※この作品はR-18です。

ダンジョンで犯されるのは間違っているだろうか ~アイズ・ヴァレンシュタイン編~   作:天舞蜜

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₋ep.5₋ 粗だたきの濁流

 細剣の刃が完全に溶け落ち、攻撃の術を失ってからアイズは必死に逃げ惑い、幾多の触手をかいくぐっては安全地帯を求めて高速移動を続けた。

 

 しかし、いくらレベル6のステイタスをもってしても、怪物(モンスター)の数が多くては長く続かない。

 

 やがて、その時は訪れた。

 

 粘液に足を取られて転びそうになった瞬間、アイズが極彩色の怪物(モンスター)である食人花(ヴィオラス)の触手に捕らわれてしまったのだ。

 

 途端に闘技場(コロッセウム)の司会者は、意気揚々と魔石製品の拡声器(マイク)に向かって喋りだす。

 

「あーっと、ついに捕らわれた【剣姫】。さあ、どうなってしまうのか。否……否、否! そうです、本題は『どうしたいのか』。ここからは皆様の投資によって、何が起こるか! 何が行われるのか決まります。勿論、投資額の高いお客様のご意見が優先されますが……、さてさて何をご所望かッ!」

 

 何が起きているのか理解できないアイズは、司会者の言葉に戸惑う一方、嫌な汗が全身からドッと噴き出ていた。

 

 何とか触手を引きちぎろうともがいていると、観戦者の男が高価な魔石を数個手にして掲げた。本来ならチップのつもりで投げる予定だったのか。しかし、現状では払うに値しないと見て、魔石を手放さずにいる。

 

「まずはその剣姫が不感症でないことを証明しろ。娼婦でもない女に大金を払うのはそれからだ」

 

「なるほどなるほど。実に筋の通った意見ありがとうございます。異論のある方は……いらっしゃらないご様子で。ではでは、さっそく始めてしまいま、ショウ‼」

 

 司会者が指を鳴らすと同時に調教師(テイマー)が草笛を鳴らし、アイズを拘束する怪物(モンスター)たちへ命令が下される。

 途端に怪物(モンスター)が動き出し、触手の一本がアイズのワンピースの上半身を掴み上げ、引き裂いた。

 

【挿絵表示】

 

 大観衆の前で露わになった乳首。

 

「くっ、うぅううっ……」

 

 恥辱極まりない自身の現状に目を背けるようにアイズは俯くが、触手の攻めはこれからだった。

 

 乳房を撫でまわすように這う触手は、アイズの乳首を見つけると執拗に弄び始めた。

 

「ふっ、くふぅっ……うぅうっ! ぁうぅうう、んぁあっ……!」

 

 アイズは心穏やかではなかったが、これ以上の痴態を晒すまいと必死に声を押し殺す。

 

 だがたとえ乳首だけに触れられても、その効果は生半可なものではない。何せ、今のアイズには怪物(モンスター)が吐き出した媚薬成分たっぷりの体液がしみ込んでいるのだから。

 

「ふーっ、ふーっ、ぅううっ……」

 

 媚薬の効果が徐々にアイズの太ももに現れ始めた。

 

 ツツー……、と。

 

 透明な液体が、アイズの絶対領域を伝って垂れ落ちていく。

 

 それを見逃す観客たちではない。

 が、それを直接指摘するような、そんな無粋な者がこの場にいないのも事実。代わりにとある客が声を張り上げて、

 

「オイオイ、司会者さんよぉ! あの女は不感症かぁ? それとも……」

 

「それとも?」

 

 抗議者(クレーマー)は勿体ぶるように、おもむろに舞台の中央を指さして、

 

「おたくの怪物(モンスター)が下手くそなのか? 肝心の【剣姫】サマは、声一つ上げないじゃないか!」

 

 ニヤニヤと笑いながら文句にみせかけた言葉を並べる。

 

 対して提供者たる司会者も特に気分を害した様子はなく、しかしあくまで悪態をつく客(クレーマー)に困惑する店主のような振る舞いをする。

 

「心外ですねえ。我が団、自慢の怪物(モンスター)の不手際と仰られては……。なるほどなるほど、こちらも次の手段に出る他ありません」

 

 直後にアイズのスカートが触手によってめくり上げられ、穿いていたスパッツが引き裂かれて、大観衆の前で恥部があらわになる。

 

 酷く動揺するアイズを他所に、なんと触手はアイズのクリトリスを覆っていた皮を剥いて、擦り始めた。

 

「——ッッ!?」

 

 ビクンッ、と。

 

 大きな喘ぎ声こそ上がらなかったが、俯いていたアイズの顔が天井を仰いだ。

 

【挿絵表示】

 

 奥歯を噛みしめ、これ以上ない羞恥心と甘美な感覚に耐えようと必死だった。

 

 しかし、これでもアイズは嬌声を上げない。

 

 ここで若干の苛立ちを覚える観客が出始めた。

 今まで幾度となく闘技場が非合法な目的で使われてきたが、大抵での女冒険者はこの辺りで悲鳴を上げるからだ。アイズ・ヴァレンシュタインが元々無口であるというのもあるが、それにしても閉口一点張りでは、場も白けるというもの。

 

 ……やはり第一級冒険者を手玉に取る企画自体に無理があったのでは?

 

 誰もがそう思ったその時、

 

「分かります、分かりますよお! 皆様皆々様、あの【剣姫】がその気高き姿勢を貫き通し続けてしまうのではないか? そう危惧し始めたころでしょう」

 

 司会者が、指を鳴らす。

 

 するとまたしても触手の動きに変化があり、アイズの両脚を持ち上げて大きく開脚させる。蜜壷が頭よりも高く掲げられ、固定される。

 

「しかしお考え下さい。何事も、ショーも、予定調和では面白くないというもの。ハプニングというスパイスがあって、初めて蜜が甘く感じられる」

 

 尤も、そのハプニングも計算されたうえでのことだったが……。

 

「これより行うは、怪物(モンスター)の体液の投下。咲いた花弁には、蜂蜜がお似合いでしょう?」

 

 群がる幾本もの触手がアイズの膣穴を広げていく。

 

「ぐッ!? ひぃッ、いッ、あ……っ‼」

 

 そうはさせまい、とアイズは必死に膣壁を閉じようと力を入れるが、屈強な触手にこじ開けられた蜜壷には僅かな閉口も許されない。

 

 気がつけばひときわ太い管のような触手の先端が、股間の真上にやってくる。

 その触手の先端に目玉があったとしたら、きっとアイズの子宮口までもが垣間見えていたことだろう。

 

「それではカウントダウンといきましょうか、皆様皆々様…………五、」

 

「「「四」」」

 

 最早会場は熱気に包まれていた。

 先ほどまでの、今にも白けそうな雰囲気がどこ吹く風だ。

 

「「「三」」」

 

 触手の先端からは先走り汁を彷彿させるかのように、媚薬が一滴、アイズの膣穴めがけて落ちる。

 

「「「二」」」

 

 その一滴が膣壁に触れたとき、アイズは小さく痙攣するとともに悟った。このカウントダウンが何を意味するかを。

 

「「「一」」」

 

 ゆえに、彼女は最後の賭けに出る。

 

「「「ゼロ‼」」」

 

 アイズは口を開き、叫んだ。

 

風よ、吹き荒れろ(テンペスト)!」

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