「それで、そろそろ子育てにも慣れてきたかしら」
「えっと、はい……お姉ちゃんにも手伝ってもらってなんとか」
やちよの問いかけに、現在みふゆと共に台所にいる姉を思いながら頷きを返すうい。未だ小学生の幼い少女であろうと魔女はなんら関係なく孕ませるし、調整を受けた際にも子供はできる。
ういが抱いているのはそうして産んだ、世間一般で見れば異常と言われるような、そもそも戸籍すら作ることのできない赤子。
珍しく魔法少女のほとんどが出払っているその日、ういが
彼女が産んだ回数は片手で数えられる程度。普通の人間としては十分、けれど魔法少女としては少ないと言わざるを得ない出産回数にふさわしく、隣のやちよに比べるとやはり手際が良いとは言えない。
成熟していない体、あくまで母胎としての改造だけを受けた体では母乳の出もそこまでよろしくなく、けれど懸命に、どうにか泣き止ませ、寝かしつけたところだった。
「この子、名前は何にしたの?」
母乳をやることにすら一苦労するほどに感度の上昇してしまった体では立っていることもままならず、椅子に座り込んでしまったうい。
ちゅうちゅうと胸を吸われる度に秘部から液を漏らし、乱暴な吸い上げに嬌声を溢してしまった少女の腕の中で健やかに眠る子供に視線を向け、優しくやちよは問いかける。
「ええっと……実は、その、まだ決まってなくて……」
「そんなに落ち込むことはないわ。魔法少女にはよくあることだもの。ちょっと待っててね、いいものを持ってくるから」
妊娠から出産までの期間がほぼほぼ一日で済んでしまう魔法少女は、結果として名前をつける前に子供が生まれてしまうなんてよくあること。
どうやら、他の子供たちはまだ眠っているらしい。さっきの声で目覚めなかったのは不幸中の幸いだと思いながら、柊ねむという魔法少女の作った子育てを手伝ってくれるウワサに、生まれてからまだ数ヶ月の自らが抱く子も預け、性臭のこびりついてしまった自室の本棚から一冊の本を持ってくる。
「わぁ……!」
渡された本を開けば、そこに書かれているのは名付けにまつわるあれこれ。中の例をそのまま使うなんてことはできそうにないが、それでも思考するにあたっての参考にはなりそうだ。
「ありがとうございます、やちよさん!」
「気にしないで。もう何回も見ることになって覚えちゃったから」
「あ、あはは……そんなにすごいんですか?」
何度も何度も見ることになった。それはつまり、何度も困って見るような事態になったということ。
その言外の意味を汲み取って頬を染めたういとは裏腹に、やちよはどこか冷めた様子。けれどよく見れば耳などが赤く、思い出して羞恥を感じているというのはわかりやすかった。
「ええ。ういちゃんはまだ体が出来上がってないから気を使ってるとは言っていたわ。大きくなったら、もっとすごいことになるわよ」
「あ、あれ以上……」
ういが思い出すのはつい数日前の行為。姉と一緒におねだりをして、恥ずかしい言葉をたくさん叫んで、赤ん坊を孕むまで奥にたくさん出されて、お尻も、口も、全部全部使って、捧げて。
思い出しただけで顔が熱くなるそれらすらもまだ甘いものだと断言されて、それでもまず最初に来たのは恐怖ではなく期待。
「……そういえば、今日は誰の声も聞こえないわね」
「あ、本当ですね」
そんな会話をしていたからか、二人の意識が向かったのは会話の中心。今は部屋にいるはずの男。
普段、少女の嬌声が響いているはずの部屋からは、今日は不気味なほど何も聞こえてこない。
「いつもなら鶴乃あたりが遊びに来て、突撃して犯されてるはずなのに……」
「何かあったのかなぁ……」
一度考えてしまえばそうとしか思えなくなってしまう。
時間が過ぎるに従って不安は大きくなりついにやちよが立ち上がった、そのタイミングだった。
がちゃり、と玄関の扉が開く音がしたのは。
「フェリシア……! 二葉さんも!」
「だ、大丈夫ですか!?」
すぐに向かえば、そこには倒れこんだ二人の魔法少女の姿。
魔法少女としての服装と、倒れこんだ二人の様子から、魔女と戦ったというのは明白だった。
「やちよ……鶴乃が」
「わかったわ、私に任せない。ういちゃんはいろはとみふゆ、それに彼に状況を伝えて」
だから、即座に断言して、やちよは返事を待たずに家を出た。
かつて、魔女が魔法少女を殺していた時代と比べると、今の時代は魔法少女の勝率というのは芳しくはない。
それは魔法少女を殺すのではなく捕らえるという形になったからであり、魔女にはそのための力、初見殺しとでも呼ぶべき能力が備わったからである。
相性の悪い魔女が相手だけではなく、その気になれば一撃で粉砕できる魔女が相手であろうと、魔法少女たちは必ずと言っていいほど一度は敗北を喫するのが現状。
だから、深月フェリシア、由比鶴乃、二葉さなの三人の敗北だってしょうがないことだった。
「え、あ、きゃっ……このっ」
赤い、まるで膣を引きずり出したような外装の、醜悪としか形容のしようがないドレスを纏った巨大な魔女に最初に陥落したのは緑の魔法少女、さなだった。
拷問器具を盾より射出し攻撃する彼女は、けれど魔女の性質ゆえにどうしても魔女との間に盾を置かざるを得ず、背後から迫る自らよりも機動力の高い猟犬型の使い魔に抵抗する手段を持たず、気づいた時には何一つとして役目を果たせないままに敗北を喫する。
魔女の結界内というフィールドに共通する特徴、空間内で常に視界に映り込み、視界から快楽中枢をジャックし刺激しようとする魔女言語の存在もあって発情した体は、押し倒されただけでダメだった。
次に何が起こるのかを理解し、それを望まぬ心と望んでしまう体。押し倒したケダモノの剛直を膣はすんなりと受け入れ、結界全域に響き渡るような嬌声が上がる。
「さな!? ど、けぇぇっ」
次に敗北したのは紫の魔法少女、フェリシア。
魔法少女の身体能力で鶴乃と共に飛び回り、巨大な槌で使い魔を潰しながら魔女へと迫る彼女は、けれど響き渡ったさなの嬌声に気を取られ、そちらを向いてしまった。
激昂した彼女は魔女の視線にて鈍る体を押して、何においてもまずはそちらに向かおうとし、その隙に猟犬が近づいてきた時にはもう遅い。
槌に限らず長柄の武器の弱点。近距離に持ち込まれてしまえば弱いという基本に忠実な形で、彼女のハンマーはその使い魔を叩き潰すこともできずに押し倒されてしまう。
「さな! フェリシア!」
二人の敗北を見て、中華風の僧侶じみた橙の魔法少女、鶴乃は扇を振るおうとして止まった。
彼女の武器は扇による演舞とそれが生み出す炎。密着している使い魔を焼き払うことは可能だろうが、それは二人の体を焼きかねないということを理解している。
それゆえの躊躇が彼女を支配し、そして使い魔を焼きつくすほどの熱量を維持し続けることは難しかった。
すでに捕らえた二人にそこまでの意識を向ける必要はないと言わんばかりに、フリーな獣のほとんどが彼女へ向かい、程なくして物量に押し潰されるようにして彼女もまた犯される。
ここまでなら、この世界ではよくある話。魔法少女は敗北し、誰かが助けに来るまで常に犯され、魔女の戦力増強を強いられるだけ。
けれど彼女たちは”幸運”だった。無論、魔女に犯される時点で不幸であり、あくまで魔法少女の中では、という範囲での幸運だったが。
「なにがおきたの!?」
飼育小屋とでも呼ぶべき結界内にさらに作られた特異空間に放り込み、けたけたと笑っていた魔女の顔が驚愕に彩られる。
天まで届けと言わんばかりに屹立する火柱と、そこから放り出されるように投げ飛ばされ、結界の端まで吹き飛ばされる二つの影。
「おまえ! わたしのペットを!」
それが捕らえた魔法少女の内の二人であると認識して、魔女は怒り狂う。
燃え落ちる飼育空間の内側、そこに姿があるのは鶴乃一人。自らも犯され、今にも崩れ落ちそうな震える足で力強く、けれど淫靡に舞い踊り、生み出された炎が全てを焼き払う。
”幸運”にも掴んだ扇で自らを犯す猟犬を焼き殺し、そのまま返す刀で振るった炎が”運良く”残りの二人も焼くことなく救出。そしてそのまま、他の猟犬が飼育空間に入って来るよりも先に空間ごと焼き払いながら、さなとフェリシアを外に投げた。
彼女がやったことを口にすればそれだけのことだが、本人の葛藤は大きかっただろうし、そんな単純なことがベテランであればあるほどやるべきこととして理解できても実行するには体が快楽に弱りきってしまっている。
だから、これは本当にただの幸運で、けれどこれ以上を望むなら足止めをする役割が必要で、ついでに言えば他二人とは違って逃げ出せない程度には足が震えてしまっているから、鶴乃が残る以外には道はなかった。
「来なよ、相手してあげる……っ!」
這々の体で結界外へ逃げ出そうとする二人を背後に、魔女に立ちはだかる少女の啖呵が強がりであるなんて誰の目にも明らか。
股からはぼたぼたと白濁と愛液を溢しながら、それでも懸命に立ち塞がろうとする少女。その気迫に満ちた言葉が、甘い甘い快楽を煮詰めた声に変わるまでには、そう時間はいらなかった。
「う、くっ、こ、のぉっ!」
炎は避けられ、生み出した壁は越えられ、扇をブーメランとして扱えば武器を失ってしまうため使えず、先端の刃で切り裂くも手数は足りず。
先ほどと全く同じ光景が、先ほどよりも弱った鶴乃相手に繰り広げられたならば、先よりも早く敗北するのは自明の理。
それでも先ほどと違うのは、今から犯されるのは鶴乃一人であるということ。残りの二人はすでに脱出したのだから、そういう意味では鶴乃の役割は果たされている。
「あ、あああああっ!」
戦闘にも耐えられる、魔法少女の炎だってへっちゃらなはずの衣装がただの布切れ以上の価値を持たず、噛み付かれるだけで引き裂かれた。
快楽に震える足では踏ん張ることもできず押し倒され、けれどそちらの方が背中から襲われることがなくて都合がいいと炎を放つ。
叫びながら広範囲を焼き払い、けれどそれを超えてくる猟犬に刃を突き立て、悪化した状況からすれば異常なほどに奮戦をして。
「絶対、かーーーつっ!」
そして、当然のように敗北する。
鶴乃が奮戦している間に、彼女が孕まされた使い魔は成長を終え、鶴乃の、ひいては他の魔法少女に対しても炎という一点に関してはほぼほぼ防ぎきる耐性を手にして、全身燃え立つ獣となって彼女に襲い掛かった。
燃えず、刃は通らず、対処のしようがない相手には逃げる以外に道はないが、もう立ち上がれるほど足に力は入らない。
「こ、んぅっ!?」
逃れることもできず迫る勢いのままに強引に突き立てられた燃える剛直は、心以外の全てが快楽に屈している鶴乃の体を容易く蹂躙する。
ぱくぱくと酸素を求めるように開閉される口。仰け反り、電流を受けたかのごとくのたうち回りそうな彼女の体は押さえつけられ、魔法少女の嬌声に混じって魔女の嘲笑が結界内に響き渡った。
「や……あ、っ、いぅ……やっ、イ──っ、んむっ!?」
「いきのいいこ」
何を言ったのか理解はできない。けれど、自分にとって絶対にいいことではないと鶴乃は悟り、けれど剛直に貫かれる体には何一つとして抵抗の余地など残っていない。
獣の母体として捕まってしまった少女は、迫るもう一匹、見ただけでわかるほどに快楽拷問に特化した猟犬に、口淫と呼ぶにはあまりにも乱暴な、喉の奥まで蹂躙するような行為も強いられる。
呼吸もできず、膣内にて燃え立つ炎は快楽神経を炙る地獄の業火。視界は明滅し、意識が飛んでは戻ってを繰り返すのはそのどちらも激しすぎる快楽によるもの。
本来は性器でないはずの口までも快楽を感じ取るためだけの器官へと書き換えられるような行為。とっくに陥落している体は面白いほどの反応を示し、けれど鶴乃の瞳には未だ反抗的な意思が消えることはなかった。
それが、余計に魔女の心を喜ばせる。
「きにいったからかってあげる」
「ぁ……ぅ……」
魔女の言葉に使い魔達は鶴乃から離れるが、それに疑問を抱けるほどの思考能力は残されていない。
か細く漏れた呻き声ですら快楽拷問犬の手で責めたてられた口内には強力すぎる刺激であり、びくんびくんと体を跳ねさせながら愛液と白濁を溢れさせる。
ずるりと剛直を引き抜かれるだけで絶頂を迎えた鶴乃は魔女が近寄ってくるという絶好のチャンスを前に何一つとして行動を起こすことができない。
「こ……んぅ……く、ぁ……う……ぁ……やぁっ……やめ゛っ、いっ、あ、あぁぁぁぁっ」
魔女のドレスの一部が解け、不気味かつ醜悪な肉触手となり鶴乃の足に巻きつく。
地上十メートルほど、ハングドマンのように吊るされた彼女の手から扇が滑り落ち、ついに彼女の手からは完全に対抗手段は消え失せる。
快楽炎と共に子宮に放出された多量の精液はぐつぐつと煮え滾ったまま、愛液を巻き込んで溢れる端から地に向けて落ち、少女の全身を汚す。
饐えた匂いと火傷しそうな熱が少女の体を嬲りさらなる絶頂へと導き、それに伴い愛液が吹きこぼれては精液ごと落ちてくる悪循環。
そこに変化を促すように、奇形の肉棒じみた五本の魔女の指の内、最も女を苦しめる形状をした指が向けられる。
照準は鶴乃の下腹部、子宮の上。収束する弾は彼女の産んだ使い魔の炎。拘束され、避ける術のない彼女に向けて放たれる、神経を炙る快楽弾。
「あ、うぁっ、ふ、ぅっ、ぁぁぁぁぁっ」
快楽炎は肉を焼くことはなく、けれど肉に燃え移る。魔女の炎という特異にすぎる物質ゆえに通常の手段で消すことは叶わず、彼女の細胞の一つ一つに至るまで苛む。
炎の形をとった高密度の魔力の塊は、ただそれだけで熱量を持っていて、じゅうじゅうと焼けているような錯覚が少女を襲う。
「あっ、づぅ……っ」
きっと、ぼたぼたと落ちてくる粘性の塊がなければ鶴乃にも見えたことだろう。自らの露出した腹部にまるで火傷のような痕があることに。
魔女がもとより持っていた、気にいった存在へ刻む魔女の口づけのような紋様。その部分を表面から、内から快楽炎が焼き続けている。
鶴乃に自らのものであると痕を刻み、ご満悦といった様子でけたけたと笑う魔女。その周囲、鶴乃の真下にやってくるのは魔法少女の痴態に釣られた使い魔達。
「っ、う、ぁ、やぁっ……! あ、ぁ、あぐぅ……っ、あ、ぁぁぁぁっ!」
まだまだ、彼女に助けが来る気配はなかった。
地味ーに、鶴乃ちゃんは性癖にヒットしてる。スパッツもえっちだし、本人もえっちだし、多分やっちゃんと同じくらい愛人気質強いと思うよ。