契約、それは悪魔にとって仕事であり死活問題である。
今回は小猫の代役として魔方陣で飛ぶそうだ。
と、その前に。
「貴方にはどうやら
ということで、神器を解放することに。
強いものをイメージしろ、ねぇ。
うーん……。オーフィス、はなんか違うしなぁ。
じゃあ、あれの真似でもするか。
「
思わずそう呟くと、左腕が赤く輝き――籠手になっていた。
『……ふむ、第一段階の覚醒完了だ。今の時点では
龍の手ぅ? ああ、それも神器なのか。
そして、朱乃に眷属の証を刻んでもらい、魔方陣で跳ぶことに。
光が晴れると。
「あ、あれ? 小猫ちゃんじゃないのかい?」
――第一声は、男の落胆の声だった。
「すいません、契約が重なってしまったようで。なので私が代わりに――って森沢さんじゃないっすか」
「そう言うキミこそ一誠くんじゃないか」
森沢さんは俺のバイト先の先輩だ。まぁ、いい人だ。
「なんだい? 悪魔だったのかい?」
「いえ――一週間ほど前から悪魔になりました新人ですよ」
「成る程。いやしかし残念だ。この服を小猫ちゃんに着てもらって――」
ああ、これは『暑宮アキヒシリーズ』の――短門キユの服だったったか?
たしかにこれなら小猫に似合いそうだ。お姫様だっことかしたい――
「――お姫様だっこされたかったのにッ!」
「いやお前がされるのかよッ!」
思わず突っ込んだ俺は悪くない。
☆
「いやーすまない、取り乱して」
数分後、正気に戻った森沢さん。
「じゃあ、別の契約にしてみましょうか」
「そうだね、うーん……金持ちとかは?」
金持ちか。えーと、契約内容をスマホ擬き――面倒なのでスマホと呼ぶ。
スマホに契約内容を入力する。
えーと、対価は――うおっ。
「えー、対価は命ですね。天から金が降り注いで、それに押し潰されて死にます」
「そ、そんな殺生な!?」
「『天は人の上に人を作らず、人の下に人を作らず。されど、人は同価値ではない』。――悪魔の格言のひとつです」
ぐぬぬ顔で唸る森沢さん。かわいくない。
「じゃ、じゃあ、ハーレムは?」
ほう、そう来たか。なになに……これはひどい。
「えー……こちらはもっと酷いですね。聞きます?」
俺の言葉に顔をひきつらせぴくぴくしてる森沢さん。
「い、いちおう聞いておこう」
「そうですか。――美女、美少女、微笑女を視界にいれただけで死にます」
「もっとひどいじゃないか……しかも微笑女って微笑んでる女の子だから美少女とは限らないじゃないか……」
かくりと項垂れる森沢さん。
「まぁまぁ。妥協案を考えましょう?」
「……ありがとう一誠君」
結局、森沢さんは五万円と寿命二ヶ月を交換したのだった。
☆
「はじめてで契約をとるなんて中々筋がいいじゃないの。よく頑張ったわね」
と、リアスから労いの言葉をもらう。
うーん、まだまだ「かわいい弟分」って感じだな。ま、悪魔なんだ、焦ることはない。
悪魔は万年生きる。死ななければ、人間としては永遠に等しい時を生きるのだ。
――オーフィスにとっては、一瞬の出来事なのかもしれないが、な。
まぁその辺は仕方ないか。どうにもならないしな。
俺はのんびりと家路についた。
――あ、そういえばあの美少女堕天使ちゃんに道教えてなかったっけ?
まぁいいや。
★
「うぅー……」
「ほらミッテルト、泣かないの」
「怖かったっすー……あっ!」
「あら、どうしたの?」
「兵藤一誠と遭遇したっす! なんでも、リアス・グレモリーは強いから逃げろだとか」
「……今報告が入ったわ。噂によるとリアス・グレモリーはバアルの消滅を有しているそうよ」
「っ!! じ、じゃあ兵藤一誠の言っていたことは……」
「そう、彼の言っていることは恐らく真実ね。……そうとわかればさっさとこんな町から逃げましょう。いくら昇進が近くても私たちでは上級悪魔を相手にするには分が悪すぎる」
「では、近日中に届く、と言うシスターはどうされますか?」
「放っておきなさい。悪魔の区画なのよ? そのうち消されるだけでしょう。私たちの任務は人間の赤龍帝を殺すこと。それが達成された上、死ぬかもしれない危険がともなう。……チャンスなら、また巡ってくるわ。その間に少しでも強くなっていないと、上級堕天使は名乗れないわ。いい?」
「「レイナーレ様の仰せの通りに――」」
「わかったら、したくなさい。(……わたしは、こんなことをして……。一誠くん、貴方は何者なの……?)」
俺は九重ちゃんとらぶらぶえっちするのを書くまでは、エタれんのだ!そう、決して!