二番隊隊首室は大量の書類で埋もれていた。四楓院夜一らの逃走以後、双護は忙殺されていた。
四十六室や貴族達への陳情、隠密機動の総司令が抜けた事による混乱の鎮静と人事の再編成、そして夜一達の無実を証明する為の証拠集め。それに加え、反護廷隊の貴族や四十六室からの嫌がらせへの対応や連日続く事件への関与に関する尋問。
「隊長」
「砕蜂ちゃん、追加の書類でも来た?そっちに置いといてもらえたら確認しとくよ」
「いえ、追加分は京楽隊長、浮竹隊長両名のご好意で八番隊と十三番隊に回すよう手配しています。その謝礼も隊長名義で済ませてありますので少し、お休みをとられてはどうかと………………」
隊首室に入ってきた砕蜂は淡々と報告しながら積み上げられた書類の山を整理していく。
「あ、砕蜂ちゃんその書類は……………………ごめん」
「い、いえ。それより、これ程になるまで根を詰める必要はありません。少し休憩してください」
書類を纏めていく砕蜂を静止するように椅子から立ち上がる双護だったが、その際によろけてしまい砕蜂に抱き止められる形となった。
不慮の事故とはいえ双護に抱きつかれるような形になった事で砕蜂の心拍数は跳ね上がる。その事を悟られないよう双護を椅子に座らせ距離を取る。
「お茶の用意があるので少しお待ちください」
そう言って砕蜂は隊首室の奥にある給湯室へと入っていった。
薬によるものとはいえ双護に抱いてもらってからというもの、双護に触れられる度に砕蜂の中の女の部分が出てくるようになった。
特に今のように弱っている双護を見た時は自分が支えなければという母性なのか、想い人を自分の好きに出来るという嗜虐心が擽られるのか、そう言った副官が抱くには相応しくない感情がかま首をもたげてくるのを砕蜂は感じていた。
以前の様に薬を仕込んだりという事をしようとは思わないしそうそう成功するものでもない。
(いかん、何を考えているんだ私は…………)
上司と関係を持つ為に薬を盛ろうと考えが浮かんだ自分を叱責するように頭を振り、その邪念を振り払う。お茶の用意を済ませ双護のお気に入りの茶菓子を皿に乗せ隊首室へ戻る。
「双護殿…………………」
二番隊の隊風として、職務中は階級による上下関係を重視するが任務外ではその限りではないというものがある。砕蜂もそれに倣い、職務中は双護の事を隊長と呼び、それ以外では名前で呼んでいる。
砕蜂が給湯室から戻ると書類仕事に戻っている双護の姿があった。砕蜂は思わずため息を吐く。
「いや、あの、うん………これすぐに出さなきゃいけないやつだからね」
「もう良いです。こちらは先日大前田殿からいただいた茶菓子です。今切り分けますね」
砕蜂の言う大前田とは大前田希乃進の事である。2人の元上官であり、現在は引退して不動産を営んでいるとのこと。
砕蜂が茶菓子を切り分けているのを他所にお礼をしなくちゃと考えている双護。
「って何してるの、砕蜂ちゃん⁉︎」
「私も休憩時間くらいは座りたくなりますよ?それよりもどうぞ」
いつのまにか砕蜂は双護の膝の上に座っており、切り分けた茶菓子を差し出していた。
「うん、相手に悟られず懐に潜り込むってのは隠密機動として大事だけども」
「双護殿の教えがあってこそです」
「それをここで発揮しないで欲しかったけどね」
砕蜂は茶菓子乗った皿を机に置き、双護の胸に顔を埋める。夜一が居なくなり、砕蜂にとって最も安心出来る匂いに心が温かくなるのを感じる。
少し首を伸ばせばキス出来てしまう程の距離感で感じる温もり。元々は精神的に双護を救う為に自分の身体を使おうとしたのにいつの間にかこうして触れていなければどうにかなってしまいそうなくらいに双護を想っていた。
「ちょ、砕蜂ちゃんどこ触ってるの⁉︎」
「え……………あぁ。別に良いでは無いですか。どうせ今この隊首室に近づく者は居ません」
無意識のうちに砕蜂の手は双護の下腹部、イチモツを撫でていた。
薬を使った訳でも無いのに異性の男根を自分から触るのは淑女としてどうなのだという葛藤があるが、この瞬間の多幸感に比べればその様な葛藤は瑣末な事だった。
砕蜂は慣れた手付きで双護の男根を袴から露出させる。
軽く撫でていたおかげなのか双護の男根はほのかに隆起していた。
「やっぱり………………良くないよ」
「夜一様の事が気になりますか?ただの生理現象みたいなものです。私に全て吐き出してくだされば結構です」
徐々に固くなっていく男根を優しく上下に摩りながら耳元で囁く砕蜂。
双護が強く拒否が出来ないのをわかった上であえて双護の肉欲を刺激している。当初は夜一と双護に対して罪悪感を覚えた砕蜂だったが、傷付いている双護が放って置けなかったのとそんな双護を置いて姿を消した夜一が悪いという結論に至り最後のブレーキが音を立てて壊れた。
「いや、だからそういうのは………………」
「私が、私の意思で望んでしている事です。夜一様が戻ってくるまでの間だけで構いません。私に処理させてください」
双護の反応を伺いながら上下に摩るストロークを少しずつ早くする。
気が付けば隆起しかけていた男根は立派な槍のように固くなっていた。
「嫌がってる割に先の方は濡れてきていますよ?久しぶりだからか、ビクビクしてて凄く熱いです。何故だか私も熱くなってきました」
弱くしたり、強くしたり、強弱をつけながらストロークをする砕蜂。肉槍は火傷してしまいそうになる程熱を持っており、砕蜂も自身の股下が濡れ始めたのを感じた。
普段致す時は双護がリードする形であり、こうして砕蜂がリードするのは初めてだった。快楽に負けないように必死に耐える双護の顔は砕蜂の股下を余計に熱くした。
「双護〜、砕蜂ちゃんから頼まれてた書類に取り来たよ」
突然、隊首室のドアの前から京楽の声が聞こえた。そしてそのドアがガチャリと音を立てており、京楽が入ってくるまで数秒も無い状況で2人の思考は一瞬にして冷静になり行動に移る。
咄嗟に砕蜂は机の下に隠れ椅子を前に出し、職務に戻っているふりをする双護。
「茶菓子すらゆっくり食えないなんてほんと大変なんだね〜」
双護の机の上を一瞥して呟く京楽。
「砕蜂ちゃんのおかげでかなり楽させてもらってるんだけどね」
「あれ?そう言えば砕蜂ちゃんは?さっきまで霊圧あったんだけどな〜」
「さぁ?ちょっと前に出てっ………たから何処にいるかは俺も知らないよ」
椅子を前に出している事から机の下に隠れている砕蜂な目の前にはいきり勃った双護の肉槍があった。
いくら''そういう''気分になっているとはいえ、今すべきではない事は分かっていた砕蜂だが無意識のうちに双護の肉槍を咥えていた。
「どうしたんだい、しゃっくり?」
「うん………まぁそんな感じかな。さっきまで大前田さんがくれた茶菓子食べてたからかな?なんかごめん」
京楽がいるというのにも関わらず双護の肉槍を丁寧に舐める砕蜂。
音をたてないように口に含んで舌先で転がしてみたり、ゆっくり音を殺しながら吸い上げてみたりする。
舐める度にビクッと跳ね、口から溢れそうになり先からは必死に耐えている証拠なのか汁が溢れ出ている。
「書類はそこに纏めてあるから。申し訳ないけど、よろしく」
表面状では普通の会話に見えるが双護は必死に今の状況を悟られないように耐えていた。
「これね……………確かにこれは双護よりボクの方が向いてるね。これからは八番隊に回すように手配しておくよ」
京楽は纏められている書類を手に取ると隊首室のドアへから出ていく京楽。
「今度からはちゃんと人払いしときなよ」
そう呟くと京楽はドアを閉めた。ドアが閉まり、京楽の霊圧が遠ざかっていくのを確認した砕蜂は本気を出すとばかりに遠慮していたものを一気に吸い上げ始めた。
「んっんっんっ」
砕蜂が頭を振る度にジュポッジュポッと水音が隊首室に響く。双護の腰に手を回し、絶対に離さないと吸い、舐める砕蜂。
「そ、砕蜂ちゃん。ごめん……………出そう」
双護が耐えながらそう呟くと砕蜂は更にペースを上げ激しさを増した。
「はふぁんひないれくらはい」
一度離して喋れば良いのだろうがその瞬間すら惜しい。砕蜂は双護の肉槍を咥えながら我慢をするなと訴える。
「んっんっんっ」
「出る………………出る、出るっ‼︎」
必死に耐えたが限界を迎える双護。耐えた分全てを吐き出す為に咄嗟に砕蜂の頭を掴む。
砕蜂は抵抗する事なく目尻に涙を浮かべながら双護が放った性を飲み込む。
二度、三度、マグマが迸るように流れ出る双護の性を一滴も逃すまいと飲み込む砕蜂。
全てを出し切り全身を僅かに振るわせる双護。それを感じたのか砕蜂は双護のイチモツから口を離し口の中に溜まっている分を一気に飲み込む。
「はぁ…………はぁ……………少しは休め、ましたか?」
「うん…………でも、人がいる時は辞めてね」
「ふふ、了解しました」
2人とも肩で息をしながら後片付けをする。砕蜂は夜一が消え、双護に負担を押し付けて消えたことに恨んでさえいたが、こうして双護に触れられるこの時間が生まれた事には感謝していた。
これからもこうした時間が続けば良いのにと砕蜂は小さく笑い、隊首室の窓を開けた。
京楽さんは砕蜂ちゃんが居たことに気付いてるし、何してたかも分かってます。大人なので深くは踏み込みませんが。
浮竹と京楽以外の隊長や仲の良い人達は夜一が消えて自然消滅したから砕蜂と付き合ってんのやなって思ってます。卯ノ花さんは事情を知っていますが複雑な気持ちです。事情は知りませんが山じぃや雀部さんは双護がそれで精神を健全に保てているのなら良しとしています。
・事情(誰が敵で夜一達に何が起こったか)を知っている人
京楽さん、浮竹さん
・夜一さん達が嵌められたとうすうす思ってるけど証拠がない事には判断出来ない人
烈さん、山じぃ、雀部さん、朽木銀嶺さん
・特に何も考えていない刳屋敷さん
に別れています。真ん中のゾーンの人たちは恋人に失踪されて可哀想やし、副官との恋愛も……………………ありといえばありなのかなぁ?くらいに思ってます。
烈さんは後々諸々全ての事情を聞かされて頭を抱える羽目になります。