東方淫魔伝 作:スイセン
「うぉッ!?」
おぼつかなかくなった足元が絡まり、倒れ込む。
受け身すら失敗して、冷たい雪に顔面からダイブする形になった。
痛いし、冷たい。
「大丈夫ですかっ!?」
妖夢に大丈夫と手で合図を送り、立ち上がろうとしたが、上手く力が入らずに、尻餅をついてしまう。
「ライカさん、最近、おかしいですよ。体調が悪いんじゃ……」
妖夢の声が頭に入ってくるまで数秒かかった。
「……ちょっとぼーっとしてただけだ。もう一回、手合わせ頼めるか」
「それならいいんですが……」
不安げにこちらを見る妖夢と相対しながら、立ち上がって竹刀を構える。
幽々子の部屋で寝るようになって(実際には寝れてないが)2週間ほど経った。
あの日以降、俺は寝ることが出来なくなっていた。
最後に寝たのはいつだっただろうか。
確か、4日ほど前の昼間に唐突に電池が切れたかのようにぶっ倒れて妖夢が心配して……、その時に少しだけ寝たかもしれない。
不眠症ってやつかね……。
だとしたら、間違いなく悪化してる。
今だって、肉体は限界を迎えているのか、まともな動きすら出来ていないというのに、眠気なんて一切来てないのだから。
最初の方は、夜は幽々子が近くにいるから寝れないのだと思って、昼間に寝るなんてことをしていたと思うのだが、今はもう昼間、幽々子がいなくても寝れなくなってしまっていた。
視界の中で刀を構えた妖夢が動き出す。
刀を振りかぶり、距離を詰めてくる。それを防ごうと右腕を動かそうとしたが、麻痺したように右腕が動かない。
振り下ろされる刀。
防ぐことも出来ずに眺めていたら、頭に当たる直前でピタリと止められた。
「やはり、おかしいですよ」
「……だな。ちょっと調子が悪かったらしい」
「ちょっとって……、医者に診てもらった方が……」
妖夢を置いて、ふらふらと縁側に腰掛ける。そんな俺を追ってきた妖夢は本気で心配そうな表情を浮かべていた。
モヤモヤとした気分が晴れれば寝れるかもしれないなんて淡い期待を抱いて、身体を動かすために稽古に参加したはいいが、これじゃあ妖夢に心配をかけているだけだ。
脱力するように身体を床に投げ出す。
冬の寒さで床が冷たい。
試しに瞳を閉じてみた。
「ライカさん……?」
遠くで妖夢の声が聞こえる。
睡魔なんて感じてはいなかったが、瞳を閉じればすぐに意識が沈み込んでいった。
「こんなところで寝たら風邪を……」
妖夢の手が肩に触れる。
それと同時に襲ってきたのは、どうしようもない恐怖心だった。
飲み込まれるような濁流からもがき出ようと跳ね起きる。
「きゃあッ!」
悪夢を見た後のように、嫌な汗が溢れ出す。
「ぐっ……! はぁ、はぁ…………」
荒い息を吐いて、呼吸を落ち着けようとした。
「ラ、ライカ、さん……」
苦しそうな妖夢の声。
顔を上げて、妖夢を見たら、その首を俺の右手が鷲掴みにしていた。
無意識だった。気づかずに妖夢の首を絞めていた。
「わ、悪い……!」
慌てて手を離すと、妖夢はゴホゴホッと咳き込む。
このままじゃ、不味い。
その場にいることすら耐え切れず、逃げるように駆け出した。
「ライカさんッ!」
妖夢の止める声も無視して、白玉楼から出て長い階段を降りる。
何度も躓きそうになりながら、階段を駆け降りたところでやっと冷静なれた。
……どこに逃げようとしてるんだ。
白玉楼から出たところで俺に行き場なんてない。
けれど、限界だった。湧き上がる恐怖に押しつぶされそうで、その場に止まっていることなんて出来ずに冥界を当てもなく彷徨い歩く。
冥界の美しい景色を見れば少しは気分が良くなるなんてこともなく、ただ景色を呆然とした様子で眺めながら脚を動かした。
辿り着いたのは、冥界にきた時に投げ出された大木の前だった。
その大木に背を預け座り込む。瞳を閉じることが怖くてできない。
あの光景が再び見えそうで。
「……酷い有様ですね」
聞き覚えのある声だった。
いつの間にか俺を見下ろす9つの尻尾の影。
「……死神なんて良いものじゃなさそうだな」
「紫様に貴方を見張るようにおおせつかってますので」
八雲藍、八雲紫の式神。
彼女は冷たい視線を俺に向けていた。
「監視してたのかよ。恥ずかしいな」
「貴方は随分と脆いのですね」
「……ああ。人間だからな」
「化け物の間違いでしょう」
辛辣な藍の言葉に苦笑する。
「白玉楼に戻りなさい」
「それも紫の命令のうちか?」
「はい。貴方が白玉楼から出ないようにと」
「嫌だと言ったら?」
「その時は無理矢理にでも連れ戻せと紫様が」
事務的な応対を繰り返す藍。
感情を感じさせないような態度。その瞳はどこまでも冷たく、俺を見下していた。
自分でもあまりよくわかってなかったが、肉体だけでなく、精神も限界が来ていたようだ。
たったそれだけのこと、いつもなら気にしなようなことだというのに、その俺を見ない態度が無性に腹が立つ。
「んで、その紫様はどこ行ったんだ?」
「紫様は今、お忙しいのですよ。貴方の相手を出来ないほどに」
「こんなところに放り投げて、後は放置か。随分と雑なんだな」
俺の言葉に藍はクスリと馬鹿にしたように笑う。
「まるで、気にかけて欲しいような言いぐさですね。貴方程度の存在が」
「……ッ!」
立ち上がって、藍を無理矢理に大木へと押し付けた。
しかし、藍は一切動揺した様子もなく、冷たい視線を向けてくる。
「戻りなさい。これは紫様からの命令です」
睨みつけるように対面していて、気づいた。
藍の瞳が俺を見ていないことに。
「……っ」
唖然として、藍を押さえつけていた腕が下りる。
「最後にもう一度だけ言います。戻りなさい」
藍の瞳に映るのは俺だ。俺の筈なのに、彼女は俺を見ていない。だって、彼女の瞳の奥はこんなにも暗いのだから。
我慢なんて出来なかった。
「俺を見ろッ!」
気づいたら怒鳴っていた。
自分でもこんな言葉が出たことに驚く。
「お前も、紫も、幽々子も、フランも、誰を見てるんだッ!」
ずっと気づいていた。誰もその瞳に俺を映していないと。
あのフランでさえ、俺を見る目は俺ではない何かを渇望していた。
「お前らは……、誰を……!」
藍は答えない。
つまらなさそうに俺を見ながら、その手を振り上げた。
「3度警告はしましたよ」
その言葉を最後に酷い衝撃で俺は無理矢理に意識を刈り取られた。
*******
目を開けたら白玉楼の天井だった。
どうやら、無理矢理に連れ戻されたらしい。
今の時間はどれぐらいだろうか。部屋の暗さから言って夜中ではあると思うが……。
気絶していたせいか、少し頭はすっきりしている。けれど、気分は晴れなかった。身体が鉛のように重い。
「……くそ」
小さく呟いて、身体を横に向ける。
それと同時に襖がガラリと開く音がした。
誰か入ってきたらしい。
話す気にもなれず、そのまま瞳を閉じて寝るふりをすることにした。
ゆっくり歩く足音がして、布の擦れる音。
パサリと布が床に落ちた。そして、布団が持ち上げられ、その人物な布団の中へと入ってきた。
背中から抱きしめられる。
押し付けられる膨らみ。回された細い指。そのどれもが記憶にあった。
「……暑いんだが」
「ええ。私も少し暑いわ」
ゆったりとした声。西行寺幽々子の声が背中越しに聞こえる。
「なんの用だよ」
「恋人のことを随分と邪険に扱うのね」
「恋人、ね……」
馬鹿らしい。幽々子の瞳に俺など映っていなかったというのに。
「お前が居ると寝れないだろ。近づかないでくれ」
幽々子がどう思うかなんてどうでも良かった。
関わりを拒絶するように告げた言葉。
それに返事を返さなかった幽々子は、ぎゅっと抱きつく力を強めた。
「……怖いのね」
ドクンと一際高く心臓が跳ねる。
何を言って……。
口にしようとした反論の言葉が出てこない。
「自分が化け物になって誰かを傷つけるのが」
「…………」
「だから私と手合わせを申し込んだのでしょう。暴走した自分を殺せるか試したいから」
幽々子の手がゆっくりと動き、俺の首元へと移動した。
「今、貴方のことを殺してあげましょうか?」
「……それは、俺の為か。それとも、違う誰かの為か」
「貴方の為よ」
奥歯を痛いほど強く噛み締める。
「嘘を吐くなよ。お前も、紫も、俺の為なんて思っていないだろ」
吐き捨てるよう出た言葉を聞いて、幽々子は手を離した。
「……なんだ、バレてたのね」
否定をしなかった。それが事実であると幽々子は認めた。
「……頼むから、出て行ってくれ」
藍の時のように怒鳴る気力すら湧かず、ただ静かに告げると幽々子の身体が離れた。
布団の中の圧迫感がなくなる。
そのまま幽々子が部屋を出ていく。そう思っていたら、布団が引っ剥がされた。
「は……?」
驚いて瞳を開けると、上向けに身体を押さえつけられ、馬乗りになられた。
「貴方は随分と強欲で傲慢なのね」
「なっ、なんで、お前……」
幽々子の姿をその目で見て驚愕する。
てっきり寝装束を着ているものだと思っていたのに、幽々子はその身体に何も身に纏っていなかった。
惜しげもなく、その美しい肌に豊かな膨らみ、なだらかな曲線、桜色の秘密を晒していた。
「なんでって、恋人の男女が布団の上ですることなんて一つしかないでしょう?」
クスクスと悪戯に成功したように笑う幽々子は、真っ直ぐに俺の瞳を見据えた。
じっと見据えられて、恥ずかしさで顔を逸らそうとしたら幽々子に顔を掴まれた。
無理矢理に瞳を合わせられる。
「自分のことは見て欲しいのに、視線を合わせようともしない」
「……それとこれとは別問題だろ」
「私は貴方に昔別れたある人を重ねているわ。あまりにもそっくりなんだもの」
幽々子の告白。別に驚いたことじゃない。
俺以外の誰かを見ていることなんてわかっていたのだから。
「……けれど、貴方も恐怖に呑まれていて、私を見ていないでしょう?」
「そんなことは……」
否定の言葉を言おうとする俺に幽々子は首を振る。
そうして、少し悲しそうに目を伏せた。
「あの人もそうだったもの。最後まで私を見ないで、消えていった」
「……昔話か? そんなの聞く歳でもないぞ」
「そうやってすぐに茶化して誤魔化そうとするところもそっくりね」
困ったように微笑む幽々子は顔から手を離した。
「私は貴方の味方よ」
「……どうやって信じろって言うんだ」
そんな味方なんて甘い言葉に唆されるほど、性格が真っ直ぐに出来ていない。それどころか、幻想郷に来てから捻くれまくってる。
「だって、私は貴方のことを殺せるもの」
「なんだそれ……」
苦笑すると、幽々子も小さく笑う。
「貴方の能力は聞いているわ。『ありとあらゆるものを喰らう程度の能力』」
「は? いや、俺の能力名はそんなんじゃないんだが」
パチュリーが付けたのは『卑猥な程度の能力』って名前だ。そんなフランの能力みたいなこと名前では……。
俺の言葉に幽々子は少し意外そうに目をぱちくりとさせると、可笑しそうに笑い出した。
「……何がそんなに可笑しいんだ?」
「ふふ、なんでもないわ。じゃあ、私が名付け直してあげる。貴方の能力名は『ありとあらゆるものを喰らう程度の能力』よ」
「……そんな能力名って適当に決めて良いものなのかよ。いや、元の名前よりは全然良いけどよ。てか、元の名前もパチュリーが適当に決めてたな……」
『ありとあらゆるものを喰らう程度の能力』か……。悪くはないな。
それに『卑猥な程度の能力』よりもしっくりとくる。きっとこちらの方が本質に近いからなのだろう。
「その能力があっても貴方は私には絶対に勝てない。これ以上に貴方を安心させる言葉はあるかしら?」
「……愛してるとかそういう甘い言葉でもいいんだぞ」
「じゃあ、愛してるわ」
「じゃあってなんだ、じゃあって」
幽々子の言葉がどこまで本当かなんてわからない。けれど、幽々子が俺を殺せるという事実だけは間違いなかった。
「さて、それで貴方はどうするのかしら? 女性がここまで誘っているのに、未だにその能力を怖がって尻込みするの?」
幽々子を抱けば間違いなく左腕が再生し、魔力が元通りなる。
そうすれば白玉楼に来てから失った化け物性すら復活する恐れがあった。
自らが化け物に近づくのは怖い。
だから、幽々子に誘われても一度もその誘いには冗談でも乗ることなんてしなかったのだ。
だというのに、こいつは暴走しても殺してやるから乗れと言うのだ。
めちゃくちゃだし、意味がわからない。
真剣なのかふさげてるのかすらわからない。だから、最後に尋ねた。
「……それは誰の為だ?」
「もちろん、私のため」
悪びれもせずに言う幽々子。
「嘘でも俺のためって言えよ」
「貴方はそういうの嫌いでしょう?」
「お前が手に入らなかった日常を俺が与えられるとは思えないんだが」
「逆よ。貴方じゃないとダメなのだから」
見つめる幽々子の瞳の中には俺がいた。その過去の男と重ね合わせているのかもしれないが、間違いなくその瞳は俺を捉えていた。
「……はぁ、過去の男に粘着してると面倒臭い女って思われるぞ」
「そんな女を貴方は今から愛すのよ」
「愛すの確定なのかよ……」
幽々子の肩に手を置いて、引き寄せる。
抵抗することなく幽々子はこちらに体の全てを預けてくれた。
暑いくらいに暖かい。
ゆっくりと瞳を閉じてみる。瞼の裏で映るのは凄惨な光景だ。
息が詰まりそうになる。
幽々子の手がゆっくりと俺の頬をなぞった。
それで少しだけ気分は軽くなる。
きっと暫くはこの悪夢を克服なんて出来ないのだろう。けれど、俺を殺してくれる存在が身近にいるだけで安心できる。
「幽々子、悪いが俺もだいぶ面倒臭いぞ」
「……ええ。知っているわ」
そっと囁く幽々子の声を聞いて瞳を開けると、彼女の顔が触れ合う寸前の距離にあった。
整った顔立ち、少し幼さが残っているにも関わらず、その纏う雰囲気のせいか、可愛いというより美しいという言葉が似合う女性だ。
幽々子が俺の頬に触れる様に、俺も幽々子の頬に右手を優しく触れさせた。
しっとりとしていて柔らかい。
小さく息を吐いて、ゆっくりと顔を近づけ合う。
「っ、ん……」
唇を重ね合う。柔らかな感触が伝わって、僅かな間の後、幽々子が小さく口を開く。
その口の隙間に舌を差し出した。
ぷちゅ……、くちゅ……、ちゅっ……。
幽々子が俺の舌を絡め取るように動かして、口内で粘液を跳ねさせる。
「んっ……、はぁっ……、んっ、ちゅっ、……れろ、れろ……んくっ……、んあむっ……ふっ、んちゅっ……」
舌を伸ばして俺の口内へと舌を侵入させた幽々子は、唇裏から舌の裏表、歯列を丁寧にねぶり始めた。
幽々子の舌が熱い唾液と共に口内を這い回る。
「はっ……あ、んんっ……、ん、ん……」
息も忘れるような濃厚さの長い長いキス。
それがようやく途切れると二人同時にぷはぁっと息を継いだ。
「身体を起こしてもいいか? 密着してるのもいいんだが、幽々子のこと触りたい」
こくりと頷いた幽々子は俺から身体を退けて、布団の上へと座る。
それでやっと身体を起き上がらせられた。
一糸まとわぬ姿の幽々子が目の前にいる。
胸は巨乳と言って差し支えなく、腰はあれだけ食べてるというのにスラリと締まり、お尻から太腿にかけては見事な肉付きをしていた。
今まで抱いてきた女性の誰とも違う抜群のプロポーション。最上級のカラダ。
「触れるぞ」
「ええ……」
彼女の二つの白いふくらみ。そこに右手を伸ばして優しく触れる。
うわっ……、なんだこの柔らかい感触……。
揉んでみれば、指は小さく沈み込み、程よい反発で押し戻してきた。
ピクンと身体を震わせた幽々子は吐息を漏らす。
「あっ……、ふっ……ん、あっ、はぁ……」
腕が一本しか無いのが悔やまれる。
柔らかさだけでなく、幽々子の温かさをより感じる。
「幽々子……」
「あっ……、んっ、んむっ……んぷっ、んちゅ、れろ、……あっ、んんっ……はぁ、んっ」
幽々子の胸を揉みしだきつつ、再びその唇を重ねた。
柔らかい幽々子の身体に触れていると、どこか癒されて安心するような気分を得られる。
幽々子の身体を堪能していると、俺の股間が反応をしていた。
それに気づいたのか、幽々子は視線を俺の下腹部へと向けた。
「ねぇ、私も……」
「……ああ」
幽々子の手が伸びて、服を肌蹴させると、俺の屹立した肉棒が外気に晒された。
包み込むように幽々子の手が触れて、亀頭の先端を弄り始める。もう一方の手では、竿の根元から擦り上げるように動かす。
「ゆ、幽々子、そこっ……」
「ふふ、ここ弱いわよね」
「なんで、知って……」
「さぁ、なんでかしら?」
悪戯っぽい表情を浮かべた幽々子は的確に俺が感じやすい動きをしてきていた。
彼女の細くしなやかな指が俺の肉棒を蹂躙する。指の滑りを良くする為か、幽々子は顔を近づけると、肉棒に唾液を垂らした。
肉棒に垂れた少し冷たい感触に身体を震わせてしまう。
「また、大きくなった……。素敵よ」
うっとりとした様子で肉棒を刺激する幽々子。
「こうしたら、もっと気持ちよくなるかしら?」
そう言った幽々子は肉棒の先端を口に咥えた。
舌を使って亀頭を刺激しつつ、右手では竿を扱き、左手は玉袋を優しく揉みしだく。
「んぢゅ、れろ、んちゅ……、ぢゅぶ、じゅぶぶっ……」
うっく……、嘘だろ……。めちゃくちゃ上手い……!
誰よりも上手いんじゃないかと思ってしまうほどに、幽々子のテクは気持ちよかった。
「お汁、いっふぁいでてきたわぁ……、んぢゅ、んぐっ、我慢しなくていいから、もっと、ちょうだい?」
先走り汁を舐めながら、幽々子はおねだりするように上目遣い気味に言う。
「我慢なんて、出来そうに、ねぇよ……!」
こんなことを続けられればすぐにでもイッてしまう。
俺の言葉を聞いて幽々子は嬉しそうに頬を緩めると、今度は一気に口の奥まで肉棒を咥え込んだ。
「うぁっ……」
「んんっ……! んぢゅ、ぢゅる、れろれろ、るれろっ、ちゅぶっ、れろぉっ……れろれろ……」
肉棒に幽々子の舌が纏わりつく。
瞳を閉じ、唾液を絡ませながら、舌を使って堪能するようにじっくりと舐め回してきた。
無理だ……、これ以上は我慢できない……ッ!
限界だった、肉棒の中を精液が駆け上る。
「出るぞ……ッ!」
幽々子が口に咥えたまま肉棒から欲望を吐出する。
びゅくうっ、びゅく、びゅるるっ、どぴゅうぅぅぅっ!
「んんんっ! んぐっ……、んんっ……、んくっ、こくっ……」
大量に吐き出された白濁液に幽々子は驚いたように目を見開いたが、口を離すことなくそのまま嚥下していく。
口元から溢れ出した白い液体が伝っていくのが艶かしい。
「んくっ、……んんっ、あっ、はぁ……はぁ……」
射精が収まった肉棒から口を離すと、口内でネバつく粘液をゴクンと飲み込んだ。
それから、口元についた精液も拭い取り、舌で丁寧に舐めとる。
「凄い、いっぱい……、濃厚で喉に絡みついちゃうわ。随分と溜まっていたのね」
「……誰かさんが毎晩誘惑してきてたからな」
クスクスと笑った幽々子は、精液が付着した肉棒を掴む。
「綺麗にしてあげるわね。んちゅ、れろれろ……」
舌を使って肉棒を舐めながら、尿道に残っている精液を吸い上げようと口をすぼめ、手を使って根本から竿を擦り上げる。
「幽々子、それまた出そうになるから……!」
「ん〜? 別に出してもいいわよぉ。だって、まだこんなに大きいままなんですもの」
射精したばかりで敏感な肉棒を遠慮なくしゃぶりつく幽々子。
綺麗するなんて言いながら、結局は自分が舐めたいだけだというのが透けて見えていた。
けれど、その気持ちよさには抗えない。
「んちゅ、ぢゅるる、ぢゅぶ、んんっ、ちゅる、れろおっ、ちゅぷっ、ちゅばっ……」
「ぐっ、やば……!」
耐えきれずに、再びの射精をさせられてしまう。
「ん、んくっ、……ぢゅずず、ぢゅる、んぐっ……んはぁ」
「はぁ、はぁ……」
連続で一気に2度も射精させられた。
そして、相変わらず幽々子は吐露した白濁液をこぼすことなく、飲み込む。
「また、汚くなっちゃったわね……、だから、もう一度……」
怪しい目で肉棒を再び咥えようとする幽々子の肩を掴んで無理矢理引き剥がした。
「お前のご飯じゃないんだから、そんなに何回もおかわりするなよ」
「……残念」
本当に残念そうにしょぼんとする幽々子。
どれだけフェラ好きなんだよ……。
「……わかったよ。けど、幽々子に舐めて貰うだけだと悪いからな」
幽々子を引き寄せながら、再び布団の上に横になる。
「ここから、どうするの?」
「好きなだけ舐めていいから、お尻をこっちに向けてくれ」
「……わかったわ」
体を反転させた幽々子のむっちりとした尻と太腿、そして彼女の秘密の茂みが現れる。
「……んっ、この体勢、少し恥ずかしいわね」
少し身体を悶えさせた幽々子は、俺の股間へと顔を沈めた。
それを合わせて俺も幽々子の性器へと顔を近づけた。
「んふぁ、んむぅ……、っちゅぅ、んくっ……、んぶぅじゅるっ」
布団の上で互いに性器を舐め合う。
幽々子は肉棒についた精液を舐めとり、更に射精を促すように。
俺は幽々子の秘裂の周囲をなぞるようにして、舌を這わせながら、彼女の肉付きの良いお尻を揉むんで、じっくりと彼女の下半身を溶かしていく。
「あっ……、んっ……、ああ……あんなに出したのに、まだこんなに大きいままで……、もっと欲しくなっちゃう」
陶酔するように幽々子は肉棒を美味しそうに舐め上げる。
くぅっ……、やっぱり、やばいな……!
このまま彼女の好きなようにやらせていれば、すぐさま射精に導かれてしまう。
「なら、こっちも……、んっ!」
反撃のつもりで、幽々子の秘裂の周囲を這わせていた舌を、彼女の中へと一気に侵入させた。
「っっ──! んあっ! あぅああっ!」
効果は想像以上だった。身体を震わせた幽々子は、大きく嬌声を漏らして、口から肉棒を離す。
それでも俺は舌を引き抜かず、より奥へと潜り込ませるようにと、彼女の桜色の粘膜に吸い付いた。
「ひぁっ、だ、だめ……、そんな、急に……!」
ついでとばかりにお尻を揉んでいた右手の人差し指を、その窪みへと突き入れる。
「ああっ、あっ、あぁっ! お、おしり……!」
どうやらお尻でも十分に感じれるタイプだったらしく、より幽々子の反応が強くなった。
身体を震わせる幽々子は俺の反撃に抵抗するように肉棒を再び咥え込んだ。
「あっ、はぁ、んぐっ、はぁっ……んぢゅ、んんっ!」
は、激しい……! 一気に射精させるつもりか!
あまりに強い刺激に、酸素を求めるために一度幽々子の秘裂から舌を引き抜いた。
唾液やら、愛液やらで濡れた幽々子の秘部。その秘核が幽々子の興奮を表すかのように、ぷっくりと膨らんでいた。
顔を近づけて、その勃起した秘核を容赦なくねぶる。
「っひ、ぐ! あっ……、ああん! んぢゅ、ぢゅるるるっ、んむっ、あ、ひ、あはぁっ……!」
幽々子は必死に秘核への刺激を耐えようと、肉棒を咥え込む。しかし、それも限界寸前であることが見てとれた。
だから、最後に指を更に肛門の奥深くへと突き込んだ。
「あ、がっ……! っあぁひぁぁっ! おおっ、おはぁ……っ♡」
身体を跳ね上げさせた幽々子は、ぐったりとしたように布団の上へと崩れた。
「あっ、はぁ……はぁ……♡」
指を引き抜くと、肛門の輪郭が物欲しそうにひくつく。
光悦の表情を浮かべる幽々子は荒い息を吐きながら、俺を見つめる。
あまりにも扇状的な光景に息を呑む。
彼女の脚を掴み、彼女の身体を180度ひっくり返す。
そして、脚を開かせて正常位を体勢となった。
「ライカ……、今度は中にも、ちょうだい」
「ああ。言われなくても」
くちゅりと白い愛液が滴る女陰へと当てがう。
「あっ、んッ!」
前身させた肉棒が幽々子の内部へと潜り込んでいく。
にゅぶ、にゅるるっ……、ずにゅうぅぅ……!
ゆっくりと、力強く、膣内へと腰が突き込まれた。
「っぁぁっああっ────! んはぁぁっ♡」
強烈な痙攣と伸縮に包まれる。
先程まで幽々子に責められていた肉棒には強すぎるぐらいの刺激だった。
必死に射精をしないようにと耐えつつ、最奥まで肉棒を突き進めた。
「貴方のおちんぽで、中いっぱいで……、はぁぁっ、んふぅっ……あっ、はぁぁ……」
幽々子は俺の背中に手を回して、抱きつくように引き寄せた。
彼女の柔らかい身体に抱きしめられて、包まれる。
「大丈夫か? 少し休憩するか?」
荒い息を吐く幽々子を気遣って尋ねたら、彼女は優しく微笑む。
「いえ、大丈夫よ。想像以上に気持ちよかったから、驚いただけ。好きなように動いて」
そう言った彼女の手が震えていることに気づいた。
居なくなった男を思い出しているのかもしれない。
「幽々子……」
彼女の名前を呼ぶと、幽々子は小さく震える声を絞り出す。
「もう、二度と、消えないで──」
少し寂しそうな彼女の言葉に、いつまで応えられるかはわからない。
けれど、今だけは彼女を安心させるように優しく頷く。
「……ああ。俺はここにいるから」
言葉と一緒に動き始めた。
抱きしめ合い、互いに口を貪り合いながらゆっくりと腰を動かす。
上でも下でも粘液を交換し合う。
「んんっ、あぁぁっ、んぅぅっ! んはぁああっ!」
粘液の音を響かせながら、互いに愛し合うように求め合った。
穢れを知らなさそうな幽々子が狂おしく求めてくる。
「あっ、はぁ……っ! んああぁぁっ!」
頭の中が真っ白に染まりそうなほどの快楽の波。
何度も、何度も、永遠に続くのではないかと思うほどに彼女と交わり続けた。
強く叩き込まれる肉の塊。
押し潰された双丘が激しく形を変え、先端の突起が胸板で擦り上げられる。
「あ、ああっ、気持ち、いいのぉ……っ! 大好き……、大好きだからぁ……!」
幽々子は必死な声で叫び、俺を強く抱きしめる。腕だけでなく、脚すらも俺の腰へと絡み付ける。
ずちゅっ、ずにゅっ、ばちゅっ、ぐちゅ、ばちゅぅぅ……っ!
「あっ、おぉっ、んっ、ひぁあああっ♡ お願い! な、なかぁっ! 中に出してぇっ!」
彼女に抱きしめられ、抽送が小刻みになる。
水音が激しくなり、彼女の最奥をぐりぐりとこじ開けた。
幽々子はもう既に限界だった。そして、俺も、もう。
「出すからなッ!」
「ちょうだい、いっぱい、あなたのせいえき──!」
どぐっ! どびゅうぅっ! びゅるるるぅぅっ!
大量の白濁液を彼女の中へと放出した。出口を塞ぐように、彼女の子宮口に押し付ける。
「あっ、ひぁっ、ああぁぁ────ッ! 出てるぅッ! 中にたくさんッ!!」
びゅくぅっ! どくどくっ! ぼびゅぅっ!
凄まじいほどの射精感。3度目だというのに、先程までとは比べ物にならないほど幽々子の中に吐き出した。
「うっ……ぐっ……!」
「おぁっ……、あぁっ……! まだ、出て……ッ!」
収まらない射精に幽々子の子宮内は白濁の海が波打つ。
幽々子は吐き出される精液を最後まで逃さないようにと、ぎゅっと力強く抱きしめてきた。
「おぉっ……、んぉっ……、あっ、はぁ、はぁ……、お腹の中、いっぱい……」
幽々子の絶頂の証で互いの股間やベッドはびしょびしょだった。
射精がやっと収まって、肉棒を引き抜こうとする。
「ダメ……」
しかし、彼女は離してくれなかった。
「暫く、このままでいて……」
疲れたように瞳を閉じた彼女が寝息を立てるまでそこまでかからなかった。
その顔には涙の跡が残っていた。
彼女が寝たことで俺を抱きしめる力は弱まり、抜け出すことは容易だった。
けれど、その時は、随分と長い間、眠る幽々子を抱きしめたままで過ごした。
主人公の能力名が、『ありとあらゆるものを喰らう程度の能力』と改名されました。能力詳細については、後日……。