東方淫魔伝 作:スイセン
「んあああっ、イクっ、イクっ! イクぅぅぅっ! ま、また、イッちゃうぅぅっ!」
バックから犯されていた鈴仙は、子宮内に注がれた熱い精液の感覚と同時に絶頂し、身体をガクガクと震わせながら何度もアクメを繰り返した。
何度目の絶頂なのだろうか。互いに絶頂を繰り返したせいで、部屋中にはモワッとした熱気と、雄と雌の濃厚で強烈な匂いが漂っていて、嗅いだだけで身体の中が熱くなりそうなほどだった。
結合部から溢れる精液が鈴仙の太ももを伝って、床に垂れていく。
「あっ、はぁ、はぁ……」
荒い息をついて中出しされた余韻に浸っていると、肉棒が乱暴に引き抜かれて、体勢を正常位へと変えさせられた。
「ま、まら、すりゅの? ちょっろ、まっ、んっ、んちゅ、ちゅぅ……んぁっ」
呂律が回らない口で静止しようとするが、それをキスで無理矢理塞がれると、鈴仙の中に再び肉棒が侵入してくる。
何度も射精している筈なのに男の肉棒は萎える気配が見えない。
全身が性感帯のように敏感になった鈴仙は肌と肌が擦れる感触ですら気持ちよく、男を求めるように抱きついてしまう。
「素直になっちまったもんだなァ。最初のツンツンとした態度が嘘みたいだ」
「誰のせいだと、んっ、あっ♡ ああっ♡」
皮肉げに言う男に鈴仙は反論しようとするが、その思考も子宮を突かれる肉棒の感触にすぐに吹き飛ぶ。
(こんなことダメな筈なのに……)
男との行為を続けるうちに鈴仙の理性が崩れていき、残ったのは快楽に従うだけの本能だった。
「あっ、あっ、んあぁぁっ♡ んぢゅ、んんっ、れろ……るれ、れろれろ、んはぁっ、んちゅぴ、んんっ……」
脳が蕩けるような甘い濃厚なキスに鈴仙は目をとろんとさせ、身体を震わせる。
「んあっ……貴方のおちんぽ、ビクビクしてる。また私の中に出すの?」
「ああ。お前の中に出す」
少しも迷うことなく男が答えると、鈴仙は頬を緩ませると、膣内を締め付けた。
「んっ……、はぁ、ちょうだい。貴方の精液」
「出すぞ」
短い言葉で告げた男の腰が強く打ち付けられ、膣奥へと肉棒を押し込まれた。
子宮を溺れされるように、中へと精液が大量に吐き出される。
「んはああああっ♡ 出てるぅっ♡ 熱いのがお腹の中にぃ♡」
何度も中出しを繰り返された鈴仙の膣内は、愛液と精液で満たされていて、男がゆっくりと肉棒を引き抜くとドロリと白濁した液体が溢れ出した。
「あ、はぁ♡ まだ、足りないの……、だから……」
光悦といった表情を浮かべて膣内を指で広げる鈴仙。
恥ずかしさよりも快楽を優先してしまうほどに鈴仙は堕とされてしまっていた。
「……発情した獣だな」
「だって……、貴方が……」
「俺のせいかァ?」
男が立ち上がって肉棒を鈴仙に向けると、彼女も身体を起こして肉棒を舐め始めた。
「んっ、んじゅっ、んぶっ、れろれろ、んんっ、あっ、はぁ」
右手で肉棒の竿を扱きつつ、亀頭を咥え込んで舌を絡ませる。
その間も、発情した自らの身体を慰めるかのように左手で胸の先端の乳首を摘み、もどかしそうに太ももを擦り合わせていた。
「そんな誘うようにお尻振りながらしゃぶってよぉ。元から才能があったんじゃねぇのか?」
「そんなこと……、んちゅ、ちゅ……れろれら、あるわけ、んちゅ、んはぁっ……ないれしょ? んんっ♡」
「その姿見てたら説得力は皆無だな」
熱心な様子で肉棒をしゃぶる鈴仙。
下からはぐちょぐちょと卑猥な水音が響いていて、鈴仙の2本の指がトロトロになった膣内を掻き回していた。
「んはぁっ♡ んちゅ、んんっ♡」
「……出すから受け止めろよ」
「んっ……、あー……」
男の言葉に鈴仙は肉棒から口を離すと、大きく口を開けて待つ。
そこに向けて男は射精した。
口から離して射精したため、全て口の中に入ることはなく、飛び散った精液が、鈴仙の顔や身体を汚して白く汚していく。
「……あっ♡ あっ♡ んん〜っ♡」
ブルブルと身体を震わせた鈴仙の膣内から小水が漏れた。
「……これだけでイッたのかよ」
身体に精液をかけられただけだというのに達した鈴仙に、男は呆れたような表情を向ける。
「これも貴方がぁ……」
誰がこんな身体にしたと思っているんだと不満の声を力なく上げる鈴仙に、男は小さく笑った。
「それは悪かったな。お詫びに、今日はもっと魔力回収してやるよ」
その言葉に、鈴仙は子宮が熱くなるのを感じてしまう。
「んっ……、ちゅっ、んちゅ、れろ、るれろ……、んはぁっ……♡」
精液で汚れた鈴仙の身体に気にした様子もなく、男は再び鈴仙を押し倒して身体を絡ませ始めた。
(妊娠しちゃうかもしれないのに……、でも……)
身体から力が抜けていく感覚と共に、鈴仙の意識も朧げになっていき、男からの愛撫の快楽だけに飲み込まれていく。
それから行為が終えたのは、鈴仙が完全に意識がとんで、だらしない顔を晒した後だった。
☆☆☆
鈴仙が本名すら知らない白い男と出会ったのは、里へ薬を売りに来た時の帰りだった。
少し暗くなった道を出歩く者は少ない。夜になれば妖怪に襲われてしまう可能性があるからだ。
だから、竹林までの道で一人佇んでいる男は異様で、歪だった。
(なに、こいつ……)
虚空をぼーっとした様子で見つめている。
明らかにおかしい。
そもそも、こんな服も髪も肌も真っ白く脱色したかのような見た目の者は人間である可能性は低い。
だとすれば、妖なのだが、鈴仙はこんな妖怪を見たことが無かった。
幻想郷に現れた新参の妖怪なら、ここのルールすら知らずに急に襲いかかってくるかもしれない。
警戒心を露わにしながら、早足になって男の脇を通り過ぎようとしたところでぼそりと囁かれた。
「よう、ウサミミ」
「っ!?」
その言葉を聞いて、鈴仙が相手に指を向ける。
「貴方、私のこと知ってるの?」
ウサミミは鈴仙の特徴の一つだ。
だから、普段であればそう呼ばれてもおかしくはない。しかし、今は里に薬を売りに行った帰り。
その格好は行者の者で、ウサギの耳は被り笠で隠されていた。
だから、鈴仙を元から知る者でなければ、ウサミミなんて言葉は出るはずがなかった。
「知ってるの……ねぇ」
振り向いた男を見て、顔立ちの整った美丈夫だなと的外れな感想を抱く。
爽やかな笑顔をむけて甘い言葉で口説かれでもしたら、里の娘なんかは簡単に捕まえられそうだ。
顎に手を当てて考え込んだ男は、思い出したように手を鳴らすと、貼り付けた笑顔を作る。
「鈴仙・優曇華院・イナバ。綿月姉妹の元ペット。月の兎。波長を操る能力。厨二病みたいなスペルカード」
「なっ……!」
ペラペラと鈴仙の情報を喋り出した男に鈴仙は顔を引き攣らせて、警戒心を最大限まで高めた。
(こいつ、ストーカーか何かなの!?)
今すぐにでも向けている指から弾を打ち出すべきだと判断した鈴仙は力を込める。
「あとは、オナニーは週に2回ほど」
「え?」
唐突に話された情報に呆気に取られた鈴仙。
「オナニーの時は右手で胸を弄りつつ、左手でクリトリスの周りを刺激する。発情期にはオナニーの回数が倍近くになる。結構イキやすくて、一度のオナニーで何回も絶頂することが多い。それに」
「ま、待ちなさい! こ、この変態!」
顔を赤くした鈴仙が弾を打ち出しながら叫ぶ。
それが額に直撃した男は声を出さずに吹き飛ばされて、地面に転がった。その様子を見て、少し冷静になった鈴仙が、ゆっくりと男に近づく。
「つぅ……、なにすんだ。お前が私のこと知ってるのかって聞いたから話してやっただけだろ」
「そんなことまで話せなんて言ってないわよ! そもそも、なんで、そんなこと知ってるのよ」
「あァ? 勘だったけど、事実だったのか? そりゃ悪い」
「か、勘って……」
あそこまで的確に当てておいて勘なんて信じられなかった。
額を摩りながら顔を顰める男を睨みつける鈴仙。
見られていたのかもしれないと思うと、顔から火が出そうなほど恥ずかしかった。
(最悪、証拠隠滅にこいつを退治してしまおうかしら……。いや、そうするべきね)
幸いにもここには他の人もおらず、目撃者もいない。そもそも、こんな妖怪一人居なくなったところでなにも問題はないはずだ。
「よし。消すわ」
「……随分と気持ちのいい殺気だな」
「今更逃げ出そうとしても無駄よ。私の前では誰も正気ではいられない」
鈴仙の目が赤く光る。
波長を乱された相手はもうまともに走り出すことも出来ないはずだ。
「……正気ねぇ。なら」
口角を上げた男が狂気じみた笑みを浮かべた。
「もともと狂ってる奴はどうなるんだァ?」
「えっ……」
男が跳ねるように駆け出して、鈴仙との一気に距離を詰める。
「まずっ……!」
唐突な男の行動に焦った鈴仙が飛び引いて、指から弾を打ち出そうとした。
「ハッ、遅えなァッ!」
しかし、それよりも早く男の腕が鈴仙の喉元を掴む。
「ぐっ……!」
そのまま地面の上へと押し倒された鈴仙の上に男が跨る。
「狂気を使えるのはお前だけじゃねぇんだよ」
じっと覗き込んでくる真っ赤に染まった男の瞳を見て、鈴仙は理解した。
(この男……、最初から狂って……)
男の手に力が入り、徐々に締め付けらる首の感覚に鈴仙は意識を失った。
身体がやけに怠い。それに布団が冷たくて硬い。
風邪を引いた時のような体調の悪さを感じつつ、鈴仙がうっすらと目を見開くと、見慣れない古びた部屋の中だった。
「ん……、あれ、私……」
寝ぼけたような感覚から、脳が覚醒すると、意識を失う前の男とのやり取りを思い出す。
「そうだ! あの男は……、えっ……」
慌てて跳ね起きた鈴仙は自らの身体の状態に気づいた。
服は肌蹴させられ、胸や下腹部が露出させられている。そして、秘裂から白い液体が溢れていた。
「う、うそ……」
信じられないものを見るように目を見開いた鈴仙が、おずおずと秘裂へと指を這わせる。
くちゅと粘度が高い液体が指に付いた。
鼻に近づけて匂いを嗅ぐと、生臭い匂いがする。
(これ精液、よね……)
それが自らの秘裂から溢れ出していた。
思いつく理由に、鈴仙は身体を震わせる。
あの男に気絶している間に犯された。
勘違いであって欲しかった。けれど、身体の中に残る微妙な違和感が、それが正しい事実であると物語っていた。
「……やっと、お目覚めかよ。そのまま目を覚まさないかと思っちまったじゃねぇか」
掛けられた声に顔をあげると、男がいつの間にか立っていた。
「こいつ……!」
殺気を込めて鈴仙が指を男に向ける。
「どうした? そんなに睨みつけてよ」
「私になにをしたの!」
怒鳴りつける鈴仙に男は軽薄そうな笑みを浮かべた。
「聞きたいのかァ? なかなか良い具合だったぜ、お前の身体」
その言葉を聞いて、鈴仙は躊躇いなく弾を打ち出そうとした。
しかし、弾を作ることすら出来ずに身体から力が抜けて、鈴仙は床に倒れ込む。
「な、なんで……」
倒れ込んだ鈴仙は髪を掴まれ、無理矢理に顔を上げさせられる。
「なんでって魔力不足だろ。んなことも気づかないほど怒ってたのか。そりゃ悪かったな」
悪びれた様子もない男は鈴仙を壁へと押し付けて寄り掛からせた。
「ぐっ……、こんなことして……」
「……さてと、気づかれるまでの残りは3時間ぐらいか」
鈴仙のことを気にした様子もなくボソリと男が呟く。その言葉の意味を鈴仙は分からない。
けれど、唐突に男の周りの波長が乱れたのは理解できた。
「なに、これ……」
波長が乱れた部分から、まるでタコの脚のような触手が大量に現れる。
「可愛い、なんて冗談でも言えない見た目だよな」
男はつまらなそうな目でその触手を見ながら言った。
「低級の使い魔ってなんでもこんな見た目してんのか?」
「そ、そんなこと知らないわよ」
震える声で答えた鈴仙に男は小さく笑う。
「そりゃそうだ。まぁ、いいや。楽しんでくれや」
それだけ告げると男は背を向ける。
(ま、まさか、これを置いて出て行くつもり……!?)
ヌルヌルと粘液を垂らしながら近づいてくる触手に、鈴仙は顔を引き攣らせた。
「ま、待って……!」
必死に呼びかけるも、男は振り返りもせずに部屋から出て行ってしまう。
残された鈴仙は、怯えた目で触手を見ると、逃げ出そうと立ち上がった。しかし、次の瞬間には力が抜けて倒れてしまう。
(身体に力が……)
触手から逃げようと、這い出す鈴仙。
その足首を触手が掴んだ。
「ひっ……!」
冷たくヌルッとした気持ち悪い感触に、小さな悲鳴を漏らすと、触手に指を向ける。
しかし、弾を打ち出すことは出来ない。力なく脚を動かしても巻き付いてくる触手を離すことは出来なかった。
「い、いや……!」
足首に纏わりついた触手が脚を伝って移動してくる。
生理的に嫌悪感を抱きかねない見た目に加えて、ヌルヌルとした粘液の感覚が非常に気持ち悪い。
それが太ももを上って、上半身に向かってくるのだから、鈴仙は必死に触手を剥がそうとする。
しかし、立つこともままならない今の力ではそんなことは叶わず、触手が鈴仙の身体全体に纏わりつくまでに、そこまで時間は掛からなかった。
こんな見た目とはいえ、知識がある低級の使い魔だからか、邪魔をして暴れてくる鈴仙の腕を縛り付けるように触手で押さえ込んできた。
「くっ、動けない……! そうだ! 誰かに、連絡を取れれば!」
玉兎同士で取れるテレパシーを使って助けて貰おうと考えた鈴仙だが、違和感に気づく。
(あれ、波長が乱れて……)
上手くテレパシーが出来ない。
雑音が混じったかのようになってしまっていて、やり取りなんて不可能だった。
(まさか、これもあの男の能力……!?)
愕然とする鈴仙。
そもそも連絡を取れたところで、月と地上の距離では助けて貰いようもない。
切羽詰まっているせいか頭が回っていない。
その間も、触手は鈴仙を捕食しようと蠢いていた。
「んっ……、ちょ、やめっ……あっ……」
触手が鈴仙の胸に巻き付いてくる。
気持ち悪いはずなのに、ヌルヌルとした粘液と、ブヨブヨとした触手の感触に小さく声が漏れてしまった。
気絶している間に犯されていたせいで体が知らず知らずに敏感になってしまっているようだった。
触手が胸の先端をねぶるようにして弱い刺激を与えてくる。
「んっ、やっ、そこ、ダメ……」
胸をいじり始めた触手相手に、身体を捻って必死に抵抗しようとする鈴仙。
それでも触手は離れることなく鈴仙の乳首に纏わりついた。
微弱な刺激が続いて鈴仙の頬が少しだけ蒸気する。それを見計らったように、触手が新たな部分へと手を伸ばす。
「んっ、あっ! いや、そこは……!」
触手の動きに気づいた鈴仙が慌てたように、今までで1番嫌がる素振りを見せた。
太ももに纏わりついていた触手が鈴仙の秘部へと伸ばして、その蜜穴を広げていた。
「ま、待って! お願いだから!」
言葉が通じているのかわからない相手に鈴仙は必死にお願いするが、そんなことはお構いなしに太い触手が秘部から鈴仙の体内へと侵入する。
「んああっ! な、中に……!」
触手自体の粘液と、男の精液のせいか驚くほど簡単に鈴仙の秘部は触手を受け入れた。
体内に入る異物の感覚に鈴仙が顔を歪める。
ゆっくりと体内に侵入した触手が動き出した。同時に胸の周りの触手たちも乳首を愛撫し始める。
「んっ、あっ……ああっ! や、やだっ! ああんっ! こ、こんなので……ああっ!」
気持ち悪いし、嫌なはずなのに、それとは反するように鈴仙の口からは矯声が漏れてしまう。
自慰では味わったことない強い快楽。
初めては気絶している間に男に奪われたせいか、触手が動いても痛くはなく、膣内を擦られる感覚が怖いくらいに気持ちよかった。
「あっ、ああっ! んあっ、あああっ!」
だらしなく感じてしまっていることを自覚してしまったが、この状況では逃げ出すことも反撃することも出来ず、この快楽を享受するしかなかった。
「あっ、あっ、あっ! ああああっ!」
触手に何度も膣内を擦られ、鈴仙は達してしまう。
鈴仙の秘部から小水が漏れて、身体を大きく震わせた。
(い、イッちゃった……)
荒い息を吐きながら、絶頂の余韻で震える鈴仙。
「あっ、はぁ、はぁ……んっ! や、やぁ♡ ま、またぁ♡」
一度呼吸を落ち着けようとする鈴仙だが、それを待つことなく触手が動き出す。
絶頂して敏感になった膣内の奥へと触手が進み、子宮の入り口にぶつかる。そこをこじ開けようと、ぐりぐりと触手の頭が子宮の入り口に押しつけられた。
「んあっ♡ ら、らめっ、それ、らめぇ♡」
一度イッたことで快楽のリミッターが外れたのか、先程以上に感じてしまっている鈴仙は、呂律の回らない声で静止をかける。
しかし、触手は止まることなく、それどころか、もっと獲物を喰い漁ろうと、新たな触手を鈴仙の菊穴へと侵入させた。
「んあああっ♡ お、おひり……、んあっ、ああっ♡」
お尻の穴に侵入した触手が、秘部から侵入した触手と合わせて膣内を圧迫して刺激してくる。
「こ、こんなりょ、で、あっ♡ 感じりゅなんて、んあっ♡」
気持ちいい。そんな感情が浮かんでくるが、必死にそれを否定しようと、鈴仙は刺激から堪えようとしていた。
「んあっ♡ ああっ、あああっ♡ やらっ、それ……♡ んああっ♡」
再び軽い絶頂をしてしまう。それに追撃をかけるように触手が更に強く動き出す。
「んひぃいぃ♡ と、とまってぇぇっ♡ も、もう、むり、らからっ♡」
軽い絶頂を何度も何度も無理矢理繰り返させられた。
その度に矯声を上げて身体を震わせる鈴仙。
今までに味わったことのない数々の刺激に鈴仙は限界間近だった。
ただでさえ身体が怠かったというのに、触手に責められてイかされた鈴仙の体力はほぼ無くなってしまっていた。
それを見透かしたように触手は最後を仕上げを行う。
「えっ……、触手が、開いて……」
胸元を弄っていた触手の頭が花のように開いた。
それが乳首に吸い付くように貼りついた。
「んあっ、す、吸われ……んおっ♡ む、胸に……んあっ♡」
吸い付いた触手からチクリとした感覚と共に乳首から何かが体内に流し込まれる。
途端に鈴仙の身体は今まで以上に熱くなった。特に胸元が焼けるように熱くなって、鈴仙がその感覚に困惑していると、触手が吸い付きが一際強くなった。
「あっ、ああっ♡ あおっ、おお゛♡ い、いぐっ♡ いぐぅっ♡♡♡」
ぷしゃっと秘部と同時に胸元からも液体が漏れ出した。
「あっ、う、嘘……、乳首から……、あっ、あああっ♡ んあああっ♡」
溢れ出した母乳を触手が吸い取る。
先程までの比ではないほどの強い刺激に、鈴仙の身体に電流が走ったような感覚と共に再び絶頂した。
「し、刺激、強すぎ……♡ お、おお゛♡ んはああああっ♡」
止まらない絶頂と、母乳が溢れ出した自らの胸を見て、鈴仙の思考は限界を迎えた。
(も、もういいや……)
抵抗する気力もなく、どうしようもないこの状況に鈴仙は顔を緩ませると、腰を捻る。
「もっろ、奥にぃ♡ ああっ♡ 母乳、吸われるの気持ちいいのぉ♡ んあああっ♡」
もう、なにも考えられなかった。
自らの快楽へと落ちるように動き出した鈴仙に答えるように、触手もまた鈴仙の弱いところを探るように動き出す。
「ああんっ♡ んはぁ、あっ、んっ♡ あああああっ♡ ま、まら、イクゥっ♡」
下品な喘ぎ声を上げながら堕ちる月の兎は、瞳に涙を流しながら快楽に染まっていった。
「……あーあ、酷い有様だなァ」
数時間後に男が戻ってきた時には鈴仙の身体は粘液やら愛液やら、母乳やらでドロドロで、虚な瞳で触手からの責めを受けていた。
「あっ、あっ……、んあっ……」
「精気を吸われ尽くしたみたいだなァ」
男が近づくと、触手が新たな獲物を見つけたと男に襲い掛かる。
「ちっ、使い魔が主人に襲い掛かるんじゃねぇよ」
鈴仙の魔力を吸い尽くして暴走しているようだった。
小さく舌打ちした男が触手を掴む。
すると、途端に触手が干からびていき、干物のように変わっていった。
触手から解放されてどさりと倒れ込んだ鈴仙を見て、男はどうするかなと困ったように頭を掻くのだった。
☆ ☆ ☆
あの時の弱みから、今もこの男に都合よく抱かれてるのよね。いや、それだけじゃないか。だって、あれからたくさんのことが……。
ぼんやりとした視界で男を捉える。
「どうかしたのか?」
「ううん。なんでもないわ」
男に魔力を吸われて怠くなった身体を起こした。
そろそろ帰らないと師匠に怒られかねない。
早めに脱いでおいたおかげで、幸いにも服には汚れは付いていない。
ただ身体に精液を浴びちゃったから、帰る前に水浴びだけはしないと。
「貴方はどうするの?」
「……んなもん聞いてどうすんだ」
「それもそうね」
私が止めたところで、この男が止まることない。
そんなことは分かりきっているのに聞いてしまったのはきっと……。
その先の思考を頭を振って誤魔化した私を怪訝そうな顔で男が見る。
「……そういえば、貴方の名前ってなんて言うの?」
「あァ? なんだ急に」
「会ってから一度も名乗ってないでしょ。なのに貴方は私の名前は知ってて、不公平でしょ」
よくわからない理由をつけて文句を言う私に男は呆れたように言った。
「ねぇよ。名前なんてない」
「……え?」
「名無しだ」
名無しを名乗る妖怪……?
つまり名無しが名前で、でも名無しだから名前が無くて。
混乱する私を見て小さく笑った男は、身支度を手早く整えて出て行ってしまった。
あまり人里には居たくないのかもしれない。
残された私は纏まらない考えを呟く。
「じゃあ、貴方は一体なんの妖怪なの……?」
あそこまで強大な力を持った妖怪が名前を持っていないなんて到底信じることは出来なかった。