東方淫魔伝 作:スイセン
イタイイタイ──。
真っ赤に染まる雪の上で、青年は必死に手を伸ばす。
切られた血管から漏れ出した液体は止まることを知らずに、身体の中から大事なものを落としていく。
激痛に叫ぶ身体と、今にも朽ちそうな青年の意識を繋ぎ止めているのは横たわる少女の存在だった。
伸ばした手が、少女の身体に触れる。
そこに温かさは無い。あったのは冷たい肌の感触だけだった。
「あ、あ……、────! ────!」
青年は震える声で必死に彼女の名前を呼ぶ。
けれど、彼女は反応を示さない。
その現実を拒絶するように、縋るように少女に近づいた青年の身体が吹き飛んだ。
青年は雪の上を転がって、無様にうずくまる。
イタイイタイイタイイタイ──。
雪を踏みしめながら、この状況を作った元凶はゆっくりと青年へと近づいて、その手に持つ鮮血に染まった日本刀を青年に向けた。
雪が心を冷たく凍りつかせていく。
何も理解したくない。何も考えたくない。
イタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイ──。
脳が焼き切れる感覚がする。視界が充血し、身体がまるで自分のものではないかのような感覚に落ち入る。
自分の人間性なんてものはとっくに失われていたのだろう。もうどうでもよかった。だって大切な人はもう、
イタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタ──────。
真っ赤に染まった視界で見上げた、幻想郷の空はそれでも綺麗だった。
知らずに流れた涙の感覚に目を覚ます。
なんで涙を流していたのかはわからない。怖い夢でも見たのだろうか。
身体を起き上がらせると、部屋に漂うカビ臭さと、ツンとした臭いが鼻について顔を歪めた。
不快な匂いの原因を探すように、部屋の中を見渡した。
「どこだ、ここ……」
知らない小部屋の中で眠っていたらしい。
匂いはどうやら壁に染み付いたものであるらしく、あるのは俺が横になっていた簡素なベッドと、どこに続いているかもわからない木製ドアひとつ、そして、壁に取り付けられた手錠だけだ。
「手錠って……」
ベッドと扉はまだいい。ただ、最後の一つがあまりにも穏やかじゃなかった。
早くこの場から逃げ出した方が良い。
そう判断してベッドから降りて立ち上がった瞬間、違和感を感じた。
視線が低い。それにベッドもやけに大きい。部屋が大きいのか。いや、違う。
そこでやっと思い出した。
「そういえば、子供化してたんだったな……」
妖夢の胸を掴んで叩かれるなんて馬鹿な真似をしたのを覚えている。
しかし、そこからおかしかった。
知らない記憶がある。
白玉楼の長い階段を逃げるように駆け降りている。妖夢と剣術修行をしている。
子供化した状態のままで過ごした日々の記憶。
けれど、それを経験した覚えはない。
「なんだ、これ……」
呆然として呟いた。
まるで俺に別の人格が宿って、白玉楼での日々を過ごしていたようで、
「いや、これは、そうなのか」
子供化したことが原因なのだろうか。理由なんてそれぐらいしか、思いつかない。
ともかく、この記憶は実際にあったことなんだろう。
アリスが俺を探しに白玉楼にやってきたことも、妖夢と過ごしていた日々も、きっと本当に起きたことで。
その記憶の中で名乗っていた蓮という名前に覚えはないし、懐かしさなど湧かない。けれど、それは俺が外の世界で使っていた本当の名前なのだ。
そして、恐らく俺がここにいる原因を作ったであろう存在。
一度、紅魔館内で出会した相手。名前も知らない白い男。
白い男について考えようとした瞬間に酷い頭痛がした。
「がぁっ……!」
脳に直接釘を打ち込まれたような痛み。
立っていることなんて出来ずに床に倒れ込み、頭を抑える。
ズキズキとした痛みはどんどんと強くなって、視界が充血し始めた。手足が痺れ、心臓が強く脈打って、血流が加速する。
「──、──」
頭の中で知らない女の声が響き出した。
この感覚は経験したことがある。俺が暴走を始める前触れ。
背中の焼けるような熱さは、妖夢と戦った時と同じもの。
なんで急に……!
胃液が逆流し、口の中に酸っぱい味が広がる。
誰かに助けを求めるように、扉に向けて手を伸ばした。
「うーん。今回は失敗かぁ」
「そうねー。身体が耐えきれずに壊れちゃったみたい」
知らない二人の女の声が背中から聞こえた。
この状況で真っ先に思いついたのは、あの白い男の仲間が何かしてきたということ。
「また時間でも巻き戻すのかと思ったのに残念」
「お師匠様に報告しなくちゃ」
しかし、二人は危害を加えるつもりはないのか、こちらのことなど意に介した様子もなく会話をする。
脳内が焼き切れる痛みに歯を食いしばりながら、声をする方を見ると、そこには、二人の少女が立っていた。
一人は笹色のドレスのような服で、もう一人は紅色のドレスのような服。
初めて会った筈だ。けど、その姿には、声には既視感があった。
「お前ら、どこかで」
俺が見ていることに気がついたのか、二人が笑みを浮かべる。
可憐といえる容姿の少女二人の笑顔だというのに、ゾクリとした悪寒が走り抜ける。
「後戸の国ぶりだね、お兄さん」
「また修行に付き合ってあげるから、今度は簡単に死なないでね」
あちら側は俺と面識があるようだった。
そして、紅色の服を纏った少女の言葉を信じるなら、あいつらに殺されかけてる。
理解が出来ない。聞きたいことが多すぎた。けれど、それが言葉になる前に、頭痛は限界を迎えて、俺は意識を失った。
「────! ────!」
呼びかける声と、揺すられる身体にゆっくりと瞳を開けると、赤い髪が揺れていた。
「ああ、よかった……。目を覚まされたんですね、ご主人様」
ほっとしたように小悪魔は安堵の表情を浮かべる。
その久しぶりな顔についつい、彼女に抱きついてしまった。
「えっ、あの、どうかされました?」
「……なんでもない」
困惑する小悪魔。少し落ち着いて恥ずかしくなって、すぐに離れた。
やはり、感情の抑制が効きにくくなってる気がする。子供化した影響か。
あたりを見渡すと、先程の少女たちは居なくなっていた。そもそも、彼女達はどこから現れたのか。
扉はひとつしかない筈で、俺が起きた時には確かに誰も居なかった筈だ。
とはいえ、境界を弄って移動できる妖怪がいるくらいだ。出入り口が無いなんてことは問題にすらならないのかもしれない。
「小悪魔がいるってことは……、ここって紅魔館か?」
「はい。大図書館の地下にある秘密の部屋です。使用用途は秘密です♡」
パチンと可愛らしくウィンクした小悪魔。
秘密とは言っても、紅魔館の地下にあって、手錠がある部屋なんて大体察しがつく。例えば、食料の保管場所とか、実験の経過観察とか。
そんな部屋で寝てたなんて考えたくもないので、答えは聞きたくもない。
「もう驚きましたよ。様子を見にきたらご主人様が床に倒れてるんですから」
「悪い。心配かけたみたいで……って、そういえば、なんでお前、俺だってわかるんだ?」
だって今の俺は見た目は子供そのもので、いつもの姿とはまるで違う。
なのに彼女は俺をご主人様といつものように呼んだ。どうして俺だって彼女はわかるのだろうか。
「ああ、それは、ご主人様の匂いが」
「俺の匂い?」
なにか匂ってるのかと、ついつい肌を嗅いでしまうと、小悪魔がクスクスと笑った。
「人間じゃわかりませんよ。魂の匂いみたいなものですから」
言って、小悪魔は俺の首元に鼻を近づけると、匂いを嗅ぎ始める。
もどかしいというか、恥ずかしい。
身じろぎして、小悪魔から離れようとしたら、彼女の腕が俺の背中に伸びて押さえつけられた。
「逃げちゃダメですよー。いま、久しぶりにご主人様の成分を堪能しているんですから」
「お、俺の成分ってなんだ。てか、匂いを嗅ぐな。恥ずかしい」
ぎゅっと抱きつかれる形になって、小悪魔の体温を感じる。
久しぶりだからか、変にドキドキしてしまう。
「ふふっ、相変わらずの嫌な匂いですね」
「……嫌な匂いなら嗅ぐなよ」
臭いって言われたみたいで少し傷つくだろ。
満足したのか離れた小悪魔の言葉に、不機嫌そうに返す。
「いえいえ、嫌な匂いと言っても癖になるというか……、嗅いだだけでドキドキしてきちゃいます」
妖艶な笑みを浮かべる小悪魔が、唐突に俺を床に押し倒し、馬乗りになった。
「こ、小悪魔……?」
突然の小悪魔の行動に困惑しながら名前を呼ぶと、彼女は熱っぽい吐息を漏らした。
「どうしてそんな姿になられたのかは知りませんが……、小さい姿も可愛らしいですね。食べちゃいたいくらい♡」
小悪魔の瞳が赤く染まって、真っ直ぐに俺を見据えた。まるで、肉食獣が獲物を見つけた時のような瞳。
嫌な予感しかしない。そして、それはすぐに現実になった。
彼女の手が俺の服に伸びて、上半身を肌蹴させる。
「ちょ、ちょっと、待って!」
なにかとんでもないことを始めようとしてる小悪魔を慌てて止めようとするが、彼女は気にした様子もなく笑みを浮かべた。
「ダメです。だって、ご主人様が逃げて消えちゃってから、ずっと我慢してたんですから」
「我慢ってなにを」
「契約の時言いましたよね。代償としてご主人様の精液を私にくれるって。こんなに数ヶ月もくれないなんて、契約違反です」
確かにそんな話はした気がするが、だとしてもこんな子供の姿の俺を馬乗りになってまで襲うとは思わなかった。
側から見たら子供を逆レイプするやばい女だ。実際、この場面はそれで間違ってない。
「契約違反の罰に……、私が満足するまで今日は楽しませてくださいね」
スーツのネクタイを解いた小悪魔が、ボタンを外していってシャツを脱いでいく。
綺麗な肌と、女性の膨らみを隠す赤色の下着が露わになった。
「ほら、大好きなおっぱいですよ♡ 好きなようにしてください」
俺の手を掴んで胸に押し付けてくる。
押し付けられたことで変形した小悪魔の膨らみの柔らかな感触をどうしても感じてしまう。
「ふふっ、待てなんて言っておいて満更でもないんじゃないですか。ほら、良いことしましょう?」
彼女の手が俺の股間に伸ばされて、弄り始めた。
ズボンを下ろすと、少し大きくなり始めた肉棒が露出する。
こんな子供の身体でも勃起はちゃんとするんだなと意味もなくそんなことを思った。
「いつもほどじゃないですけど、小さくなっていてもご主人様のは立派ですね」
うっとりとした様子で俺の肉棒を見つめて吐息を漏らした小悪魔。
彼女の右手が亀頭の先端に触れた瞬間、身体に電流が走った。
「がぁっ……、なんだ、これ……!」
いつもより明らかに強い刺激。
ただ触られてるだけだというのに、信じられないくらいに気持ち良い。
その俺の反応を見て、小悪魔はニヤリと口角を上げる。
「ご主人様ってば、どうされたんですか? ちょっと触っただけなのに、ビクビクと震えて……まるで、初めておちんちんを触ってもらったみたい」
「な、なんか変だ。だから、やめ」
「ふふっ、ご主人様のその年だったら、エッチなんてしたことはないですよね」
当たり前だ。記憶なんてないが、この年でセックスを経験している奴の方が少ないだろう。
それがこの刺激の強さとなんの関係があるというのか。
「じゃあ、ご主人様のその身体は、まだ童貞ということですよね」
「は? なにを、言って……」
「その身体はまだえっちの経験がなくて、女の子の柔らかい身体も、熱い膣内の感覚も知らないんですよ。だから、こういう刺激にも慣れていない身体なので……、いつもより感じちゃってるんでしょうね」
理解はできない。子供化なんて体験したことはないのだから当たり前だ。
ただ、小悪魔は先程よりも楽しそうに、それでいて誘惑するような甘い声色で告げる。
「それじゃあ……、ご主人様のその身体での初めて、私が貰っちゃいますね」
小悪魔は一度立ち上がってスカートを脱いだ。
シャツ一枚に、赤い下着だけという姿になって、剥き出しになっている俺の肉棒の上に移動する。
「ほら、見てください……。ご主人様の初めてを貰うと思うと、興奮して、こんなになってしまってるんです」
肉棒の先端に、小悪魔がショーツを押し付けた。
少し触れただけでわかるほど小悪魔のショーツは濡れていて、彼女がどれだけ興奮しているのかが伝わってくる。
「くすっ。さっきまでは、あんなに混乱した様子でしたのに、今はそんなに期待したような顔をされて……、そんなに私にえっちなことされたいんですか?」
「そんなことは……ない」
少しだけ躊躇って否定の言葉を返すと、小悪魔は悪戯な笑みを浮かべて更に強くショーツを押し付けた。
「そんなことは言っても……、ご主人様のここは、こんなに硬くなってますよ? えっちなお汁をだらだらと出しちゃって」
「っっ」
恥ずかしさで顔が赤くなりそうになる。
小悪魔がショーツをずらして、秘部を露わにすると、そこから愛液が肉棒の上に垂れた。
「それじゃあご期待にお答えして……、挿れてあげますね」
ゆっくりと小悪魔が腰を落としていって、肉棒の先端が熱い生粘膜に包まれていく。
その瞬間、小悪魔から鈍い音がして、その身体が傾いた。
「いったぁいっ!!」
「な、なにをやってるんですか貴女は!」
挿入寸前のところで割って入った少女、魂魄妖夢は顔を真っ赤にして小悪魔を怒鳴りつける。
妖夢に剣の鞘で思いっきり殴られた小悪魔は痛そうに頭を摩りながら、涙目で文句を口にした。
「なにって、見たらわかるじゃないですか。大人の遊びですよ」
「大人の遊びって……、こんな子供になにをしようとしてるんですか! 蓮さんの様子を見に行ってから戻ってこないと思ったら」
不満そうな様子の小悪魔を他所に、妖夢がこちらに向く。
俺の姿を見て、小さく震えるとゆっくりと近づいてきた。
小悪魔のように叩かれるのかと身構えたが、そんな衝撃はなく、ぎゅっと柔らかい女の子の感触に包まれた。
「……よかった。目を覚ましたのね」
今にも泣き出しそうな声で、心底安心したかのように妖夢は俺に抱きつく。
けれど、それを向けているのはきっと今の俺じゃなく、妖夢と過ごしていた蓮だ。
ノイズのように蓮が最後に見た光景がフラッシュバックする。
吹雪の中で、白い男に首を絞められて……、男がスキマを開いて取り出した刀に胸を貫かれる。
徐々に暗くなっていく景色の中で、最後に少年が思い描いたのはなんだったのか。
蓮は俺であって、俺ではない。だから、彼の気持ちなんて分かりようがなかった。
ただはっきりしているのは、あの場において、蓮という少年は、あの白い男に殺されたということだけ。
それを今のこの少女に告げるのはあまりにも残酷すぎた。
おずおずと彼女の背中に手を回して、名前を呼ぶ。
「妖夢……お姉ちゃん。心配かけて、ごめん」
「私こそ守ってあげられなくて……」
だから、俺は情けなく嘘を吐いた。
この選択が間違いであるなんてわかりきっているのに。
「……感動の場面で悪いんですけど、ご主人様の容体をパチュリーを見せに行かなければならないのでいいですか?」
抱き合う俺と妖夢に冷ややかな視線を送ってきた小悪魔が少し不機嫌そうに言う。
「……また変なことをしないでしょうね?」
「しませんよー。その剣で殴られたら痛いんですから。あ、でも……」
悪戯を思いついたような含み笑みを浮かべた小悪魔は俺の下腹部に視線を向けた。
「その立派なものはどうにかした方がいいですね」
「立派な……? っっ!」
小悪魔の視線に釣られるように視線を落とした妖夢の顔が一瞬で赤くなる。
「な、なんで……!」
「なんでもなにも、男の子なんだから正常な反応ですよー。ねぇ、ご主人様?」
意地悪く尋ねてくる小悪魔に俺は答えに詰まった。
なんて答えても地雷の匂いしかしないので、聞こえないふりをすることにした。
「ど、どうすれば……」
あわあわと慌てる妖夢の肩に小悪魔が手を置いて、楽しそうに告げる。
「男の人をこれを鎮める方法なんて決まってるじゃないですか。抜いてあげるんですよ」
「ぬ、抜くって……!」
「妖夢さんはご経験がありませんでしたか? なら、僭越ながら私が……」
「なにを言ってるんですか! だ、だから、その、こんな子供に……」
「えー、なら、他に良い方法があるんですか?」
……とりあえず小悪魔が服を着て、2人が部屋から出てくれれば治るんだが。
そんなツッコミを入れようか迷ったが、妖夢の前でそんなことをすれば、俺が蓮ではないことがバレてしまう。
結局、黙って成り行きを見守るしかなかった。願わくば、変なことにならないことを。
「あ、もしかして、妖夢さんが代わりにしたかったんですかー?」
……おい。
にっこりと笑う小悪魔があまりにも邪悪なものに見えた。
なにを言ってるんだこいつは。わざとか。わざとなのか。絶対にわざとだ。
俺が蓮のフリをしていることとか、色々を見透かしてこんな嫌な提案をしてきている。
「か、代わりって、私は……」
「妖夢さんがやらないようでしたら私がしますけど?」
「え、えっと……」
小悪魔に詰め寄られ、真っ赤になっている妖夢は混乱したように視線を彷徨わせた。
それから口を結び、意を決したように頷く。
「貴女にやらせるくらいなら私がやります」
なっ……。
妖夢の決断に驚いたのは俺だけじゃなかったようで小悪魔は瞳を大きく開いた後に、目を細める。
「へぇ……」
小悪魔は愉快そうに舌でぺろりと唇を舐めると、妖夢の背中にくっついた。
「ではでは、どうぞ。妖夢さんにお任せします」
「は、はい」
私がやると言ったとはいえ、流石に緊張してるのか妖夢が大きく深呼吸をすると、おずおずと俺に近づいて、股間に顔を近づけた。
「ごめんね。すぐに終わるから」
こちらを気遣うようにそう言った妖夢は、少し不安そうに肉棒の先端に唇を押し付ける。
「ちゅ……、んっ……ちゅ」
肉棒に右手を添えて、優しくキスをした妖夢はゆっくりと唇を下に落とし、竿の部分を舌で撫でるように舐め始めた。
「れろぉっ……んっれろぉ、すごい……、子供の時でもこんなに大きいなんて……んちゅ、れろっ」
丹念にじっくりと竿を舐める妖夢を見て、小悪魔が少し意外そうに呟く。
「初めてかと思っていましたけど、経験があったんですね」
「ん……、なんだって、いいでしょう。んちゅ、れろ、れろぉぉ……」
罰が悪そうに答える妖夢。
妖夢にフェラをしてもらうのは2度目だ。1度目は白玉楼で幽々子としてもらった時。
そういえばあの時も初めてだとは思えないぐらいにフェラが上手だった。
経験があったようには見えなかったが、才能だろうか。本人に言ったら間違いなく怒られることを考えたら、まるでそれを咎めるように一際強い快感が襲ってきた。
「うぁっ……!」
「んっ、んちゅぷ、じゅぷぷっ……、んんっ、んちゅぷっ!」
妖夢が肉棒を咥え込んで、身体を前屈させる。
こちらの様子を上目遣い気味に伺いながら、フェラをする様子がめちゃくちゃエロい。
ただでさえ、今は刺激が強いのに、こんなの少しでも耐えれるわけがない。
「よ、妖夢、もう……」
「んちゅぅっ、ぢゅぷ、んっ、んっ……、我慢しないで。出して。んぢゅぶっ、ぢゅぶぶっ、ちゅううぅぅっ……!」
「ああっ……!」
精液を吸い上げれるような吸い付きに我慢でぎずに、彼女の口の中に精液を吐き出した。
「んぶっ、んちゅううぅぅぅっ! んぐっ、んんっ!」
予想を遥かに超える精液の量だったのか、驚いたように妖夢が大きく震えて、肉棒を口から離す。
勢いよく放たれた精液が彼女の顔面にかかって、白い痕跡を残していった。
思いっきり射精してしまった……。
射精する瞬間につい妖夢と呼んでしまったが、どうやら彼女は気づかなかったようだ。
「げほっ、げほっ……、すごい、量……」
顔についた精液を拭いながら妖夢は、荒い息をつく。
その瞳は少しだけ蕩けていて、顔が紅潮していた。まるでお酒を飲んだ後のようの状態だ。
「まさか、これだけで終わりじゃありませんよね?」
「……え?」
後ろにいた小悪魔の言葉に、妖夢が少しだけ鈍く反応を返す。
「ほら、見てください。ご主人様のはまだ大きいままですよ」
「あ……」
「ふふっ、お口でしてもダメなら次はどうするか、わかりますよね?」
瞳を赤く光らせて、誘い込む小悪魔の囁きに妖夢は熱に浮かされたように小さく頷いた。
服のボタンを外していく妖夢。
止める間もなく、一糸纏わぬ姿になってしまう。
蓮の記憶にある通りの綺麗できめ細やかな肌。
胸は薄いが、それでも確認はできる女の子の膨らみ。
細くしなやかな手足。
そして──、
「お姉ちゃんが……、ちゃんと、お世話してあげるから……」
勃起した肉棒に妖夢は大切な場所を押し当てて──。
「ま、待てっ!」
流石にそれだけは許されないと、寸前で彼女を止めようと身体に手を伸ばして触れた瞬間、妖夢はふらりと倒れた。
どさりとそのまま床に倒れ込んだ妖夢は薄い寝息を立てる。その隣では彼女の半霊も床に倒れてる。
「……ね、寝たのか?」
こんな場面で寝落ちするなんて……。
「妖夢さん、貴方が目覚めるまでほとんど寝てませんでしたからねー。先程の行為で魔力も吸われてたでしょうし、限界を迎えたんでしょうね」
寝てしまった妖夢を見て、冷静に小悪魔がそんなことを伝えてくれた。
そんな彼女に責めるような目を向けてしまう。
「……お前、妖夢に変な暗示かけただろ」
「いえいえ、そんなまさか」
わざとらしく笑う彼女を問い詰めたい気分だが、今は寝てしまった妖夢だ。このまま風邪を引かれては申し訳ない。
ただ、移動させるにしてもこの子供の体では難しい。
「悪い小悪魔。妖夢のこと」
「はい、お任せください。ご主人様はとりあえずパチュリー様のところに。身体の様子を見てもらってください」
妖夢を抱き上げようとした小悪魔は、思いついたように小さく、あっと声を漏らしてこちらを見る。
「パチュリー様のところに行く前にぃ……、まだ大きいそれ抜いてあげましょうか?」
「要らない! お前に頼んだら抜くだけで済まない!」
「ええ〜、残念」
クスクスと笑った小悪魔は妖夢を抱き上げると部屋から出て行った。
目覚めてからそんなに経ってないはずなのにどっと疲れた。
俺もパチュリーのところに向かわないと。
その前に勃起したこれだけはなんとかしないといけないが……。
投稿が遅れました。
二童子の登場と、小悪魔再び。