※この作品はR-18です。

東方淫魔伝   作:スイセン

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あまりにも長くなりすぎてまさかの後編が分割されるという展開に。
後編1の時点で2万字。なぜそうなった……。
クリスマス特別編が年明けるなんてよくあること。きっと、多分。


[特別編・後編1]聖なる夜に性なる遊戯を(R)

 紅魔館の地下へと繋がる階段を降りる。

 レミリアとの行為を先程終え、俺やレミリアの体液で酷いことになっていたのでシャワーを浴びたところで、そういえばまだフランにパーティの話を伝えていなかったことを思い出した。

 現在の時刻は深夜0時の少し前。

 伝えるのがギリギリになったけど大丈夫か……? 

 ちょっと不安が残る中で地下室の扉を開ける。

 

「死ねい!」

「……えっ?」

 

 目の前に魔力の塊が飛来してくる光景がやけにスローモーションに見えた。

 あ、死ぬ……。

 

「うわぁあっ!?」

 

 情けなく叫びながらギリギリで身体を捻ってそれを避ける。

 背後で階段が壊れる音がした。

 ドアを開けた瞬間、フランに魔弾をぶっ放されるなんて。

 

「急に何するんだ!」

 

 お前の弾幕は当たったら洒落にならないんだぞ! 

 

「うるさい! こんな悪趣味な嫌がらせをしておいて!」

「嫌がらせ?」

 

 なんのことかわからないがフランの方も何かが原因で俺に対して怒っているようだ。

 しかし、不味い。キレたフランは俺じゃ抑えきれない。

 

「なんかわからんが多分誤解だ!」

「誤解かどうかは破壊してから決めるわ」

 

 聞く耳を持たないフランがスペルカードを手に持つ。

 

「普通は破壊されたら終わりなんだよ!」

「禁忌」

 

 俺の叫びを無視してスペルカードを展開しようとするフラン。

 他の皆んなももうすぐ来るはずだ。それまで避け続けられるか? 

 いや、フランのスペカは全部難易度が高い。しかもキレてるから手加減なんてしてくれないだろうし、大分キツいぞ。

 

「クソッ!」

 

 フランが弾幕を展開する前に走り出す。階段側は道が狭くて逃げる上でも不利だ。

 そして、フランの部屋で避けることも出来ない。

 つまり、俺の選択肢は一つしかない。攻撃される前にフランを止める! 

 フランの周りに魔力が集まり、弾幕という形で形を作っていく。

 それが動き出すよりも早く、俺はフランに近づいた。

 ここでフランに攻撃したところで止められないし、更に激昂させるだけだ。

 だから……、

 

「フォービドゥンフル、んむっ!?」

 

 スペル名を言おうとしていたフランが驚きで大きく目を見開く。

 ぎゅっと抱き寄せて息も忘れるぐらい強い口づけを数秒に渡って行った。

 少ししてフランの身体の力が抜ける。

 それを確認してから口を離すと、フランに睨まれた。

 

「急に何すんのよ」

「はぁ、……少しは落ち着いたか。お嬢さん」

 

 形作られた弾幕も発射されることなく静かに消滅していく。

 危ねぇ……、ギリギリだった……。

 ほっと一息ついていたら、幾分か冷静になったフランがすんと鼻を鳴らした。

 

「……お姉様の匂いがする」

「…………」

 

 あ、あれー? 一気にさっきと同じぐらいの殺意をフランが振り撒き始めたぞ? 

 レミリアの匂いか……。シャワー浴びた筈なんだが……、吸血鬼だから嗅覚もいいのか? 

 

「ライカ……、お姉様と何回?」

 

 やったの? とは聞かずに何回? と聞いている辺り、俺とレミリアが身体を重ねたことはフランの中で確定事項となったらしい。

 

「……いや、まぁ、3回?」

 

 本当は4回だが無駄な抵抗で一回少なく答える。

 俺の回答にふーん……とやけに冷たい声色で返したフランがふわりと浮かび上がって、唇を重ねてきた。

 

「ちゅ、れろ、るろ」

 

 当たり前のように舌を入れて、口の中を犯し尽くすように舌を伸ばしてくる。

 

「れろ、るろ、ちゅるる、ちゅぷ、れろれろ、るれろ、ちゅぱ……」

 

 貪るように口づけを行ったフランは獰猛な獲物を見る目をこちらに向けた。

 

「ふ、フラン?」

「気に入らないわ。自分の所有物だと主張するみたいに、わざとらしく匂いをつけて」

 

 どうやら俺からレミリアの匂いがしたことが気に入らないらしい。

 これが嫉妬からくるものとかだったら可愛いんだが……、どっちかっていうと玩具を取られて怒ってるって感じなのであんまり可愛くない。

 それどころか、なんか身の危険まで感じる。

 

「つまり……?」

「上書きしてやる」

 

 言ってフランは再び唇を重ねてきた。

 舌を侵入させ、粘液を流し込んでくる。舌を引っ張り出して吸い付き、息をする余裕すら与えないほど激しいキスをしてきた。

 

「んちゅ、ちゅぶ、ちゅう、れろ、るれろ、ちゅずず……、ぷはぁ……」

 

 粗方貪ったところでフランが口を離す。

 くっそ、呼吸できなかったから酸素が足りねぇ……。

 

「はぁはぁ……、満足、したのか……」

「ほんとは続きもしたいところだけど……、お姉様が来たみたい」

 

 フランに言われて扉を見ると咲夜を引き連れたレミリアが優雅な笑みを浮かべて立っていた。

 

「ご機嫌よう、フラン。()()()の吸血タンクの味はどうだったかしら?」

「私の部屋へようこそお姉様。()()()の玩具は楽しめた?」

 

 レミリアはどうやら先程俺とフランが口づけをしているところを見ていたらしく、互いにわざとらしく『わたし』を強調して自分の所有物だと主張してくる。

 

「おい待て。俺はどっちの物にもなった覚えはない」

「……ああ、あとどうでもいいことだけど、暫く私は彼の部屋で寝るから」

 

 俺の反論は華麗にスルーをしたレミリアがとんでもない爆弾を落とした。

 それにピクっと反応したフランが引き攣った笑みを浮かべる。

 

「ふ、ふーん。勝手にすれば? お姉様一人でライカの部屋で寝ればいいわ。ライカは今日から私の部屋で寝る約束したから」

 

 ……そんな約束した覚えはないが、無言でこちらに魔力を溜めた右手を向けてくるのでコクコクと頷いておく。暴力反対! 

 それを見て、レミリアがチッと舌打ちをして殺気にも似た視線をこちらに飛ばてきた。

 やめて! 俺を巡って争わないで! それ俺に一番被害くるやつだから! 全然嬉しくないから! 

 

「残念だけど、彼は私の枕なのよ。だから、貴女が一人で寝なさい。そもそも貴女じゃ彼の睡眠時間と合わないじゃない」

 

 いや、それはお前もなんだが……。てか、普通に枕扱いされた。悲しい。

 

「それに暫く彼は私と離れないと誓ったのよ」

 

 またまた知らない話が出てきた。確かにいつでも吸血タンクとして、側にいないといけないのかもしれないが、そんな誓いまで立てた記憶はないぞ。

 まぁ、いつの間にかレミリアの手にグングニルが握られていたので絶対に何も言わないけどね! ぶん投げられたら死ぬ。

 

「そ、そもそもお姉様には咲夜がいるじゃない!」

「あら、上に立つものは多くの者を従えるのよ。引きこもりの貴女にはわからないでしょうけど」

「ダメよ! 彼は私の玩具として一生遊ぶって決められてるんだから」

 

 どんどん知らない話が出てくるな。フランと一生遊ぶとか命何個有れば足りるかなー……。

 

「モテモテね」

「……都合の良い人間としてな」

 

 こそっと近づいてきて耳打ちしてきた咲夜にげんなりとした表情で返す。

 クスクスと笑った咲夜がコホンと咳払いして声を上げた。

 

「お嬢様方には申し訳ありませんが、この男は私のモノです。一緒にいる約束をしましたので」

 

 一瞬で空気が固まった。

 

「……は?」

「なっ!?」

「えっ!?」

 

 ちょっとっ!? なんでお前まで所有権に名乗りを挙げてんの!? 

 咲夜の唐突な声明にレミリアとフランは呆然としている。

 

「おい咲夜、どういう……!」

「あら、約束したじゃありませんか。私のモノとして働いてくれるって」

 

 それは、レミリアとフランが起きるまでの雑用係の話だろ! 

 そんなツッコミを入れたかったが、背中に当てられた刃物の感触に気付き、押し黙る。この人たち、脅迫しかしてこない! 

 咲夜の奴、さては俺が困るこの状況を楽しんでるな……。

 

「そういうわけですので、こればかりはお嬢様方相手でも譲ることは出来ませんわ」

「へぇ、私に歯向かうつもり……?」

「意外ね。見直しちゃった。……でも、それは許さない」

 

 咲夜が混ざったことで更に場は混沌とした状況になる。

 だ、だれかたすけて……。

 

「……何やってるの?」

 

 いつ爆発するかとヒヤヒヤしていたらパチュリーと小悪魔、美鈴が来てくれた。

 た、助かった! 

 

「喧嘩ですか?」

「そこの男の所有権は誰にあるかって話をしてたのよ」

 

 いや、だから俺は誰の所有物でも……。

 

「それなら私にあるわ。なんでも言うことを聞くって約束したもの」

 

 ……それは記憶にある。けど、この状況で言うんじゃねぇ! 

 状況を飲み込めたのか小悪魔が憐れみの混じった視線を向けてくる。

 だから、そんな視線を向けるくらいなら助けてくれ……! 

 

「……そもそも、私の玩具なのに勝手に手を出す方がおかしいのよ!」

 

 お前の玩具じゃないけどな。

 

「あら、私の場合は彼から襲ってくるのよ?」

「私もそうですね。獣のように激しく求められます。それはもう気絶するくらいに」

 

 言ってることは間違ってないけど語弊があるだろそれ! 

 思いっきり反論してやりたいが、暴力に訴えかけた脅しで黙らされる。

 

「私の時には大量に射精したわね」

 

 それはパチュリーが俺の体質を研究したいなんて言い出した時に無理矢理精力剤飲まされて、研究用に500mLほどの射精をさせられたからだろ。

 萎えたらパチュリーの回復魔法で無理矢理勃たされて再び射精させられるを繰り返されて、あの日は本気で不能になるかと思った。

 

「……え、えっと、ところで私はどうしてここに呼ばれたんでしょうか?」

 

 不意におずおずと美鈴が声を上げた。

 

「そ、そうだ! 正体不明な奴からのパーティに参加するためにここに来たんだろ」

 

 絶好の好機とばかりに話を本題に戻そうとする。

 俺の言葉を聞いてレミリアがそうだったと言わんばかりにポンと手を打った。忘れてるじゃねぇよ! 

 

「パーティ?」

 

 先程まで一触即発の空気だったが、なんとか矛を納めてくれたので、状況がわかってないフランに招待状を見せる。

 

「朝、起きてたらこれが俺のベッドに置いてあった」

 

 正しくは大量の赤い靴下付きなのだが、割愛する。

 招待状を受け取り、内容を読んだフランがくしゃりと紙を潰した。

 

「……ふーん。そういうこと。道理で」

 

 何かわかったかのように忌々しそうに頷くフラン。そういえば部屋に入ってきた時に怒って俺に弾幕ぶっ放してきたよな。

 

「何かあったのか?」

「あれよ。あれ」

 

 言われてフランの指差す先を見ると、フランの部屋の一角、机の上に豪華な料理が大量に置かれていた。

 スープにサラダ、ローストチキン、ケーキとクリスマスらしいメニューが他にもいくつも並んでいる。

 

「起きたらあれが準備されていたの。咲夜が用意してくれたのかと思って食べようと思ったんだけど……」

 

 フランが机に近づき、料理に触れようとすると、何かに阻まれたようにそこから手が進まない。

 

「こんな風に結界が貼ってあって触れることも壊すことも出来なかったのよ」

「ああ……、それで怒ってたのか」

 

 まぁ、確かに起きてたら自分の部屋に勝手に料理が用意されていて、しかもそれが触れられないようになっているんじゃ嫌がらせか何かだと思うだろう。

 

「中身の料理は壊せなくても結界を壊せばいいだろ。ほら、きゅっとしてドカーンで」

「あれは物体以外には効かないのよ」

 

 そーなのかー。

 知らなかった。そんな弱点があったなんて。そう言えば魔法陣とかは破壊しないもんな、あれ。

 

「これパチュリーとかなら解除出来るか?」

「さあ?」

「さあって……」

 

 そんな可愛らしく首を傾げられても……。

 

「だって、まだちゃんと見てすらいないものはわからないもの」

 

 それもそうか。俺も試しに料理に触れてみようとしたら、普通に触れた。

 ……あれ? 結界は? 

 

「え?」

「なんか触れたんだが……」

「結界が……消えた?」

「ライカさんが触れたら結界が消える仕組みにでもしていたのでしょうか?」

 

 なんでわざわざそんな結界を貼っていたのか謎だ。

 

「けど、これでパーティは行えるみたいね。ワインもあるみたいだし」

「そうですねお嬢様。料理もまだ温かいみたいです。結界の中で時間でも遅くしていたんでしょうか?」

「そんな器用なこと咲夜にしか出来ねぇよ」

「あら、簡単よ? ちょっと時間を止めるのを応用するだけ」

 

 まず時間を止めるのが咲夜しか出来ないんだが……。

 結界が解けた影響か、料理の良い匂いも漂ってくる。

 そういえば起きてから朝ご飯以外何も食べてないな。昼はずっと働き詰めだったし。この職場ブラックだなぁ。よく妖精たちが働いているものだと思う。

 

「パーティってことは私もこれを食べてもいいんですかっ!?」

 

 今回集まった趣旨を説明されていなかった美鈴が歓喜の声を上げる。

 

「これ毒とか大丈夫なんですかね?」

「大丈夫でしょ。わざわざ毒を盛るためにこんな手の込んだことする必要はないし、毒を盛られても死なないような奴らばかりだもの」

 

 それ人間は死ぬけどね。人間に優しい職場であろうよ。ここ人間と言える人全然いないけど。

 

「席もちゃんと人数分用意されてるみたいだな」

「……ええ。不思議なものね」

「何が?」

「人数ぴったりなことよ」

 

 ……ああ、そういうことか。確かに妙だ。

 俺は5人以上誘えという命令だったわけなのだから、俺が5人以上誘う可能性もあったわけで、ぴったりと席が用意されているのは些か不自然だ。まぁ、偶々という可能性もあるが……。

 または、監視されているか。

 

「これが罠かどうかはまだわからないけど、とりあえず今はパーティを始めようか」

「それもそうね。私もお腹空いちゃった」

「このワインには血は……入ってないわよねぇ。ライカ」

「ええ……」

「あら? 何か文句でもあるのかしら?」

 

 仕方がなくレミリアに近づくと右腕を取られてワイングラスを下に置かれた。

 

「咲夜お願い」

「かしこまりました」

 

 ナイフを取り出した咲夜によって手首に薄く切れ込みが入り、血が落ち始める。

 出血量自体はそこまで大したことはないが、ワイングラスが自分の血によって赤く染まっていくのは見ていて気持ちの良いものじゃない。

 

「あ、お姉様、私もー」

「お二人さん。手加減してね」

 

 一杯飲むごとにこんなことやられてたら血液不足になる。

 ただでさえ、先程レミリアに結構飲まれているのだ。まぁ、そのあとレミリアとセックスしたから影響はほとんどないのだが。

 

「美鈴と小悪魔はお肉いるかしら?」

「いえいえ、今日はこっちで大丈夫ですよ。流石にライカさんの前で食べるのは申し訳ありませんし」

「私も大丈夫です。こっちのお肉も美味しいですしね」

 

 俺の血がワイングラスに注がれている横で中々生々しい会話がされてる。

 良識ある2人で良かった。これがルーミアあたりだったら普通に肉頼んでくるぞ。

 いや、まぁ、俺はそんなに気にしないんだけどね。悲しいことに慣れた。幻想郷に人間の知り合いとか片手で数えれるぐらいしかいないし、知らない人が死んで追悼出来るほど俺は人間としてできていない。

 

「パチュリー様、何をお食べになりますか? 取りますよ」

「本来魔法使いは食事は必要としないんだけどね」

「美味しいもの食べれるんだからそんなこと気にする必要ないですよー。あの人形を使う魔法使いだって寝食してるみたいですし」

「アリスは元人間なのよ」

「はいはい。知ってますよ。それで何食べます?」

「……それじゃあそのカプレーゼを」

 

 流石は図書館の司書をしているだけあって小悪魔はパチュリーの扱い方を心得ている。ちょっとパチュリーは不服そうな顔をしているが。

 適当に料理を取り、ワインを自分のグラスにも注いだ。

 そんなこんなで皆んなにワインと料理が行き渡る。

 

「それじゃあライカ、挨拶を」

「は? 何で俺? いつも見たくレミリアがやればいいだろ」

「今回の主催者は謎だし、招待を行った貴方が挨拶を行うべきでしょう?」

 

 確かにそうかもしれないが……、こういうのは一回もやったことないんだぞ……。

 フランから早く食べたいという圧力があるからとっとと言わないと。

 

「えっと、それじゃあ、紅魔館のこれからの繁栄とお嬢様の健康を願って、乾杯」

 

 適当に思いついた言葉を並べてワイングラスを上げると、ちゃんと皆んな乾杯と答えてくれた。

 

「……面白みも何もない挨拶だったわね。10点」

「くっ……、悪かったな。挨拶下手で」

 

 慣れてないんだよ。初めてにしては頑張った方だろ。

 

「咲夜ー、これどうやって食べるの?」

「はい。今、取り分けますね」

 

 丸ごとのローストチキンに能力を使いかけてたフランに咲夜がナイフを使って綺麗に取り分ける。

 

「うーん! 雪かきの後の温かいスープは美味しいですね!」

「やっぱり雪かきしてたのか。結構凄い雪だったけど終わったのか?」

「はい。良い修行になりました」

 

 美鈴とたわいも無い会話を交わしていると、隣ではレミリアがワインを一口飲んで微妙そうな顔をしてた。

 

「美味しくないわけじゃないけど……、安っぽいワインね」

「新しいワインをお持ちしましょうか?」

「大丈夫よ。そこの吸血タンクから血を注げばまだ飲める味にはなるわ。咲夜も気を回してないで楽しみなさい」

「はい。ありがとうございます」

「さらっと俺を吸血タンク扱いすんな。それにお前が飲むたびにワイングラスに血を注いでいたら貧血になるわ」

 

 こいつは人の血をなんだと思ってるんだ。

 レミリアが安っぽいと評したワインを飲んでみたがあんまりよくわからなかった。普通に美味いと思うんだが……。

 レミリアが好みでないということなので、一気にワイングラスに注いで飲んでしまう。

 よし、これで貧血ルートは回避された。

 

「そんな一気飲みして……」

 

 俺の様子を見ていた咲夜が呆れたような声色で言う。

 

「知ってるだろ。酔えないんだよ俺は」

 

 能力の影響でどれだけ飲んでも一切酔うことはなくなってしまった。

 身体が熱くなるとかぐらいならあるが、アルコール中毒になるなんてことは絶対にない。

 

「ええ。知ってますよ。残念ですね、酔って手を出すってことが出来なくて」

「酔って手を出したら殺してきそうな相手ばかりだから良かったよ、酔えなくて」

「誰かさんが一気飲みしたせいでワインもう無くなったのね」

「大丈夫ですよ、お嬢様。まだたくさんワインありますから。それに、シャンパンも」

 

 料理もそうだが、ワインにシャンパンまでここまで用意されているなんて本当に主催者の目的はなんだ? 

 まさか、俺たちにパーティをさせたいだけか? いや、そんな酔狂な奴がいるわけが……いや、まぁ、一人、宴会好きで異変を起こしたって奴の心当たりはあるがここには居ないから違うな。

 ちょっと考えていたら、もぐもぐとローストチキンを食べていたフランが感想を口にした。

 

「この料理も美味しいけど、いつもの咲夜の料理の方が美味しいわね」

「お褒めに預かり光栄ですわ」

「……ケーキとかも全体的に安っぽいわね」

 

 パチュリーの言った通り、確かにいつもの咲夜の料理に比べたら全体的にややチープだ。

 

「まぁ、美味ければいいんじゃねぇの? どうせ無料で食えてるんだし」

「……それもそうね」

 

 納得したようにパチュリーはケーキの苺にフォークを刺した。

 フランの地下室での紅魔館メンバーの賑やかなパーティは続く。

 料理を食べ、酒を飲み、くだらない話をして時間を潰していると不意にレミリアが突拍子もないことを言い出した。

 

「何か見せ物はないのかしら?」

「見せ物って……」

 

 主催者が不明なパーティに見せ物なんて無茶がすぎる。

 

「お嬢様が良ければ種無し手品でも披露しましょうか?」

「咲夜のは時間止めて隠したり現したりするだけだろ」

「あら、それ以外にもあるわよ。ほら、バラバラにする奴とか」

「そう言ってナイフ手に俺を見るのはやめような。バラバラになった後に戻らない奴だろそれ。解体って言うんだぞ」

「解体は得意ですわ」

「そんなことは聞いてねえ!」

 

 咲夜の種無し手品は楽しいのだが、宴会でよく披露しているし、基本的に時間停止によるものなのでバリエーション自体は豊富だが、そこまで目新しさはない。

 

「弾幕勝負とか如何です?」

「この部屋じゃ少し無理があるだろ。埃舞うぞ」

「あら、私が掃除において埃一つでも逃すとでも?」

「いや、そういう意味で言ったわけじゃねぇよ」

「あはは、でも確かにこの部屋だと厳しかったですね」

 

 博麗神社での宴会なら空中で行えたりするからいいのだが、この部屋の中だと弾幕がこっちに飛んでくる可能性もあるので現実的でない。

 

「部屋を広げましょうか?」

「そこまでじゃないだろ」

「うーん。それならゲームとかどうです?」

 

 小悪魔の提案に首を傾げる。

 

「ゲーム? どんなのだ?」

「最近知ったんですけど、外の世界には王様ゲームなる遊びがあるとか」

「……王様ゲームかよ」

「知ってるんですか?」

 

 やったことはないが知ってはいる。

 王様ゲームは合コンとか新歓とかで会話のタネを作るために行われるとか聞いた覚えはあるが、そんなのに参加する機会はなかった。

 

「王様ゲーム? それはどんなゲームなのかしら?」

 

 王様という部分に惹かれたのかレミリアが興味深々と言った様子で俺に尋ねてくる。

 

「確か、人数分の棒とか紙を用意してそこにマークと数字を割り振る。そして、マーク付きの棒を引いた人が王様となって好きな命令を出せるって奴だな」

「……それ楽しいの?」

「知らん。やったことないからな」

「しょうがないわね。試しにやってみましょうか。咲夜」

「ここに」

 

 レミリアが名前を呼んだ時には咲夜が既に人数分の紙が入っていると思われるクジ箱を用意していた。

 相変わらず仕事が早い。

 

「へぇ、好きな命令を出せるんだ……。それじゃあお姉様に……」

「ああ、そうだ。あと命令を出すときには数字で指示を出さないといけない。3番と2番が握手しろみたいな感じでな。つまり直接の名前指定では命令を出せないってことだ」

「ふーん。なんだ、つまんないの」

 

 ……果たしてフランはどんな命令をするつもりだったんだ。未然に防げてよかったと思っておこう。

 

「まぁいいわ。ふふ、けどゲームな本気で取り組まないとね。命令に背いたらきゅっとするから」

「そうね。ルールを破る奴はお仕置きね」

 

 獰猛な笑みを浮かべる2人。

 そんな厳しいルールの下でやるゲームじゃないんだけど……。もっとわいわい楽しくやるゲームなのよ? やったことないから想像だけど。

 

「なら相手に危害を与えずに出来る範囲のことを命令するってルールも付け加えておこう」

「わかったわ」

 

 よし、最低限の身の安全は確保された。

 もしかしたら変な命令されたレミリアやフランが切れて暴れる可能性がある以上、絶対の安全がない時点でこのゲームをやめたいけど。

 

「さて、それじゃあ始めましょうか」

「それでは皆様方、クジをひとつずつお引きください」

 

 言って、咲夜がテーブルの周りを歩き回って全員に紙を引いていってもらう。

 テーブルがそこそこ広いのでいっぺんに引くことが出来ないので仕方がない処置だ。

 

「仕方ないわね……」

「こういうのってドキドキしますね」

「まぁ、私の勝ちはもう既に運命で決められているけどね」

 

 いや、だから勝つとかそういうゲームじゃないんだよ。

 

「まだ結果を見たらダメですよね?」

「そうね。全員でいっぺんに開きましょうか」

 

 回ってきた箱から紙を取り出す。

 最後に咲夜が残った紙を取り出して、箱を置いた。

 

「合図とかってあるんでしょうか?」

「一般的には王様だーれだって掛け声だな」

「変な掛け声ね……。まぁそれでいいわ。それじゃあ、王様だーれだ」

 

 レミリアの掛け声に紙を開く。

 見えたのは大きく書かれた1番の文字。残念、王様じゃなかったか。

 

「あ、私が王様みたいです」

 

 そう言って美鈴が蝙蝠マークの紙を見せてきた。

 それ王様のマークなのか? 

 数字じゃないってことはきっとそうなんだろう。確かに紅魔館の王様といえばってマークではあるが……。

 

「それで美鈴、命令は?」

「あ、そうでしたね。うーん?」

 

 パチュリーに促され、美鈴が命令を考える。

 

「ライカさん命令ってどんなのがあるんでしょう?」

「まぁ、定番なのは握手とかハグ、あとはキスとかもか」

「ふむ。ではハグにしましょう。番号は1番と6番で」

 

 お、最初から俺か。まぁ、この面子でのハグなら誰が相手でも役得だ。

 

「1番は俺だな。6番は誰なんだ?」

「……私、ですね」

 

 手を挙げたのは咲夜。

 なんか今日、咲夜とハグばっかりしてる気がするな。

 

「咲夜とライカがハグねぇ……」

 

 まぁ、特段面白い光景ではないだろうな。

 

「んじゃするか」

「そうですね。それでどの様なハグを御所望でしょうか?」

「え? どの様なって……」

 

 ハグに種類なんてあるの? なにそれ知らないんだけど。

 

「えっと……、じゃあまだしてもらったことがないやつで」

「かしこまりました。ではこちらに来て、膝立ちを」

 

 よくわからないので適当に答えたら指示に従って咲夜の近くで膝立ちになる。

 

「これでいいか?」

「大丈夫です。それでは失礼して……」

 

 どんなハグをされるのかと思って少し楽しみしていたら、咲夜は俺に近づいて膝立ちになり、俺を引き寄せて抱きしめてきた。

 至って普通のハグ。……俺が膝立ちをしていなければ。

 膝立ちをしている分、頭の部分がいつもより低くなっていて、それを咲夜が引き寄せる様にして抱きしめてきたものだから、頭の位置がちょうど咲夜の胸の辺りになっていて……。

 

「ふふ、如何ですか?」

 

 胸に顔が……、え……? は……? 

 咲夜の質問に答える余裕すらなくプチパニックに陥っていた。

 物凄く柔らかいし、抱きしめてくるので心臓の音が聞こえるくらい密着している。

 なんというか、幸せ……。

 

「……ライカも抱きしめないとハグにならないんだけど」

 

 レミリアの声に現実に意識を引き戻される。

 そうだ、命令はハグだった。えっと、この姿勢で咲夜を抱きしめて……。

 

「んっ……」

 

 背中に触れて抱き締めると咲夜が小さく声を漏らした。

 やばい。唐突に緊張してきた。

 無言で咲夜を抱きしめていると、彼女の心臓の鼓動まで聞こえてきそうだった。

 

「……そろそろ良いかしら?」

「そうね。そこまで面白い見せ物じゃなかったし」

 

 レミリアの言葉に咲夜が抱き締めるのをやめたので俺も手を離した。

 終わりか……。見た側からしたらそこまで面白くはなかったかもしれないが抱きしめられた側からしたら至福のひとときとさえ言えた。

 

「……そんなに良かったの? 鼻の下まで伸ばしちゃって」

「の、伸ばしてない」

 

 フランに言われて、つい口元を隠すとクスクスと咲夜に笑われた。

 

「満足された様で何よりです」

「うっ……」

 

 結局、中々恥ずかしい思いはしてしまった。……ただ、王様ゲーム、クソゲーなんて心のどこかで思っていたが案外、最高かもしれない。

 

「さて次よ次」

「今度こそ王様になるわ」

「ふふ、頑張ってくださいませ」

「王様になったとしてどんな命令をしようかしら……」

 

 想い想いの言葉を口にしながら、箱に紙を戻して再び引き直す。

 

「王様だれーだ」

 

 掛け声に合わせて紙を開くと、今度は3番と書かれていた。

 ちっ……、王様じゃなかったか。

 

「あ、私が王様です。どんな命令をしようかなー?」

 

 どうやら今回の王様は小悪魔だったようだ。

 またもや王様になれずにむぅとちょっと頬を膨らませるレミリアとフラン。

 それに気づいたのか苦笑しながら、小悪魔が命令を口にする。

 

「じゃあ1番が4番とキスしてください」

「なっ!?」

「はぁっ!?」

 

 おっと、2回目にして中々ハードなのぶっ込んできたぞ。そして、その命令に反応したのはレミリアとフラン。この2人だったのか……。

 

「レミィとフランがキスねぇ……面白そうね。天狗でも呼んでくればよかったわ」

 

 確かにそんな出来事は文は喜びそうだが……。

 

「なんでお姉様と……」

「私のセリフよ」

 

 ぶつくさと文句を言いながらも2人が向かい合う。

 そして、ゆっくりと唇を近づけていき、ほんの一瞬だけ唇を重ね合った。

 よっぽど恥ずかしかったのか、レミリアとフランの顔が赤い。まぁ、姉妹でキスするっていうのもなぁ……。

 

「……小悪魔、覚えてなさいよ」

 

 終えた後にレミリアが恨めしそうに小悪魔を睨む。

 

「やり返したかったら王様になって命令するんだな」

 

 場外乱闘はごめんだ。

 俺の言葉に「わかってるわよ」と不満げに返したレミリア。

 

「次よ!」

 

 少しやけくそ気味にそう言って再び王様ゲームを行う。今度は5番だった。

 

「王様は私です」

「また美鈴なの……?」

「まあ、そういう時もある」

 

 美鈴に小悪魔、さっきから安全そうな命令しかしてこない奴ばかりで助かる。

 

「なんとなくこの王様ゲームの流れも理解してきました。それじゃあ、5番が2番にあーんというのは如何でしょう」

「あー、じゃあ、また俺か」

 

 先程も美鈴の時に当てられたな。まぁ、今回も楽な命令だ。するよりはして貰いたかったけど。

 

「2番は?」

「私よ」

 

 パチュリーが紙をこちらに向けてきた。

 それじゃあパチュリーにあーんすればいいのか。

 

「ケーキでいいか?」

「なんでもいいわよ。ほら、早くしなさい」

「はいはい。ほら、あーん」

 

 パチュリーの食べていたショートケーキをフォークで切り取って、あーんと言いながら口元まで運ぶ。

 小さく口を開けたパチュリーにショートケーキを食べさせた。ただ、切り取ったショートケーキが大きかったのか口元に少し生クリームがついてしまった。

 

「んっ、ご馳走様」

 

 パチュリーが口についた生クリームを拭って、特に恥ずかしそうな素振りも一切見せずに感想を言う。

 

「いいなぁー……」

 

 その横でフランが羨ましそうに言葉を漏らしていた。ただ、こいつの場合、俺にあーんされてではなく、勝手に食べさせてくれる行為そのものに対して羨ましがってる可能性の方が高い。

 

「下らないゲームね……」

「王様になれないからってぶーたれるなよ」

「なってない!」

 

 どう考えても不機嫌じゃないですか……。

 

「まだ3回目だ。どっかで王様になる番がくるだろ」

「……わかってるわよ。はい、これ」

 

 そう言ってワイングラスを渡された。血を入れろということらしい。

 どんどん血の頼み方雑になってない? 仕方がないので自分でナイフを使って皮を切り、ワイングラスに血を落としてやる。

 そうして始まった4回目。

 

「やったー! 私が王様よ!」

 

 今度はフランが王様だった。ちなみに俺はまたまた5番。

 ご機嫌なフランがこちらを見つめた。

 

「それで、ライカは何番なのかしら?」

「……おいおい、それを聞くのはルール違反だろ」

「そんなルールは無かったと思うけど」

「命令したかったら、俺の番号を当てるんだな」

「ふーん。じゃあ、5番」

 

 ……え? 

 的確に番号を当てられて動揺しているフランがニヤリと笑う。

 

「適当に言っただけなんだど……どうやら正解だったみたいね?」

「アホね。そんなに動揺したらバレバレじゃない」

「……そう見せかけてるだけかもしれないぞ」

 

 辛辣なパチュリーの言葉に精一杯の誤魔化しをしたが、誤魔化せた気がしない。

 

「ふふ、それじゃあ命令ね……。5番が4番の脚全体を丁寧に舐めなさい」

 

 あ、脚舐め……。また変なプレイを……。

 

「本気かよ……」

「ふふ、4番は誰かしら?」

 

 フランの問いかけに咲夜がため息を吐いて手を上げた。

 

「私ですわ」

「あら、また咲夜なのね。中々縁があるみたいね」

「そんな縁は望んでいないのですが……」

 

 咲夜が椅子に座ったまま靴を脱ぎ、裸足になる。すらっとしたモデルみたいな長く細い綺麗な足だ。

 え、これ舐めるの? 本当に? 

 

「ほら、ライカ早くしなさい」

「……わかってるよ」

 

 咲夜の下で跪き、右足を手に取る。

 浮いたスカートの隙間からいつも隠されている咲夜の太ももの付け根あたりまで見えそうになる。

 

「臭わないかしら……?」

「いや、全然大丈夫だ」

 

 不安そうに咲夜が尋ねてくるが、全然不快な臭いはしない。それどころか咲夜の良い匂いまでする。

 

「これは、面白い光景ね」

 

 呟いたレミリアが血入りのワインを飲む。こいつ人が恥ずかしがっている光景を肴に酒飲んでやがるな。

 

「それじゃあ舐めるぞ」

「え、ええ……」

 

 流石に抵抗があるのか咲夜の足が少しばかり強張った。その足の甲に舌を伸ばして這わせる。

 

「んっ、ふぅ……」

 

 くすぐったかったのか咲夜が少し顔を顰めた。

 と、とりあえず舐めたよな。よし離れよう。

 

「まさか、そんな少しで終わりなんて言わないわよね?」

「あ? 舐めただろ」

「私は丁寧に脚全体を舐めなさいと言ったのよ」

 

 凶悪な笑みを見せたフランが手に魔力を溜めだした。

 ……こいつ、覚えてろよ。

 王様が未だに満足しないということなので、咲夜の足舐めを続行する。

 

「んんっ……、ん……、く、くすぐったいわね」

「わ、悪い」

 

 謝ったが足なんて舐めたことないのでどうすればいいかなんてわからない。

 とりあえず、足の甲を全体的に舐めたがフランから良しの答えがないので、今度は足の指先まで舐め始める。

 爪もきちんと切り揃えられており、清潔感のある咲夜の足の指一本一本に舌を這わせていった。

 

「くっ……、んっ……」

 

 時折、咲夜が声を漏らすのが非常にいけないことをしているみたいで精神的に良くない。

 

「うっわ……、なんかエロいですね」

 

 意識しないように頑張っているんだから余計なこと言わないでほしい。

 咲夜は羞恥からか耳が真っ赤になってる。多分俺も顔が赤くなっていることだろう。

 

「……そろそろ、いいだろ」

 

 もう十分咲夜の足は舐めた筈だ。その証拠に咲夜の足が唾液で少しベタついてる。

 

「……何を言ってるの? まだ脚の先しか舐めてないじゃない」

「脚の先って……」

 

 言ってフランが咲夜の脚の先端から太もも辺りまでつぅっと指を滑らせる。

 

「じょ、冗談だろ?」

「王様の命令は絶対、よね?」

 

 あ、悪魔だ、この妹……! 悪魔なんだけど。

 助けを求めるように周りを見たら、無理ですと美鈴と小悪魔には首を振られた。レミリアはこの状況を楽しんでいるようだし、最後の望みとしてパチュリーを見る。

 

「諦めた方がいいわよ」

 

 つ、冷たい……。

 

「ほら、早くしないと終わらないわよ?」

「ライカ……、大丈夫だから続きを」

 

 咲夜にまで言われたら断り続けることは出来ない。

 ゆっくりと咲夜の足首に舌を付ける。

 このまま上に……。

 

「んんっ……! んふぅ……、んっ……!」

 

 舌を咲夜の太ももに向けて這わせていると、咲夜が声を漏らし始めた。

 普段舐められることなんて絶対にない場所だからか、変な感覚でもあるのだろうか。

 漏れ出る声を我慢できないようで、咲夜は手で口を覆って声を押し殺そうとする。

 

「ん……、ふぅ……、んふぅ……!」

 

 ふくらはぎから膝にかけて舌を這わせると、太ももの辺りに咲夜のナイフホルスターが装着させられていた。

 ここまで舐められるなんて予想していなかったから外していなかったのだろう。

 

「それ邪魔ね」

 

 そう言ってフランがきゅっと手を握り締めると、ナイフホルスターが外れて床に落ちた。

 そこまでしてやらせたいのかよ……。

 

「ん……、んん……、はぁ……んっ!」

 

 わざわざ外してくれたおかげで咲夜の太ももの中腹あたりまで舐めることが出来た。

 口を塞いでいてもそこから漏れてくる咲夜の声が艶かしくてどうしようもなくドキドキしてしまう。

 それに、ここまで舐めたせいでスカートがだいぶ捲れ上がっていた。視線を少し前に向けるだけで咲夜の下着が目に入りそうだ。

 

「んっ……、はぁ、はぁ……」

 

 少し荒い息を吐く咲夜。

 ここから先に進めば、もうほぼ太ももの付け根部分だ。そろそろ本当に終わりに……。

 

「……焦ったいわね」

「えっ!?」

 

 いつまで経っても最後まで行かないことに我慢できなかったのか、フランが唐突にポンと俺の背中を押した。

 ただ、そこは悪魔の妹。手加減が上手くできていなかったのか、ほぼ突き飛ばされるような形で思いっきり押し出される。それによって、完全に俺のバランスが崩れ、前のめり気味に倒れてしまった。

 

「あっ……」

 

 小悪魔の唖然としたような声が聞こえてくる。

 少し前に進めば咲夜の下着がある距離だったのだ。そんな状況で前のめりに倒れればどうなるかなんて分かりきっていた。

 

「んぐっ!?」

 

 流石の咲夜でもこの状況で咄嗟に時間を止めて離れることや、脚を閉じることは出来なかったのか、咲夜の下着あたりに俺の顔を埋めることになってしまう。

 

「んんーーッ!!?」

 

 驚きと唐突な秘所への衝撃に咲夜は声を上げて身体を震わせた。

 履いているフリルがついた可愛らしい純白のショーツに少しだけ湿り気が帯びて、濃厚な雌の匂いが鼻につく。

 

「クックック……、これは想像以上だったわ」

 

 そんな様子を楽しそうに眺めるレミリア。

 

「だ、大丈夫かッ!?」

 

 慌てて離れて尋ねると、咲夜は涙目でこちらを睨みつけてきた。しかし、それも一瞬のことで小さく息を吐くと、まるで何事もなかったように立ち上がってスカートの捲れを直した。

 

「……妹様、もうこの命令はよろしいですね?」

「え、ええ……」

 

 やけに冷静な咲夜の言葉にフランが少し引いたように頷く。凄い、フランを威圧している……。

 

「では、次のゲームを」

 

 にっこりと笑った咲夜が箱を用意した。

 あ、あの笑顔は不味い。めちゃくちゃ怒っている時の顔だ……。

 

「さ、咲夜……、一旦ゲームはやめて違うことを」

 

 気分を切り替えさせようと提案をしようとしたら、すっとナイフが首元に押しつけられる。

 

「ライカ、引きなさい。……2度は言わないわよ」

「……はい」

 

 恐ろしすぎる圧力に無理矢理クジを引かされた。

 何この圧力……レミリア並みなんだが……。

 全員に配り終えて、咲夜も箱から一枚紙を取り出す。

 

「では、ご確認ください。……あら、私が王様ですね」

 

 言って咲夜が蝙蝠のマークのついた紙を見せた。

 

「さ、咲夜さん、命令はなんなんでしょうか……?」

 

 豹変した咲夜の雰囲気にビクビクしながら美鈴が尋ねると、咲夜はとても良い笑顔で答える。

 

「……では4番の方には王様ゲームの最中、これらを使って楽しんで貰いましょうか」

 

 言って咲夜が手に持ったのは所謂バイブと呼ばれるもの。他にもローターやらディルドなんかそういうアダルトグッズがたくさん地面に散らばった。

 なんでそんなものがあるんだって話なのだが、前に一度レミリアが外の世界のそういう道具に興味を持って俺に取ってこさせたのだ。レミリアとしては中々楽しいかったようで、今でも偶に使ったりする。

 それを使って楽しむってそういうことだよな。え、えげつねぇ……。

 こんな人数の前でそういう行為をやらせるとか、なんて恐ろしい命令なんだ。

 自分の番号を確認して3の数字が見えて、ほっと胸を撫で下ろす。流石にこの命令は実行したくない。

 

「……い、イカサマよ!」

 

 そして、怒ったように声を上げたのはフラン。その手には4と書かれた紙。

 先程やられたやり返しがこんなにも上手くいく……なんてのは流石に出来すぎてるよな。

 

「イカサマなんてそんなまさか」

 

 白々しくとぼける咲夜をフランが睨みつける。

 咲夜の能力を用いれば紙の操作や、相手の番号を知るなんていとも簡単なことだろう。

 しかし、咲夜が能力を使ったという指摘するための証拠がない。

 このゲームにおいて咲夜が能力を使えば無双出来ることはわかってはいた。ただ、咲夜の性格的にそんなことはしないと思っていたんだが、どうやら流石にさっきのはプッツンときてしまったようだ。

 

「諦めなさいフラン。王様の命令は絶対なのよ」

「うぅ……、だって……」

 

 先程までの自分の行為に首を絞められてるな。ちょっと可哀想だが、自業自得だろう。

 

「……ああ。そういえば、妹様はこれらの道具をお使いになったことがなかったんでしたね。でしたら、3番の方が使い方を教えてあげてくださいませ」

 

 パンと手を打って良い案かのように笑顔で言った咲夜だが、その瞳は全然笑っていなかった。そして3番とは俺である。

 さては、最初から俺も巻き込む気だったな……! 

 

「3番って……、ライカさんですか。ご愁傷様です」

「これ終わって生きてたら優しくしてくれ」

「あはは……」

 

 俺のブラックジョークに引いた笑いを浮かべる美鈴。ああ……、ほんとブラックジョークで済めばいいな。

 

「ほ、本当にやるの……?」

「王様の命令は絶対、です」

 

 観念したようにフランが項垂れた。

 地面に落ちたアダルトグッズを手に取り、咲夜に尋ねる。

 

「これ、使うのはなんでもいいのか?」

「そうですね。折角ならそれも決めておきましょうか。……これを」

 

 言われて渡されたのは先程咲夜が持っていたバイブ。マジか……。

 ひくっとフランが頬を引き攣らせた。

 

「じょ、冗談よね、咲夜?」

「あら? 足りませんでした?」

「そ、そんなことない!」

 

 ブンブンと首を振ったフランが泣き出しそうな目でこちらを見る。

 気持ちはわかるが、俺にはどうすることも出来ないんだ。すまない。

 

「フラン、使い方は……言わなくてもなんとなく分かると思うが」

「……壊したらダメ?」

「それをしたところで新しいのを俺にとってこさせるだけだぞ。これだけのうちに観念しておけ」

「わかったわよ……」

 

 落ち込んだようなフランは、スカートの中に手を入れて、中に着ていたものを脱いで床に落とした。

 今、フランのスカートの下には一切衣類を身につけていない筈だ。

 

「……止めなくていいんですか、お嬢様?」

「いいのよ、美鈴。偶にはこういうのも悪くないわ。……それに、私の吸血タンクに手を出したわけだし」

 

 嫌な笑顔を浮かべるレミリア。

 間違いなく後半部分が本音だろう。この姉妹、仲が悪いわけではないのだが、自分のものに手をつけられるとめっちゃ怒るのだ。独占欲が半端ない。

 さて、これをフランのあそこに挿れるだけなのだが……。

 バイブを見て考える。この大きさをいきなり彼女のあそこに挿れるのは流石に無理だろう。

 何か良いものは……と見て、咲夜が持ってきたグッズの中に丁度良いものがあるのを見つけた。

 これを使うか……。

 

「ら、ライカ……? それ何……?」

 

 俺が手に取ったものを見てフランが怯えたように身体を震わせる。

 バイブとかは形的に使い方を理解できても、こういうのはわからないか。

 

「ローションってやつだ」

「ローションって何ですか?」

「ライカが持っているローションは外の世界でマッサージの時とか、エッチの時に使われる液体よ。身体の滑りをよくしたり、血流を良くする効果があるの」

「ほぇー、そんな便利なものが……」

 

 よく知ってるな……。パチュリーが説明したようにこれでフランにバイブを挿れやすくしよう。

 

「レミィはあれ使ったことあるのよね」

「ええ。そうね。2回ぐらい使ったかしら……?」

「後で感想を教えて頂戴。ライカも」

「……なんでそんなこと教えなきゃならないんだ」

「どういう感覚なのか知識として興味があるのよ」

 

 そんな変な知識を得てどこで使用するんだ……。

 

「それなら使ってみればいいじゃない」

「それもそうね。ライカお願いね」

「……考えておく」

 

 何をお願いされたのかは敢えて聞かないでおく。聞いたら藪蛇だ。

 親友達による頭の痛くなりそうな会話を聞きながら手にローションを取り出した。

 少し手で温めてからフランに向き直る。

 

「フラン、スカートを上げてくれ」

「う、うん……」

 

 フランがスカートを捲り上げた。それによってフランの秘所が露わになる。レミリアと同じで毛すら生えていないフランのそこへ、ローションを垂らした手を近づけた。

 

「触るぞ」

「……んっ、あっ、はぁ……」

 

 一言声をかけたら手に垂らしたローションをフランの秘部へと塗り付けていく。

 この後バイブを挿れることを考えたら丁寧に塗っておいた方がいいだろう。

 

「ふっ……、んっ、変な感じがする……!」

「大丈夫よ。慣れたら気持ち良くなるから」

「あっ、んんっ……!」

 

 秘部の周囲からクリトリスまで丁寧にローションを塗りつけた。

 こんなもんか。後は……。

 外側は塗ったので、今度は指を秘部の内部に侵入させる。

 

「あっ……! はぁああっ!」

 

 指を入れた瞬間にぎゅうと心地よく締め付けてくるフランの膣壁。

 

「い、入れるなら、いいな、さい、よ……」

「す、すまん……」

 

 唐突に入れられて驚いたフランが軽く殴ってきた。軽くとは言ってもだいぶ痛い。

 とっとと終わらせようと秘部に入れた指を奥に進め、擦るようにしてローションを塗りつけていく。

 

「あ、はぁっ! んんっ……、んあっ!」

 

 その感覚にフランが喘ぎ声を上げて、膝を震わせた。

 そろそろ良いか。このままだとフラン、イッちゃいそうだしな。

 皆んなに見られている状況で行われているせいか、フランがいつもより感じている。

 これだけの行為で目を蕩けさせ、口から涎を垂らしていた。

 

「はぁ、はぁ……」

 

 指を引き抜いてやると、疲れたようにフランは床に座りこむ。

 俺はバイブを手に持ち、一応こっちにもローションを塗っておいた。

 それをフランが焦点の合ってなさそうな目で見る。

 

「挿れるぞ」

 

 俺の言葉にピクンと身体を震わせたフランだが、覚悟は出来たのか特に何も言わずに挿れやすいようにと座ったまま脚を開く。

 ローションを塗られてぬるぬるになったフランの秘部の入り口にバイブの先端をつけた。

 

「んっ……」

 

 怖がるように目を瞑るフラン。ゆっくりと手を動かしてバイブを秘部の内部へと侵入させていく。

 

「あっ、あっ……」

 

 バイブを動かすたびに声を漏らす。

 膣内はキツく締め付けていて、先に進みづらいが、ローションを塗ったおかげで少しずつ、バイブがフランの中に沈んでいった。

 

「はぁ、はぁ……、んんっ!」

 

 トンと、バイブの先端が壁に当たる。どうやら奥まで挿入しきったようだ。

 吸血鬼とはいえ、フランは幼い子供のような体型だ。そんな身体にバイブが差し込まれているというのはなんとも不釣り合いに見えた。

 

「あっ、はぁ、あっ……」

 

 挿れられているだけで感じているのか、何もしてないというのに断続的にフランが声を漏らす。

 

「……これこの後、どうすればいいんだ?」

「王様の命令的にはゲーム中ってことだったので……」

「ふぇ……? こ、このまま、ゲームするの……?」

 

 頭が回ってない様子のフランがそれを聞いて、ふらふらと立ち上がり椅子に座った。動く度にバイブが揺れるのか小さく身体を震わせている。

 こんだけ感じているのに動けるとか大した精神力だ。

 

「だ、大丈夫か、あれ……」

「妹様には少々刺激が強かったようですね」

「……命令したのお前だけどな」

「差し込んだのはライカよ」

「それもお前の命令だ!」

 

 共犯者に仕立てあげるのはやめろ! 

 

「……ああ、あとこれ。渡しておきます」

「……おい、待て。これって……、いや、バイブだから当然あるか……」

 

 渡されたのはリモコン。

 なんのリモコンかなんて分かりきっている。フランに挿入されているバイブの物だろう。

 幻想郷には外の世界のように乾電池とかコンセントが必要な電化製品は基本的に役立たずだ。しかし、これだけ簡単な製品だとパチュリーが魔法で魔力を込めれば動くように改良するぐらいわけがないと言う話をピンクローターを使った時に聞いた。

 このバイブも改良してたのかよ……。

 スイッチを入れればあれが動き出すわけだ。

 けど、このフランの感じ方的に動かしたら大変なことになる気がするんだが……。

 

「……それ、私が作ったやつよね」

 

 俺と咲夜のやり取りを聞いていたらしいパチュリーが尋ねてきた。

 

「ああ。そうだろうな」

「作ったはいいけどまだ試してなかったのよね。試してみない?」

「……本気で言ってんのか?」

 

 今、フラン、テーブルの上にうつ伏せになって、快楽に必死に耐えようとプルプルしてるんだぞ。

 

「大丈夫よ。怒られて殺されるとしても貴方だけだから」

「何一つ大丈夫じゃねぇよ」

「細かい男ね。一回押してみるだけよ。誤作動したらどうするの」

 

 確かに誤作動で大きく動くなんてことがあったら困る。

 一瞬だけなら許されるか? そもそもフランはあれが遠隔で操作できるなんて知らないだろうし。

 

「……わかった。一回だけだぞ」

「あら、意外。押すのね」

 

 あの状態のフランに刺激を更に与えるのは可哀想に思わなくもないが、よく考えれば先程の咲夜の足舐めの時に好き勝手されていたのだ。少しぐらいお仕置きの意味も込めて押しても許されるだろう。

 そういうわけで、一番弱い威力で動くようにボタンを押した。

 

「ひぐぅっ!?」

「えっ!? ど、どうしたんですか? 妹様?」

「なんでっ!? う、うご、んああっ!」

 

 押した瞬間にフランが大きく声を上げて、それに驚いた小悪魔が様子を心配して声をかける。しかし、それに答える余裕がないくらいパニックになった表情を浮かべていた。

 あの反応はやばいな……。止めよう。

 俺が操作していたとバレたら間違いなく殺される。

 急いで停止ボタンを押した。

 

「んああああっ!? ま、また、強くっ!?」

「は……?」

 

 な、なんで止まってないんだ!? 間違えて押したか? 早く止めないと! 

 

「うぐぅっ……、あ、あ、ああっ! だ、だめっ! あああああっ!」

「な、何が起こってるんですか!?」

 

 フランが大きな嬌声をあげて、身体を跳ねさせた。スカートの部分に大きく濡れた痕がつく。

 理解の追いつかない小悪魔と美鈴は慌てたようにオロオロとしていた。

 

「い、イッてるのに……! んぁ、あああああっ!!!」

「……ふーん」

 

 それでも止まらないバイブの刺激にフランが涙や涎、鼻水で顔をぐちゃぐちゃにしながら叫んだ。

 一方レミリアはこういうのを使ったことがあるから知っているため、こちらをニヤニヤとしたように見てくる。絶対に気づいてるな……! 

 

「ライカ……貴方……」

 

 俺の隣で咲夜がドン引きしたような視線を向けてきた。

 これ渡したのお前だろうが! いや、それどころじゃない。

 

「パチュリー! これどうなってんだ! 止まらないぞ!」

 

 フランには聞こえないように、それでいて最大限の怒りを込めてパチュリーに尋ねると、なんてことないように答えを返される。

 

「どうやら電源を切る機能に、誤って振動を強くする機能を割り振っちゃったみたいね」

「みたいねって……。んじゃ、どうするんだ!」

 

 そんなテヘっ♡みたいな感じで言われても、いやそんな感じで言ってなかったけど……。と、ともかく、止めないと流石に不味い! 最悪、フランが暴れ出すぞ。

 

「これは魔力で動いているのよ。貴方の能力で魔力を奪えばいいじゃない」

「どうやってだよ!」

 

 てか、そんなことしたら俺が関わってるのバレるだろ。止めたいけどバレたくはない! 

 

「または、フランからバイブを引き抜くか」

「どっちも輝夜様の難題並みだな!」

 

 あのフランに近づいたら吹き飛ばされる可能性が高いことぐらいわかっているだろ! 

 

「はぁ……、仕方ありませんね」

 

 呆れたようにため息を吐いた咲夜がパチンと指を鳴らした。

 次の瞬間には咲夜の手にはフランの中に入っていたバイブ。愛液やらローションやらでぬるぬるに湿っている。

 

「あっ……、はぁ……、はぁ……」

 

 やっと刺激が収まったフランがぐったりとテーブルに倒れ込んだ。

 

「妹様大丈夫ですか? どうやら誤作動によってバイブが勝手に動き出したようでして……、失礼ながら勝手に取り出させていただきました」

 

 あまりにも自然に嘘を吐く咲夜。詐欺師の才能あるぞ。

 

「はぁ、はぁ……、誤作動……?」

 

 咲夜の言葉を聞いたフランがバイブを睨みつけると、ぎゅっと右手を握った。バキンと音を立ててバイブが破壊される。

 

「あーあ。折角楽しい玩具だったのに……」

 

 少し残念そうなレミリアの言葉に、疲れたようにフランが答えた。

 

「変な玩具はライカだけで十分よ……」

 

 ……変な玩具扱いされた。いや、まぁ、この状況がなんとか収まったから良しとしよう。

 

「フランは少し休んでなさい」

「うん。そうする……」

 

 フランはフラフラとベッドに移動して倒れ込むと、すやすやと寝息を立て始めた。酒も入っていたし、あれはそっとの衝撃じゃ起きないだろうな。

 そして、まだまだ紅魔館の宴は終わらない。




脱落者、フラン

まだ誰とも本番をしてないというのにこの惨事。大丈夫か、このゲーム……。
後半2で終わるといいなぁ……。後半2は美鈴、小悪魔のエッチなシーンは確定です。
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