今の時代、ほんの数十年前から魔女という存在の誕生経緯は変わってしまった。
かつては魔法少女のソウルジェムに瘴気が溜まってしまったことによって誕生するのが主流だった魔女。けれど今となってはその時代を知る人間はほとんどおらず、彼女たちにとって魔女とは『使い魔が成長し、独立した存在』でしかない。
そして、魔女に成長できるほどの時間生き残れる使い魔というのは、だいたいが魔法少女を母体として生まれた使い魔に限られている。魔女が単体で生み出したものは、正面から競うことになれば魔法少女に容易く殲滅される程度の実力しか持っていないのが使い魔という存在だ。
では、魔法少女を母体として生み出されたものはどうなのか。彼らも必ずや魔女に至ると断言できるわけではないが、生き残れる使い魔の共通点として、母親となった魔法少女の形質を受け継いでいるというものがある。
例えば一週間ほど前のこと、鶴乃の胎から産まれた猟犬を体には快楽神経を炙ることに特化した炎が煌々と燃えていたのも、つまりは魔法少女由比鶴乃の扱う炎の魔力と魔女の持つ魔法少女を辱めるという特性の複合によって生まれた異形。
魔女の手足として生まれた使い魔はそうした生まれ故か、ワルプルギスの魔女のような別次元の存在を除いて、魔法少女が変質した魔女の方が今の時代、魔法少女を犯すという一点においては非常に強力。
魔法少女が初見では魔女には勝てないというのは、魔女の初見殺しだけではなく使い魔のそういう性質も重なって強固なものとなっている。
今回、みかづき荘に襲撃を仕掛けた魔女もそうした最新の、魔法少女の胎より生まれた存在だった。
「え……誰もいない……?」
「んだよ、せっかく出て来たのに」
「えっと、フェリシアさん。魔女いない方があの子達も怪我しなくて済むからいいんじゃないかな」
「ほら、気を抜いてはいけませんよ。結界があるってことは魔女は見えないだけでいるはずなんですから」
とは言っても、とみふゆは思う。
周囲をさらりと見渡してみてもそこには使い魔すらいない。年齢を重ねたことで微妙に衰えて来た魔力だが、それでも平時であれば魔女言語程度に視界をジャックされない程度の積み重ねはある。
みかづき荘を、より正確には魔法少女から生まれた子供を狙って攻め込んでくる魔女というのは時折いるが、けれど使い魔もいないほどの生まれたての魔女というのは初めて。
気を抜いてしまうのも仕方がないのかもしれないと、そう思ったところで。
「……? フェリシアさん?」
普段は気が乗らなくても返答くらいはするはずのフェリシアの返事がないことを不審に思い、みふゆが振り向く。
そこにフェリシアの姿はなく、それどころかいろはもういの姿もない。
「……っ」
まず最初に疑ったのは自らが用いる魔法と同種、幻覚によるもの。実際はまだ後ろにいて、けれど魔女の能力のせいで自分からは見えなくなってしまっているというもの。
次に思いついたのは洗脳能力。けれどその場合、自らよりもまだ耐性のありそうな、若い魔法少女だけがかかっている説明がつかない。
最後に脳裏をよぎったのは、もうすでに魔女に仲間たちが捕まってしまったという最悪の可能性。そうではないと信じたいけれど、否定できるだけの根拠はない。
「退く、のは無理ですね」
普段であればここで撤退をするのが魔法少女の常道だが、今回に至っては場所が場所。自分たちの拠点である。
撤退するべき場所はなく、単独行動を強いられ、おおよそ考えられる限りでは最悪の事態に冷や汗を流しながら、みふゆは己の武器であるチャクラムを強く握った。
そして、一体何があったのか、みふゆがその身で快楽とともに理解させられた、数時間後のこと。
「え……魔女はどこに? それに、皆さんも……」
さなが結界を感じてみかづき荘の表に出たとき、結界の中に広がっていたのは異様な光景だった。
そこにはおおよそ生命と呼べる存在は誰もいない。結界を領域とする魔女も、そんな魔女に付き従う使い魔も、ましてや魔女討伐のために自らよりも先にみかづき荘の表に出たはずの仲間たちの姿も。
一週間の治療の甲斐あってようやく犬耳が消失したばかりの鶴乃と、未だ烙印が完璧には消えていない彼女を送り届けるやちよの二名以外、全員いるはずなのに、この結界内部には誰一人として姿は見えない。
一体何が起きているのかわからず、警戒を強めながら盾を前に構えて歩くさな。
「ひゃんっ!?」
その体に、胸を中心とした甘い痺れが走ったのはすぐ後のことだった。
ぎゅむ、っと押し潰されるように揉まれたおっぱいは他の魔法少女たちの例に違わず敏感で、姿の見えぬ何者かの手によって縦横無尽に姿を変えるたびに少女の口からは甘い声ばかりが漏れ出す。
短いスカートの内側にも何者かの手が伸び、胸からの痺れによってずぶ濡れになった雌穴をいじり始める。
「なに、これぇっ……やだ、ちがっ……揉まなっ、いっ」
そして、彼女はそれでもう終わりだった。
震える手からは盾が滑り落ち、ショーツは膝下まで降ろされてまともに歩けそうもない。
使い魔が何匹いるのかすらも把握できず、仲間たちと同じように敗北を喫することになった少女に集っているのは、最低でも二匹。一匹は背後から抱きあげながら胸をいじり、もう一人は少女のショーツを足首に引っ掛ける程度にまで下ろし、足を持ち上げながら割り開く。
「やぁっ、こん、こんなのぉ……!」
その瞬間、さなの視界に入ったのは、つい先ほどまでけたけたと笑う声以外で判別できなかったはずの使い魔の輪郭。
遠くには、先ほどまで見えなかったはずの仲間たち。彼女たちもまた一人の例外もなく全員が呆気なく捕まり、そして陵辱の憂き目に遭いながら嬌声を以て空間を彩っている。
突きつけられた剛直は、さなもまたその一員になるのだと宣するもの。果たして、彼女に抵抗の余地などなく、ただ魔女たちの望むがままに嬌声をあげる雌となった。
使い魔達のもたらす快楽、それが生み出す絶頂の荒波に揉まれ、失神したさなが次に目覚めた時、そこは鼻がひん曲がりそうなほどに強烈な性の匂いがする牢の中だった。
魔女の結界の中、何も存在しない空中には彼女が閉じ込められているのと同じ牢屋がいくつか浮かんでいて、そこには彼女以外の、捕まってしまった魔法少女達が囚われている。
助けなければという思いとは裏腹に、彼女は万歳の姿勢で両の手首を天井から伸びる鎖によって縛られていて、その場から一歩も動くことはできない。
そして、そんな余裕もすぐに消える。
「ひっ……!」
牢屋の中、少女の前に現れたのはかろうじて輪郭がわかる程度の人型。それは先ほど、彼女が敗北を喫した透明人間の使い魔であり、今の何一つとして抵抗手段を持たない彼女が勝てる相手ではない。
それはさな自身よくわかっていることであり、どうにかして逃れようと身じろぎを繰り返すが、端から見れば淫猥なダンスを踊って誘っているようにしか見えない滑稽さ。
そんな少女の背後から、捕まる前と全く同じように服の上から着痩せする巨乳を揉みしだく手があった。
「やぁ、んっ、ふ、ぅ……おむ、ねぇ……弄らなっ……!」
期待に震える胸は服の中でぴゅうぴゅうと乳液を噴射し、大きなシミが服に浮かぶ。
胸当ては気がつけば背面の紐が千切れ地面に放り捨てられ、服に浸透しきった乳液がもう布では吸収しきれないと言わんばかりにじわっと染み出し、地面に転がったそれの内側に乳溜まりが形成される。
がくがくと足を震わせながらも鎖が倒れることを許してはくれず、動けぬ少女の不浄の穴をめがけてずぶりと肉棒に当たる部位が突き込まれた。
「ひゃ、ぁあぁっ! んぅ……そっち、ちが……やめっ……ぁ、ああああっ」
陽人によって開発された穴は肉棒をすんなりと受け入れて、強烈なまでの快楽がさなの体を襲う。
繰り返される抽挿は少女の中の理性を溶かし、制止を懇願する言葉はまるで受け止められることなく、使い魔の本能を満たすためだけの道具として浪費される現状が変わることはない。
そして、相手は一人だけではなく、背後の使い魔ばかりに集中していることを責めたてるように、正面の使い魔もまた彼女に手を出し始める。
力の入らない足を持ち上げ、割り開き、秘部を正面に晒させながら、そこへ向けて突き込む剛直。二穴責めという、彼氏一人では基本的にできない陵辱に、快楽に負けきった魔法少女が勝てるはずもなく。
「あ、あぁぁっ、や、やら、もう、りょうほ、ずぼずぼ、ってぇ、しな、ぁっ、〜〜〜〜!」
両の穴を同時に、かつ不規則に責められて、さなは息つく暇もなく常に絶頂地獄に陥っている。
子宮は幾度となく抉られ、強制的に吐き出される卵子が透明人間の精子と結びつき、孕んだ子供は尻から侵入している肉棒に押し出されるようにして排出。
受精卵の状態だからか、あるいは誰も見えない存在の幼体だからか、膣がきゅうきゅうと肉棒を締め付ける中でも特別阻害されることもなく産道を通って生まれ落ち、そのまま魔女の結界というフィールドによって胎児の期間などないままに急速に成長する使い魔達。
彼らは看守型の使い魔によって統率され、さなでは決してたどり着くことのできない牢屋の外にまで導かれる。彼らが次に牢屋に入るときは、その牢屋の魔法少女が快楽による責め苦を味わうときである。
「お、お姉ちゃ、んぅ……動かな、おし、りぃっ! おっぱい、吸わな……っ」
「ごめ、んっ、ぅ……ぁ……うい……ぃっ……お姉ちゃん、も、うっ……あ、ああああーー!」
そして、さながそうである以上、彼女よりも先に捕まった魔法少女が無事であるはずもない。
魔女の結界の中枢。さなのいる牢とは巨大な審問椅子を挟んで対面に存在する牢屋。その中には、環姉妹が二人まとめて拘束されている。
腕も体も、二人まとめてぴったりと密着するように背中合わせで縛られている彼女たちは、そのお尻を一本のバイブで繋がれ、どちらかが身じろぎする度にそれが動き、姉妹の尻穴を拡張するように、あるいは嬲るようにぐりぐりと動く。
では動かなければそれでいいのかと言われると、母乳を吸い上げるために取り付けられた搾乳機に与えられる苛烈な快感にどうしても身悶えが止まらない。
今のいろはとういは、子供に飲ませるべき母乳を吸い上げられてはその快感に潮を吹き、絶頂を迎えてはがくがくと体を震わせてその度に血を分けた大切な姉妹の尻穴を開発するという屈辱に身を委ねている。
その快楽から解放される手段はたった一つ。大切な姉妹の秘部を魔女、あるいは使い魔に捧げてしまうこと。けれどそれを二人が知ることはなく、知ったところで差し出すことはないだろう。
「イく……イくっ、てぇ、っぅ……言ってぇ、ん、ぁ……やめ、やめろよぉ、んぅ!? い、ん、ぃぃぃっ!」
その右横の牢屋の中、断頭台に繋がれてしまったフェリシアは、背後の様子を確認することもできずに何者かに犯されてしまっている。
無論、さなの位置からでは何が犯しているのかの確認などできないし、たとえ確認できたとしても彼女には確認している余裕などない。
快楽を浴びてしまえばもう立てず、戦えなくなってしまう魔法少女に違わず、さらには『背後から突かれる』という状況につい先日自らの子宮の奥深くまで貫いた獣を想起しているのか、普段の強気は鳴りを潜め、弱々しく、意味のない懇願だけが口から漏れている。
無論、そんなものに何の意味もなく、ばたばたと動かしていた足は剛直を突き込まれた途端にピンと伸び、快楽を逃すこともできずに絶頂を繰り返す。
普段、ハンマーという強力無比な打撃武器を振るい、みかづき荘のパワータイプとして認識されている彼女は、今この瞬間においてはただ犯されるだけのひ弱な少女でしかない。
「──ぁ、〜〜〜〜!」
そして、そんな少女の正面の牢屋。合計四つ配置されている牢屋は、環姉妹が二人まとめられている以上フェリシアの正面の牢屋にはみふゆがいてしかるべきなのだが、牢屋の中には彼女の姿はない。
代わりと言ってはなんだが、その中央に鎮座するのはアイアンメイデン。普通のアイアンメイデンと違うのは左右に開く全面、その中央にあるわずかな隙間から漏れだすのが、被害者の血液ではないというところ。
淫蜜唾液に汗小水、さらには母乳まで混じった、みふゆという少女の体液全てが入り混じったブレンド水。中がブラックボックスとなったその拷問器具の中で起きていることはみふゆ以外の誰も知らず、けれど漏れ出す液体と内側からわずかに漏れる快楽に苦しむ声が一層想像を掻き立てる。
無論、他の魔法少女には彼女の状況を見るほどの余裕などあるはずもなく、ただただ己の受ける快楽拷問に苦しみながら子供を孕み、あるいはもう二度と外を歩けぬような体に作り変えられるだけの時間を過ごしているのだが。
「もっと もっと たのしみましょう」
次の瞬間、魔女の一声で入れ替わり、あるいは行使され始めるこれまで使用されていなかった快楽拷問器具。
魔女の気遣いか、あるいは楽しみか。慣れるよりもなお早く、少女たちの体に新たな快楽が刻まれ始め、体に刷り込まれるのは先ほどまでとはまるで違う絶頂。
拷問器具を操るという関係上、その行為の幅は魔女の中でもトップクラスに広く、魔法少女を飽きさせることのない無数の快楽地獄を彼女は用意している。
透明化がある以上は魔女を倒すには広範囲の攻撃が必要で、けれど透明化があるゆえに他の魔法少女が捕まっているのではないかという不安がそれを行使させない。
さらにはそこに透明人間な使い魔がいるために、相手に気づかれるよりもなお早く魔法少女を捕らえることが可能な魔女。
これを前にしては、たとえ七海やちよが戻ってきたとしても何の意味もなさないほどには強いのが、さなの孕んだ使い魔から成長した、この無色透明の魔女だった。
基本魔法少女が孕んだ使い魔は魔法少女の魔法か武器に則った肉体だけど、成長後は大体ドッペルイメージ