双葉アリア「サイミン活動!」
花園きらら「サイカツ!」
3人「始めます! フフッ!」
森の夜風がベージュ色の髪を揺らす。柔道着の裾が膨らむ。
香澄真昼は目を閉じて、精神を統一していた。
「はあああああ!」
掛け声と共に彼女は手を振り下ろした。
瓦が砕ける音が響いた。
「押忍」
短く、声を発した。
その時、後ろから気配を感じて振り向いく。
「誰!?」
「こんにちは、初めまして。香澄真昼さん」
水色のシャツに白衣を羽織った人物が闇の中から歩いてきた。
真昼は眉を顰めた。ここは学園の敷地内。部外者が立ち入るのは禁じられているはず。
「姫石さあやと申します。実験に協力していただきますのでついてきてください」
そう言うと紫の石を取り出して見せる。
「えっ、それは ……」
真昼はその石に見覚えがあった。
「これはあなたの意思がこぼれ出たもの。協力してくれるなら返すわ」
あれは返してもらわなければならない。そのためには手伝わなくてはいけない。
「え、あ ……」
どうしてこのような状況になっているのか。真昼自身の思考がシャットアウトする。
彼女の瞳から意思の光が失われた。
「わかりました」
口が勝手に承諾する。何に協力するのか聞かされぬまま。
「ついてきて」
さあやは何もない場所に手をかざすと光る扉を出現させた。
「いきましょう。ネオヴィーナスアークへ」
「はい」
歩くさあやの背中を、真昼はゆっくりとついていく。ただ、目は虚ろで焦点が合っていなかった。
真昼はネオヴィーナスアークの船員をなぎ倒しつつ目的の場所へ向かっていた。
さあやは後ろからパソコンを触りつつデータを取っていた。
「運動能力のコントロールはもうほぼ完璧ね」
そこへ、一対の剣が振り下ろされる。
「さあやさん、危ない!」
真昼は咄嗟に飛んで腕でその剣をガードする。木刀だった。
「姫石さあや、君をここから通すわけにはいかないよ」
真昼が反撃に放った蹴りに白髪の少女が軽やかに後退し、距離を取る。
ネオヴィーナスアークの制服に身を包んだ騎士の名は騎咲レイ。
真昼と間合いをじりじりと計っていた。
「あら、私のこと調べ上げてるのね。流石仕事が早いわね」
「ああ、エルザから全部聞いたよ。君の計画は到底理解できない。今すぐ辞めるんだ」
レイは真っ直ぐな瞳でさあやを見た。
「馬鹿を言わないで。それに」
さあやは笑って一蹴した。そして言葉を続ける。
「あなたはもう、実験に協力してもらうことが決定してるの」
真昼がレイの間合いに飛び込む。それを弾こうと木刀を構えた。
しかし、それが振り上げられることはなかった。
「何!?」
後ろからぬるりと忍び寄る2つの影がレイの腕を捉えていた。
「きらら! アリア!」
花園きららと双葉アリアは虚ろな瞳でレイを見つめていた。
「ほよー、新しいアイカツ、いかがですか」
「ねえ、一緒にふわふわな夢見よう」
「2人とも、いつの間に、放してくれ、放せ!」
レイはもがくが2人はがっちりと掴んで離さない。
そこに真昼がゼロ距離で顔を近づけてきた。
「レイさん、私の目を見て」
「え、あ ……」
レイの目から光が失われる。
抵抗する力が少しずつ失われていく。
「……」
「みんなで部屋に行こうか」
「うん、わかった」
彼女は首をうなだれて、3人に連れられて行った。
「任せたわよ」
さあやは先へ進む。向かう目的の場所へ。その先では太陽のドレスと月のドレスがぶつかっていた。
「レイさん、服を脱いでください」
ここは寝室。耳元で真昼はレイにささやいた。
「わかった」
ここに来るまでずっと握りしめていた木刀を離す。床に落ちる音が部屋に響いた。
真昼も柔道着を脱ぐ。
「お師匠様、ファイトです!」
アリアがカメラを構える。
「レイさん、綺麗」
互いのモデルとして華美な体が重なる。そして、双方の局部を擦り合わせた。
「あ、っく」
真昼の体が動き出す。
体をくねらせて流線型の体を揺らした。
「う、っく、あ、あ!」
レイの口が開く。だんだんとうめきが嬌声に変っていく。
彼女の顔が紅潮していく。
「レイさん。そんな顔できたんだ」
真昼は笑う。初めて見るレイの艶やかな表情に興奮した。
そして、口角を吊り上げてさらに激しくレイに重ね合わせていく。
その光景をカメラのレンズからアリアは頬に手を当て、惚けて見つめる。
「お師匠様楽しそう、え、きららさん、あ、あ!」
「じゃあ、私たちも楽しんじゃおう」
手持ち無沙汰にしていたきららはアリアのスカートへ手を突っ込んだ。
アリアも仕返しとばかりにカメラを持っていない片手をきららへ突っ込んだ。
4人の嬌声が部屋に響く。だんだんとレイにも他の3人に刻まれている淫紋とうっすらと同じ物が浮かび上がってきていた。
真昼は新しくレイの耳にささやいた。
「5つ数えるわ、1つ数えるごとにどんどん気持ちよくなっていきます。いち」
「あっ、かはっ!」
レイの口から空気が押し出される。
「に」
「や、あ、あ、く」
のけ反る体を真昼が抑える。
「さん」
横へ逃がそうとしても先回りされる。
もう彼女に快感に抗う力はなかった。
「よん」
ただ、体が受け入れる。
この快感が欲しいままにしたい。だから。
「来てくれ! 真昼!」
力一杯に叫ぶ。
真昼はそんなレイを見下ろして笑う。
彼女も一緒の人形。私たちは実験の協力者。
「イくよ! ごおおおおお! うっ、くううう」
「く、あ、ううううう!」
互いに体が震える。口も目も閉じて快感だけを感じていた。
「まだ、まだ、もっと」
レイの体にくっきりと淫紋が刻まれた。しかし、目的を達成しても貪欲に真昼はレイと体を重ね続ける。
「レイちゃん、私もー」
「お師匠様!」
我慢しきれなくなったきららが飛び込み、アリアもカメラを放り投げて4人で楽しみ始めた。
「ちょっと、みんな重い」
それをレイは笑いながらもなんの疑問も持たずに受け入れる。彼女の瞳に光はなく、思考にはもう快感以外のものは何も無かった。
次回スターズ編最終話9月18日20時更新です。ターゲットはエルザフォルテちゃん。お楽しみに!
今日の更新遅くなりすみません。レイちゃんかっこいいけどかわいいからその両面の調整に頭を悩ませてました。
あと、先週まで時系列的にネオヴィーナスアークになった後だったのにヴィーナスアークで記述していましたので、近日中に直します。
来週までを一区切りとしてアイカツカーニバルへ持っていきたいと思います。
フレンズ編も予定しておりますのでお楽しみに!