しのぶがかかった血鬼術とは一体...?
鬼が完全に息絶えたのを見届け、刀を鞘に仕舞う。
十二鬼月でも、血鬼術が厄介な訳でもなく、難なく任務を終わらせれた。柱が派遣されたからどんな鬼かと不安だったが、それは杞憂だったらしい。
ただ少し、疑問がある。毒で動けなくなる間際、此方に手を向けて何か言っていた。上手く聞こえなかったが、異能の鬼ではなかったのだから心配は要らないだろう。
それよりも、早く帰って湯浴びがしたい。あぁ...今日は確か、あの人の所に行かなければならなかったのだった。忘れてしまう所だった。あぶなーいあぶなーい、うっかりですっ。
ここから水柱邸は遠くなくて助かった。走ればものの数分で着くだろう。木から木へと飛び移りながら、あの人は今何をしているのだろうと思考を巡らせていた。
まぁ!気が付けばもう着いてしまいました!妙に身体が火照って動悸も早いような気はしますがきっと走ったせいですね。
「冨岡さん」
「......今日は早いな」
無断で門を潜りガラガラと扉を開ける。水柱邸は冨岡さん一人しかいないからわざわざ裏口から入らなくて良いのだ。
ひょこっと居間から顔を出しいつもの死んだ顔で言う冨岡さん。
「...早くて悪かったですね」
少々ムッとしてしまいついつい棘のある言い方をしてしまう。私の悪い癖でもあり、元からの性格上、どうしても直せないでいる。そんな私を冨岡さんは微笑みで優しく包み込んでくれるのだ。
「嬉しいんだ。早い分お前と一緒にいる時間が増えるからな。風呂は入るか?」
んんっ。普段の仏頂面は何処へ行ったのかしら。みんなの前でもそのぐらい笑顔でいればいいのに。
「ゆ、浴びを、させて下さい」
珍しい表情と台詞を前に調子が狂いながらもなんとか言葉を繋ぐ。
「分かった。浴衣を用意する。ちょっと待っててくれ」
ここには女用のはないから、わざわざ私の大きさに合わせて冨岡さんが買ってきてくれたのだ。特注で。別に私は、少し...いや、かなり大きい冨岡さんの浴衣でも良かったのに。あなたの匂いがするから。
どうやら、冨岡さんの自室には私専用の引き出しがあるらしくそこから冨岡さんのよりも一回り小さい浴衣を持ってきてくれた。
「これ。しのぶのだ」
「ありがとう、ございます。では、すぐ済ませますので待っていて下さい」
「あぁ」
ちゅっ、と軽く口付けを交わし逃げるようにお風呂場へと向かった。
ちゃぷん。ぶくぶく。
鼻下までお湯に浸かり口から空気を吐く。水柱邸の浴槽は決して狭いわけではない。しのぶは小柄ゆえにすこし大きく見えるが冨岡でも両脚は伸ばせる程に広い。それなのにしのぶは、膝を抱えるようにして座っていた。理由はしのぶでも分からない。が、多分まだ“冨岡慣れ”をしていないせいだと思っている。冨岡慣れ以前に、そういう色恋沙汰が未だに慣れないのだ。恋はしているけどなぜそれに伴い脈の動悸が早くなるのか、なぜ身体が熱くなるのか。まだまだしのぶにも分からないことが沢山あった。
冨岡さんに会うと、挙動不審になってしまうのは、どうしてだろうか。きっと感情に振り回され続けて疲れているのだ。今もまだこんなにドキドキしている。
身体を重ねるのは慣れていると言うと嘘になるがそれなりに義勇とはした。必ず夜ここに来ると初夜のような感覚になる。
何度も冨岡さんに初めてを...。
「...はぁ......早く上がらないと...」
その顔はまるで完熟した林檎色をしていたのをしのぶは気付いていない。
脱衣所にて、タオルで身体を拭く。念入りに、股も足裏も隅々まで。
自分用の浴衣を着て、帯を緩めに締める。そのせいで胸元が少し見えているが、どうせこの浴衣も直ぐに脱いでしまうのだから別にどうと言う事はない。...いや、恥ずかしくないのかと言われれば恥ずかしいに決まっている。これも彼をその気にさせるためである。そんな事をしなくても義勇はもうその気なのだが。
ぺたぺたと足音を立て冨岡さんの寝室に向かう。襖の前に立つと、一度、深呼吸をする。これから、抱かれるのだ。そう思うと、子宮が疼き始めた。
「失礼します。と、とみおかさん」
緊張で声が上ずってしまうのもいつもの事。こういうのは、慣れないものである。
「...しのぶ」
名を呼ぶのは、そういうコトをする合図。
私から呼ぶこともあると言えばあるが、ほぼ冨岡さんが言うことが多い。
「ぎ、ゆうっ、さん」
これも慣れない。言おうとすればツギハギになってしまう。どうしてこうも恥ずかしいのかしら。
冨岡さんが私を手招きしてる。月明かりに照らされて、色気が半端ない。体温の上昇、呼吸困難、動悸。これだけ聞けば病気なのだが、実際は緊張からによるもの。甘露寺さんも、確かそう言っていた。
「おいで」
今度は足音を立てないで、静かにとみ...義勇さんの隣に座る。お布団が、座布団の代わりになってくれている。
若干手足が震えるが、けっしてこれは病気ではないのだ。そう、緊張。緊張である。
「怖いか」
「いえ...は、恥ずかしくて......」
今日も人様に見せられない乱れた顔をして、自分の声かと疑うほど甘い喘ぎを出し、小柄ながらも豊満な身体を晒す。
平常心など、保っていられるはずがない。
「...ふ、可愛いな」
「.....................な、なっ!」
可愛いと、褒められただけ。それだけなのに、嬉しさからか、顔が熱くなる。
「もう、触れていいだろうか」
ガラスを扱うように、頬に優しく触れる。その目は、相変わらず凪いでいるのに、欲情の色が滲み出ていた。
「...ふ、触れて...下さい...」
軽くキスをされ、頬にあった手は、いつの間にか浴衣の帯を解いていた。
義勇は慣れた手つきでしのぶに触れ、愛撫する。遊郭などに行っていたわけではない。義勇の童貞は勿論しのぶの処女と一緒に卒業した。ただ、不器用でも覚えはいい方だったのが幸いだった。現にしのぶに触れる手は拙いのに、しのぶのいい所だけを刺激している。乳首であったり、一番敏感と言われる陰核であったり。三回目で意外と耳と首とうなじが弱いことを知ったのは大発見だった。その為義勇のソレを入れる前にしのぶのソコはもうトロットロのベッチャベチャで大洪水状態。元々感度が良いしのぶは乳首だけでも達してしまう。それを発見したのはつい最近。その日は乳首だけで何度達したことか。勿論義勇は怒られた。
「ひっ、あっあっ...!ぎゆ、さんっ...!」
右手で陰核とナカを刺激し、左手と舌は乳首を刺激した。耳元で聞こえる喘ぎ声に義勇のソレはもうパンパンに張っていた。正直そろそろ入れたいが、普通より大きい義勇のは、長時間慣らさないとしのぶを傷付けてしまう。小柄な故ソコも小さいのは当たり前なのだが。
「あっ、あぁぁッ!ぎゆっ、さ...!ぎ、ゆ...っ!」
腰がビクビク震える。達しそうなのだと察すると、乳首から唇を離ししのぶを見やる。何かを訴えるような視線に義勇は背筋がゾクゾクした。
「んんッんぅぅぅ!!ぁ...!〜〜〜〜〜ッ!!!!」
この事を、西洋ではでぃーぷきすと言うらしい。舌を絡ませて唾液を送り合う。触れる口付けよりもっと、濃厚で、いやらしくて、心が満たされる。
「ん...ぁ、ふぁッ...んん...ん、んぅ......ぷはっ」
口を離すと、銀の橋が出来、すぐに溶けて壊れてしまった。肩で息を吸いながら必死に呼吸を整えている。義勇はそろそろ良いだろうと、ソレをしのぶの割れ目にあてがった。
「ぁ、ぎゆぅしゃん...シてっ...?」
いつもならちょっと待ってと言うはずなのだが、今日は珍しく早く快感が欲しいと興奮しているのだろう。
「っ...あぁ。入れるぞ」
数回、ヌチヌチとしのぶの蜜をソレに塗りたくり、いざ挿入。
「は、あぁん...っや、あぁ...」
愛液で良く滑り、難なく義勇の侵入を受け入れる。痛いぐらいに締め付けてくる膣に義勇は射精しそうなのを必死に堪える。時々、その気持ちよさにゔっ...と呻いてしまうが。
「はっ、はぅ...ぎ、ゆぅ、さん...っ」
「っ...しのぶ、全部入った...」
義勇の汗がポタポタと顎から真っ直ぐに落ちていく。しのぶはそれを舐めとり、義勇の後頭部に手を回した。
「んっ、ちゅっ、ちゅ...ちゅ......」
舌は入れずに、唇が触れ合う。目を瞑り口付けを繰り返すしのぶに義勇は目を開けたまま、この光景を目に焼き付ける。
「ね...動いて...?」
煽るように、腰をくねくねさせ、義勇を誘う。
その言葉を、待ってましたと言わんばかりにニヤリと笑った。
「ぁぁぁッ...ぎ、ゆっ、きもちぃッ...!」
抜ける寸前まで腰を引き、一気に雫波紋突き。
パンッパンッ!
肉のぶつかる音が鼓膜を震わし、胸が激しく揺れる。
触覚だけでなく、聴覚も視界も全身で犯し、犯されているよう。暴力のような快楽の逃し方を知らないしのぶは布団のシーツを握りしめる。
「あぁぁッ!アッん、んぅっ...!ダメっ...だめだめ...ッ」
急に膣に圧がかかり、義勇は腰の動きを止めた。
「ぃ、くぅぅッ...!あっ、あっぁぁぁあッ!」
ビクンッ!
脚が痙攣し、腰が跳ねる。えび反りの体勢でしのぶは達した。
「あっ...はぁっ、はぁっ、はぁ...っ」
荒い息を整えるため呼吸を繰り返すしのぶを尻目に、義勇は再び腰を動かす。
「へっ...!?あっぁ、ぎゆぅしゃッ...!」
達したばかりなのに。ビクビク震え電流が走ったような感覚に目がチカチカとする。ぎゅーっと抱きしめる様に義勇の背中を抱き、腰に脚を巻き付けた。現代では所謂、だいしゅきホールドと呼ばれている。
「っ...ぁッ...しのぶっ...!」
「あっ、あぁッ...!あぅ...っ!好きッ好きなのっ、ぎゆぅ...ッ!!」
義勇もそろそろ限界が近いからだろうか、律動が段々と早くなっていく。
「しのぶ...!あぁっ...あ、ッ〜〜〜〜!!」
なんとか理性を繋ぎ止め、膣からソレを抜く。しのぶの脚は力なく布団の上に横たわっていた。
「はっ、はぁっ...はぁっはぁっ...」
「はぁ...っ、はぁ......ねぇ、ぎゆうしゃん...」
腹を通り越し、胸まで汚した白濁液を、掬い取り、口元に寄せる。そして、ぺろり。
「まだ...足りない......」
一舐めし、義勇を見やる。
ムクムク。
先程あんなに出したのに。ソレは一瞬で硬さを取り戻した。己の彼女はどうしてこんなにも可愛いのか。くっ...と理性線が切れぬよう踏ん張る。
「やめろ...あまり、煽るな...」
「!あ、煽ってなんか...!」
かぁぁぁッと顔が真っ赤になるしのぶに微笑みを返す。
「夜はこれからだ。しのぶが満足するまで、するとしよう」
義勇は舌舐めずりをすると、しのぶのナカに再度同じモノを入れた。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
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