夜空「サイミン活動! サイカツ!」
真昼&夜空「始めます」
香澄真昼と香澄夜空と如月ツバサの3人はユニット『Sky Girl』として収録現場近くのホテルに前泊していた。
「先にシャワーもらうぞ」
「あ、バスタオル忘れてる」
「ありがとう。真昼ママ」
からかい気味にツバサは真昼からバスタオルを受け取った。
「もう、ツバサ先輩まで……」
普段はしっかりとしつつも、少しお茶目なところがあるツバサ。そのカバーをいつも真昼が担うためファンの間では『スカイガールのママ』と呼ばれていたりする。
そのせいか姉である夜空も合わせて最近自分をからかってくる。
お互いにちょっとしたコミュニケーションとして真昼は気にしてはいないのだが、やられっぱなしというのも気に食わない。しかし、仕返しするにしても、生真面目な性格の真昼ではそのようなことは思いつかなかった。
「はあ ……」
半分あきらめ気味に笑って別のことを考える。荷物の確認だ。当日何かあってはいけない。トランクケースの中から化粧用品の入ったポシェットを取り出して開いた。チーク、シャドウ……
「あれ? こんなの入れてたっけ」
その中に真昼自身が見覚えのない小瓶が1つ。そこには『アロマオイル・サイカツ用』と書かれたものだった。
その文字を見た途端。唐突に頭の中に何かが流れ込んできた。
「なんだったかしら……」
急に意識に靄がかかる。誰かがささやきかける声がする。これは如月ツバサを堕とすために使う物。
「あ…… 思い出した」
瞼が下がり目から輝きが失われる。何か長い間悩んでいたことが解決したように顔が緩む。そして、不敵な笑みを浮かべた。
(思いついた。いたずら)
「ねえ、お姉ちゃん、アロマオイル焚かない。この前新しいの買ったんだけど」
「いいわね~。私もチューリップのアロマディフューザー新しく買ったの~」
夜空は頬に手を当て、おっとりとした手つきで自身のトランクケースから取り出した。
「ん、あれ? あ……」
そして夜空もアロマディフューザーに記述された文字列を見て、真昼と同じように目から輝きを失う。
「始めよっか、真昼」
「うん、お姉ちゃん」
お互いに虚ろな瞳を交わしてうなずく。アロマを数滴垂らすとふんわりとした匂いが部屋全体に広がった。
「…… ふう」
バスタオル1枚を巻いたツバサがシャワー室から出てくる。
「いい匂いだな」
大きく息を吸い込んで落ち着かせてくれる匂いを嗅いだ。
「そうそう、これ新しいアロマなの」
後ろから夜空がぬっと出てくる。横に真昼もいた。
「うわあ! いきなり後ろに立たないでくれるか!」
ツバサは心臓部分を抑えながら振り返った。
「ツバサ先輩のために作ってもらったの」
真昼は微笑みながらチューリップのアロマをツバサに近づける。
夜空もこちらに目を合わせて笑っている。だが、2人とも明らかに雰囲気がおかしかった。服を着ていない生まれたままの姿。輝きのない虚ろな瞳。そして体にある謎の模様。あきらかに正気の様子ではない。
「なあ、2人ともどうしたんだ ……」
ツバサは後退ろうとした。しかし、体が動かない。
「これは…… 一体……」
「さあ、私たちの目を見て」
香澄姉妹の瞳から目が離せない。
「…… っく、あっ」
ツバサの瞳から輝きが無くなり、体の力が抜ける。
手で押さえていたタオルがはだけ、彼女の裸体が露わになった。
「さあ、ベッドに来て」
「…… はい」
夜空の言葉にツバサは虚ろな目を向けてベッドに向かった。
「ベッドに寝てください」
「…… はい」
真昼の言葉にツバサは素直に従う。ストレートの状態の青色の髪がさらさらとベッドのシーツに流れる。夜空はその左側へ寝転がり、真昼はツバサの上に覆いかぶさった。
「さあ、始めましょう、ツバサ先輩」
真昼は局部を擦り付けた。
「あ、ふっ、ふう」
ツバサの目は真昼を見つめているようで見つめていない。ただされるがままだった。
(私は何をされて……)
ツバサはぼうっとした頭を回す。
「ふふっ、普段のツバサはこんな姿見せないわね」
唐突に夜空はツバサの脇腹をなぞる。そして、自分の体を密着させた。
(ちょっと、何して!)
「あっ、ああ! あっ」
脇腹からスイッチが入ったようにツバサの喉から嬌声が漏れた。
真昼にこすられている感覚も、夜空にこすられている感覚も、全て快感になって押し寄せる。
「さあ、始めましょう。ツバサ先輩、5つ数えるともっと気持ち良くなれますよ」
真昼は嬌声をあげるツバサに微笑む。
「いち」
これが2人の新しい絆。2人の可能性。
「に」
「あ、あ、あん、ぐう!」
どんどん上がっていく快感にツバサは体をくねらせるが、それを2人で抑え込む。
「さん」
あの日誘ってくれたツバサ先輩にこのユニットのさらなる可能性を見せたい。そのためにはツバサを人形にしなければならない。
「よん」
これがこの印。淫紋。如月ツバサを人形にすればもっと気持ち良くなれる。新しい可能性が見られる。
「あ、イク、イク、もっと、もっと」
ツバサは求めて。
夜空は横から見つめて。
真昼は上から動いて。
「ツバサ先輩…… いきますよ」
ただし3人の体は熱く、激しい快感に突き上げられようとしていた。
「ああ、来てくれ、早く!」
「真昼! お願い」
3人は虚ろな目を交わす。
「うん、イこう! ごおおおおおお!」
「あ、あ、ああああ!」
ツバサと真昼は目を開き大きく体を震わせ、声を上げて。
「う、くう、んんん!」
夜空は目を閉じ体を小刻みに震わせてイった。
「またイク、あ! あっ! まだ、イク、おかしくなる!」
ツバサの体には先ほどまで無かった2人と同じ淫紋がはっきりと刻まれていた。
「いや、わかったから、もう、ダメだ!」
「だーめ、真昼ママがいいって言うまでよ」
「私も付き合って欲しいな」
ホテルの室内に3人の声は響き続け、しばらくツバサは香澄姉妹にイジられ、もみくちゃにされていた。
ツバサは目を覚ます。まず視界に入ったのはぼさぼさの自分の髪。
なんだかとても心地良い夢を見ていた気がする。
(昨夜は相当寝相が悪かったみたいだな。髪の毛をセットするのが大変だぞ)
まどろみながら起き上がろうと上半身に力を入れたところで腕の違和感に気づく。
「おいおい、2人とも……」
ツバサの両腕には香澄姉妹の頭が乗っていた。せっかくのトリプルベッドなのに他2つは全く使った気配がない。きっと先に寝てしまったツバサの横で2人とも寝たのだろう。だが、悪い気はしなかった。
「ふう…… もう少しこのままでいいか」
今日はまだ時間に少し余裕がある。両側から聞こえる微かな寝息に耳を傾けながら如月ツバサは再び夢の中へ入っていった。
次回更新は8月7日20時です。お楽しみに! ターゲットは桜庭ローラです。
スカイガールの関係性はあくまでアイカツスターズが虹野ゆめのお話だったのでそこまで深く描かれませんでしたが、夜空は少し抜けていて、なんだかんだツバサも抜けている気がするので、肝心な時には真昼が一番便りだったりしそうです。しかし、そんな真昼レッスンし過ぎで寝坊するお茶目なところもあるので、本当に持ちつ持たれつの関係なんでしょうね。