「アーシア・アルジェントと申します! えと、皆さんこれからよろしくお願いします!」
明るいソプラノボイスが教室を彩る。
四月ももう少しで終わるという頃、少女――アーシア・アルジェントは駒王学園へと入学した。
にこりと微笑むその姿に誰もが純真や純粋という言葉を思い浮かべる。
約数名はいやらしい視線を向けようとして――それは遮られることとなる。それは担任の言葉だった。
「アーシアさんは兵藤さんのお宅にホームステイしています。皆さんも仲良くしてあげてくださいね」
凍結。解凍。
「はーい、そこの騒いでるお馬鹿二人は次騒いだら補習授業のプレゼントですよー。アルジェントさんは兵藤ちゃんのとなりですー」
妙にロリロリしい担任はそう告げると、連絡事項を端的に告げてから教室を去る。
「イッセー貴様ァ! どういうことだ!」
最初にそう言ったのは松田だ。回りのモテない男子数名もうんうんと頷く。
「なんでお前なんだよぉおおお!」
「知るかハゲ。強いて言うならば――」
「い、言うならば?」
「俺が
「や、やはりそこなのか……」
がくりと項垂れる松田他数名。
ま、フォローも忘れない。
「確かにベランダに少女が引っ掛かるのんていう確率もゼロじゃないし、お前らみたいなのが好きな女性も当然ゼロじゃない。けど、そんなのに賭けるよりも少しは女性に好かれる努力というものをしろ」
だが美少女や美女だなんて一言もいってはいない。現実は常に非情である。
「そ、そうか……」「だかしかし、努力をしたところでどうにかなるのか?」「俺達はその努力すら怠ってきたわけだが?」「ぐぬぬ……」「僕と契約して魔法少女になってよ」「死ね」「女性に好かれる努力、か……」「やるしかないだろ」「だな」
口々に好き勝手言いまくっている。真面目にそういう話をするのは構わん、が……この学校、案外変態が多いのかもしれない。
★
「……オーフィスは、彼はいつ戻ってくるのです?」
「あれがいないと我等の復讐が達成されないというのに」
「嗚呼、大魔王様が、サタン様がご存命であられたのなら……いや、悪のりして偽なる魔王側につきかねないわ」
「ノリで島を消したり子女たちを摘まみ食いしたりするお方だったからな……」
「……それに、サタン家は断絶している。初代当主であったレフィクル・サタン様を筆頭に、直系30名、傍系20数名が揃いに揃って喉に餅を詰まらせて亡くなられ、その他の繋がりの薄い傍系もいまでは血が薄れてしまい面影すらない上、戦争で死亡した者も少なくない」
「わかってはいることだが……苦難の道だ」
★
「イッセー」
「なんだ?」
頭の上でたれ龍神になっているフィーが呼ぶ。
「ちょっと出掛けてくる」
「わかった。暗くなる前に帰ってこいよ」
「ん」
フィーは返事をすると空間に穴を開けて次元の狭間へと向かっていった。……慣れって恐いな。
「イッセーさん」
「アーシア?」
「これからもよろしくお願いしますね♪」
……可愛いなおい。性欲とはまた違う込み上げてくるなにか……これが萌えッ!
違うか。
「ああ、よろしくな!」
にかり、と笑って見せた。
俺が殺されたこと。それが、全ての始まりだったなんて、今の俺には到底予想できなかった。そう、まさかあんなことに――あんなエロいことになろうとは、誰もが予想できなかったのである。
そう、誰もが。
★
Episode1《旧校舎の変態》をクリアしました。
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セーブが完了しました!
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To Be Continued……
しすたーは、修道女としての意味と、妹の意味と二種類あるね。
10/25 0:42 ご指摘があったので少し修正しました。