※この作品はR-18です。

アトランタ「提督さんに押し倒された」   作:蚕豆かいこ

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アトランタにおしっこマーキングするも、抗いがたい征服感を覚えてしまう自分自身が許せないのと俺はなんてことをしてしまったんだという強烈な自己嫌悪に苛まれている提督の姿を見て言い知れぬ優越感に浸っているアトランタ見たくないか?


アトランタ「提督さんの赤ちゃんがほしい。マジで」

 あ、提督さんだ。だれかと立ち話してる。あの後ろ姿は……フレッチャーとジョンストンかな。

 あの二人、アメリカじゃちゃんと制服かっちり着込んでたのに、日本で久しぶりに会ったらなんでか着崩してオフショルにしてたんだよね。今みたいに。

 おまけに提督さんのほうがずっと背が高いから、あんなふうに話してると、うん、ぜったい胸の谷間が見えるっての。もしかして、あの子たち、わざと? それが狙い?

 まさかね。いや……でもわかんないな……もしそうだとしたら……。

 

 あたしはブラウスのボタンを外して、ブラのカップから胸を外にさらけ出す。ぶるん。我ながらどっしり。

 

 ちょうど提督さんがこっちに気づいた。あたしにあいさつしようとして、固まってる。

 あたしは無言で見せつける。ほーら、提督さんがいつも吸ってる、あたしのオッパイですよー。ゆうべも乳首までたっぷりザーメン塗りつけた、提督さんだけのオッパイですよー。

 

 谷間にブッカケして、オッパイを左右に開いたり閉じたりさせて、ドロドロ濃厚精液が糸引いてたの、思い出した?

 

 はん。訝(いぶか)るフレッチャーとジョンストンに「何でもない」とか、めっちゃ言い繕ってやんの。いい気味。あたしは服を整えながらその場をあとにし、一人で舌を出してみたりする。

 

  ◇

 

 もうすっかりこんな時間だね。きょうも、するんだよね? うん、提督さんとエッチしてたら、夜も怖くないし。

 

 ……きょうは、無表情でいてほしいって? 喘ぎ声もなし? できれば嫌々エッチしてる感じで? なに言ってんの?

 もしかして、エッチしてるときのあたしの声がうるさいとか? それともあたしのシてるときの顔、そんなにみっともない?

 違う? あたしの我慢しきれずに漏れちゃう甘い声とか、泣きながら感じてる顔は大好きって……よくそんな恥ずかしいこと言えるよね。――うるさい。喜んでなんかねーよ。もう。

 

 で? 昼間の……あー、オッパイ見せたやつ? 無表情でオッパイ見せてきてんのがよかったって……あたし無表情だったんだ。

 セックスにバリエーションを持たせたい? 合意の上で、嫌がる、もしくは全然感じてないあたしとセックスしたい、と……。

 マジで意味わかんねぇ……。合意してんのに嫌がってるって矛盾してない?

 はぁ、ほんとにあたしが嫌がることはしたくないと。で、あくまでも演技としてあたしに嫌がっててほしいと。プロレスみたいなもん? ふーん。

 

 なにが楽しいの、それ。

 だって、要はあたしにマグロになれってことでしょ。白けちゃうと思うけどなあ。フツー男の人は嫌がるでしょ、マグロ。

 

 はぁ~……わかったよ。ほんっとにしょうがない人だね。こんなめんどくさいお願いに付き合ってくれるの、あたしくらいなもんなんじゃないの?

 

 でさ、「あたし」はなんで嫌がってんのにエッチすんの?

 だってほら、どういう状況かわかんないでしょ。セックスが嫌なら「あたし」は提督さんぶん殴って部屋から逃げりゃいいじゃん。なんで大人しく抱かれてんの。

 

 レイプじゃなくて、あたしが嫌々でもセックスに応じるわけでしょ。ってことは何か弱みを握られてるとか? うーん、たとえば、あたしが鎮守府のお金横領してたのがバレて、提督さんがもみ消す代わりにあたしのカラダを……とか?

 重い設定はヌケない? めんどくさ……。

 

 ――エンコー? 遠洋練習航海のこと? え? 援助交際? ああ、お金で。

 提督さんが「あたし」のことをお金で買って、でも「あたし」はもう男の人に買われるのに慣れちゃってて割り切ってる。自分自身は行為自体に興味ないから、ヤらせてあげるだけでいっさいサーヴィスはしない。なるほどね。……提督さんの重い重くないの基準がわかんないよ。

 

 はいはい、服着たままベッドに座って、スマホ見てりゃいいのね。了解。じゃ、どーぞ。

 

 んっ……提督さんが、あたしの足を広げさせて、スカートまくり上げて、太もものあいだに顔押しつけて、深呼吸するみたいに匂い嗅いでる……。

 あたしってば、提督さんに体臭嗅がれるだけで濡れてきちゃうんだよね。じゅん……って感じで。提督さんがあたしの匂いなんかで興奮してくれてるのが、目頭が熱くなるくらい嬉しくて。

 おっと、きょうは喜んじゃいけないんだった。スマホでSNSでもチェックしよ……。

 

 パンツの上からアソコ舐めはじめた。布越しの刺激は、とても弱くて、もどかしい。提督さんの唾液とあたしのおツユで濡れた布が、クリトリスと擦れる。その優しい感触で焦らされて、あたしのカラダはこれから訪れる快楽の予感を否応にも期待してしまう。

 早く直接おまんこ舐めてほしいという気持ちと、これだけじわじわ責められてから敏感なところを刺激されたら感じすぎてつらい、って恐怖がないまぜになって、もうすでにあたしはわけがわからなくなりはじめてる。文字を読んでも、頭に入ってこない。文章の意味が理解できない。

 

 あ、パンツずらした。くる、提督さんの舌、くるくるくるっ……!

 

 提督さんが、「プリプリでかわいい」っていつも褒めてくれる外側とか、ビラビラとか、感度の低い部分を舐める。そんな。まだ焦らすの?

 提督さんのぬめった舌が、膣口からビラビラを通ってクリトリスの周りにねっとり唾液を塗りつけてくるたびに、甘い電流が走る。おまんこからの直接の快感だけじゃなく、提督さんがわざと立てるぴちゃぴちゃって音にも昂(たかぶ)っちゃう。あたしはいかにも気にしてないみたいにスマホを操作し続ける。

 

 おまんこ全体を舐め上げてた提督さんが、ついに膣内に舌を侵入させる。待ちわびてたカラダが勝手に歓喜に震えそうになる。ビクッてするだけでなんとか抑えられた。声も我慢。えーと、えーと、どの子のアカウント見るつもりだったんだっけ……。

 

 入口を執拗に責められて、溢れ出たおツユを舐めとられて、唾液とミックスしてクリトリスに垂らされる。

 提督さんが二本の指でクリを挟んだ。背筋がぞくりとする。剥かれる。剥かれるよっ……!

 二指が、優しく、それでいて、ぐっとおへそのほうに引き上げられる。包んでいた皮を剥かれたクリトリスが、外気に露出する。あたしはもう全神経がクリトリスに集中しちゃってる。いま何かされたらヤバい。スマホの画面なんか目に入ってない。

 横目で確認すると、いままさに提督さんが、あたしの敏感な先端を、唇で挟んで吸引するところだった。

 

 声が出なかったのは、ほとんど奇跡。軽くイッちゃってる。あたしがフェラしてるときの提督さんも余裕ない顔してるけど、今のクリ吸われながら舐められてるあたしも同じ。

 温かい口に包まれて、すっかり充血して熱くなったクリトリスに、提督さんが息を吹きかける。急な温度変化。新鮮な快感に「ンッ……」って吐息が出る。そうやって違う刺激であたしの感覚をリセットしてから、またクリを愛撫されると、最初に舐められたときみたいに強烈に感じる。

 クリを舌で存分に可愛がりながら、提督さんが指をおまんこににゅるって挿入する。あたしのいちばん弱いところを、いちばん気持ちいい強さで押してくる。クリと膣内の同時責め。あたしはもうスマホの文字を「読む」ことができずにただ「見る」だけになってる。指が機械的にフリック操作してるだけ。

 

 そんな状態のあたしに、提督さんが、挿れるね、だって。ええと、おねだりしちゃいけないんだよね。なんて言うのかな。こうかな。

 

「あ、そ。服よごさないでね」

 

 できるだけ素っ気ない感じで言いながら、あたしはベッドにうつ伏せに寝そべる。もう無表情でいられない。

 提督さんがお尻を摑んだ。広げられてる。アナルごと、おまんこ広げて濡れ具合を確かめられてる。提督さん、わかる? 提督さんが丁寧にほぐしてくれた、ほかほかのおまんこ。もうトロトロだよ。提督さんのおちんちんが欲しくてたまらない発情まんこだよ。

 

 そのおまんこに、恋焦がれるほど求めていたものが入ってくる。

 

 おツユでぬるぬるにされてたおまんこは提督さんをすんなり受け入れた。いちばん奥まで歓迎して、おちんちん全体を抱きしめる。

 おまんこが喜んでる。ずっと逢いたかった、ずっとつながっていたいって。

 

 うん、この感じ。亀頭とカリ、幹の血管の形、ぜんぶわかるよ。あたしの肉が提督さんのおちんちんを隙間なく包み込んでるもん。

 

 馴染んで、ヒダヒダが絡みついたところで、カリで内側をゾリゾリ引っかきながら抜いて――また子宮口まで突き入れる。

 

 寝そべってスマホいじってるあたしに、提督さんが一生懸命に打ち込んでくる。お尻の肉に提督さんがぶつかる音だけが部屋に響く。

 

 息の荒い提督さんが、ぜったいに妊娠させる、孕め、孕め、って……。たぶんだけど、あたしにこう言ってほしいのかな。

 

「は? ふざけんじゃねえよ。あんたのガキなんか死んでもお断りだっての。ぜったい外に出せよ。あんたの精子なんか一滴だって入るのキモくてマジ無理なんだから。勘違いしてんじゃねえよ」

 

 提督さん、いっそうピストン速くなってる。しかもこの体位、足をピンって伸ばしてるからか、いつもよりおちんちんをぎゅーって締め付けてて、いつもより余計に感じちゃう。提督さん、もっと、もっとえぐって。もっとあたしに叩きつけて。提督さんのぜんぶ、あたしに受け止めさせて。

 

「ま、あんたのクソザコ精子じゃ、あたしの卵子までとうてい辿り着けないだろうけどね。せいぜい頑張んなね。無駄撃ち提督さん」

 

 ああ、提督さんの精子っ、欲しい、欲しいって、子宮が泣き叫んでる。あのこってりしたネバネバ雄汁飲み干したいって。提督さんの赤ちゃん、孕みたいって。

 

「めんどくさいからさ、さっさとイッて終わりにしてくんない?」

 

 早くちょうだい、提督さんの妊娠汁、いっぱいちょうだい。

 

 強気にふるまってるけど、もう限界が近い。提督さんに馬乗りにされて、支配されてる感じが興奮をかきたてるし、なにより、好きで好きでたまらない人とエッチしてて、興味ないフリなんて、できっこない。

 そんなの、したくない。

 

 もうあたしはスマホを握っていられない。シーツを摑んで、枕をぎゅっと噛んで、喘ぎ声が出てしまわないように耐えるだけ。おちんちんにゾリゾリされて何度もイッてるけど、覚られないように必死。

 

 提督さんが苦し気な声を絞り出す。二度、三度、あたしのお尻に叩きつける。イッたんだ。提督さん、膣内射精(なかだし)してるんだ……。

 

 どうだった、提督さん。気持ちよかった? そ。よかったね。 

 

 あたし? あたしは……。

 

 提督さん、あの、さ。提督さんのお願い聞いてあげたんだから、今度はあたしの番だよね。

 

 あのね。

 思いきり、好きって言わせて。

 

 好きって言いながら、提督さんとエッチしたい。

 はしたないくらい大きな声で、けだものみたいな下品な声を上げながら提督さんとつながりたい。せっかく提督さんとエッチしてるのに、あたしのこと気持ちよくしてくれてるのに、気持ちいいって言えないの、つらいよ。

 提督さんにしか見せない顔、ほかの人に見られたら恥ずかしくて死んじゃうくらいみっともない顔、ちゃんと見てほしい。

 

 それで、それでね。

 そんなあたしでも、嫌いにならないでほしい。提督さんに、あたしのこと、好きでいてほしい。お願い……。

 

 え、いや、謝んなくていいよ。変化は大事だし? ふふっ。これからもいろんなエッチしようね。

 

 じゃあ、さ。もっかい、シよっか。

 

 え、提督さん、なにを……新しい精液をそそぎ込むために、膣内の精液を掻きだすって……んんっ……ソコ弱いっ……!

 あ、あ、ヤバい、そんなふうに刺激されたら、おしっこ出ちゃうよ……。

 うう。あたしは出したいわけじゃなかったのに、提督さんにおしっこ漏らされちゃった。

 提督さんは、あたしのカラダを、あたし以上に知り尽くしてる。だってあたし、提督さんのものだもんね。

 

 提督さん、今度はあたしが上に乗っていい?

 

 またがって、提督さんのそそり立つおちんちんの先端を膣口に合わせて、腰を沈める。どう、提督さん。あたし、自分で奥まで挿れられるようになったよ。まだちょっときついけど。

 腰をぐりぐりこねくり回して、膣内の襞をおちんちんに密着させてから、ピストンを始める。

 

 あたし自身の体重で子宮口におちんちんが突き立つ。提督さんが腰を摑んでサポートしてくれる。突かれるたび、引き抜かれるたび、あたしは今まで封じ込めてきた声をあげてよがり狂う。本当の自分を解放する。

 あたしをこんなに気持ちよくしてくれる提督さんのことも、もっと気持ちよくしてあげたくて、提督さんの乳首に手を伸ばす。左右の乳首をそれぞれ中指でコリコリしてあげると、あからさまに提督さんがビクビクッて震えた。

 提督さん、乳首が女の子みたいに硬くなってるよ。じゃあ、おちんちんと乳首、両方気持ちよくなっちゃおうね。

 

 あたしはピストンを休めずに上体を倒して、提督さんの右の乳首を舐める。乳輪の周囲を舐めまわしたり、乳首を舌先に引っかけたり、じゅるじゅるって吸ったり。提督さん、切ない顔してるなー。かわいい。左のおっぱいも舐めたげようか。そのあいだ右乳首は指でいじっててあげるね。

 おまんこのほうも、わざと浅くして亀頭を入り口でしごいたり、また根元まで呑み込んだりして変化をつける。

 

 とはいっても、あたしもだいぶ余裕ない。提督さん、腋の匂い、嗅がせて。提督さんの匂い好きなの。

 

 ああ、提督さんの腋! 嗅ぎながら自然にピストンが速くなる。匂いだけじゃ飽き足らず、腋の窪みを吸いながら舐める。おいしい! おいしい!

 

 あたしのおまんこが、大好きな提督さんの精液を搾り取ろうと蠕動する。

 あたしから滴った汗が提督さんのたくましい胸板に落ちる。あたしの汗と提督さんの汗が混ざる。その光景を見た瞬間、全身に火が灯ったように熱くなり、あたしの提督さんを想う気持ちがどうしようもなくあふれ出す。

 

「提督さん、好き。提督さんの精子、授精したいよぉ……着床したいよぉ……」

 

 そして、あたしは提督さんの耳元で哀願する。

 

「孕ませて……」

 

 提督さんがつらそうな低い声を出して、あたしを抱きしめる。逃がさないように。確実にすべての精液をあたしのおまんこに流し込めるように。

 

 オッパイがつぶれるくらい提督さんと密着したまま、あたしも身を貫く快楽に悲鳴みたいな絶叫をあげる。

 

 弛緩した体を投げ出すように提督さんに体重を預ける。太もものけいれんが止まらない。おまんこがモグモグ動いて、提督さんの精液を最後の一滴まで飲み干そうとしてる。膣からありありと伝わってくるおちんちんの感触で、あたしはさらにイク。快楽の無間地獄。

 提督さん、提督さん、キスして。キスしてくれてたら、なんとか耐えられそう。あたしは懸命に提督さんの舌を吸い、唾液を飲み、互いの舌を絡ませて舐めあうことで、意識をつなごうとする。

 

 快楽の波は、引いては押し寄せる。何度も繰り返すたびに引き波のほうが大きくなる。

 

 波、だいぶ引いてきたかな。なんというか、一回目のエッチそのものが焦らしになってたのか、きょうはいつもより輪をかけて気持ちよかったな。

 

 提督さんも出しきった?

 あ、まだ抜かないで。

 もうちょっと、このままでいたいかな。重くないならだけど。いいの? ありがと。

 

 ……赤ちゃん?

 あー、そっか、あたし、そんなこと言ってたっけ。

 え? うん。そうだね。デキてたらいいね。なんか、そう言ってくれるの、嬉しいな。だって、そうじゃん。

 

 ……すごいこと言うね。最初から孕ませるつもりだった、妊娠するまでセックスする、だからあたしが妊娠するのはもう確定事項だ、って。もう。まったく。しょうがない提督さんだね。

 

 じゃあ、妊娠しないほうがいいのかな?

 なんでって、それならいつまでもエッチできるじゃん。なんてね。

 

 でも、なんとなく、確信? っていうのかな。提督さんの「好き」が、あたしのいちばん奥に、届いた気がする。そうだといいなあ。

 

 デキてたら嬉しいし、デキてなかったらエッチできる。最高だよね。

 

 うん、じゃあ、シャワー浴びよっか。一緒に。

 

 どしたの、提督さん。トイレ? おしっこ行きたい? あー……。

 提督さん。あたしにかけてよ、おしっこ。

 

 シャワー室なら、いいでしょ。すぐに洗えるし。

 だって、いつもはザーメンでマーキングしてるじゃん。おしっこでもしてほしいよ。だめ、かな。

 

 それじゃ、あたしはここでひざまずいてるから。

 かけて。おしっこマーキングして。あたしを提督さんのおしっこまみれにして。

 

 提督さんが荒い息を噛み締めながら、おちんちんであたしに狙いを定める。荒くなる息を噛み殺しながら、女を汚す葛藤に顔を歪ませる提督さんに、あたしの背筋にはゾクゾクと感じたことのない感覚が走る。

 

 ついに放尿が始まった。

 放物線を描いたおしっこが、あたしの頭から浴びせられる。あったかい。提督さんの体温。絞られた奔流があたしの自慢のマルーンの髪をぐしゃぐしゃに濡らして、顔に叩きつけられ、だんだん勢いが弱まってきてオッパイにかかる。なんか豆を煮たみたいな匂いだね。ん、ぜんぶ出た?

 あたしはもう全身黄色いおしっこでびしょ濡れ。提督さんの、否定しがたい征服感と凄まじいまでの罪悪感で感情がぐちゃぐちゃになってるって顔に、今までにない優越感と高揚感を覚えてる自分がいた。おちんちんをしゃぶって尿道のおしっこも吸い出しつつきれいに舐め取ってあげる。

 

 あたしにおしっこかける快感を知っちゃった提督さんは、もう他の女なんかじゃ満足できないよね。あたしに種付けセックスして、精液塗りつけて、おしっこかけることでしか、欲望を満たせないカラダになっちゃったよね。

 もう、あたしから離れられないよね。

 

 ごめんね。こうでもしないと、まだちょっとだけ不安なんだ。ここまで誰かを好きになったの、提督さんが初めてだからさ。最初で最後だよ。きっと。

 

 じゃ、シャワー、浴びよ。それで、朝まで抱きしめててほしいな。うん、ありがとう。

 

  ◇

 

 提督さん、いる? 失礼するね。

 

 あのさ、提督さん。うん、お疲れさま。それで、えっとね、実は、その、最近、アレが来なくてさ。

 アレって言ったらアレだよ。――ああもう! 生理だよ、生理! いつもより十日も過ぎてんだけど……来ないんだよ。

 

 でさ、買ってきたんだ。これ。

 うん。妊娠検査薬。万が一ってこともあるからさ、確かめとこうかなって。

 あ……結果出てから見せたほうがよかったね。あたしもだいぶテンパってんな……じゃあちょっと使ってくるから。

 

 え? 提督さんも一緒に来る? 来てどうすんの。結果を一緒に見たい?

 提督さん、妊娠検査薬ってさ、おしっこかけて使うもんなんだけど。知ってんだったらなんで……いや、まあ、それくらいで幻滅するような関係じゃないよね、あたしたち。

 

 じゃあ、トイレ……は、二人で入るのはまずいから、提督さんの部屋のシャワー室でやろっか。って、フツーに二人でやる流れになっちゃってるし。あたしもだいぶ毒されてきてんな……。

 

 ああ、知ってる。ウンコズワリって奴ね。は? エムジカイキャクって言えって? どっちでもいいじゃんそんなの。

 提督さんが持つの? 手にかかっちゃうかもしれないよ。いいの? うん、わかった。

 

 じゃ、出すね。うう、やっぱり恥ずかしいなあ……。

 

 採尿部にだけおしっこがかかるようにしてるけど、飛沫はどうしたって提督さんの手にまで飛び散っちゃう。ぞくぞくと背徳感が背中を駆け上ってくる。

 

 ふう、終わった。確認サインは出てるね。あとは水平なところに置いて、と。

 

 この待ってるあいだって、間がもたないな。なに話したらいいんだろ。やっぱり一人でやったらよかったんじゃ……・

 

 なんて考えてるうちに、判定窓に、縦線がはっきり浮かび上がっていた。つまり判定は――陽性。

 

 提督さんが歓声を上げて抱きしめてきたことに、あたしはしばらく気づかなかった。すぐには実感が湧かなかった。

 

 提督さん、あたし、幸せになっていいのかなあ。

 

 だって、だってさ。提督さんに出逢えて、気持ちいいこといっぱいして、それで提督さんにも気持ちよくなってもらって、こんなに大事にしてもらえて、あたし、もう十分すぎるくらい幸せなのに。

 

 なのに、これ以上幸せになっても、いいのかなあ。バチ当たんないかなあ。なんだか幸せすぎて怖いよ。

 

 ……うん、そうだね。好きになった人のことは幸せにしなくちゃいけないんだよね。あたしは提督さんが好き。だから提督さんのことを幸せにしたい。うん、わかってるよ、提督さんの気持ちもあたしと同じだってこと。

 だから、だから、あたしは、幸せになっていいんだ。怖がらずに、提督さんと一緒に幸せになっていいんだ。

 

 じゃあさ、あたしたちの幸せを、この子にもいっぱい注いであげようね。

 

 だーかーらー、提督さん、泣かないでよ。もらい泣きするって言ったじゃん。あたし苦手なんだよお。恥ずかしいから。

 ……ふふっ。ああ、思い出しててさ。あのとき以来だよね。こうやって二人で泣くの。こういう涙、これからも流すことあったりするのかな。

 あるといいね。

 うん、きっと、ある。

 二人で、ううん、三人で。

 そんな未来にしていこうよ。

 

 ねえ、提督さん。

 

 愛してる。

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