東方淫魔伝 作:スイセン
睡眠姦。
文字通り、寝ている相手を犯す行為。
マグロ状態の相手の膣内に無許可で子種を吐き出すというもの。エロ漫画とかでよく見るやつだ。
今のアリスは睡眠というより気絶をしているという方が正しいのだが。
「いや、流石にそれは……」
色々と不味いと思う。
首を横に振った俺に対して、咲夜は首を傾げた。
「嫌なんですか?」
「嫌ではないけど……」
しかし、寝ている相手を同意なく犯すというのは流石に抵抗感がある。それではレイプだ。
どこからか、「ご主人様が言います?」って声が聞こえた気がするが恐らく悪魔の文句なので気にしないようにする。
渋る態度を見せている俺を見て、咲夜はクスリと微笑んだ。
「アリスだって貴方の身体を勝手に使って気持ちよくなっていたでしょ? だから、貴方がアリスの身体を使って気持ちよくなってもお互い様。気にすることはないわ」
囁くように、彼女は耳元で甘く誘惑する。
「それで妊娠させたらどうするんだよ」
「そんなこと言って、アリスのこと、孕ませたいって思っているわよね。自分の欲望に素直になった方がいいわよ。それに、いざとなれば、出す直前に抜くだけじゃない」
咲夜の手が伸びて、アリスの秘所の周りに触れた。
「ほら、アリスだって、こんなに欲しそうにしているでしょ」
くちゅりと水音を立てて、秘部が広げられた。
そこは肉棒を咥え込みたいかのように痙攣をしていて、
「ッ……」
こっちはお預けされていて、我慢しているというのに、そんなのを見せつけてくるとか悪魔かこいつ。悪魔はお前の主人じゃないのかよ。
胸の動悸が早くなる。
アリスの身体しか視界に映らない。
ゆっくりと肉棒をアリスの秘裂に押し当てた。
「……やっぱりダメだろ」
そこで理性がギリギリに働いた。
偉すぎると賛美を送りたい。レイプダメ絶対。
腰を引こうとする。
「はい。手遅れです」
「えっ……」
いつの間にか背後にいた咲夜が、背中に密着して俺の身体を押す。
押し付けられていた肉棒は、アリスの膣内に最も容易く侵入した。
何度も絶頂したことで、愛液で濡れた膣内は簡単に俺の肉棒を奥深くまで受け入れる。
柔らかく、包み込むように締め付けてくる膣肉。
それは、限界まで膨れ上がっていた剛直には気持ち良すぎる刺激で、
「ッ……、やばっ!」
慌てて引き抜こうとしたら、再び身体を押されて、肉棒が奥に潜り込む。
「ん……」
アリスの口から小さく声が漏れた。
意識がないからか、締め付けはいつもより優しい。
けれど、吸い付いてくる子宮口に亀頭が押しつけられる感覚は、あまりにも気持ち良すぎた。
「ぐっ……!」
必死に射精を耐える。
気を抜いたら間違いなく中出ししてしまう。
腰を引きたいが後ろに咲夜がいるせいで出来ない。また押し込まれたら確実に出てしまう。かといって、このまま膣内に挿れているというのもあり得ない。
「辛そうですね」
「誰のせいだと、っあ! ちょ、咲夜……!」
「ふぁい? ろうひまひた? ん、ちゅ、れろ」
咲夜が唐突に耳を甘噛みする。耳のふちを柔らかい感触が這った。
背筋にゾクゾクとしたモノが走り抜ける。
「うぁっ、本当に今はダメだって……!」
「んっ、るれろ、我慢は身体に良くないですよ」
言いながら、咲夜の身体が更に密着してきた。
体が押されて、肉棒を更に奥へと押し込もうとする。
まるで意識があるかのように吸い付いてくる子宮口、締め付けてくる膣肉。
「っあ……!」
我慢が限界を迎え、肉棒から精液が噴出されてしまった。
「んっ……」
アリスの身体が小さく震えた。
漏れ出てしまった欲望は、崩壊してしまったダムのように勢いを止めることなんてできなかった。
アリスの膣奥の部屋を満たしきるほどに注ぎ込んでしまう。
不味いとはわかっているのに射精の快楽から逃れられず、引き抜くことすら出来なかった。
やってしまった……。
寝ているアリスに無責任に中出しをしてしまった。
流石に怒るだろうな。いや、怒る程度で済めばいい。最悪、嫌われて口聞かれなくなって、疎遠になって、いつかアリスは違う人と恋仲となって……。
嫌な展開を想像してしまう。
考えただけで、心臓がギュッと締め付けられた。
気持ち悪い。
そんな妄想も俺自身も。
どうやら俺は、推しの結婚とかマジ無理って思うタイプの厄介な人間だったらしい。
本当にめんどくさいな俺。自分でも異常だと感じる執着をアリスにしている。
けど、わかっていても今更歯止めなんて効かない。
腕を伸ばしてアリスの胸を鷲掴みにした。
形の良い膨らみに指が沈み込み、跳ね返そうとしてくる。
柔らかい。気持ちいい。他の人がこの想いをするなんて耐えられない。
アリスに覆い被さるようにして、抽送を再開する。
「ん……」
先程注がれた精液が、掻き回され秘部から溢れ出た。
一説によれば、カリ首は他人の精液を掻き出すためにあるとかなんとか。そして、そこに自分の精液を流し込むことで妊娠させやすくするとか。
じゃあ、自分の精液を掻き出すこの行為になんの意味があるのだろうか。
避妊……そんなわけがない。
俺がしているのは全くの逆だ。掻き出されるなら更に注ぎ込めばいい。
アリスが他人のものになるというぐらいなら、今ここでアリスに、彼女の中に俺を刻み込む。
酷く最低なことをしている自覚はある。けれど、それを止める理性なんてさっきの精液と一緒に流されてしまった。
「はぁ、はぁ……」
緊張で息が荒くなる。
俺は今、ものすごく最低なことをしている。
アリスの膣奥を叩き、その奥の部屋に精液を注ぎ込む。
「ッ……、あ……」
アリスの身体が震えた。
揉んだ胸の突起から母乳が噴出される。
計り知れない背徳感と、その卑猥な光景の組み合わせ。
吸い付くようにアリスの胸の突起を口に含んだ。
ほんのりとした甘い味が口の中に広がる。
好きなように犯しているという状況にどうしようもなく興奮している。
倫理観はどうやら壊れてしまったみたいだ。
「っあ、また……!」
何度目かの射精。
腰を勢いよく振りすぎたせいか、途中でアリスの膣から肉棒を引き抜けてしまった。
吐き出された白濁液がアリスの身体をデコレーションしていく。
可憐な少女を汚している。
その事実を見せつけるかのように、アリスの肌に精液が降りかかった。
「くっ、はぁ……」
大きく息を吐いて、その姿を眺める。
心臓の鼓動が少しずつ落ち着いていって、冷静になると同時に焦りが生まれてくる。
「やっちまった……」
これは嫌われるなんてレベルじゃない。なんでこんなことをしてしまってるんだ俺は……!
「……ねぇ」
証拠隠滅、そんな言葉がよぎったが、この状況でどうやってそんなことをすればいい。
「ねぇってば」
そもそも、いつアリスが目覚めるかもわからない。
もう次の瞬間には目覚めてもおかしくは、
「こっちを見なさい」
ゴキッ!
「ぐぇッ!?」
顔を掴まれて、90度曲げられる。
ゴキって、ゴキって言った今! 折れた、首の骨折れた!
「さっきからアリスばっかり、そんなに気持ちよかったの?」
急な凶行に及んだ彼女といえば、なぜか不満そうな顔をしていた。
夢中というか、クソ焦っていたというか。
そもそも、この状態を作り出した元凶ともいえるのは咲夜なのに、なぜそんな不服そうな顔をしているんだ。
それと気持ちよかったってなんだよ。そりゃ気持ちよかったに決まってるだろ。何聞いてんだ。
色々な思いが駆け巡った結果、
「はぁ?」
意味わかりませんと言わんばかりの返答をしてしまった。
実際、意味わからないし。
それと、首が痛い。そろそろ、顔から手を離して貰えませんか。今ならまだ首捻った程度で済むかもしれないし。
じっと見つめられる。
静寂。
時が止まったんじゃないかと錯覚しそうだ。
「咲夜?」
「……、んっ!」
咲夜の顔が近づいて、柔らかい感触が唇に当たる。
脳が理解するまでに数秒。
ゆっくりと咲夜が離れた。
「……2回目ね」
「なっ、え、な、にを」
困惑するの俺の肩に手を当てて、身体を咲夜な方に向けさせられる。
「鈍感なの? それとも、わざと?」
「いや、けど、それは……、なんでだ?」
咲夜がこんなことをする理由。
その理由をつけたとしても、そうなる心当たりはない。
そもそも咲夜となんて、紅魔館でもほぼ関わりがなかったはずだ。
「細かいことはどうでもいいでしょ」
「細かいことじゃないだろこれ」
「モテないわよ」
男ならぐさっと来そうな一言を簡単に口に出すのは辞めて欲しい。ナイフより鋭利だからそれ。
「嫌なの?」
「嫌じゃ……ないけど」
なんなら、心臓の鼓動がやけに早い。
美少女に迫られて嫌な男なんてほとんどいないだろう。
しかし、この流れさっきやったな。
さっきは流されてとんでもない過ちをしてしまったわけだが。
咲夜は自らの服のリボンを緩めて、ボタンを外した。
開いた服の隙間から綺麗な素肌が見える。
「顔赤いわよ? のぼせてきた?」
「っ、んなわけあるか。てか、お前はもう少し恥ずかしがれ」
経験豊富……なわけはない。
紅魔館で性処理をした時の咲夜の反応は間違いなく、初めてのそれだった。
きょとんとした顔で首を捻る咲夜。
「そういう方が好きなの?」
「……そういう問題じゃないんだが」
天然か、それともボケか。なんとも言えない反応だ。
ちなみに、純情なのでも経験豊富そうな余裕な感じもどちらも悪くないと思います。
「あの時は私のことをめちゃくちゃにしたのに、今回は随分と消極的なのね」
「いや、あの時は……」
言い返そうとするが、言葉が出てこない。
正直、それを言われると辛い。全面降伏。土下座に移行するレベルのことをあの時はやってしまった。
「ご褒美、欲しかったんでしょ?」
咲夜の手が俺の手を掴む。
ゆっくりと持ち上げられて、柔らかい膨らみへと導いた。
脳の中で甘い欲求が溢れる。
ああ、もう、よくわからないけど、なんでもいいや。今は自分の欲望の赴くままに。
「何やってるの」
「ひっ!」
不意に、冷ややかな声がかけられた。
びっくりして手を引っ込める。触ってない。何も触ってません!
「あら、アリス。随分と早いお目覚めなのね」
「……どっかの誰かさんに寝ている間にあんなにされたら、嫌でも起きるわよ」
ジト目を咲夜に向けながら、アリスが身体を起こした。
「ん……、もう、ダメだって言ったのに」
自分の秘部から垂れる白い液体を見て、彼女は困ったように眉を八の字にした。
その表情からは、怒りの色は見えない。
あれ、勝手に犯されて、中出しされるなんていうレイプみたいなことされたのに、怒ってない?
「あの、アリス?」
「なに?」
「あの、怒って」
「ますけど、もちろん」
「ですよねー。ほんっとうに、すみませんでしたぁ!」
速攻で土下座に移行した。プライドなんてゴミ箱に捨てた。
次の一言はない。おずおずと顔を上げようとしたら、とんでもない力で頭が床とくっつけられた。
え、なにこれ、頭上がらない……!
床に本気で頭突きしている構図。側から見たら、さぞ滑稽だろう。
「こんなに中に出して……。しかも、この家から出れてないじゃない。妊娠したらどうするのよ」
「それはその、責任は」
「取れないでしょ」
「うぐっ……」
責任を取るなんて言葉は取れる人しか使ってはいけないのだ。
そして、俺は残念ながら取れない側の人間だとアリスに判断されてるらしい。
「まぁ、それはいいとして」
え、それはいいんだ。
じゃあ、逆に何で怒って。
「いま、咲夜とえっちなことしようとしたでしょ」
沈黙。
はいともいいえとも答えられない。多分どちらも不正解。黙秘も許されないだろう。詰んだかこれ。
「あら、アリス、もしかして嫉妬?」
「違います。違うけど……なんていうか嫌」
何その子供みたいな。てか、咲夜さん。あんまり煽らないで貰ってもいいですか。俺の身が持たない。
「あの部屋で私と離れたくないって泣いていたのに、貴方はすぐに浮気するのね」
これって世にいう修羅場、又は、処刑タイムというものだろうか。
返す言葉もなく、頭を更に床に擦り付ける。そろそろ穴空きそう。
「へぇ、アリスにそんなこと言っていたのね」
感心したように咲夜が呟いた。
いや、そんなこと言って……言ってないよな?
あの時、子供になってて情緒が制御出来ていなかったので否定できない。
そして、自分の黒歴史、恥ずかしい過去というのは暴露されると火が出るほど恥ずかしいものなのだ。
「あ、アリス、このままだと、風邪引くし、お風呂にでも……」
思い出したように俺は告げた。誤魔化しとも言う。
実際、俺とアリスは素っ裸であり、お風呂に入って暖まった方がいい。
俺の提案に頭を押さえつける力が弱まった。顔を上げると、アリスはにこりと笑う。
「そうね。私はお風呂を使わせてもらうわ」
「私はって、あの、俺は……」
「咲夜とえっちなことでもしていればいいんじゃない? 出てって!」
そのまま有無を言わさぬ圧力に押されて、俺と咲夜は風呂場から追い出された。
俺がお風呂入ろうって言ったのに、なんで俺が追い出されてるんだろうか。
隣の咲夜を見ると、彼女はにこりと微笑んだ。
本当に何を考えてるんだ。俺には全くわからない。
ただ、わかるのは今本当に咲夜とえっちなことをすれば、確実にアリスの逆鱗に触れるということだけ。……へっくしゅ! さむっ、服着よ。