迂闊だった、とオーフィスは思った。
オーフィスはイッセーが机に置いていった本を読み終えていた。
彼が狙って選んだのかは知らないが、男の心情やなにやらが描かれていた。
つまり、男の性欲の話である。これだけ聞けば知識が多いオーフィスは察することができた。
(……我、イッセーに迷惑かけてる。だから……)
だから、こういうことで恩返しをしなければ。
オーフィスはそう思い、立ち上がる。
(……性交、興味ある)
なにより、彼女も性交に興味を抱いていた。無論、恥ずかしいことなのは分かっている彼女は頬を朱に染めた。
小説と同じように秘部に手を触れると、心なしか濡れているような気がした。
☆
「オーフィス、いい子にしてたか?」
「ん」
「よしよし」
また頭を撫でられる。彼女の心に心地よさが染み渡る。
彼女の視線は下半身の怒張へと向けられていた。
「お風呂。汗、流す」
「ん? ああ、そういやぁちょっと汗臭いな。一緒に入るか?」
彼女は小さくほくそ笑むと、こくりと頷いた。彼女の表情を一言で表すなら――『計画通り』と言ったところか。
☆
「オーフィス……?」
彼女は風呂に入り、体を洗ってもらい、流してもらい。
彼も体を洗い終わったのだが。
「……」
彼女は穴が開くほど彼の怒張を観察していた。反り返った怒張はひどく苦しそうで。
「……我、イッセーに感謝してる。イッセー、暖かい心をくれた」
「そうか」
「だから、我、イッセーに恩返ししたい」
彼女はそう言うと、彼の怒張を顔に近づける。
「大き、い?」
「まぁ人並み以上ではあるが……」
彼女の顔と怒張のサイズ差は少ない。むしろ怒張の方が大きいのではないかと勘違いしてしまうほどだ。
オーフィスはそれを小さな手で撫でる。優しく、優しく。
「うくっ!?」
「い、いたかった!?」
オーフィスは泣きそうな声でそういう。実際のところ、見た目のギャップと小さなふにふにのおててが怒張を撫でているというシチュと、溜まっているためか敏感になっているために、感じているだけなのだが。
「いや、大丈夫だ。気持ちよすぎてビックリしただけだ」
「気持ち、いい?」
「おう、気持ちいいぞ」
よかった、とほっとすると、彼女はふたたびぎこちない手つきで彼の怒張を撫でる。
鈴口から先走りが少しだけ出てくるのを確認した彼女は、その鈴口へ、自らの口を近づける。
そして、大きく口を開ける。これならいけると踏んだオーフィスは、その先っぽを――ぱくり、と口に含んだ。撫でるのもやめない。
そして、ちろちろと小さな下で舐め始めた。
「くっ……気持ちいいぞ、オーフィス……」
頭を撫でられると、もっとしてあげたくなった。
少しずつ彼の怒張を口に送り込んでいき、そして――彼の怒張が、喉の入り口へと到達した。
「んぶ……」
彼女にとって呼吸などあってないようなものだ。呼吸を長時間停止する程度、なんのことはないのだ。なんだかんだいっても、彼女は龍神なのだから。
その口に含んだ怒張を、つつつ、と出し、またゆっくりと口に含む。
それを人はフェラチオ、と呼ぶのだが彼女の知ったことではない。
彼女の涎と彼の先走りが混じりあい、口の中はぐちゃぐちゃになって牡の臭いが充満する。
彼もまた、限界が近づいてきた。更なる快感を求めて彼女の頭をつかみ、腰を振りはじめた。
「んぶ、んぐっ……」
彼女は別段苦しさを感じるわけではない。むしろ、快感を感じるほどだった――否、快感を感じていた。
少しずつではあるが、秘部から、愛液が零れ始めていた。
ほぼ本能的に秘部へと手を伸ばした彼女は、そこを優しく愛撫する。
「んっ、んっ、んっ、んっ、んぐ、んぶ、んぶ、んんんん!!」
「ぐ、出る!」
彼の怒張が一際深く口内を穿ち、喉の更に奥へと進む。そして、胃に直接精液を流し込まれた。彼女の口へ、彼の怒張がほとんど埋まっている状態だった。
「んんんんんんっっ♪」
彼女は流し込まれた精液を楽しんでいた。びくびくと口内を犯す怒張の存在を楽しんで、感じていた。
オーフィスは怒張のカリのあたりまで口を動かす。まだ射精は続けられていて、彼の精液が舌を犯す。
独特の臭いと味に、彼女は少し目を細める。
知識として精液が苦いものと知っていたオーフィスだが、彼の精液は不思議と苦さは感じなかった。それどころか癖になりそうな味であった。
彼の射精がようやく終わるのを知ると、オーフィスはちぅちぅと尿道に残っている精液を抜く。俗に言うお掃除フェラであった。もちろん全部飲み干すと、彼女は彼の怒張を解放した。
「ん……気持ち、よかった?」
「ああ、すごく気持ちよかったぞ」
また、頭を撫でられた。
じゅくり、と女が疼くような気がした。
「よかった……」
オーフィスはほっとしていた。彼女の力は強い。故に、激しくしすぎてしまうとイッセーが壊れてしまうのでは、死んでしまうのではないかと思ったからだ。
「じゃあ、今度は俺が気持ち良くしてやるよ」
彼がそう言うと、オーフィスをひょい、と持ち上げ、風呂に入る。そして、彼女の胸を撫で始めた。
「んっ」
ほぼ無いに等しい胸だが、楽しみようはある。乳首をいじってやればいい。
親指と人差し指の腹でつまみ、くりくりと転がすように動かす。
「ん……んふっ……」
先程のフェラで高まっていた彼女は胸も快楽器官へと変貌していた。
「んっ……あっ……」
「気持ちいいか?」
「ん……気持ち、いい」
彼は右手をす、と秘部へと手を伸ばす。
今はちょうど彼女を後ろから抱き締めるような体制だ。背中を預けられる、この体制がオーフィスは好きだった。
くちり、と秘部へと中指の腹で触れる。
そして、その孔へ、ずにりと指を沈める。
「んあっ!」
「気持ちいいんだな……」
ずぷずぷと中指だけを動かすと、かなりスムーズに動く。これ幸いにとイッセーは人差し指を追加し、膣の入り口を解す。
「んっ、あっ、あ、んひぃ!? あ、わ、我……きもちいい……!」
「そうか」
ぐちゅぐちゅと激しく右手の指を動かす。もう既に三本目の指をくわえこんでいた。
そして――
「あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、んくぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」
彼女はびくびくと痙攣し、絶頂に至ったことを体で示していた。
「あ……」
彼女は快感で溺れる瞳で彼の怒張を見た。それだけでとぷりと愛液が流れ出し風呂と混ざる。
ほしい。
あれが、ここに、ほしい。
そんな思考で頭がいっぱいになった。
「欲しいか?」
「ほしい……イッセー、ちょうだい」
「ああ」
彼はオーフィスの秘部へてをあてがったまま、くぱりと入り口を広げる。彼女を怒張の上へ持ってくると、つぷ、と先っぽだけをくっつける。
「あっ……」
ずん、とオーフィスの肉体に、それは沈んだ。
背面座位、とよばれる体位だった。
「んぉぉぉぁぁぁっ!?」
「……っ」
一撃で軽くイってしまった彼女。
お構いなしにイッセーは腰を振る。背面座位という性質上、あまり腰を振ることはできないが、それ以上に彼女の狭さで快感を感じていた。
ちなみに、彼女に処女膜というのは存在していない。処女膜で守る必要がないからである。
とんとんと、子宮の入り口を叩く度にオーフィスは快感に狂った。もう彼なしの生活なんて考えられなかった。
「あっあっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、ああっ、んぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ♪♪♪」
「ぐっ……」
彼ももう限界だったが、こらえる。
「オーフィス、どうだ? まだ狭間に帰りたいか?」
「んぁぁっ! 我、故郷なんかもうどうでもいいっ♪イッセー以外、要らないのぉぉぉぉ♪」
(俺以外要らんと来たか。こりゃ完全に出来上がってるな)
ならば、とイッセーは隷属の禊を打ち込む。
「なら、俺の女になれ! 俺のモノになれ、オーフィス」
「はぃぃぃ♪」
きゅぅぅ、と嬉しさで一層膣が絞まった。彼の所有物となることさえ、快感へと変換された。
「ぐ……オーフィス、出すぞ!」
「んほぉぉぉぉぉおお!?」
びゅるるるるるぅぅ、と彼の鈴口から精液の奔流彼女の子宮を、膣内を犯す。ぐりん、と彼女の瞳が瞼に隠れかける。淫らな、しかしどこか美しさも感じられるアへ顔を晒していた。
「あっ……」
幸せな快感のあまり、オーフィスは気絶してしまう。
「ふぅ……こりゃ、前途多難かもしれんな……」
彼は彼女から怒張を抜く。彼女の秘部からは精液と愛液が混じりあったものが溢れ、風呂を汚した。