東方淫魔伝 作:スイセン
紅魔館の地下の部屋で小さな少女の嬌声と水音が響いていた。
「んぁっ! んんっ、んぁ、あ……あ……、あっ、んんっ!」
最初はゆっくりだった動きは、慣れてきたのかペースが早まり、快楽を貪るようにフランはだらしなく声を上げて腰を叩きつける。
「はぁ……はぁ……、ん……んんっ、んはぁ……! 気持ち、いい……?」
光悦とした表情でフランは身体を捩ると、それに合わせて膣内が動き肉棒をうねうねと刺激してきて今にでも射精してしまいそうなっていた。
「あはっ、ピクってなった。気持ちいいんだ?」
そう言うと、フランは再び腰を動かしはじめた。
生き物のように吸い付きうねるフランの膣内は俺の射精を促そうと、更に動きを激しくする。
「ぐっ……、フラン、もう……」
射精してしまいそうになって言葉を漏らすと、フランは不機嫌そうな顔になって動きを止めた。
「フラン、様でしょ?」
「……え、あ……」
すっかり忘れてた。というより、そんなことをこのタイミングで気にするなんて思ってもいなかった。
「……じゃあ、罰ゲームね」
「え、ちょっと待っ」
俺の静止も虚しくフランは秘部から肉棒を引き抜いた。
「んんっ……、抜けちゃったぁ……」
先走り汁やら、フランの愛液やらで濡れた肉棒を見てフランは吐息を漏らすと、綺麗にするようにゆっくりと肉棒を舐め始める。
「出したらキュってするからね」
「それは厳しすぎ、うっ……、ないか……」
先程まであれだけ激しく刺激されていて既に限界寸前なのに、射精をすることを許されないなんて酷い拷問だ。
「んちゅ、んろ。れろ。そんなに美味しくないけど……、んちゅ、まぁ、仕方ないわね」
肉棒の先っぽを舌でぐりぐりと押したり、唾液を垂らして更に肉棒をぬるぬるにしたりと、多岐にわたる方法で肉棒を刺激してくる。
動けないから反撃も出来ないし、なされるまま何も出来ないのが辛い。
「うぁっ……、ほんとに、もう……あ、ぁあ」
「だーめ。だらしなく喘いでなさい。んちゅる、れろれろ」
そんなことを言われても限界は限界だ。
もう一瞬でも気を抜けば射精してしまう。
そんな状況なのに、変わらずフランは肉棒を刺激し続けてきた。それどころか、舐めるだけでなく肉棒を咥え込んでしまう。
「ぁあ……あ、もう、出るっ!」
我慢しきれずにフランの口の中に射精してしまった。
唐突な射精に口に収まりきらなかった精液が溢れ出してフランの顔を汚す。
「んんっ! んぁっ……ん、ん……んん……、んはぁっ……」
射精に驚いた反応を見せたフランだが、肉棒を離すことはなく、口に放たれた精液をゆっくりと嚥下していく。
こくこくと喉を動かす音が聞こえ、射精が収まるとフランはゆっくりと肉棒を口から離し、解放した。
「勝手に出すなんて……。しかも、こんなにたくさん」
口の周りについた精液を拭い取って舐めるとフランはゆっくりと肉棒と秘裂を合わせる。
「まだまだ元気そうね。それじゃあ、んっ、ん……」
再び肉棒がフランの膣内へと収められて締め付けられ始めた。
「ふふっ、今度はちゃんと我慢してね」
「んぁっ、さっき、いったばかりだからそんなすぐには……」
まだ敏感な肉棒を締め付けながらフランはゆっくりと腰を動かし始める。
いやらしい水音を立てながら何度も腰を打ちつける。
「あんっ、んぁっ! あ、やっぱり、気持ちいい……!」
「ぐぅ……、は、激しい!」
亀頭が子宮に当たるのがわかるぐらいフランは深く押し込むようにして腰を振るので、またすぐにいきそうになってしまっていた。
「んぁっ、あはっ、中で出したら吸血鬼でも、んぁっ、孕んじゃうかもね」
「アフターピルとかは……」
「アフターピル? それって、避妊薬のことかしら? それならないわよ?」
避妊薬が無いとなると本当にフランを孕ませてしまうかもしれない。妖怪と人間間で子供が出来るかなんて知らないが、膣内で射精しないようにしなければ……!
「んんっ、んぁっ、気持ちいい……!」
「もっと、ゆっくり……」
「だーめ。それに、中でこんなに硬くして説得力ないわよ?」
こいつ、自分が孕む可能性があるのに、俺を虐める方を選択してないか!? 狂ってんのかっ!?
そんなことを思ったら非難の視線に気づいたのか、フランは腰を止めて冷たい目をする。
「……生意気な目ね。さっきも勝手に出したりしたし、少しは躾が必要ね」
そう言ってフランは俺の首へと手を持ってきて絞めあげる。
ありえない力だ。首の骨が折れるんじゃないかと思うほどフランは遠慮なく首を絞めた。
「あ、ぐぁっ……、がぁ……」
「それじゃあ、キュってするわね」
キュってする…………!?
そう思ったら、ゴキンと嫌な音がした。
「あーあ。折れちゃった」
つまらなそうに呟いたフランの声が遠くで聞こえた気がした。
「聞いているんですか!?」
「うぇあっ!? え、あ、はい!」
気づいたら隣でいきなり大声を出されて適当な返事をしてしまった。
そんな俺を隣の少女、小悪魔は怒ったような表情で見ていた。
「今、絶対聞いてませんでしたよね!」
「……え、なんで?」
「なんでって、それは今の反応を見れば」
「いや、そうじゃなくて」
なんで小悪魔が隣にいるんだ?
状況を整理するように周りの様子の確認を始める。
まず、ここはパチュリーの大図書館だな。少しのカビ臭さに、大量の蔵書。
身体の状態としては少し節々が痛い気もするが別に普通だ。ただ、小悪魔の服を男性版にしたような黒を基調とした見た覚えのない服を着ている。しかし、着ているということは自分で着たということだし……。
そして隣には俺のことを嫌っているはずの小悪魔。しかも何故か俺の右手と小悪魔の左手が恋人繋ぎをしていた。
離そうとしても手は俺の意思に反して、決して動こうとはしない。
……どうゆう状況だ。
状況は理解できるが、なぜこうなったのか理解できない。
記憶では昨日、フランと鬼ごっこをして、クローゼットに隠れたがそのまま捕まって……。そうだ。その際に思いっきり地面に押し付けられたから気絶してしまったんだった。
ダメだ。そこまでしか思い出せない。気絶から起きた後は、寝ぼけて行動でもしていたのだろうか。
「……どうしたんですか? 頭の中にカビが生えたみたいな顔して。あ、ウジ虫でも脳内に湧きました?」
「それが湧いてたら俺は生きてないな」
「是非湧けばいいですね」
にっこりと笑顔を向けてくるが好意ではないのははっきりとわかる。
それなのに恋人繋ぎなんてしているものだからチグハグだ。
「……なぁ、なんで手繋いでるの?」
「はぁ? 誰のせいだと思ってるんですか。巻き込まれた私は迷惑ですよ」
どうやら俺が原因で手を繋いでいるらしい。うーん。わからん。
「パチュリー様も自分で実験すればいいのに、私を実験体になんかして……」
イライラしたように文句を言い出した小悪魔は八つ当たりのように俺のことを殴ってくる。普通に痛い。
しかし、新たな情報は得た。パチュリーの実験でどうやら俺と小悪魔は手を繋いでいるらしい。なるほど。全くわからん。
どういうことなんだと観察するように小悪魔を見ていたら、俺の視線から逃れるように小悪魔が身体を捩る。
「……あの、あまり卑猥な視線を向けないで貰えますか。視線だけで孕まされそうです」
「……そろそろお前のこと殴っても許される気がしてきた」
卑猥な視線なんて向けた覚えはない。いや、確かに小悪魔は可愛い部類には入るだろうし、すらっとした体つきに柔らかく形の良さそうな胸元にはついつい目を向けたくなる……なんてことは考えてはいないけど。全然そんなこと思ってないけど。一切合切思ってないけど。
そもそも、視線だけで孕むことなんてない。
「殴ったら全力で抵抗しますよ! 具体的にはアリスさんと咲夜さんあたりにあなたに襲われたって言いに行きます!」
「社会的に殺そうとするな!」
「死んでも死ななそうなあなたにはちょうどいいです!」
相変わらずの酷い言われようだ。そこまで嫌われることをしたのだろうか。
「……気になってたんだけど、なんで俺ってそんなに嫌われてるの?」
「何ですか改まって。……まぁ、そうですね。例えば、あなたは死臭のする人間と仲良く出来ますか?」
「え、俺そんなに臭いの?」
くんくんと自分の体を嗅ぐが、特段臭いというわけではない。
「例えばの話ですよ。実際臭いですけど」
「臭いのかよ……。まぁ、そういう人間とは仲良くできるかと言えば微妙だな」
「そういうことです。ここに来た時のあなたは酷かったですから。鼻が曲がりそうでした」
「自分では気づいてないんだけどな。なんでだ?」
「さぁ、知りませんけど」
素っ気ない態度を取って興味なさそうに小悪魔は言う。実際、小悪魔にとってどうでもいいことなのだろう。
「つまり、俺の匂いが原因で嫌ってると」
なんか思春期の娘に嫌われる父親ってこんな気持ちなのかななんて軽く思ってしまった。
「いえ、違いますけど」
真顔で否定された。
「……今までの会話はなんだったんだ」
「それも理由の一つでしたけど、別に今は匂いしませんし」
「それじゃあ、どうして?」
「忘れたんですか? あなたが私にしたこと」
思い出されるのはフランの部屋での小悪魔の惨状。あの時は近づくだけで怖がられたのでよく確認は出来なかったが、俺が小悪魔のことを襲ったのは間違いない筈だ。
しかし、どんなことをしたのかを俺は知らない。思い出そうとしても何一つ思い出せない。
「……覚えてなさそうな顔してますね」
「あ、いや、そんなこと……」
ジトっとした視線を向けられて、慌てて否定の言葉を言おうとすると、俺によしかかるように小悪魔が身体を密着させた。
「それなら、また、教えてあげましょうか?」
小悪魔は繋がってない方の手を掴みゆっくりと胸元に持っていく。
「は? おい、急に……!」
突然のことにパニックになって胸から手を離そうとするが離れない。そういえばこんな見た目でもこいつも妖怪だ。力で勝てるわけない。
「んっ……、優しくしてくださいね」
色っぽい吐息をあげて、頬を蒸気させた小悪魔が上目遣い気味に俺を見つめてきた。
その瞳は酷く赤く歪んで見えた。
主人公死にすぎ問題