稚作ではありますが、今年もよろしくお願いします。
なお、活動報告にてアンケートを実施しております。
翌日、明朝。眩しい朝日……ではなく、下半身のぬめりと脱力感により目を覚ますイッセー。言うまでもなくオーフィスによる毎度お馴染み朝フェラである。
「んむんむ」
「くわえながら喋るな……」
アレをくわえられながら喋ろうとするから舌がうねり、イッセーの力を失った怒張に少し刺激を与える。流石のイッセーも修行中に朝から抜かずの二回戦はきついようだ。尤も、そんなものは時間の問題であるが。
「んぁ……おはよう、イッセー」
「ん、おはよう、フィー。今日も元気だな」
射精後の気だるく、しかし頭は冷静になる。余分な煩悩か頭から抜け落ちているからだ。イッセーはオーフィスの頭を優しく撫でまわす。オーフィスは目を細めて気持ち良さそうに呻くだけだ。こいつ本当に無限と虚無を司る龍神なのか、甚だ疑問である。
「……さて、っと。そろそろ行きますか」
「ん」
イッセーはまず換気するために窓を開ける。外の新鮮な空気と中の生臭い空気が入れ換えられる。
それを確認したイッセーはさっさとジャージに着替えを始めた。
☆
「……おはようございます、イッセー先輩と、フィーちゃん」
「ん」
「おう、小猫ちゃんか、おはよう」
着替えも終わり、食堂へ向かう途中に小猫と偶々鉢合わせたイッセー。
ちなみにオーフィスはイッセーの頭の上で物理的に小さくなっている。
オーフィスには外見というものに意味はない。容易く姿形を変えることができる。まるで燃える三眼だ。
「……キュートです」
小猫は頬を軽く緩ませてオーフィスを見つめ、そう言う。実際デフォルメされたオーフィスはSDフィギュアのような可愛らしさがある。というかそれまんまだ。無表情だから余計に映える。
そんな一幕はさておき、今日もまた修行が始まる。主に、イッセーとアーシアの為に。
★
ドーモ、修行がきついと感じるイッセーです。今回の修行は魔力のみを使った調理。俺とアーシアの二人でやらなくちゃいけないってのが辛いところです。
「アーシアは料理の経験あるのか?」
「はい、少しは……」
うーん、机の上には野菜達、そして肉……冷蔵庫には卵もあるな……おお、美味しいハンバーグを作れとガイアが囁いている……!
「よし、まずは下ごしらえからするぞ」
「イッセーさん、今日は何を作るんですか?」
「フッフッフ……よくぞ聞いてくれたアーシア、今日は本格手捏ねハンバーグだ」
俺はそう言うと、豚肉と牛肉を6:4になるように取り出す。
「包丁もないのか……仕方ない、魔力でこいつをミンチにするか……アーシア、バターと赤ワイン、それから塩コショウを用意して。あと寸胴鍋をコンロへ」
「は、はい! えーと、赤ワインとバター、それから……」
よし、これでいい。俺はボウルへと肉をまるごとそのままで入れる。そして……
「切り刻まれろッ!」
ミンチになった肉を想像しながら魔力を肉塊へ送る。するとどうだ、瞬く間にミンチ肉になった牛肉と豚肉の姿があった。魔力便利だなぁ。
これにパン粉と卵を加えて混ぜ、そこに塩コショウで味付けをする。……これも混ぜれるか? ……いや、手で混ぜるか。手捏ねだしな。ちなみにタマネギを入れると甘味が出るんだけど、俺のハンバーグはソースが少し甘いから大丈夫だ。
こねこねとビニール手袋をしながら捏ねる。肉が暖まると不味いから氷水の入ったボウルの中に肉が入ったボウルを入れてるぜ。
……アーシアも支度が終わったみたいだな。
「アーシア、お湯を沸かしてブロッコリーを一口大に切断、それを塩茹でしてくれ」
「はい! お湯さん、沸いてくださいっ」
おお、すぐにお湯が沸くな……魔力クッキング便利だ。
肉を捏ね終わったので形を整え、肉をハンバーグの形にする。そしたら、両手でキャッチボールするようにして肉の中にある空気を抜いていく。
……うむ、我ながらいい出来だ。形を整え、窪みを作る。
「よし……」
バットに並べたら、使わないものを片付けつつフライパンを火にかける。魔力を使いながら動くのは厳しいな……でも、片付けまでか料理だしな。
「よし、いい具合に温まったな……アーシア、ブロッコリーを、ザルを使って湯溢ししてくれ。熱いからミットつけてな」
「はい!」
……あとは、と。フライパンに軽くごま油を入れる。香り付けだな。
フライパンが十分に暖まったので、ハンバーグのタネをフライパンへ。ジュウ、と肉の焼ける音がする。
「アーシア、ブロッコリーをザルにあけたら、使った調理道具の片付けを頼む。パンは普通にできているものがあるから……あとはスープか」
できればコーンスープを作りたいのだが……よし。
ハンバーグは少し放っておいて、ブロッコリーを茹でていた寸胴へトウモロコシ、水、そして生クリームを入れる。それらを魔力でミキサーして、更にトウモロコシを投入。塩で味を整え、魔力で暖めればほら完成、コーンポタージュ。
……早っ。いや、ものの数分で出来上がったぞ? しかもハンバーグの片手間に、だ。今更だけど魔力スゲェ。俺が今まで使ってたのって黒い魔力と闇の炎(笑)だからなぁ。
流石にパンは普通にできているものがあるから、あとはハンバーグ待ちか。フハハハ、俺の得意料理であるハンバーグで度肝を抜かれるがいい!!
☆
「……イッセー、貴方料理の才能もあるのね」
リアスからそのお言葉をいただいた。うむ、上級悪魔も唸る味ということで納得しておこう。我ながらうまく出来た。コーンポタージュも程よい甘さだ。塩が丸みを出してるな。無論、メインのハンバーグもだ。ハンバーグには赤ワインとケチャップ、それから中濃ソースを混ぜて、ハンバーグを焼いたフライパンで軽く和えるようにして、軽く砂糖を入れる。すると、ちょっと甘味のあるデミグラスソースの完成ってわけだ。まぁ、本格的なものではないからなんちゃってデミグラスなのだが。
ちなみに残った赤ワインは上質なものなので、ワインとして出している。
ああ、肉汁が溢れだして……堪らんッ。口のなかに熱い肉汁とデミグラスソースが絡み合って旨味のハーモニーを生み出す。パンとの相性も抜群 。付け合わせのブロッコリーも箸休めに最適だ……ああ、和風ハンバーグも作ろう。今度はタマネギも入れて。
「これは少し傷つきますわ、女として」
「……意外な才能」
「アーシアさんはいつもこれを食べてるの? ちょっと羨ましいな」
朱乃さん達にも概ね好評のようだ。いやぁ、料理するっていいな、やっぱり。可愛い女の子が食べてくれると特に、だな。
「……イッセー先輩、おかわりください」
「はいよ」
結局、小猫はハンバーグを二度おかわりしていた。あぶねー、もしもに作りおきして正解だったぜ。
ボツネタ
こかびえる「勝ったッ! 第三章完ッ!」
一誠「ほーお、それで次話から誰がこの兵藤一誠の代わりをつとめるんだ?」
こかびえる「」
眠くない。