ダンジョンで犯されるのは間違っているだろうか ~アイズ・ヴァレンシュタイン編~ 作:天舞蜜
細剣の刃が完全に溶け落ち、攻撃の術を失ってからアイズは必死に逃げ惑い、幾多の触手をかいくぐっては安全地帯を求めて高速移動を続けた。
しかし、いくらレベル6のステイタスをもってしても、
やがて、その時は訪れた。
粘液に足を取られて転びそうになった瞬間、アイズが極彩色の
途端に
「あーっと、ついに捕らわれた【剣姫】。さあ、どうなってしまうのか。否……否、否! そうです、本題は『どうしたいのか』。ここからは皆様の投資によって、何が起こるか! 何が行われるのか決まります。勿論、投資額の高いお客様のご意見が優先されますが……、さてさて何をご所望かッ!」
何が起きているのか理解できないアイズは、司会者の言葉に戸惑う一方、嫌な汗が全身からドッと噴き出ていた。
何とか触手を引きちぎろうともがいていると、観戦者の男が高価な魔石を数個手にして掲げた。本来ならチップのつもりで投げる予定だったのか。しかし、現状では払うに値しないと見て、魔石を手放さずにいる。
「まずはその剣姫が不感症でないことを証明しろ。娼婦でもない女に大金を払うのはそれからだ」
「なるほどなるほど。実に筋の通った意見ありがとうございます。異論のある方は……いらっしゃらないご様子で。ではでは、さっそく始めてしまいま、ショウ‼」
司会者が指を鳴らすと同時に
途端に
大観衆の前で露わになった乳首。
「くっ、うぅううっ……」
恥辱極まりない自身の現状に目を背けるようにアイズは俯くが、触手の攻めはこれからだった。
乳房を撫でまわすように這う触手は、アイズの乳首を見つけると執拗に弄び始めた。
「ふっ、くふぅっ……うぅうっ! ぁうぅうう、んぁあっ……!」
アイズは心穏やかではなかったが、これ以上の痴態を晒すまいと必死に声を押し殺す。
だがたとえ乳首だけに触れられても、その効果は生半可なものではない。何せ、今のアイズには怪物(モンスター)が吐き出した媚薬成分たっぷりの体液がしみ込んでいるのだから。
「ふーっ、ふーっ、ぅううっ……」
媚薬の効果が徐々にアイズの太ももに現れ始めた。
ツツー……、と。
透明な液体が、アイズの絶対領域を伝って垂れ落ちていく。
それを見逃す観客たちではない。
が、それを直接指摘するような、そんな無粋な者がこの場にいないのも事実。代わりにとある客が声を張り上げて、
「オイオイ、司会者さんよぉ! あの女は不感症かぁ? それとも……」
「それとも?」
「おたくの
ニヤニヤと笑いながら文句にみせかけた言葉を並べる。
対して提供者たる司会者も特に気分を害した様子はなく、しかしあくまで
「心外ですねえ。我が団、自慢の
直後にアイズのスカートが触手によってめくり上げられ、穿いていたスパッツが引き裂かれて、大観衆の前で恥部があらわになる。
酷く動揺するアイズを他所に、なんと触手はアイズのクリトリスを覆っていた皮を剥いて、擦り始めた。
「——ッッ!?」
ビクンッ、と。
大きな喘ぎ声こそ上がらなかったが、俯いていたアイズの顔が天井を仰いだ。
奥歯を噛みしめ、これ以上ない羞恥心と甘美な感覚に耐えようと必死だった。
しかし、これでもアイズは嬌声を上げない。
ここで若干の苛立ちを覚える観客が出始めた。
今まで幾度となく闘技場が非合法な目的で使われてきたが、大抵での女冒険者はこの辺りで悲鳴を上げるからだ。アイズ・ヴァレンシュタインが元々無口であるというのもあるが、それにしても閉口一点張りでは、場も白けるというもの。
……やはり第一級冒険者を手玉に取る企画自体に無理があったのでは?
誰もがそう思ったその時、
「分かります、分かりますよお! 皆様皆々様、あの【剣姫】がその気高き姿勢を貫き通し続けてしまうのではないか? そう危惧し始めたころでしょう」
司会者が、指を鳴らす。
するとまたしても触手の動きに変化があり、アイズの両脚を持ち上げて大きく開脚させる。蜜壷が頭よりも高く掲げられ、固定される。
「しかしお考え下さい。何事も、ショーも、予定調和では面白くないというもの。ハプニングというスパイスがあって、初めて蜜が甘く感じられる」
尤も、そのハプニングも計算されたうえでのことだったが……。
「これより行うは、
群がる幾本もの触手がアイズの膣穴を広げていく。
「ぐッ!? ひぃッ、いッ、あ……っ‼」
そうはさせまい、とアイズは必死に膣壁を閉じようと力を入れるが、屈強な触手にこじ開けられた蜜壷には僅かな閉口も許されない。
気がつけばひときわ太い管のような触手の先端が、股間の真上にやってくる。
その触手の先端に目玉があったとしたら、きっとアイズの子宮口までもが垣間見えていたことだろう。
「それではカウントダウンといきましょうか、皆様皆々様…………五、」
「「「四」」」
最早会場は熱気に包まれていた。
先ほどまでの、今にも白けそうな雰囲気がどこ吹く風だ。
「「「三」」」
触手の先端からは先走り汁を彷彿させるかのように、媚薬が一滴、アイズの膣穴めがけて落ちる。
「「「二」」」
その一滴が膣壁に触れたとき、アイズは小さく痙攣するとともに悟った。このカウントダウンが何を意味するかを。
「「「一」」」
ゆえに、彼女は最後の賭けに出る。
「「「ゼロ‼」」」
アイズは口を開き、叫んだ。
「