうねり、甲高い声を漏らした。
「ひゃあっ!?」
駆け巡る刺激に体を痙攣しながら、優奈は悲鳴にも似た声を上げるが、一登は構わず唇で固いしこりを味わって舌先で先端をぐりぐりと動かす。
胸に伝わる快感を我慢して耐える優奈だったが、一登の左手が左胸へと添えられ、乳首の先端を爪で刺激する。
「ひっ! ひぃん! だめっ、だめだめっ……!」
「っ、ふう……優奈、もっと声を聞かせてくれ……はむっ」
「ひゃん!? やめっ! いやぁっ……あぁっ!!」
両胸の駆け巡る快感を優奈は感じながら、身体を痙攣させながらシーツを左手で掴んで耐え忍んでいた。
自身が漏れそうな甘い声を右手で抑えて塞ごうとするが、その前に一登が掴んでそれすらも許さない。
豊かな両乳は一登の口と左手で弄ばれ、その度に刺激が優奈に襲い掛かる。
「んんぅっ! まって、うそっ……やだぁ……!!」
突然、優奈の身体が硬直した。一登の後頭部に回された腕がギュッと力が込められる。
「やだっ、やだやだっ、私、胸だけ、なのにぃ……いっちゃ……」
「優奈……気持ちよかった?」
「……うん、もっと……」
絶頂を終えても、まだ求めてくる優奈の言葉を聞いて、一登は彼女を抱き寄せると胸をいじめていた手をゆっくりと下降させていった。
引き締まったお腹を撫でまわし、下腹部のふくらみを超えて、彼女の秘所である二つの丘のふくらみの入り口に達すると、優奈はビクリと身体を震わせ、喘いだ。
「ああん……やあ……!」
「ねぇ、気持ちいいかな?」
「うん……かずと、くんの、ゆび……あつくてっ……きもちいいよ」
「それはよかった……じゃあもっとやろうか」
「きゃうん!」
指先を動かして優奈の秘所をいじって彼女の反応を楽しむ一登。
なめらかな丘を押したり開いたり、時折中指を中心へあてがい、すべらしていく。
優奈は一登の指が動くたび嬌声を上げ、身体を跳ね上がらせ、声を漏らした。
中はとても熱く潤み、とてつもなく柔らかく、一登の指はどこまでも飲み込んでいく。
それと同時に優奈の嬌声が上がり、一登は夢中になって出し入れを繰り返していた。
「はぅ……あぁっ、やめ……」
「本当に……やめてほしい?」
「やめっ……ないでぇ……!」
一度は快楽を拒む声を上げる優奈に、一登はいじわるそうな笑みを浮かべた。
そして優奈の身体を横たわってもらうと、彼女の股に顔を近づけさせた。
それに気づいた優奈は思わず叫ぶ。
「だめ、まっ……そんな近くで見ちゃダメ!」
「待たないよ……それに綺麗だよ」
「うぅぅ……!!」
羞恥心によって真っ赤になった顔を隠す優奈。
だが一登は優しい笑みを向けながら、力が入ってない彼女の両足を開き、先程の行為で顔を出した彼女の突起を口にして舐める。
その一つの行為で優奈は悶えた。
「ひ……い!ひゃうぅ……ううんっ!」
悶える優奈を他所に、一登の指は割れ目を開かせるとそこに舌先を小さな孔へ押しあてた。
舌先を使い入口を刺激し、同時に空いた手で突起を摘まみ、押し込んだり、はじいたりした。
それだけで優奈は甘い声を惜しみなく漏らした。
「かずと……くん……あぁっ!」
「優奈……」
「ほしい、ほしいよ……かずとくんのが、ほしい」
「……」
一登はいじってた彼女の突起を名残惜しそうにそっと離し、身体を起こすとそっと優奈の身体に覆いかぶさった。
そして彼女の身体を弄り、右の胸を軟やわと触りながら口づけをすると、優奈の呟く声に耳を澄ませた。
「かずとくんので……いっぱい……してぇ」
快楽に浮かされながらも口にした彼女の想いを耳にした一登は優奈の身につけている下着をスムーズに外し、自分のズボンにも手をかけ、下着ごと脱いだ。
一糸纏わぬ姿となった一登の股間には張り切った逸物が反り返らんとする勢いで勃起していた。
自分でも驚くほどの昂ぶりは相手が最愛の人だからだろうか。
一登は心の中で思いながら、自身の分身を優奈の秘所に当てがう。
「いくよ、優奈」
「うん……きてぇ……」
喘ぎ声を自身の手首で抑えて我慢しながら、優奈は泣きながら呟いた。
それを聞き届けると、先端をゆっくりと動かして彼女の柔孔へと進める。
「アァッ……アッ」
自身の身体に愛しい人の一部が入る事に悶える彼女の様子に頭をくらくらさせながらも一登は彼女の両脇腹を添えると、少しずつ自身の腰を突き出した。
少しの抵抗感の後、柔らかな感触と共に性器の先端部分は彼女の内部に飲み込まれた。
「あぁぁぁぁ! ひあぁぁぁぁ!」
「っ……!」
甘い悲鳴と共に締め上げ始める柔肉、今まで経験したことのない快楽が一登のものに襲い掛かるが、それを耐えながらちゅぷ、ちゅぷ、と湿った音を鳴らながら再び押し入っていく。
やがて一登のものは根元まで優奈の秘裂に埋没した。
一登は自身と彼女のものが繋がっている所へ視線をやると、暗がりでよくは見えないが、彼女の秘所から汗や愛液とは違った黒く見える汁が自分の逸物へ伝って流れていることに気付いた。
これが彼女の処女膜を破った証だと気づくと、複雑そうな表情を露にしてそっと耳元で呟いた。
「ごめん、いたかっただろ?」
「いいよ、だいじょうぶ……えへへ、かずとくんにわたしのはじめて、もらわれちゃったな」
一登の謝りの言葉に対して優奈は幸せそうな笑みを向けた。
恐らく今も痛いだろう彼女は心配させまいと必死に取り繕ってるのだろう。
あとは……子供の頃から思い続けていた人と初めて結ばれて嬉しいのだろうか。
二つの意味を持った笑顔に一登は内心嬉しくなるのであった。
「なんでそんなに嬉しそうにしてるんだよ」
「だって、かずとくんのものがね、いっぱいささっていて……いま、とってもみたされているの」
「……恥ずかしいこといわないでくださいよ。優しくできなくちゃったいますよ」
「ふふっ……かずとくんも、いっぱいきもちよくなってね」
自分の両腕を一登の首へと回し、満面の笑みを向ける優奈。
彼女の心遣いに、一登は一呼吸整えると、少しずつ腰を動かし始めた。
同時に優奈の潤んだ筒に包み込まれた一登のものは彼女の中をかき回し、二人に快感の波が襲う。
「ひひゃあっ!? ああっ!! 」
「くぅ……あぁぁっ……!」
「かずとくんの……あつくてぇ! とろける! とろけちゃう!」
「俺も……ゆうなのなかが……すごいっ……!!」
一登と優奈は互いに攻め立てる快感に酔いしれながら、腰の振る速度を早めていく。
二人が身体を揺さぶられると同時にベッドから軋む音が部屋に響き渡る。
部屋の外にいる誰か、もしくは隣人に喘ぎ声を聞かれるかもしれないが、そんなのお構いなしに行為の激しさを増していく。
「……うぅっ……!」
「かずとっ、くんっ……もっと……もっとっ!」
「っ! はんそくですよ……それは!」
一登のモノを受け止めて、なおも求める優奈が口にした言葉に一登は口角を釣り上げる。
甘い悲鳴を上げる優奈へ向けられていた行為を一旦やめると、身体をずらし始めた。
「え?」
とろんとした優奈の表情を持ち上げ、自分は下に回る。やがて二人の態勢は入れ替わり、横たわった一登の上に貫かれたままの優奈が跨る形になった。
「か、かずとくん……さすがにこれは」
「このまま動くよ、いい?」
「いや……わたしがうごくよ」
羞恥に頬を染めながらも、優奈は自分からゆっくりと身体を揺らし始めた。
一登のものが突き刺さったまま秘所から粘っこい音が漏れる。優奈の動きは次第に再び痺れるような強烈な快感が一登の身体を真っ直ぐ貫いた。
「……あっ……くぅ……」
「あぁぁん……かずとくん、きもちいいかな……わたしも……もう」
腰を上下に動かしている優奈の声に、また昂ぶりの色が混じり始めた。
同時に一登の逸物を収めたままの優奈の柔筒が激しく締め付け、衝撃が一登を襲った。
身体の奥から伝わる射精感を感じ、もう耐えられないと思った一登は、たまらずに下から優奈の身体の芯を無茶苦茶に突き上げた。
両手で彼女の身体を抑えて、限界まで熱い塊を打ち込み、また抜き出す。
「あー!! ああぁあーーーっ!!」
「お、俺、もう……」
「いいよ、だして、あっ、かずとくんのいっぱい、だしてぇっ……!!」
たぷたぷと跳ね回る双乳、熱く融けていく二人の結合部、重なり合う若い男女の甘い声。
目の前で繰り広げられる淫靡な光景に少しばかりの優越感を感じる一登は、快楽に悶える彼女の腰に添えている手をしっかりと掴む。
激しく優奈の中へ突き入れると、極限まで引き絞り続けた欲望を全て一気に解き放った。
「優奈っ……!」
「んあああああーーっ!!!」
再び迎えた絶頂にふるえる優奈の身体の奥底を、吹き上げた熱い
どくん、どくんと、優奈の中に際限なく優奈の中に流れ込んでいく。性器が一度脈打つたび、頭の中で激しさく火花が散る。
「あぁ………ぁ……」
一登のすべてを受け止めた優奈の身体から力抜け、くたりと一登の上に覆いかぶさった。
体内に留まる精液の余熱からも快感を得ているように、時折身体を痙攣させて吐息を漏らす優奈の身体を、腕を回してそっと抱きしめた。
朦朧とする意識の中で聞こえてきたのは、優奈の愛の言葉だった。
「―――かずとくん、だいすき……」
~~~~~~
場面は戻り、今朝。
優奈と交わったあの夜の事を鮮明に覚えていた一登は自身の顔を空いている手で覆っていた。
抱いてほしいと迫る彼女の心にこたえるとはいえ、勢いでやってしまった。
しかも自分の逸物を抜かぬまま絶頂を迎え、彼女の中へと精液を放った……つまり、最悪の場合
お互い学生の身であり、さらには【アイツら】と戦っている最中だ。
もしも妊娠すれば、学生生活や戦いどころじゃなくなるのだ。
「……完全に俺のせいだよな。これ」
もしも妊娠したことがバレれば、優奈はもちろんのこと、おやっさんたちに迷惑がかかるかもしれない。
そもそも今の優奈の立場は裕福な家庭から逃げ出した家出少女だ。実の親御さんに何と言われるか。
悶々と悩んでいる一登の元へ、起きあがった愛しい人からの声が聞こえてきた。
「別にいいよ、私、一登君との赤ちゃんを孕んでも」
「起きてたのか!?」
「だって、キミと一緒になれて、そして結ばれて後悔はないもの」
「人の考えを読みますか普通」
自信満々に自分の悩んでいた事を指摘する優奈へ、一登は苦笑を浮かべる。
再会して以降、二人は時折相手が何を考えている事がわかる時がある。
今回も一登の悩んでいる時も優奈は何に思い悩んでいるか言い当てたのだ。
優奈は身体を起こすと、自身の下腹部に手を当てて、優しく撫でる。
「もし妊娠しても、私は一登君との赤ちゃんを産むよ。必ずね」
「ま……マジですか」
「大マジだよ。それに一登君、堕ろす事なんて絶対言わないでしょ?」
「当たり前だ。キミに宿った大切な命を蔑ろになんてできるか」
「そういう事。大丈夫、一緒に怒られてあげるから」
花の咲いたような満面な笑みを向ける優奈を見て、一登は思わず笑みを浮かべた。
これから先、どんなピンチに陥ろうとも、彼女とならば一緒に乗り越えられる。
根拠がない、いや、理由ならそれだけでいい確信が一登の中にはあったのだ。
―――彼と彼女の一夜の物語は今はここまで
―――二人が過ごしたこの閨がどう影響するか、それは今誰も知らない