そして今回は時系列的に魂魄消失事件の直後です。
複数の隊長格が同時に失踪した。尸魂界にとって護廷隊の隊長格というのは最高戦力に当たる。その最高戦力が8人も同時に失踪した事は多大な損失である。
事件の責任は誰かが取らねばならい。四十六室は犯人を浦原喜助とし、禁術を使用した握菱鉄斎を共犯として裁判にかける事を決定した。
双護は浦原と幼馴染という関係である夜一に経緯を全て話した。
「そうか、裁判という事になるか……………お主の見立てではどうじゃ?」
「大罪といえば大罪だけど……………喜助の功績を考えると蛆虫の巣送りになるかな。鉄斎はもう少し軽いと思うけど………よくわからないかな」
「そうか。しかし、喜助がそんな事をする訳が無いというのはお主も理解しておるのじゃろう?何か覆せる一手は無いのか」
「喜助から話は聞いたし、信じれるよ。でも、他を納得させるだけの証拠が無い」
双護の話を聞くと夜一はそうかとだけ言って部屋から出て行こうとする。双護は反射的に夜一の手を取り彼女を止める。
「離してくれんか」
「何するつもりか分かるけど、そんな事したら夜一まで罪に問われる事になるんだよ」
「それでも儂は喜助を放っておく事など出来ん。お主が手を尽くしてくれているのは分かっておるが、それを待っておれん。だから、離してくれ」
そう言って双護の手を振り解こうとするが、双護は掴んだ手を離さず自分の方へ引き寄せる。
引き寄せられた勢いを利用して夜一は双護の顔に目掛け拳を放つ。しかし、双護は簡単に受け止めた。
なんとか振り解こうとするが、双護が掴んだ手は離れる気配が無い。
「無駄だよ。分かってるでしょ?力じゃ僕の方が上なんだよ。だから………………行かないで欲しい」
そう言って双護は夜一を密着するまで引き寄せ、口付けをする。
密着する事で夜一の胸は押し潰されるように形を変え、舌を絡める事で下腹部に熱を感じる夜一。
この状態から抜け出すのは夜一にとって簡単だ。夜一の知る卯ノ花双護という男は本気で拒否する相手を無理矢理犯すような男では無い。少し突き飛ばせば双護は諦めるだろう。
しかし、夜一の思考には抵抗するという意思は一切浮かばなかった。何か観念したのか夜一は自分から舌を絡め初め双護の首に手を回す。
そして2人はそのまま抱き合いながら倒れ込む。
夜一の下着を無理矢理剥ぎ取り、双護は自身の肉槍を露出させる。
「なんじゃ、生でシたいのか?」
2人が行為をする際、双護は必ず避妊をする。安全日と言われる日であっても夜一の許可無しには生ではしない。
「妊娠すればここから僕の側から居なくなるなんて事は無いでしょ」
そう語る双護は今にも泣き出しそうであった。止めるのであれば他にいくらでも手段はあり、夜一と双護の間にある愛を利用して夜一を止めようとしている双護。
罪悪感とこうして愛に漬け込む事しか出来ない自分への嫌悪感で双護の胸の内は張り裂けそうだった。
「そんな泣きそうな顔で抱かれても気持ち良くなんてないわ。儂を抱くならそんな顔するでない」
「ごめん……………ごめん……………」
そんな泣きそうな双護の頬を優しく撫でる夜一。夜一は双護が感じている罪悪感の理由を察していた。
しかし、夜一としては双護を責める気持ちも道理も無かった。双護であれば自分を止めると知っていながら浦原を助けようとしている。双護を愛していながら幼馴染の手を取りに行こうとしている。
謝るべきは自分自身であって双護ではない。しかし、この場でそれを言い出せない夜一。
「今日は危ない日なんじゃが、特別に許してやる、だから泣くな。そんな泣きっ面に抱かれても儂は満足せんぞ」
「ごめん……………本当にごめん…………」
「お主は我が子に『泣きながらお前をこさえた』とでも言うつもりか」
「でも…………こんなの最低過ぎるでしょ」
「この一回で出来るかなんて分からんじゃろ。別に出来なくても全部終わった後にやり直せば良いじゃろ。その時はちゃんとした雰囲気を作らんとお主のケツを蹴り飛ばすからの」
「うん、じゃあ…………いくよ」
何かを振り切るように笑みを浮かべると双護は硬くなった肉槍を夜一の秘部へあてがう。
そしてゆっくりと押し込むように丁寧に挿入する。
「んっ、んっ、普段よりも大きくなっとらんか?」
「そう、かな?」
「挿れたばかりで、こんな奥に届くなんて、中々ないぞ‼︎」
双護の肉槍が秘部を出入りを繰り返す。少しずつリズムを変えながら繰り返される挿入は夜一のウィークポイントを突いていた。
普段の行為とは違う状況、お互いの罪悪感がスパイスとなっているのか普段よりもハイペースに情事は進んでいく。
「んっ、あっ、ンン‼︎」
「気持ちよく、なってきた?」
「わかりきった、事をき、きくなぁ‼︎」
普段であればある程度時間が経てば体位を変えるのだが何故か今回はお互いに体位を変えようとは思わなかった。
罪悪感から始まった行為だが、お互いを求め合っているこの時間だけは幸福感に満ちていた。
「出そう……………出そう………‼︎」
「イクなら、一緒に………………‼︎」
「で、出るっ‼︎」
幸福な時間は長くは続かない。お互いに限界を迎えた。夜一の中に全てを置いていこうとしているのか性を出し終えるまで僅かに震えていた。
そして、双護が夜一の中に出し終えた所で夜一は双護に白伏をかけた。夜一の実力では正面から双護に白伏をかける事は出来ない。余程油断している状況か、抵抗出来ない状態でなければ効果は無い。
気を失った双護の汗を拭き取り、着物を着せ自分の後始末をする夜一。
「すまんの、双護」
そういうと夜一は気を失っている双護に口付けをし部屋から出て行った。
この数日後、四楓院夜一と浦原喜助、握菱鉄斎が現世へと逃亡した。
3人の捕縛を命じられた双護だったが、失敗に終わったのだった。