東方淫魔伝 作:スイセン
目を覚ました時には知らない天井だった。
……え? どゆこと?
覚醒しきらない頭で体を起こし自分の状態を確認する。
服装はパジャマと呼べる様な薄い服を上下に着ている。持ち物はなし。外傷もない。
そして、どうやら誰かの部屋のベットの上で寝かされていた様だ。
なにがあったんだっけ? と首を捻っていると、唐突にけたたましい音が部屋の中を鳴り響いた。
見ると、一体の人形がホイッスルを吹いている。
なるほど。わかった。
これはあれだ。俺が起きたことを誰かに伝えるためのシステムだ。ということは、次に来るのはつまり……。
と考えたところで大量の人形たちが部屋の扉を開けて現れて武器を持って取り囲む。
どう考えても持っている武器は本物にしか見えない。
これは下手な抵抗をしたら殺られる……!
俺は降伏の意味も込めて手を上げていると扉が開けられて、昨日ぶりというべき少女が姿を表した。
彼女の名はアリス・マーガトロイド。この幻想郷という場所において俺が初めて会った相手でもあり、昨日色々とあった相手でもある。
「え、えっと、ここまで、連れてきてくれてありが」
お礼を言おうとした俺の目の前に剣が突き立てられ、言葉を止められる。
「黙って。私の質問にだけ答えなさい。余計な行動をすればどうなるかはわかるわよね?」
俺のことを無表情で見据えたまま淡々と話すアリスに俺はこくこくと頷く。
すると、近くの人形が液体の入った小瓶を持ってきた。
「それを飲みなさい」
「えっと、……これは昨日のアリスの愛えぎゃあ!」
茶化そうとした俺の足を人形が思いっきり鈍器で殴りつけた。折れたと思う。最低でもあざになった。
空気を和ませようとしただけなのに……。
「次はないわ。それを飲みなさい」
表情を一切変えずに指示をしてくるアリス。
この人形達を操っているのはアリスなので、こいつは人を無表情で殴れる危険人物ということになる。
いや、この状況の時点でアリスが危険人物であることは疑い様がない。
断ることも許されないこの状況下なので渋々と液体を飲む。
味はハニーメープルみたいな甘い感じで、頭がふわふわする感覚に襲われる。
「ちゃんと飲んだわね」
「……はい」
俺の返答を確認したアリスは人形達の武器を降ろさせる。
どうしてと思う間もなくアリスが質問する。
「それじゃあ質問するわ。まず、あなたの名前は?」
これはもう既に昨日としたやり取りだ。魔法の森なら倒れていた俺を見つけたアリスが最初にした質問。だから、その答えをアリスは知っているはずなのにどうして? と、思ったら俺の意に全く沿わずに口が勝手に動き出す。
「知らない。覚えていない」
なっ……? これはどういう……?
「あなたは人間、それとも妖怪?」
「知らない」
これも昨日アリスにされた質問だ。そして、俺の口はまた勝手に答えを口にする。
「もう気づいているとは思うけど、あなたが口にしたのは自白剤みたいなものだから。それよりももっと強力なものだけど。気づいてる? 身体が動かせなくなってることに?」
言われて確かに身体が動かせなくなってることに気づいた。
なんでこんなことをなんて聞こうにも口が開いてくれない。
「さて、それじゃあ質問を続けるわよ。あなたの出身地は?」
「わからない」
「昨日の言っていたことに嘘はないのね……。それじゃあ、昨日、貴方は私になにか能力を使ったかしら?」
「使った」
「それはどんな能力?」
「わからない」
「わからないのに、能力を使えたの?」
「頭に浮かんだ言葉を唱えただけ」
「それだけで能力を使えたの?」
「違う」
「他にどんなことをしたのかしら」
「アリスの太腿舐めたいとか、胸を揉みたいとか考えた」
「へぇ……」
ぐわああぁぁあ!! 死にてえぇぇぇぇ!
なに勝手に喋ってるんだこの唇ヤロー!
超冷めた目のアリス相手に動けないにしても冷や汗が溢れ出してくる。
いや、だって昨日は起きたら誰もいない森の中で、そこでこんな美少女に出会ったんだぞ? 少しぐらい邪な思いを抱いても俺は悪くないと思う! 逆抱かない方が失礼だ!
ただ、その後に頭の中に浮かんだ言葉を唱えただけで唐突にアリスが発情してきたというのだけは想定外だった。
いや、でも昨日の体験を出来た時点で実は死ぬほど幸福だったのではなんて今もちょっと思ってるし、昨日のアリスのを思い出しただけで興奮する。
「ねぇ、あなたは今、どんなことを考えているかしら? 口にしていいわよ」
「アリスの秘部から流れる愛液が顔にかかった瞬間や、何度も絶頂して淫れるアリスの姿は最高でし……1.2.3.5.7.11.13.17.19」
ぎ、ギリギリセーフだろうか。いや、これは完全にアウトだな。
アリスの顔少し赤くなってるし。素数数えるまでの判断が遅すぎた。
「もうわかったわ。……昨日のことあなたは覚えているのよね」
「はい。もちろん。事細かに。脳内メモリーに保存されています」
質問された内容だけに答えろ馬鹿があああぁぁぁぁ!
なに、このくそ唇は余計なことまで喋り出してるの? 死にたいの? お前の家主が死ぬだけだよ? 道連れだよ?
「どうするのが一番かしら。記憶消失の薬を……でも確実じゃないし、やっぱり埋めるべき……?」
もの凄い物騒な言葉が聞こえてきた。
顎に手を添えて考えるアリスはそれだけで絵になるのだが、多分今回の絵のタイトルは『暗殺者』で間違いない。
いやぁ! まだ死にたくない!
昨日の幸福な思いを味わったとはいえ、流石にまだ死ぬには早すぎる!
「あ、……あ、り、す」
なんとかして口を動かして声を発すると、アリスは驚いたようにこちらを見る。
「あなた、もう薬の効果が切れて……」
彼女が俺の状態に気付いて、その言葉が言い終わるよりも前に俺は頭の中に浮かんだ意味を持たなさそうな文字列を叫んだ。
「──────!」
気づいたらアリスがベットの上に先程までの俺と同じように座っていた。
その表情は屈辱に塗れている。
「あなた、なにをしたの!」
「なにって、……なにをしたんだろう?」
何かをした覚えはないし、何かをしようとした覚えもない。ただ、先程とどう考えても立場が逆転したのは明白だった。
アリスの様子を見るに動けない様で、人形達もピクリとも動かない。
もしかしたらと思い、口を開く。
「アリスの昨日の朝ご飯は」
「なにを、パンとスープね。っ!?」
アリスも自分の現在の状況を完全に把握出来たらしい。
これは先程まで飲まされていた自白剤の効果が何故かアリスに効いている?
ただ、俺の時よりも効果は薄いのかアリスは自分の言葉も喋れてるみたいだし表情豊かだ。
……これはチャンスなのでは? 先程は好き勝手俺の恥ずかしい内面を喋らさせられたわけだし、俺がアリスの恥ずかしい話を勝手に聞いてもいいのでは?
「えっと、アリスの平均自慰回数は」
「なっ!? そんなこと、答えるわけ、週に3、4回ね。いやぁぁ!」
やはり自分の意思とは反して俺の質問に答えてしまっているようだ。
しかし、週に3、4回。女子の平均とか知らんけど、アリスが自慰行為をしているというだけで興奮する。
「どんな風にしてるんだ?」
「いや! そんなこと聞かな、胸とかクリトリスをよく触るわ。…………あなた、覚えてなさいよ!」
最初はあれだけ無表情に俺に質問攻めにしていたというのに、今は顔を赤く染めたり般若の形相になったりと随分と心に余裕が無さそうだ。
しかし、これはもう確実に後で殺されるな。
ならば最後の楽しみ、冥土の土産にとたくさん聞かせてもらおう。
「最高で一日何回ぐらい自慰したんだ?」
「また、そんな質問を、15回ね。……っ!」
「意外としてるんだな。案外むっつりか?」
「そんなわけ、生理の日の近くはどうしても堪えられなくて、人形を使ったりして何度もしちゃうわ。……お、お願い。もうこれ以上は」
「経験人数は?」
「……ないわ。まだ処女よ。ね、ねぇ、お願いだから」
「Hなことなら興味ある?」
「……自律式の人形を作る方が大切だけど、無いわけじゃないわ。やめて。お願いだから……!」
泣き出しそうにというかほぼ半泣きでアリスが懇願してくるがそれはそれで加虐心が掻き立てられる。
「も、もういいでしょ? わたしもあなたに手を出さないから、本当にこれ以上は」
「んー。そうだな。最近で一番気持ち良かったのは?」
「いや! 答えたく、昨日のあなたとのHね。あんなに気持ち良かったのは初めてだったわ」
その回答にへぇーと意地の悪い笑みを浮かべてしまう。
「アリスは昨日のあの行為が一番気持ち良かったんだなー」
「……ええ。そうよ。悪い?」
プライドが傷付けられてか、アリスはヤケクソのような開き直ったように答える。
「いや、悪くない。というか、俺も気持ち良かったし」
「──っ!」
その言葉にアリスの顔が赤くなる。
やっぱり表情の変化豊かである。もしかしたら、これもこの薬の効果のようなものなのかもしれない。
そして、ここまでの質問で俺の疑問は確信に変わった。なぜ、アリスがわざわざ俺のことをあの場で殺さずにここまで運んできたのか。
俺の能力を調べるためという名目もあったのかもしれないが、他の目的も存在したのだろう。
「アリスは昨日の続きやりたいか?」
「うっ、あ……、…………はい」
消え去るようなほど小さな声で答えたアリスの唇を唐突に奪う。
「んんっ! んむっ……、急に」
「嫌か?」
「……嫌じゃないけど」
昨日はアリスに主導権を握られっぱなしだったから、今回は俺が主導権を握る番だ。
口付けしたアリスの口内に舌を侵入させる。
「んむっ!? んんっ、んちゅ、んん……」
最初は驚いた反応をしたアリスだが、すぐに順応し、昨日と同じように俺の舌と絡ませ合い、唾液を交換し合う。
それどころか発情していた昨日よりもねちっこく絡ませ合おうとしている気さえする。
昨日は人形によって抑えられていた手が今日は使えるということで、そっとアリスの胸元に手を這わせる。
一瞬アリスは目を見開いたが、なにも言わずされるがままに受け入れてくれた。
「んんっ! んふぅ……、んあっ!」
アリスの胸を服の上から揉むとアリスは小さく声をあげる。
自慰で触るというぐらいには感度が良いのか、アリスは胸を服の上から軽く揉まれているだけだというのに何度も軽い絶頂に達したかのように身体を震わせていた。
「気持ちいいか?」
「……ええ。気持ち、いい、んっ!」
嘘をつけない状態のアリスは蕩けきった目で答える。
ここまで胸の感度が良いのなら、それを直接揉んだらどうなるのだろうか。
そんな疑問と、そしてアリスの胸を見たいという自分の欲求に従って、アリスの服のボタンを外していく。
アリスは抵抗もなにもさせず、なされるがままに脱がされていき、フリフリがついているピンク色の下着が見えた。
人形みたいなアリスに似合う可愛らしい下着だなと思う。
それをずっと眺めていたい気もするが、期待がちに上目遣いでアリスに見られているのでブラジャーを上にずらす。
「んっ……」
アリスの小さな吐息に合わせて、アリスの胸の全てがあらわになった。
少し恥ずかしそうに顔を逸らすアリスを尻目に、あらわになったアリスの乳房を観察する。
巨乳とは呼ばれなくても、十分な大きさとハリのある胸はアリスの肌の白さと相まって、一種の芸術作品のような美しさすら感じさせる。
見惚れるよう見ていたら、アリスが俺の手を取って、自分の胸の上へと持っていった。
早く触って欲しいということらしい。
期待に応えるべく、まずは全体を軽く揉んでみる。
「んんっ、んああぁっ!」
想像以上の反応があった。先程までの軽い絶頂とは違い、完全にイッたであろう嬌声。
揉むたびに達しているのか、何度も肩を震わせるアリス。
「はぁ……、はぁ……、んあっ!? やっ!?」
そんな甘い嬌声を聞きながら次は突起物の周りをなぞってみる。
くすぐったさと気持ちよさがあるのか、もどかしそうにアリスが上半身を捻る。
それならと、ピンと立ったアリスの胸の中心を摘んでみた。
「ひぁっ!?」
今までで一番大きい反応を示したと思うと、アリスは身体を退け反らせる。
どうやらかなり弱いスポットのようだ。
「〜〜〜〜! 〜〜〜〜っ! 」
重点的にそこに弄るとアリスは何度も大きな絶頂を繰り返すように声にならない悲鳴をあげた。
「だ、だめ……! おかしくなる……」
息も絶え絶えの様子でそんなことを言うアリスに対してもう一度、少し強めに刺激を与えてやる。
「っ……やあああああぁぁぁ!!」
ガクガクと震えながらベットの上に倒れ込むアリスを見て、俺は彼女のスカートの下がどうなっているのか気になった。
そっとスカートに手を伸ばすと、アリスの足が脱がせまいと抵抗してくる。しかし、その力も弱く、一気にスカートを下ろしたことで、アリスのショーツがあらわになった。
ブラジャーと同じ色合いのピンクのショーツはここから見るだけでもわかるぐらいにはぐちゃぐちゃに濡れてしまっていた。
「アリス、触ってもいいか?」
「…………」
返事をする余裕すらないのか、アリスは小さく頷くだけだった。