ダンジョンで犯されるのは間違っているだろうか ~アイズ・ヴァレンシュタイン編~ 作:天舞蜜
「これで……んんっ……いいんで、しょ……」
こんな状況、こんな人前で感じられるわけがない。だが、一刻も早く自身に快楽を与えて蠟燭の灯を消さなければ脱出の
だからアイズは思い切って、最も敏感な場所、クリトリスへと指を伸ばした。
「んっ、んんんっ……」
ピクンッ、と。一瞬だけアイズの肩が震える。
地下と思しき石牢で冷え切った指先を動かして、そっとなぞるように触れた。
隠しきれない恥ずかしさに、アイズの動きはぎこちないものとなる。
クリトリスを覆う陰核包皮の上から、上下にクリクリと転がした。触れた直後は少しくすぐったいような気がしたが、すぐにクリトリスを起点に熱さを感じる。
(早く……早、く……しなけれ、ば……)
気がつけばアイズは腰を突き出し、
だが、男たちはアイズの拙い動きに不満だった。
「そんな生ぬるいオナニーショーで間に合うとでも?」
「そうだそうだ、もっとしっかりやれよ」
うるさい、とアイズは思った。
そんなことは分かっている。分かっているが、それでもせめてクリトリスを弄るだけで何とかことを済ませようと必死だったのだ。
だがダメだった。
だから、
「……ん、んんっ、んんんんんっっ!」
アイズは思い切って、膣孔に中指を滑り込ませた。
クリトリスを弄ったことで膣壁は愛液まみれになっており、アイズの膣孔は指を根元まですんなり受け入れてしまった。
「んはぁっ、はぁっ……んんっ……んくぅっ⁉」
さらに薬指も
ズニュニュニュっ、ニュポッ、ヌポッ、と。
愛液に浸された2本の指と膣壁がこすれるたびに淫靡な音が立つ。
アイズは厭らしい水音に構わず指の腹を膣壁にグイグイと擦りつけ、同時にもう一方の手でクリトリスを転がす。
「はふっ、ひぁあん! うくぅうっ、つぅっ……んくっ……ん、あふぅっ……! んっ、あんっ! あぁっ!」
無意識だったのだろう。アイズはもっと膣の深いところを刺激するために、さらに腰を突き出して、前後に腰を動かす。冒険者として鍛えてきた腹筋と体幹がこんなところで役立ってしまった。
「ククク、いい感じじゃねえか、【剣姫】さんよぉ」
「まったく、魚の口みたいにマンコをパクパク動かして、何を欲しがってるんだ?」
下品な野次に対して、アイズの中でより一層羞恥心が沸き上がる。
顔を上げればベッドの上から、男たちの股間が膨らんでいるのがよく見えた。
あれほど冷え切った石牢内が淫靡な熱に犯されていく。
それに合わせて、アイズは自分の肌もまた熱を持っていくのに気づかされた。
(どう、して……? 嫌っ、嫌なはずなのに……なのに、どうして……お腹の奥が……)
身体中を這いずり、嘗め回すような視線。
雄の欲望を剝き出しにした、野卑な嗤い声。
それらがまるで媚薬のように、アイズの下腹部を熱くする。
(違う……そんなはずは、ない……っ! 私は……感じてなんか……)
アイズの胸の内とは反対に、身体が、手が、指が止まらない。
さらなる刺激を求めてアイズは、二本目の指を膣孔に挿し込んだ。
ポタッ、ポタポタッ、と。
穴の中を満たしていた愛液が寝具(ベッド)の上に溢れ出し、反対に指は抵抗なく膣穴へ潜っていく。
「あっ、ああっ! あふっ……はぁんっ、ああぁっ……!」
「おーっと、股間がビッチャビチャじゃねえか。さては俺らに見られて興奮してんな?」
「そ、そんなこと、はふっ、あるはずっ……んんっ、あっ、あふぁんっ、熱っい……ひぅんっ!」
男の言葉に煽られたように、アイズの指は膣壁の敏感なところを引っかくように動く。指の動きに合わせてクチュクチュとなる音がより一層大きくなるのがアイズにも分かった。
まさにその瞬間、
「ッッッ⁉ くはっ、ぁはああああああっ……⁉」
アイズの腰がガクガクッと大きく震え、指を
「あっ、あっ、あひゃんっ⁉ うっ、ぅううっ、ふくぅうっ⁉」
ソコを軽く押すだけでも、下腹の奥が引き攣れるように熱く疼く。
先ほどまでとは比べ物にならないほど脈動が激しくなり、乳首が切ないくらいに固く尖ってピクピクと震えだす。
「ひあぁあああっ、あっ、あああっ、こ、こんなぁっ⁉ あっ、あぁあああっ……⁉」
いけないと分かっているのに、指が性欲に操られたかのように、動きを止めることも、膣穴から抜くこともできない。
ソコを刺激すれば刺激するほど、股間が熱く扇情的な熱に支配されていく。自分の中の『女』の部分が無理やり目覚めさせられて、股間の割れ目の奥がより大きな刺激を求めて蠢いているのが分かった。
「いひあああぁっ、あっ、あああっ、ダメぇ、もう、ダメぇええっ! くるっ! 何かきちゃうっ! ああっ、もうっ、もうっ……ぁっ、あっ、あっ、ぁあああああああ……ッ⁉」
アイズが
先ほどまでとは比べ物にならないほどの熱い炎が、下腹部から背筋を這うように一気に燃え上がってきた。
そして——、
プシュッ! プシュルッ! プシュルルシュウゥ‼
「ふぁあんっ、あっ、ひぃっ! あふぅうんっ……ふぅああぁあぁあぁああああああぁ〰〰〰〰っっ‼」
突然、押し寄せた壮絶なまでの絶頂の渦に全身を包まれ、成す術もなく呑み込まれていく。
アイズは嘆くように喘ぎながらも、突き出した股間から透明の汁を勢いよく噴射させる。
あまりの勢いに、噴き出した汁は地面に置かれていた蝋燭の火を飛び越え、その先の壁に降り注いだ。
「いひぃやあああっ⁉ いやぁっ、いやぁああああっ、と、止まってぇっ!」
火を消すどころか、自身の潮を吹く向きも思うようにならない痴態に、アイズは悲嘆の声を漏らす。けれどアイズの予想に反して、彼女の身体は思っていた以上に深い絶頂を迎えていた。
「ククク、想像以上だな」
「オイ見ろよ、扉の前の床」
「うーわっ、どんだけ溜め込んでたんだぁ?」
まるで噴水のように大量の透明な蜜液を辺り一面にまき散らし、部屋の端に水たまりを作ってしまった。
そして肝心の蝋燭の火は、
「さーて、残念だったな、【剣姫】さんよぉ。消火はできなかったみたいだなぁ」
「ま、待っ……て……。蝋燭、は……まだ、残って……ッ」
縋るような目でアイズは二度目の
ここで諦めたら、プライドを捨ててまで痴態を晒した意味が無くなってしまうから。
アイズの懇願に対してリーダーと思しきフードを深く被った男が、アイズとの間に蝋燭を挟むようにしゃがむ。
下から炎に照らされた口元が不気味に映り、底の知れない腹黒い何かが垣間見えた気がして、アイズから血の気が引いた。
「ああ、まだ残ってるなぁ。……けどな、こりゃあ残りの蝋燭が短すぎる。これじゃぁ、もう一度オナって潮吹くまでに間に合うとは思えねぇ」
「そ、そんな……こと……」
フードに邪魔されて顔の全容が見えない男の声にはどこか聞き覚えがあったが、焦燥感に駆られてすぐにアイズは声の正体を忘れた。
それよりもアイズは
「そこでだ、
謎の男はそう宣言しておもむろに立ち上がると、蝋燭を横へ蹴り飛ばした。
そうして驚くべきことに牢屋の鍵を取り出し、重い扉を開け放つ。
アイズを閉じ込めるための
「ついてこい、アイズ・ヴァレンシュタイン。こっからは儀式の時間だぜ?」
ニィッ、と。
恐ろしいほどに端が吊り上がる男の口からは、獰猛な肉食獣のような鋭い歯が覗いていた。