※この作品はR-18です。

とある掲示板の日常 ~キモデブ達の下剋上~   作:大村千明

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新章という形になります。
一郎と未来のお話からは離れつつも、その影響を色濃く受けた掲示板民の一人の男性と、そのターゲットとなった女の子の物語が始まります。

ずっとタグにJKと痴漢があったのですが、今回はこの二つのタグに沿った内容になります。

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どうぞ引き続きよろしくお願いします…


電車での痴漢編
運命の連鎖は電車の中へ


 一人の男が電車に乗っている。その服装は皺の目立つYシャツに、生地の伸びたズボン、そして履き潰したスニーカーという通勤する格好としては適切とは言えない装いをしている。そんな彼が乗る車両には、ある目的があった。それは盗撮行為をするため…そしてその動画をリアルタイムで「とある掲示板」に投稿するためである。

 

 そう、この車両は通学時間である朝に、女子校生が多く乗り合わせることで有名なのだ。そうであれば男の井出達は当然浮くことになる。しかも男の容姿はお世辞にも整っているとは言えず、頭部は薄く脂でテカり、ニキビ跡も酷くて不潔感を漂わせるものとなっている。腹部もせり出し、足腰は太く、肌質も悪く、体臭もキツさを感じさせる。そんな見た目の男が混み合う車内で立っているのだから、周りの乗客からすれば不快感を感じることだろう。

 

 そんな男が怪しげな鞄を手に提げ、やや無骨な黒縁のメガネをつけていれば、多くの乗客…とくに女性たちは警戒心を強め、男が近くに来ればすぐに離れていくだろう。だがしかし、この時間帯の電車内では、人をかき分けなければそうすることもできない。であるならば気の弱い年端もいかない少女たちにとっては、男を追い払うことなどできようはずもない。

 

 男は一人の少女に目を奪われる。それは数日前に掲示板に投稿された映像で目にした制服と同じものを身に着けていたという理由も一つにある。だがそれ以上に、彼女の醸し出す雰囲気が男を惹きつけていた。その少女は他の女学生たちとは違った雰囲気を持っていた。まず顔立ちだ。とても可愛らしく、それでいて大人びた印象を持つ美しいものである。さらにその髪は艶やかであり、触らずとも指通りの良さを感じさせてくれるであろうことは想像に難くない。またそのスタイルも抜群であった。服の上からでもわかるほどに胸は大きく、臀部もまた豊かである。まさに男にとって理想の体形といっても過言ではないほど、魅力的な少女であった。

 

 

(あ、あの動画の未来ちゃんも可愛かったけど…こ、この子も違った感じで凄いレベル高いな!と、東都女子学院の女の子ってなんでこんなに可愛い子が多いのかな?)

 

 男はそんなことを思いながら、自らの股間を膨らませながら、座席と扉との三角コーナーに立つ少女のスカートの中を盗撮しようと背後からカメラの仕込まれたカバンを向け始めるのだった。そして撮影された映像をスマートフォンで確認すると、そこには間違いなくスカートの中が映っており、大人っぽさも感じさせる少女らしくない可愛らしい下着が見えていた。そのデザインは白とピンクのストライプという、少々子供っぽいデザインではあったが、それがむしろ男を興奮させる材料となっていた。

 

 男はそれを確認すると、興奮し震える手でスマートフォンを操作すると掲示板に動画をアップロードする。タイトルは『【朗報】東都女子学院の超美形JKのパンツ盗撮なう』というもので、アップロードをするとすぐに視聴者数が伸び始め、すぐに100を超える閲覧数という状況になる。それを見た男は満足げに頷き、再び視線を少女へと戻す。黒縁のやや不自然なフレームが分厚いメガネにもカメラが仕込まれているために、少女のその美しい横顔をしっかりと捉えている。

 

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23:掲示板オジサン

タイトルにつられてみたが、本当に東女の制服で草w

 

24:掲示板オジサン

ドラム缶ニキの祭りのあろだから東女需要はいま高いよなw

 

25:掲示板オジサン

おっほ!これまた美少女…未来ちゃんはJCだったけど、この娘はJKやなw なのに縞々パンツとか処女確定!

 

26:掲示板オジサン

ネクタイの色でJK確定か!しっかし東女はほんとレベルたけぇな!処女厨オツ!

 

27:掲示板オジサン

よく東女の女の子見つけたなぁ…送り迎えも車の娘も多いしガード硬いからパンツもかなり貴重!前日のドラム缶♂のはありゃ奇跡でしかない!

 

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 そんな掲示板の上々の反応に男は思わず笑みを浮かべてしまう。何度か投降したこともあったが、その時の反応は正直芳しくなかった。というのも今日の少女程の上物というわけでもなく、制服からも都立高など特徴のないモノが多かったのもその原因である。東都女子学院の少女のスカートの中を盗撮できたことも男からすれば初めてのことで、かなりラッキーだと感じられるものであったのに、その上に極上の美少女とくればこれ以上ないくらいの幸運といえるだろう。

 

 だが、そう幸運ばかりが続くものではないとでも言うように、少女が男のことを気にしてチラリと背後を振り返ってしまう。すると男の存在に気づき、警戒するように距離を取ろうとするのだが、満員電車の中では上手く動くことができない。そんな状況の中で少女は足元にあるカバンにも気づいた様子で、視線を下に向けていく。

 

(あっ!や、やばい!)

 

男がそう思った時にはもう遅く、少女はカバンの中から覗くカメラに気づいたのか驚いたような表情を浮かべる。その表情を見て男は焦りを覚えるものの、今更どうすることもできない。そして次の瞬間には少女は自分のスカートを押さえつつ、男に視線を向けてくる。その視線からは明らかな動揺と恐怖が感じられる。少女の美しくも可愛い表情が、恐怖に染まる様子に、逮捕されかねない状況にあるにも関わらず、男は興奮を覚えてしまう。

 

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28:掲示板オジサン

おっ!目が合ったwww

 

29:掲示板オジサン

こいつ終わったなw足元のカメラと目があうとか盗撮絶対ばれたやろww

 

30:掲示板オジサン

ご愁傷様w

 

31:掲示板オジサン

しっかし恥ずかしがるこの娘の表情はまじでそそるなw

 

32:掲示板オジサン

ほんとになw怖がる表情が俺のチンポにガチで響く!

 

 

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 このまま声を出されれば人生終了という状況になっている男。仕事もしていないし、今まで生きてきてもいいことなどほとんどなかったのだから、そんな人生が終了したところでという思いもなくはないけれど、自由を奪われネットを奪われるという事は男にとっては死に等しいものだ。だからこの後に起こるであろう少女の反応を待つ間は、生きた心地のしない時間を過ごすことになる。心臓が痛いくらいに鼓動し、頭部からは脂汗が一気に噴き出している。

 

(頼む……声出さないでくれ……っ!!見逃してくれ!!!)

 

 心の中で必死に祈る男。そんな彼の願いが届いたのだろうか、少女は男の方をちらりと見た後で、慌てて視線を逸らすと、真っ赤になりながら俯いてしまう。その様子はまさに「私は今恥ずかしくて死にそうです」と言わんばかりのもので、男にとってその姿は非常に愛らしく感じられた。その仕草にすら興奮してしまっている自分に呆れながらも、ひとまず助かったことに安堵するのだった。

 

 それから数分して声を出されるでもなく、無事に最寄り駅へと到着することが出来た。そのことにほっと胸を撫で下ろす男だったが、ここにきて少しだけ余裕を取り戻すことができたために、今の状況があまりにも奇跡的な状況だという事に気づく。少女は男が盗撮することに気づいたのだから、スカートを抑えられるのは当然だとしても、ビデオカメラが脚の間にあるままなのだから、スカートの中を撮影され続けているということである。

 

 本来であれば、男は気づかれたところでヤバイ!と思い、鞄を引っ込めるなりしなければいけなかったのだ。そうしなければ、少女が声を上げる可能性が時間とともに加速度的に高くなるはずだからで、次の駅に到着するまで声をださなかったというのは、本当に男にとってはかなりの幸運でしかなかった。

 

(この子…もしかして怖いと泣き寝入りするタイプなのか?)

 

 もしそうであるならば、男はさらにチャンスをものにできるかもしれないと考えた。実際、ここまでの状況であっても、まだ少女は声をあげない。今は電車が駅のホームに到着した状態なので、逃げようと思えば逃げられるはずである。時間から考えても東都女子学院に向かうなら、ここで電車を降りれば少女は遅刻してしまうだろう。だから声を上げることも逃げることもできないのではないかと思う。そうであるなら千載一遇のチャンスだと男は考える。

 

 今までは盗撮動画を投稿するのが精いっぱいであった男。そのことに掲示板では痴漢する勇気もないのかと嘲笑されることも多かった。そのことに悔しさを覚えていた男は、数日前に登校されたドラム缶♂ニキの動画を思い出す。

 

 諦めることなく自分の殻をやぶり、今まで掲示板民たちが成し遂げることが絶対にできなかったことを達成した。あの映像が今まで嘲笑していた掲示板民にまで大好評で賞賛されている掲示板の様子を思い出すと、自分も同じように称賛してもらえるのではないかと考えたのである。

 

 

 一郎が掲示板に投じた一つの投稿が、一人の男と一人の少女の運命を変えようとしている。一郎と未来が迎えたのは一郎のハッピーエンドと、未来にとってのバッドエンドではあった。名も知らぬ何の接点すらなかった二人がむかえる未来はどのようなものになるのかは、まだ誰も知らない。

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