「ん……っ♡ ふぅ……っ♡ あ……んっ♡ やぁ……っ♡」
僕がちゅうちゅうと音を立てて乳首を吸うと、めぐるは甘い吐息を漏らして身をよじった。めぐるは制服のポロシャツを自らの手でたくし上げ、ブラの下のたわわな果実を露出して、僕に胸を弄ってもらいやすい格好をしている。僕は、そんなめぐるの左乳首を口に含みながら、右の乳房を手でこねくり回し、じっくりと愛撫を続けていた。
僕らがいるのは、学校の階段の突き当り、屋上に続くドアの前だ。ドアは施錠されていて屋上に立ち入ることはできない。この踊り場のようなスペースは物置として使われていて、古い机や椅子なんかが適当に置かれている。少しカビ臭さが漂う空気の中で、僕は文字通り、めぐるとコッソリ乳繰り合っていた。
「あんまり……強く吸わないでぇ……っ。おっぱい、伸びちゃうよぉ……っ」
僕はめぐるの抗議を無視して、執拗に乳首を吸い続けた。
実は、今はまだ放課後にもなっていない。午前の授業が終わったあとの、40分程度の昼休みの時間だ。だけど、滾る性欲を抑えられなかった僕は、委員会の仕事にかこつけて、教室で友達に囲まれていためぐるを呼び出した。
僕がめぐるに話しかけると、めぐるを囲んでいた同級生たちは、みんな不思議な顔をした。僕と彼女の接点が思い浮かばなかったんだろう。
(八宮さん、昼休みのあいだに、先生に頼まれた「あれ」しないと)
(あ……う、うん)
それっぽい僕の誘いかけの真意を、めぐるだけが理解した。彼女の顔は一瞬だけ朱色に染まった。でも、次の瞬間には、何食わぬ顔でいつも通りの笑顔を見せて、周りの友達に謝っていた。
(ごめんね! ちょっと……委員会の用事があるの。○○くんに言われるまで忘れちゃってた)
そして、僕らは二人きりになれる場所を探して、校舎でもあまり人がいないここに来た。
「ぷは…………――ふぅ」
「もういい……?」
僕が乳首から口を離して一息つくと、めぐるのか細い声が聞こえた。人気が無いと言っても、ここは平日昼間の校舎内には間違いない。誰かが来ないか気が気じゃないんだろう。
「はは、なに焦ってるんだよ」
「だって……誰か来るかもだし……早くしないと、昼休み終わっちゃう……」
「まあ、それもそっか。じゃ、早いとこハメちゃおう」
「――ま、待って」
ポケットからコンドームを取り出した僕を、めぐるは制止した。
「――ん? どうしたの?」
「エッチしちゃったら……わたし、きっと声ガマンできない……――あっ、もー、笑わないでよぉ……」
「ごめんごめん。そうだよね、ヤってるときのめぐるの声、大きいもんな」
「むぅ~……」
笑いを堪えきれなかった僕を、少し唇をとがらせためぐるが、軽く非難する。
「じゃあどうする? 抱っこしてキスしながらやる?」
「――あ、そっか、それならガマンできるかも――じゃなくって……!」
「――ん?」
「その……お口でしてあげるから、それで今はガマンして……? ……ね?」
本番はダメだけど、その代わりに口でフェラ抜きしてくれる。めぐるはそんな提案を、僕の耳元でヒソヒソと囁いた。
「ホントに?」
「うん……。お口で一回出したら、君のおチンチンも収まるでしょ……?」
「う~ん……」
僕は唸った。このままゴリ押して本番させてもらうか、口で抜いてもらうか、迷うとこだ。――でも、せっかくめぐるが積極的に提案してくれたんだし、僕は彼女に従うことにした。
僕を立たせた状態で、めぐるは僕の前にしゃがみこんだ。視線の位置を変えれば、彼女のパンツは丸見えになっているだろう。もうその時点でかなりエロい。しかもめぐるはおっぱいを露出させたままで、乳首が僕の唾液で濡れて、ピンピンに尖っている。
「もうおっきくなってる……。カチカチだよ……?」
「そりゃそうさ、めぐるにザーメン飲んでもらえるって思ったら、勃起するに決まってるだろ」
「え~……飲まなきゃならないの……?」
「嫌?」
「別にいいけど……君の精液、量が多いし、粘っこいんだもん……」
僕の部屋でなら、めぐるにはもう何度かフェラさせた。彼女のプロデューサーは、めぐるにフェラチオという行為について教えるのを怠っていたので、仕方ないから僕が一から教えてあげた。僕のチンポを実験台に提供し、男がどこをどう舐められたら喜ぶのか、丁寧にレッスンしてあげた。
従って、八宮めぐるの初フェラ体験の相手は僕だし、彼女が初めて舌で味わい、喉の奥に飲み込み、自分の栄養として吸収したのは僕のザーメンだ。
「――ん……ちゅっ♡」
めぐるがフェラを始める前に、音を立てて亀頭の先にキスするのも、僕が彼女に教えてあげたマナーだ。プルプルした桜色の唇が、パンパンに膨れた赤黒い亀頭に触れるだけで、チンポ全体がビクンと跳ねた。
「もー……あんまり、おチンチン暴れさせちゃダメだよ? 舐めにくいんだからね? ――はむっ♡」
「うあ……」
「はむはむ……♡ ちゅるるっ♡♡ れ~~……っ♡ ――あはっ♡ かわいい顔になってるよー……♡ 『いいなり』にしてるわたしの前で、そんな顔していいのかなぁ?」
「だって、めぐるの舌が、チンポのイイとこばっか責めてくるからさぁ。あ~……ヤッバ、もしかしたら、これマンコより気持ちイイかも……」
「えぇ~……」
丹念に先端や竿に舌を這わせ、皮を唇ではみながら、めぐるが少し眉をひそめる。
「めぐる、お前なんか機嫌悪い? どうしたの?」
「なんでもありませんよー。――ちゅぅ~~~っ!」
「あっぐ……! 亀頭吸うのすご……!」
めぐるの口内は暖かく、唾液でヌルヌルになった舌が絡みつき、マンコでは味わえない快楽を僕にもたらしてくれる。コンドームを装着していないから、僕の粘膜とめぐるの粘膜が直接触れ合っている。好みの問題だろうけど、ゴム付きセックスよりもある意味気持ちイイというのは正直な感想だった。
しかも、いま僕の汚いチンポを咥えているのは、「あの」八宮めぐるなのだ。駅前とかにも、彼女がピンク色のグロスを付けて微笑むでっかい広告が貼ってある。同年代の女子が彼女みたいになりたいと憧れて、幅広い年代の男が、一度でいいから触れてみたいと夢想しているに違いない唇が、僕のチンポのあらゆる場所にキスし、射精に導こうと懸命に奉仕している。マジで腰が砕けそうなくらいの快感だ。
「じゅぽっ♡ じゅぽっ♡ じゅるるっ♡ じゅぽっ♡」
「うああ……!」
めぐるの頭が前後に動き、僕のチンポが根元から亀頭まで、彼女の口内を出入りする。僕は情けない声を上げ、腰から下をガクガク震わせることしかできなかった。
「あ~っヤバ、そろそろ出るぞ、めぐる」
「んむぅっ? ふむぅむ、ふむぇ?」
「ははっ、なに言ってるかわかんないし……! あー……!」
チンポを咥えたまま喋っためぐるの言葉は、全く内容を聞き取ることができなかった。でも、彼女の目は、僕が口内に射精することを普通に受け入れていた。だから僕は、金タマからせり上がってくる甘い痺れに身を任せ、彼女の口の中に欲望を解き放った。
「――んぶぅっ!?」
「あああ……! めっちゃ出る……! めぐる、全部飲んで……!」
「ンぐっ――」
めぐるは苦しそうに表情をゆがめたけど、すぐに喉を動かして、僕のチンポから放出されるドロドロと濃厚なザーメンを嚥下しはじめた。
「はぁ~……昼休みに、同級生の口に射精しちゃったよ…………あ~……まだ出る…………めぐるの口マンコ、最高過ぎ……」
そんな感じで、僕はめぐるの口を使って、溢れるムラムラをなんとか処理してもらった。でも、午後の授業5分前の予鈴が鳴ったとき、スッキリした表情の僕とは対照的に、めぐるはとても欲求不満な顔をしていた。
僕はそれに気付かないフリをして、あえて明るい声で彼女にお礼を言った。
「ありがとう、めぐる。スッキリしたよ」
「う、うん……」
「早く教室に戻ろう。次の授業なんだっけ?」
「こ、古典だよ。――あ、あの……」
「ん?」
ズボンを履いてその場を去ろうとした僕のシャツの裾を、めぐるの指が捕まえていた。
「どうかした?」
「……え、えっと……あのね」
「早くしないと、チャイム鳴っちゃうよ?」
めぐるが発情しているのは、潤んだ瞳や火照った肌から丸わかりだった。というかそれ以前に、彼女は自分がブラと服をたくし上げて、おっぱいが丸見えになっていることすら忘れている。
僕はニヤニヤといやらしい笑みを浮かべると、勃起したままのめぐるの乳首を、指でぎゅっと摘まんだ。
「――ひっ♡ うぅんっ♡♡♡」
「ひょっとして、下の口にもハメられたくなっちゃった?」
「はぁ……っ♡ はぁ……っ♡ はぁ……っ♡」
「あ~あ、鏡で見てみたら? 今のめぐる、すごくチンポ欲しそうな顔してるぞ? ……そうだなぁ…………」
そこで僕は考えた。別に午後の授業をサボって、このままめぐると本番行為に及ぶのも悪くない。――でも、僕とめぐるが二人で教室を出たのは同級生たちに見られているし、あまり大っぴらにサボるのはマズい。
「めぐる、お前さぁ、今日はレッスンだったよな?」
僕は意図的に、少しだけ高圧的な口調を使った。
「じゃあ、プロデューサーにハメてもらったらいいんじゃないの? そん時にプロデューサーのチンポもしゃぶってやったら、きっと喜んでもらえるぞ?」
「あ……」
めぐるの発情顔から血の気が引いたのは、僕が彼女に「プロデューサー」のことを思い出させたからだ。僕との行為は純然たる浮気であることを思い出させ、彼女の罪悪感を呼び起こしてから、僕は高圧的で冷たい口調と表情を、打って変わって優しいものに切り替えた。
「うそうそ、冗談だよ。……めぐる」
「…………っ♡」
僕に弄ばれ、体のいいオモチャにされているという認識は、めぐるの中にもあったはずだ。でも、彼女は僕に耳元で名前を呼ばれると、ゾクゾクっと背中を震わせた。
「今日のレッスンは……何時終わり?」
「……たぶん、八時くらい。…………もしかしたら、それより早く終わるかも」
「じゃあ、終わってからも余裕あるね」
「…………はい」
「どうせ、めぐるはもう、僕のチンポじゃないと満足できないだろ?」
「…………」
「めぐる?」
「……はい、そうです」
まるで催眠にかかりでもしたように、もしくは熱に浮かされてうわ言を口走るように、彼女は恋人に対する明確な裏切りの言葉を、ぼそぼそとつぶやいた。
「めぐるの事務所の近くで待ってるから、終わったら連絡しろよ」
「…………」
「めぐるがもう嫌って言うまで、ハメまくってイカせまくってやるよ」
めぐるの金色のもみあげを弄りながら、僕は彼女をさらなる堕落へと誘った。
「…………はい、おねがい……します」
そして、彼女はもう、その誘惑に抗うことができなかった。
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学校は終わり、陽が落ちて夜になった。
二階のガラスに、「283」の数字が貼られているテナントビル。あそこが、めぐるが所属しているプロダクションの事務所だ。補導されたら面倒だし、私服に着替えてきたほうが良かったかもしれない。ぼんやりそんなことを考えつつ、僕は適当に時間をつぶすために入った喫茶店で、道路の向こうに見えるそれを眺めていた。
僕の前にあるアイスコーヒーのグラスは、もうとっくに空になっている。
(めぐるのプロデューサーって、どんなヤツなんだろ……)
見たことのないそいつの顔を、僕は頭に思い浮かべた。二枚目俳優とかとも共演しているアイドルのめぐるが好きになって、処女まで捧げてしまった相手なんだから、イケメンでやり手の業界人って感じだろうか。それとも、女子高生を上手いこと言いくるめて食い散らかすような、脂ぎったオッサンだろうか。意外に真面目そうなサラリーマン風の男だろうか。
まあ、そのどれにしろ、ロクなヤツじゃないのは決まっている。バレたら引退決定のスキャンダルになると承知しながら、大半のリスクをしょい込むのはめぐるのほうだって理解しながら、大人のクセに、彼女を諭して断固として拒もうともしなかったヤツなんて――
「…………いやいや、無いでしょ」
つい、僕は仏頂面になってしまっていた。声に出して、自分に自分でツッコミまで入れてしまった。めぐるとそのプロデューサーの関係を脅迫のネタにして、彼女を無理やりセフレにしてしまったゲス野郎が、そんなことに憤りを感じるなんてお笑いだ。
そうだ、僕はある意味、そのプロデューサーのおかげで八宮めぐるとセックスできているんだから、むしろそいつに感謝すべきだろう。
「……ん?」
そんな時、道路の向こうの建物から、二人の女の子が出てきた。亜麻色の髪のほわっとした雰囲気の子と、黒い髪の、目元が涼しい印象の子。めぐるじゃないけど、どっちもめぐる並みの超美少女だ。
(うわ、本物の真乃ちゃんと灯織ちゃんじゃん……)
めぐると同じ、イルミネーションスターズに属する二人が、普通に歩いている。レッスンか仕事が終わったらしく、学生鞄を持った二人は、一緒に帰るつもりみたいだった。
真乃ちゃんと灯織ちゃんは、仲良く微笑んで、何か会話をしている。めぐるから話を聞いた時も思ったけど、イルミネの三人の仲がすごく良いっていうのは、ファン向けの営業とかじゃなく本当みたいだ。
めぐるでアイドルには充分慣れたと思っていたのに、生きた真乃ちゃんと灯織ちゃんを肉眼で確認し、僕は一人で感動してしまった。でも、遠ざかる二人の姿をスマホで撮影しておくことは、ちゃっかりと忘れなかった。――僕がこういう動画を撮るのは、いずれめぐるを脅す材料とかに使えるかもと思っているからだろうか。だとしたら、やっぱり僕は、めぐるのプロデューサーなんかよりも、よっぽど最低な卑怯者だ。
真乃ちゃんと灯織ちゃんの姿が見えなくなってからも、僕はさらに数十分待った。めぐるがレッスンが終わると言っていた八時は、けっこう前に過ぎていた。
そして、ようやく待ち望んだ彼女が事務所から出てきたと思ったとき、その横には、男が一人付き添っていた。
(…………ひょっとして……あれがめぐるのプロデューサー?)
僕は一瞬、軽い衝撃で固まってしまっていた。高身長で、スタイルが良くて、マジで芸能人と間違えてしまいそうな若くて爽やかな二枚目が、めぐるの隣に立っている。
あれがめぐるのプロデューサーであるということは、嫌でも確信できてしまった。あの男の顔を見上げながら、そいつと言葉を交わすめぐるの顔が、間違いなく「恋する乙女」って感じの表情だったからだ。
(そうかぁ……あいつがね…………)
あいつに向けている、照れが混じっためぐるの笑顔は、これまで僕が見たことがなかったものだ。さっきまで、ほんの少し浮かび上がっていた罪悪感や自己嫌悪が、潮が引くように失せた。代わりに湧き上がってきたのは、ドス黒くエゴイスティックな衝動だ。僕はその衝動に身を委ねながら、事務所の入り口で会話している二人の動画を撮影し続けた。