実験レポート
しばらくは雪乃家を拠点として活動していく。雪乃ほたるが焼いてくれたシフォンケーキがおいしい。しっとりとした感覚とふんわりとした感覚の中間地点が…… おっと、このレポートは食レポではない。
かなり初期段階で『不思議な力』を持つ人物に協力を得られたのは大きかった。引き続きこの力を研究しつつ計画を進めていきたい。
セルフプロデュースを掲げる四つ星学園では様々な業務が生徒に割り当てられており、生徒会長がする業務は特に膨大だった。
その生徒会長である七倉小春は自室でコツコツと業務を終わらせていっていた。
「ふわあ」
大きくあくびをする。
紫色のショートの髪。赤いメガネからのぞくその瞳はあどけなさを感じさせた。しかし、美組の実力者である彼女に一度誘われれば、普段とは違う妖艶なギャップに断れないと噂されている。
そんな彼女は伸びをしてペンを机に置いた。
もうそろそろ彼女も仕事を終えて帰ってきたころだろうか。
時計を見ると同時にタイミングよくコンコンとドアが叩かれた。
「はーい」
ドアを開けると虹野ゆめがいた。
「ゆめちゃん!」
S4の制服を着た彼女はとても小春には眩しく見えた。
「今、仕事終わったところ?」
「うん。今終わったところ」
にっこりとゆめは笑う。
ゆめは小春の部屋のドアの中に入って扉を閉めると、目を閉じて息をついた。
「ふぅ~」
仕事モードから一転、いつものゆめが帰ってきた気がした。
「お疲れ。それでどうしたの」
「……うん、ちょっと今日はね」
ゆめが閉じた目を開く。その目は虚ろで輝きが存在していなかった。
「本題に入る前にちょっと私の目を見て」
「え……」
小春はゆめの瞳を見つめる。
黄色に染められた瞳から目が離せない。
彼女の瞼は下がり瞳が紫一色に塗り潰された。
「……」
立ち尽くす彼女の顔の前で手のひらをふる。
反応はない。
「ふふっ、小春ちゃん、服脱いで」
ゆめは耳元で小春に命令する。
「…… はい」
言われるがまま服を脱ぎ始める小春。
いきなり服を脱げと命令されたにも関わらず、小春は眉1つ動かさず従った。
その体は美しく、完成されていて、ゆめは彼女のくびれをじっくりと触った。
「…… いいね」
普段いつも一緒とはいえ最も近い距離感にいることにゆめは満足げな笑みを浮かべた。そして、自身も服を脱いだ。さらに、小春の部屋にあるベッドへ彼女を押し倒す。
ゆめの体には小春にはないおへそから局部にかけて淫紋が刻まれている。
それをコピーするため、体を重ね合わせ、擦る。
「あ、あ、あ」
小春から声が漏れる。
それを抑えるように上から唇を重ね合わせた。
ゆめの髪の毛がさらさらと小春の顔にかかっていく。
小春の体に快感がかけめぐりゾクゾクと震える。
それを上からゆめは押さえつけ、互いの体をこすり合わせる。
しばらくゆめは貪るように小春の体を求めた。
小春もされるがまま快感に身を任せている。
互いに快楽に溺れ、互いに体を求める。その瞳は正気ではなく、輝きを失っていた。ゆめは小春と共有する快楽に溺れ、快感のためだけに友人を堕とそうとしていた。
小春の体にも淫紋がうっすらと浮かび上がってくる。
もうすぐ彼女も同じようになる。
ゆめが唇を離すと、目の前には小春の惚けた顔があった。そして、淫紋を指でゆっくりとなぞりつつ小春に仕上げの暗示をかける。
「これから5つ数えるよ。そうするともっと気持ち良くなる。一緒に最高に気持ち良くなろうね、小春ちゃん」
眼鏡越しの目尻に涙が溜まった紫色の瞳に向かって話しかける。そして、再び体をこすり合わせた。
「いち」
数えると同時に小春の喘ぎ声が一気に熱を帯びた。
「あ、ゆめちゃん、なにこれ!」
今まで感じたことのなかった快感に引き込まれていく。
「まだまだ行くよ。に」
ゆめはいたずらっぽい笑みを浮かべながら順番に数を数えていった。
「さん」
「よん」
間髪入れずに絶頂する最後一歩手前まで来た。
「あ、ひゅめ、ゆめ、あひゃん!」
小春の呂律はもう回っていない。
「こひゃるひゃん、イイよ、イクよ!」
ゆめも同じように呂律が怪しい。
「ひゃやあう、ゆ、ゆめちゃん!」
小春は限界だった。ゆめに催促する。
ゆめはそんな小春を見つめながら、彼女を人形にして言いなりにするという優越感に浸っていた。
彼女の感情は自分次第。最後の数を数える。
「ご、おおおおお!」
ゆめの口が大きく開き、快感という大きな声が部屋に響く。
「あ、ああああ、ん、ああああ!」
小春も同じように声を響かせる。
そして、互いに虚ろな目を交わしながら局部同士を擦り合わせ続けた。
2人にははっきりと淫紋が刻まれ、これで1つまた輝きが消えた。
ゆめと小春が互いに体を離すと、何か固い物が落ちた感覚がした。
「なんだろう、これ」
「私、こんなの持ってないよ」
ベッドの白いシーツに転がっているのは固い石だった。
その数は二つ。おそらくトパーズとルビー。
黄色と紫色がキラキラと輝いていた。
「もしかしたらサイカツと何か関係があるのかも」
2人の体の間から転がってきたものだ。だが、突拍子もないことに首を傾げる。
「それならさあやさんのところに持っていくね」
ゆめは少しふらつきつつもベッドから降りて床に落ちた服を着る。
「うん、そうしたほうがいいかも」
小春も部屋着を再び着る。
「…… じゃあ、行ってくるね。小春ちゃん」
「いってらっしゃい」
ゆめはふらふらと小春の部屋を出て行った。2つの石を届けるために。
ドアが閉まると同時に見送っていた小春の瞳に輝きが戻った。
「…… は! 何してたんだっけ」
なぜか汗をかいている。そういえばまだ入浴がまだだったなと時計を見た。
「あ、もうこんな時間!」
彼女は急いで入浴の準備を支度した。
次回更新は7月10日(土)です。次回のターゲットは早乙女あこちゃん。お楽しみに。
姫石さあやさん、カップ麺ばっかっぽいからシフォンケーキ食べさせました。
どんどんゆめちゃんと小春ちゃんに学園を掌握していってもらいましょう。