──水音が響く。
「……ん♡ ちゅ……ぴちゅ♡ じゅ……はむっ♡ れ、ふ……んっ♡」
もじもじと体をくねらせ、時に擦りあわせる衣擦れの音。二人の唇と舌が奏でる水音混じりのリップ音。合わさった唇のあいだから漏れる、鼻にかかった荒い吐息。
生い茂る若葉のあいだから昼下がりの木漏れ日が差し込む奔狼領。林道にほど近い一本の木の、その木陰の中で。初夏の風がさわさわと木々を撫でる音に紛れて、雄と雌が互いを貪る、退廃的で淫靡な音が響く。
「んっ、む……♡ ちゅる……ぷ、はっ♡」
もう何分こうしていただろうか。
俺の背に手を回してしがみつき、もっと、もっと欲しいとばかりに口づけに没頭していたバーバラが、ようやく唇を離した。
歓喜と興奮をありありと宿した瞳。つぅ……と唾液の橋がかかった口元はだらしなく喜悦に蕩けて、湯気立つほどに熱っぽい吐息が頬を撫でる。
「はーッ♡ はぁ〜〜ッ……♡ ……ぇへ、えへへ……♡ キス、しちゃったぁ……♡♡」
うっとりと陶酔しきった笑みを浮かべたバーバラが、夢見心地のような声色で初めての体験を反芻する。
倫理にもとる一線を超えた、背徳的で刺激的なキスの味。『モンドのアイドル』として日々、憧憬か、あるいは信仰にすら近い視線を集める少女の、無垢な唇を奪う背徳と興奮。
こんなものを覚えさせられてしまっては、もうバーバラをただの友達としてなんて見れないだろう。顔を見るたび、声を聞くたびに、きっとこの味を思い出してしまう。
「あ、っひゃう……! っ、ぅ♡ いっ、ん♡ 」
服の中へと潜り込まされたままの左手で、乳房を荒々しくつかむ。
触れたそばからとろけるような儚い柔肉。手のひらにすっぽりと収まるそれを、ぐにぐにと不遠慮に、本能の赴くままに揉みしだく。思いやりのない雑な愛撫はしかし、彼女のお気にも召したようで、だらしなく緩んだ口元から媚びた雌声がこぼれる。
「ぇへ、やったぁ♡ 興奮っ、してくれてる……っ♡ んっ♡ 好きにして、いいからね? もう、あなたのものだから♡」
十センチにも満たない身長差をほんの少しの背伸びで埋めて、耳元にキスを落としながらバーバラが囁く。
普段の快活さからは想像もつかないような、甘く、甘く、どろどろに溶けた声がしみ込んでいく。手の中のこれは、目の前の女は、俺のものなのだと、意識の奥に語りかけて被所有を刷り込んでくる。鼓膜を蜜で浸すように、甘ったるい艶声が、感情を、本能を、溺れさせていく。
俺にされるがままのバーバラ。俺の手で乱れるバーバラ。
力強く求められることに喜びを感じるマゾヒスティックな嗜好。ここまで誘惑しておいてなお、受け身を望む被虐の欲求。貞淑なシスターでも、溌剌としたアイドルでもない。社会性の仮面の奥にひた隠しにされていた、本当の彼女の姿が露わになっていく。
初めて目にするバーバラの一面。今まで知らなかった、誰も知らないだろう彼女の
「ぁ……ひゃ、んっ♡」
大きなリボンのついた胸元の布地をずり下げ、服の下に隠されていた乳白の素肌を外気に晒す。白日の下に晒された慎ましやかな乳房と色素の薄い乳首が、ふるふると揺れて雄の視線を誘引する。
「ゃ、恥ずかし……っ♡ はぁ、んっ♡ や、ダメっ♡ 急にやさしいのっ、ダメぇ♡♡」
今度は両手でそっと触れる。やわい乳房を優しく撫で、指先で乳首をすりすりとねぶる。
欲望任せの獣の手つきから、恋人に対する愛撫へ。与えられる刺激の急転直下に混乱したバーバラが、イヤイヤと体をくねらせ悶える。
「へむ、ちゅ……れぅ♡ ちゅぱっ♡ ん゛っ♡♡ んん゛~~っ♡♡♡」
口先だけの甘えきった抵抗をキスで黙らせて、胸への愛撫を続行する。
ゆっくりと、慈しむように、丁寧に。壊れやすい飴細工を扱うように。手のひらで、指の腹で、爪の先で、繊細なタッチで快楽を刻み込む。
貪られるのとは真逆の、ただ与えられるだけの甘い責め苦。そのギャップがよほど気持ちよかったのか、華奢な体がぴくんぴくんと可愛らしく跳ねて悲鳴をあげた。
「ちゅっ、む……っは♡ はーっ♡ はー……あ゛ぅ♡ む、ね、ばっかり、やだ、っ♡ 私ばっかりきもちいの、やだぁ……っ♡♡」
ぎゅっと目を閉じて快楽に耐えるように震える体。漏れ出る甘く熱い吐息。指先が動くたびに跳ねる肩。敏感な部分をそっと優しく愛でられる快感に、ついに耐えきれなくなったバーバラが身をよじって愛撫から抜け出す。
崇高な奉仕精神を言い訳にして、俺の背中に回していた手をそろりと股間へと伸ばす。
「……わ、っ。 こんな、かちかち……♡ え、と……脱がす、ね♡」
たおやかな指がさわさわと、ズボン越しに、猛ったモノの形を確かめるように触れる。布越しのもどかしさに腰が震えて、ぴくりとペニスが反応してしまう。
治癒師らしく、慣れた手つきでベルトを外したバーバラが、まろび出た肉槍に息を飲む。ガチガチに勃起した男性器を目の前にした興奮からか、バーバラの呼吸がにわかに荒さを増していく。
熱の上がった吐息を零しながら、バーバラがおそるおそる両手を伸ばし、拙い手つきでそっとペニスを握る。すり……♡すり……♡と幹を撫でる手が、鈴口の先走りをすくう指先が、見つめ合う視線の交わりが……加速度的に互いの興奮を過熱させていく。
「はっ……♡ はっ……♡ はぁぁっ♡♡」
「バー、バラ……っ!」
「こ、れっ♡ ね、はやくっ♡♡ えっち♡ えっちしよっ♡♡」
堕落に蕩けきった笑顔で、期待に昂りきった声色で、バーバラが必死に交尾をせがむ。
くるりと後ろを向いて木の幹に手をついて、膝丈のスカートを自ら捲りあげて。純白のタイツに包まれたお尻をふりふりと掲げて、女の子のいちばん大事な場所を俺に差し出してくる。
木漏れ日のスポットライトの中で、発情の限界に達したメスが、目当てのオスに贈る求愛のダンス。バーバラの、この魅力的な雌のつがいに選ばれた歓喜が、幸福が、雄としての本能を直撃し突き抜ける。
「っあ、っ♡ はぅ、んんっ♡♡」
タイツの上から尻を撫で、そっと秘処に触れる。
小水でも漏らしたかのようにぐっしょりと愛液を吸ったタイツが、ぐじゅっ♡と卑しい音をたてて柔らかな恥丘に沈み込む。
「っ! 〜〜〜っ♡♡」
そのままタイツに指をかけ、欲望のままに引き裂く。
バーバラの「女」を守る最後の一枚が、無惨に破かれ暴かれる。ビイィィッ!と響いた布地が裂ける音は、これから踏み荒らされようとしている処女地にとっての宣告にほかならず、バーバラが期待にゾクゾクぅっ♡と躰を震わせた。
「ぁ…………っ♡♡♡」
バーバラのほっそりとした腰を掴み、秘肉の中心に狙いを定める。
期待に蜜を振りまく雌の花弁の、その熱いぬかるみに、亀頭がめり込み包まれる。
もう、友達には戻れない。
「ゔ、ぁ、ゔうぅ……!」
み、ち゛っ……♡めりぃ……っ♡
どろどろに濡れそぼった愛液の、その潤滑に任せて、肉棒がバーバラの処女膣を犯していく。
こわばった膣壁をかき分けていくたびにバーバラは苦しげなうめき声をあげるものの、しとどに愛液をこぼす膣肉は、ずぷずぷと順調に肉棒を受け入れていく。
ゆっくりとした挿入のすえ、やがて亀頭の先がこつんとバーバラの最奥に触れた。
「ぅ、あぁ、入った……っ!」
雌蜜でどろどろの膣肉に、きつく締め付けられる法悦。尻肉に腰をぴったり密着させ突き入れて、バーバラの膣内の感触を堪能する。
バーバラの恋情を受け、欲情を向けられて、今こうして初めての男になることを求められた。言い知れない優越感。湧き上がる征服欲。卑俗で身勝手な感情が、不徳な快楽刺激となって頭の芯を痺れさせる。
「ぅ、ん゛……! っ、ふっ♡ ふぅ……ッ♡」
膣内がじわぁっと熱くなり、破瓜の痛みに耐えていたバーバラが、ふと深く息をつく。
力の入っていた、入り過ぎていた膣肉の強い締め付けがわずかに緩む。
「ぅ、あぅ♡ おなかのなか、すご、ぃ♡ ぇへ、へ……♡ えっち、しちゃったっ♡ あなたのものに、されちゃった……っ♡♡」
「バーバラ……っ」
「……ね、気持ちよく、できてるかな、っ♡」
「す、ごく……気持ちいい、っ!」
「よかったぁ……っ♡」
こちらを振り向いて具合を尋ねるバーバラが、安堵に顔を綻ばせる。
処女を散らされて余裕なんてないだろうに、それでもこちらを気遣って微笑む健気さがいじらしい。嬉しくて、愛おしくて、衝動に駆られるままバーバラの体を抱きしめる。柔らかくて甘い少女の体の、その全てが今俺の腕の中にある興奮が、ますますペニスを硬くしていく。
「ぁ、んっ♡ えへへ♡ 好きに動いて、平気だからねっ♡ もう、
「……っ!!」
痛みなんてまるでないかのように腰をくねらせて、甘えた声が浅ましく続きをせがむ。どうやら余裕は作ったらしかった。
「ぅ、あ♡ んぅ、~~っ♡ はぁ、あ゛っ♡ 」
甘く囁かれた言葉を皮切りに、抽挿を開始する。
ペニスをゆっくりと引き抜き、そして奥まで押し戻す。愛液のたっぷり滴る雌芯に押し入り、我が物顔で男のカタチを教え込んでいく快楽。だらだらとよだれを垂らす結合部から、ぐじゅっ♡じゅぷっ♡と卑猥な音が響く。
後ろ抱きに腰を振りながら耳をはみ、うなじに舌を這わせる。抱きしめる手で乳房を蹂躙し、くりくりと乳首を苛めてやると、秘肉が締め付けを強くして慈悲を乞うてくる。
「はぁっ♡ あっ♡ あぁぁっ♡ これ、すごいっ♡ おなかの、おく、まで…っ♡ おちんちんっ♡ あついよぉっ♡♡」
「バーバラ、っ!」
「ん、ちゅっ♡ れる、っ♡ ぢゅぱっ♡ ん、ふぅ、へぅ♡♡ っ、はぁ、ぁ、っ♡♡ これ、っ♡ これすきっ♡ うしろからちゅー、すきぃ♡♡」
ぱん♡ぱんっ♡ぱちゅっ♡ばぢゅっ♡♡
腰を打ち付けるたびに淫猥な音が響く。木々に囲まれた背徳のステージで、可憐な口から愛と性感の歌声が奏でられる。
抱きしめ、唇を奪い、胸を揉み、覆い被さって腰を打ちつける。バーバラの、いたいけな少女のカラダの全てを味わい尽くして。脳髄を灼く最後の欲求が、どくんどくんと高まっていく。
「バー、バラっ! もう……っ!」
「あっ、あ っ♡ ぅ、ん゛っ♡ うんっ♡ いいよっ♡ 出してっ♡ いっぱいぃ♡♡」
バーバラの、その一番奥を──子宮を征服せんとする繁殖欲求。
この清楚可憐な少女の胎の中までを、俺のものへと堕とすべく。腰の動きが早くなる。打ち込む力が強くなる。肉棒が膨れ上がり、精液が駆け上ってくる。
本能が叫ぶ。
『ただの友達』なんて、我慢できない!
もう、バーバラは──
──俺の女だ……っ!
「ぅ、ん゛ん~~~~~~っ♡♡♡♡」
どぐんっ♡♡♡どぷっ♡♡♡どぽぉ、っ♡♡♡♡
掴んだ腰を密着させ、亀頭を最奥へ押し付けて、こみ上げてきたモノ全てをバーバラ胎へと注ぎこむ。
がくがくと震えるバーバラの尻肉をがっしりと掴んで、最後の一滴を注ぎ終えるまで逃がさない。
今までにない大量射精。長く長く続く射精快楽に目がチカチカして、腰が蕩け崩れるような錯覚すら覚える。
やがて絶頂の波が引いてゆき、長い吐精も終わりを迎える。
「ん、はぁ……っ♡ はー……っ♡ はぁー……♡♡♡ ……ぁ、んっ♡ ……えへへ♡♡」
手をついた木に体重を預けて余韻に浸るバーバラ。汗ばんだ背中が荒く上下し、項垂れた頭の横で金髪のツーテールが揺れる。
赤らんだ顔を掬いあげてキスすると、ぼんやりと夢見心地だった目を細めて嬉しそうにはにかんだ。
「からだのぜんぶ、ぎゅってされて……おなか、あったかいの、しあわせで……♡ えへへ、えっちって、こんな感じなんだね……♡」
とろんとした瞳。蕩けた笑みを浮かべる唇。まだ呼吸の整わないバーバラが、舌足らずな声で幸せを噛み締める。
嬉しくて仕方がないといった様子のバーバラが、いじらしくまた顔を近づけてくる。懐いた子犬のようにちろちろと唇を舐めてキスをねだるバーバラの姿に、間を置かずしてまたむくむくと、劣情が鎌首をもたげてくる。
「ちぅ……っ♡ ぁ、は♡ な、かで、おっきく……っ♡ また、シてくれるの?」
俺の欲望の再点火を膣内で感じ取って、バーバラの目にもまた火が灯る。たった一度のセックスではとても消火しきれなかった愛欲の炎が、瞳の奥で爛々と輝いていた。
「えへへ……♡ じゃあ私も、もっと気持ちよくしてあげられるように、頑張るねっ♡」
若葉の緑に満ちた木立に、ふたたび淫らな歌声が響きはじめる。
思春期の性欲に脳をやられた一対のつがいの交尾は、夕焼け色に染まった木漏れ日が二人を照らすまで終わることはなかった。