実験レポート
これが終われば実験は最終段階に入る。ここで手に入れた5つの石とあっちにある宝石を手に入れれば実験は完成するだろう。
スターライト学園、ドリームアカデミー、四つ星学園、ネオヴィーナスアーク、スターハーモニー学園。この5つの学園を中心とした協力によって私の願いは成就する。
待っててね。らき。
「今日は月が綺麗ね」
ネオヴィーナスアーク内にあるレッスン室へ白鳥ひめは入る。クリーム色の髪を艶めかせながらかけた黒いサングラスを外した。
「結構なことね」
部屋の奥から出てきたのはエルザ・フォルテ。赤とピンクの髪をたなびかせながら、まるで彼女がここに来ることをわかっていたかのように待ち構えていた。
「エルザちゃん、ここのアイカツシステム使わせてもらえないかしら」
ひめはにっこりと目を細めた。しかし、その目は虚ろで意思がない。
「嫌だと言ったら?」
エルザの返答にひめは月のドレスのカードを取り出して答えた。
「勝負しましょう」
エルザも太陽のドレスのカードを取り出す。そして、2人の間にアイカツシステムの扉が開かれた。
太陽のドレスと月のドレスがぶつかり合う。勝負は拮抗するが、月の光が太陽をわずかな差で押し返した。そして、押し返せば最後、月の光は一瞬にして太陽の光を奪った。
エルザがアイカツシステムから弾かれる。
「っく、どうして」
「それはアイカツシステムの全てがわかったからよ。私はそれを全部引き出しただけ」
床に倒れ伏すエルザをひめは見下ろしながら口を開く。そして、あごを右手で掴むと赤い輝く瞳と目を合わせた。
「ねえ、私の目を見て」
ひめが甘い言葉でささやく。
「あなたは …… いったい …… 」
エルザの言葉は最後まで紡がれず、途切れた。
「さあ、私の言葉に身を任せて」
「…… あっ」
太陽のような瞳から輝きが失われる。
虚ろな瞳を向けてエルザはひめの顔を見ていた。
「さあ、服を脱いで」
「…… わかったわ」
エルザは一度立ち上がり、ゆっくりとネオヴィーナスアークの制服を脱いでいった。
「エルザちゃん、とても綺麗だわ」
しっかりと管理された完璧な肉体がひめの眼前に晒される。
うっとりと目を細めて頬を赤く染めながらひめも白いワンピースの服を脱いでいった。
「エルザちゃん、新しいアイカツをしましょう」
ひめはゆっくりとエルザの腰を抱えながら近くにあったエルザサイズ用のマットレスへ押し倒した。そして、淫紋の刻まれた体を重ね、互いの局部に擦り合わせる。
「ん、っく」
「ん、あっ」
ひめが動く度、2人の喉からか細い声が漏れ出る。
歌とダンスを踊って暖まった体が快感に馴染みやすくなっていた。
「んあ、あっ、アイカツの後のサイカツ最高かも。ああっ」
ひめはエルザの肩に顎を当てて喘ぐ。
口から唾液が垂れてマットレスにしみこむが一向に気にする様子はない。
ただ、快感を得ることに思考を支配されていた。
「あっ、あっ、あっ、これは ……」
エルザは頭では困惑しながらも、ただただ、快感に身を任せていた。
「ねっ、世界には知らないことや驚くことがたくさんあるでしょ」
ひめが耳元でささやくと、エルザは顔を緩めて小さくうなずいた。
「ええ、そうかもしれないわね、結構な、ことね!」
ぼんやりとした頭でそう答える彼女の体にはひめと同じ淫紋が浮かんでいた。
それを確認したひめはさらにエルザへ囁いた。
「5つ数えるわね。1つ数えるごとにどんどん気持ち良くなってくるわ。いち」
仕上げの甘い吐息がかかる。
「くっ、あっ」
エルザの体がピクリと反応し、巻かれたピンクの髪の毛が揺れた。揺れた髪の毛は乱れてマットレスに細い線が広がっていく。
「に」
エルザの体が反応し、大きくのけ反る。
「うぐっ、くああ」
それをひめは押さえつけて、さらに激しく局部同士を擦り合わせた。
「逃げないで、エルザちゃん、さん」
「う、く、ヒメ、シラトリ! っつ!」
エルザの体が小刻みに震える。
「もうイキそうね。でも、まだイっちゃだめよ。よん」
エルザは唇を噛んで耐える。しかし、体を駆け巡る快感に限界が来ていた。
ひめはエルザを人形にするための最後の数字を口にした。
「さあ、イくよ、エルザちゃん! ごおおおお!」
「あ、っ、や、あ、あああああ!」
2人の大きな声が部屋に響き渡る。
「これがパーフェクト ……」
エルザは輝虚ろな瞳でつぶやく。
「ええ、あなたのパーフェクトなアイカツのためにも、ここのアイカツシステム使わせてくださいな」
ひめは一度体を持ち上げる。そして、最初にしたお願いという名の命令を、輝きを失った虚ろな瞳同士を重ねて言った。
「…… そうね、いいわ」
エルザはアイカツシステムをどうして使うのか、何に使うのかも聞かずに了承した。
「さあやさん、アイカツシステム使っていいんですって」
ひめはちょうど到着したところで入り口に立っていた姫石さあやに告げる。
「ありがとう。これで謎の力の解明がもっと進むわ」
「お願いします」
ひめが満足げにしていると下にいたはずのエルザが彼女の体を仰向けにして押し倒す。
「ヒメ・シラトリ。まだ終わってないわよ!」
猟奇的な目をエルザは向けた。
それを受け流すようにひめは驚いた顔をして見せた。
「あら、じゃあまだまだイくわよ」
そして、2人は体を再び重ね合わせた。
姫石さあやは2人がマットレスの上ですやすやと寝息を立てているのを尻目にネオヴィーナスアークのアイカツシステムのプログラムをいじっていた。
「これをこうしてこうして、こう!」
さあやがエンターキーを押して入力を完了すると、光る扉が現れる。そして、それはだんだんと実体を帯びていって、頂点に星がある扉になった。
「さあ、開けるわよ。あっ、風邪を引くから服は着ておきなさいね」
さあやは一瞬扉の取っ手へ手をかけた後、ひめとエルザに告げる。
2人はのろのろと立ち上がるとゆっくりと自分の服を着始めた。
「一度、らきのところへ戻りましょう」
姫石さあやは扉を引いて開く。そして、彼女は自身の思い描く光る未来へ向けて扉の向こうを駆けだした。
『ここまで読んでくださったお礼とこれからの更新について』
ここまで読んでくださってありがとうございます。『アイカツ催眠連鎖実験スターズ編』はこれにて完結となります。次はラストシリーズ『アイカツ催眠連鎖実験フレンズ編』になります。次回更新は来週! と言いたいところですが、アイカツカーニバル10準備のため少しお休みさせていただきます。ですので、
次回更新は11月20日となります。ほぼ2カ月 …… 申し訳ございませんが首を長くしてお待ちください。
アイカツカーニバル10(11月14日開催予定)へ持っていく頒布物には書き下ろしとしてあかりジェネレーション編では大空あかり、スターズ編では白鳥ひめをターゲットとした小説を新規で書く予定なのでもしよろしければ購入をご検討ください。
『今日の作品の裏話』
エルザちゃんと作中で言ってる回数少なすぎて文字を打つたびにさんか様をつけたくなる症候群にかかっておりました。
51話のインパクト強すぎてどういう感じで書こうか頭を悩ませていましたが、やっぱり一緒に書くなら白鳥ひめかなあと思いながらプロット書いてました。ひめちゃんおしとやかだけど、攻めさせるのもいいね。
あまり本編では出なかった謎の力を絡めた話をしておりましたが、これは謎の力が力の前借りみたいな描写をされていたため、アイカツシステムは時間と空間を操ることが可能なのだという説の元書き進めました。おそらく『アイカツオンパレード!』も姫石さあやの設定を掘り下げる回があったならアイカツシステムに関する掘り下げもしてくれたかと思いますが、流石にそこは視聴者に匂わせる程度でしたね。致し方ありません。なので、個人的に掘り下げて書きたいなって思って書き始めたらこの作品が出来上がっていきましたね。もう少しだけお付き合いいただければとてもうれしいです。
この『アイカツ催眠連鎖実験シリーズ』も約1年の連載を経ていよいよ大詰め。
次回の更新『アイカツ催眠連鎖実験フレンズ編』お楽しみに!