僕はレ級!上から深海棲艦憩いの場を作れと指示されたから色々するよ! 作:writer
スライド扉から外に飛び出すと、不知火が思いっきり扉を閉める。ガチンと言う金属音から、わざと薬莢を噛ませたのだろう。
これなら暫くは時間が稼げる。陽炎はそう判断した。
「何があっても助けるからね...」
機銃の残弾は少ない。派手に撃ちまくることは不可能だった。
倉庫の外は整備されてるとは言え、裏道は軽く草木が茂っている。そこを通れば、グラーフのいるはずの入渠施設に辿り着く。
中では機銃の音が鳴り響いており、不知火が鬼神の如き活躍を見せているのだろう。
「早く行かないと...!」
茂みを掻き分けて慎重に進む。投入している戦力があれだけとは限らないからだ。
しかしそれは徒労に終わった。そこそこの時間を掛けたのにも関わらず、道中の茂みに隠れている様子が無かった。
入渠施設手前の廊下の窓が開いている。換気のために開けてあるのだろうか分からないが、好都合だ。
だが侵入しようとして気が付いてしまった。
「何これ...」
注意深く目を凝らさなければ分からない、4本爪の引っ掻き傷。それが木製の手摺に付けられていた。
間違いなくヤバいのがいると思ったが、ここで引く訳にはいかなかった。
中に侵入してから足音に気を付けて進む。
入渠施設に辿り着いた時、扉は開いたままになっていて、中にいる筈のグラーフの姿が無かった。
「マズイ...手遅れだったか...!」
踵を返して許される限りの速さで走る。前と左への分岐点がある真ん中で、左側の通路から何か引き摺る音が聞こえたのはその時だ。
咄嗟にそちらへ銃口を向けると、暗がりの先に1つの帽子が落ちていた。
駆け寄ってそれを見てみると、それはグラーフがいつも被っていた軍帽だった。
それに気を惹きつけられ、気が付いた時には遅かった。
「グワァッ!」
獣の咆哮と共に何かが飛び掛かって来た。
咄嗟に横に飛んでそれを躱したが、右手に構えていた機関砲の3つの銃身の内、右と真ん中の2つが綺麗に切り裂かれた。無事に見える左側の銃身も切り込みが入れられ、数発撃てば破断してしまうだろう。
「しまった...何よコイツは...!?」
不退転の覚悟で機関砲を向けた陽炎だったが、その視線と銃身の先にいる生物は、何とも形容し難い獣だった。
その唸り声は、一種の犬のような物だろうと思った。その予想は半分正解で半分外れだ。
大きさはドーベルマンよりも僅かに大きく、全身は灰色の薄い体毛で覆われており、所々には黒い岩の様な装甲が身に付いているようだった。そして何よりも、その頭は駆逐艦ハ級そのものだった。
口からは涎を垂らし、ハ級には無い鋭い牙が生え揃っている。そして犬ではなく、ネズミの様に細長い尻尾の先には、黒曜石製の小太刀を思わせる鋭利な刃物が光っていた。
更にこの怪物が身体を横に向け、ライオンが獲物を伺う様な動きを見せると、嫌でもその大きなイチモツに目が行ってしまう。ヌルリとした粘液に覆われた皮膚がテラテラと光っている。
艦娘をメスとして捉え、早く犯させろと迫って来るかの様な気迫と度胸に、陽炎は思わず生唾を飲み込んだ。
「っ...こうなったら...!」
陽炎はゆっくりと艤装の1つで装備していた探照灯を取り外し、いきなり怪物に向けて灯りを照らした。
「グワッ!?」
怪物が顔を逸らして混乱している。効果は一時的な物に過ぎない事は、陽炎がよく知っていた。
すぐに走り出し、海に面した艤装格納庫に向かった。基本的に装備区画は厳重な鍵で施錠されているが、陽炎達が入って来た時に整備用として置かれた機関砲が置かれていた事を思い出したのだ。
「急げ急げ...!」
背後から何かが駆けてくる音がした。
振り向くと、あの怪物が全速力で追って来ていた。尻尾の刃を振り回しながら、左右に身体を振ってランダムに駆け寄ってくる。探照灯を警戒している事が嫌でも分かった。
力の限り走り、目的の格納庫の扉が見えて来た。扉を力任せに開けて入る。
潮風と若干の油の匂いが漂う広い部屋だ。ドイツのUボートブンカーを模して作られたそこは、例え航空機の爆撃でも崩落させる事は不可能だ。
お目当ての機関砲を見つけ、それを装備し直して構える。が、そこでもっと見たく無い光景が広がっていた。
「冗談はよして欲しいな...」
「バウッ!」
「グルルルルル...」
あの怪物がもう1匹いたのだ。ソイツが素早く陽炎の背面に回り込み、唸り声を上げている。
探照灯は使えない上、機関砲を撃ったとしても始末できるのは1匹のみ。その時は背後のヤツが始末しに来るだろう。
「どうすればいい...」
「大変そうですね。陽炎ちゃん♪」
「っ!吹雪!?」
前から吹雪がやって来る。その手元にはカメラが握られているが、画面は向こう側で何も見えない。
「逃走を企てても無駄ですよ。皆の装備は我々が回収しました。今偽装工作が行われてます」
「偽装工作?」
思わず聞き返したその反応に満足したのか、吹雪は満面の笑みを浮かべて自信たっぷりに頷いた。
「はい!皆さんには『帰投中に深海棲艦の潜水艦による一斉雷撃を受け沈んだ』事になってもらいます」
「ふざけた真似を!」
機関砲を吹雪に向ける。
だが吹雪はそれよりも早く、持っていたカメラの画面を陽炎に向けた。
その画面を見た陽炎が、思わず叫んだ。
「不知火っ!」
「あらぁ、相当可愛がられたみたいですね」
画面の向こう側では、不知火があの小鬼もどきに抑えられている様子が映っていた。
服はボロボロで、白濁とした液体で身体は汚されていた。目は虚で、口端からは涎と液体が溢れ落ち、涙を流していた。何より秘部からも白くねっとりとした液体を流していた事に目が行く。
「ん〜この量だと、もう5回ぐらい出されちゃってますね」
「不知火!しっかりして!」
一瞬こちらに不知火が顔を向けた。『私の事はほっておいて』と言った顔だったが、不意に小鬼がその顔にへばり付く。足元にも1匹が寄って来て、腰を両手で鷲掴みにした。
コイツらに生えている巨根が不知火を汚してきたのだろう。それがまた不知火の口に入れられようとしている。
2匹同時に腰を突き出し、一心不乱にピストン運動を開始した。
最も信頼し、そして如何なる時も背中を押して応援してくれた親友が、なす術もなく犯されている。その現実に、陽炎は信じられずにいた。
「うっ、うぅ...」
『ごぼっ///ごぼっ///』
悔しさに涙が溢れ、画面からは不知火の苦しそうな息遣いが聞こえて来た。
「おや?不知火ちゃんの鼻が埋まってますね。このままだと窒息死してしまいますよ?どうしますか?陽炎ちゃん」
ハッとして顔を見上げる。
カメラのアングルが変わっており、真横から映す形になっている。そこには肉棒を出し入れされてる様子と、小鬼もどきが腹で相棒の鼻を塞いでいる様子が見えた。
吹雪の問い掛けは、不知火の命は陽炎が握っていると暗に仄めかされているのは、火を見るより明らかだった。
陽炎は決断した。と言うよりも心の奥底で認めていた事を、『既に負けている』事をハッキリと認めたのだ。
涙を拭い、手に持っていた機関砲を床に落とす。
「不知火...聞こえてる...?私達の艤装は既に持ち出されていて、偽装工作に使われて脱出出来ないの...加えてグラーフさんが既に攫われた...」
首のリボンを解いて取り、投げ捨てる。加えて上着のボタンを1つずつ丁寧に外していく。
「もう逃げられないし、私はアンタを死なせたくない...あの時の約束、覚えてるよね...?」
上着を肩から退けて、両腕を後ろに回して胸を反らせる。自動的にグレーの上着が背後の床にパサッと落ちた。
「バウッ!」
背後の獣が体当たりをかまして来た。
そのまま前のめりに倒れ、うつ伏せになる。痛みに堪えて四つん這いになると、あの怪物が背中に乗りかかって来た。首筋に生暖かい吐息が掛けられる。
尻尾が陽炎の目の前でその刃をキラリと輝かせ、近くの機関砲に当てて引いた。シャキンと音を立てて機関砲が真っ二つにされると、今度は蜂のように尻尾を突き出し、陽炎の胸元から弛んでいたカッターシャツの隙間に入れる。
軽く刃が触れて引っ張られると、シャツはビリビリと音を立てて切り裂かれ、不知火同様に鍛えられた腹部と、それなりの膨らみがある胸部を覆い隠すスポーツブラが現れた。
そのまま刃はスパッツに入っていく。ヒヤリとした感覚を感じる間もなく、一息にそれも引き裂かれ、白いパンツが露出した。
「私は逃げない...アンタの苦しみを半分背負うから...一緒に堕ちよ...?」
一瞬だけ迷ったが、堕ちる覚悟を決めるとパンツを荒々しく剥ぎ取る。
怪物が唸り声を上げ、あのグロテスクな獣のイチモツを伸ばして来た。それを右手でソッと拭い、粘液を汚れた事が無い自らの秘部に塗りたくる。それが済むと、右手で肉棒を下から支えて秘部に付けてやる。
「ほら、これはアンタがシたい事でしょ?皆んなが戻って来る前に済ませなさい」
「グワッ!」
ドチュッ!
「んんっ!///」
挿入の許可を確認してから入れられた肉棒は、陽炎の処女を奪った。
人間そっくりの深海棲艦ではなく、犬型の深海棲艦によって奪われたと言う喪失感や痛みは、ほんの一瞬だけしか感じなかった。
その白さからは想像出来ない熱い肉棒は、陽炎の艦娘としての矜持を忘れさせるに十分な熱量を持っていた。
ドチュドチュドチュドチュドチュドチュドチュドチュ...
「ハァッ!///ハァッ!///中がっ///キツい...///」
四つん這いだからだろうか、肉棒が膣の壁を容赦無く抉るように行き来していた。
しかもペースがかなり早い。人間でもやろうと思えば出来るだろうが、このスピードを維持してとなると難しい。
愛する人と言うより、オスがメスを孕ませて次世代を紡がせようとする原初のセックスの沼に、陽炎はズブズブと沈んでいく。
「(ヤバい///これイイ...///無理矢理ゴリゴリと奥を擦らて、お腹を圧迫されて...///乱暴にされてるのに気持ちいい///)」
「素晴らしい仲間愛ですね。それに免じて不知火ちゃんも助けてあげます...フェラを楽しんでいる小鬼もどきさん。少し空間を持たせてあげて。折角の獲物が窒息死してしまいますよ?」
どうやら吹雪は不知火の事を助けるつもりらしい。この後自分達に待っているのは、性奴隷としての役割だろう。
一度堕ちると決めた陽炎は、膣を抉られる快感を味わいながら次の一手を考えた。
「あんっ///ちょ、ガッ付きすぎよっ///ほらアンタも///口で相手してあげる///」
「いいんですか?媚薬成分を含んだ粘液を飲む事になりますけど」
吹雪が怪訝な顔で聞いて来る。
四つん這いのまま右手を上げて、こっちを眺めて来る犬を手招きし、誘い込みながら陽炎はしてやったりと顔に笑みを浮かべて言い放った。
「うるさい///んっ...!///どうせ慰め者になるんでしょ?///今がその商品の調教タイミングじゃないっ?///」
へへっと笑ってやるが、吹雪は顎に手をやってうんうんと頷くのみだった。
「...ふむ。一理ありますね...分かりました。精々技術を学んでください」
犬が前からやって来て陽炎に跨った。そして、あのオスの匂いを分泌してトロトロな肉棒に熱い眼差しを向け、犬に語り掛けた。
「はっ///んんっ///ほらおいで...///あぐっ、んんっ///ちゅるちゅる///」
濃密な精の匂いが口内を埋め尽くし、陽炎の脳を痺れさせていく。
粘液と自分の唾液が混ざった物を飲み込む。獣の匂いが混じったそれは、陽炎に獣に犯される快感を身体に刻み始めていた。
『んっ///じゅるじゅる///んぐっ///』
画面は見えないが、不知火も小鬼もどきの攻めに身体を任せているようだった。
「じゅる///んんっ...///」
「ふふっ♪素晴らしいですよお2人さん♪私の方からレ級さんに伝えておきますね♪そろそろ仕上げと参りましょう♪」
吹雪が両手をパンっと鳴らした。その瞬間、2匹の犬が腰を突き出し、その肉棒を膨らませた。
ドバァッ!ドババァッ!
精液の濁流が胃や膣を満たし、陽炎に野生的な交わりによる快楽を焼き付けていった。
「んんんんっ〜!!♡」
獣臭い精液と肉棒の粘液をたらふく味わう。
やがてゆっくりと引き抜かれていく肉棒を、名残惜しそうに舐め取り、咽せつつ普段なら絶対に言うはずがない言葉を吐いていた。
「ケホッケホッ...///だめ...///癖になってしまいそう...///」
深海棲艦への屈服と新たな性癖の目覚め。艦娘としては屈辱的な物なのに、陽炎にはそんな事気にも留めてなかった。
何故なら大切な相棒と一緒に堕ちれたのだから。
「では撤退します。お2人には深海印の睡眠薬を投与します。次に会うのは本拠地ですね...ではお休みなさい♪」
首元に針が突き刺され、何か冷たい液体が入ってきたと感じた瞬間、陽炎の意識は遠い彼方に消え去っていた。
数時間後、陽炎らを分離した艦隊は、帰投中に3人の艤装の跡を海上で見つけた。
近くの岩場には深海棲艦の魚雷が発見された。明石らによると、これは電気魚雷の一種で、酸素魚雷の様に速くて航跡が見えない新型のようだった。
3人は潜水艦による新型魚雷の攻撃に遭って撃沈された。そう結論付けられ、鎮守府に新たな悲しみが生まれたのだった...
「んんっ...」
麻酔が切れ始めたのか、ぼんやりとグラーフは目を覚まし始めた。
まだ周囲は朧気にしか見えていないが、妙に生暖かい感じが違和感の塊だった。
「(確か...私はドックに行こうとして...それで...)」
必死になって頭をフル回転させながら、何があったのかを思い出そうとするが、起き始めた彼女にはキツい事だ。
鈍痛が走って頭を抑えようとした時、両腕が動けない事に気がついた。
目を向けてみると、両手首に枷が付けられており、椅子に固定されているようだった。
「これは...!」
衝撃が彼女の脳内を揺さぶり、完全に眠気から覚める。
そこで気が付いた。周囲がまるで肉壁のような物で覆われた異常な部屋に押し込められている事。そして両手どころか両足、胴体まで拘束されている事。少し離れた所に足を組み、何かの資料を見ている深海棲艦がいる事。
「...気ガ付イタ?」
資料を近くのテーブルに置いて立ち上がったそれは、重巡洋艦の深海棲艦ネ級だった。同じ重巡のリ級より露出が少なく、肌色さえ無視すれば艦娘と同じに見える。
ネ級は少し凝った肩をグルグルと回して解しながらグラーフに近寄ってきた。
「気分ハどうだ?」
「お陰様でよく眠れたわ」
「ソウ。ジャア今の状況、理解シテル?」
「捕虜か?この後何をするか知らんが、こんな事をしても私は揺らがんぞ」
強い鉄の心を持って啖呵を切るが、ネ級の反応は素っ気ない物だった。
「マ、ソウヨネ」
ネ級がテーブルを引っ張って来ると、その上に置いた資料とカメラを調整しながら質問に入った。
「安心シテ。殺すヨウナ野蛮な事ハシナイ」
「じゃあ何が目的だ?」
「アナタの記憶...私達ノ目的ハ...艦娘ヲ性奴隷にシテ我々の慰め者にナッテモラウ事」
「何だって!?」
「ケドソレを達成するに当たって、障害ガ現れた...大和改二重...アレを攻略シナクチャいけなくナッタノヨ」
大和改二重。大和の改二兵装をより強化した改装だ。その試製51cm3連装砲3基9門から繰り出される砲火に耐えれる深海棲艦は無きに等しい。
レ級率いる鹵獲艦隊では勝ち目が無い。だからこそ強力な切り札を欲しがっていたのだ。
「だろうな。だが私に聞いた所で、意味が無いぞ?」
「ソウデモナイ。艦娘は艦の時の記憶ヲ持ってイル...ドイツの誇るこれらノ兵器にツイテ、教えてモラオウ」
テーブルの上に広げられた資料は、古ぼけた写真ばかりだった。
だがどれもがグラーフの知っている兵器で、それも新世代の兵器と称してもいい最新鋭の兵器群だった。
「この兵器は...!」
「知ってるノカ...ナラ教えてモラオウカ」
「喋るものか!」
これらの兵器で何がしたいか分かったグラーフだが、それをさせる訳にはいかなかった。
無論ネ級は動じず、少し思案してからヤレヤレと首を振った。椅子から立ち上がると、近くに置いてあった2本の細長い棒を手に取った。
「マァ、喋らなくても構わないヨ。無理矢理聞くカラ」
「な、何をする気だ...!」
「安心シロ。廃人にはさせないカラナ」
背後に回り込むと、ネ級はグラーフの帽子を取り、いきなりその細い棒を頭に突き刺した。針は頭蓋骨をそのまま貫通し、彼女の脳に辿り着いた。
「がっ!?」
「痛くないダロ?マズハ、この兵器の名前ヲ教えて貰おうカ」クチュクチュ
「だ、だ、だ、誰...がぁ...あっ、あっ、あっ...」
「無駄ダ。脳を無理矢理刺激サレテ喋らなかった猛者はイナイ」クチュクチュ
「お、大型の...爆撃機は...He177...中型のは...J、Ju288...」
グラーフは頭が混乱しそうだった。口に出すまいと固く閉ざそうとしても、脳を弄られる度に目の前が真っ白になり、筋肉が弛緩すると同時に言葉が自然に出て来る。
そうして長い間ネ級に脳を弄られ、全ての情報を喋ってしまった。
満足したのか、ネ級は針を抜いて机の上に無造作に置いた。
「あ...あっ...」
「大丈夫カ?スグに良くなるカラ安心シロ」
「も、もう殺してくれ...」
「ソノ前に、お前だけに見せてヤロウ...艦娘ガ、イカにして我々の様になるノカ...」
肉壁の一部に垂れ下がった紐の様な物を引っ張ると、前の壁がグチャグチャと音を立てながら左右に開いた。
そこにあった光景にグラーフは心臓が飛び出そうなぐらい驚いた。
そこに居たのは、服は剥ぎ取られ、シミひとつない綺麗な裸体を曝け出し、目は虚ろになったローマだった。肉の十字架に磔にされ、口には触手によるマスクが装着されており、呼吸と同時に何かガスの様な物を吸わされているようだった。
「ロ、ローマ!?」
「彼女ハ勇敢ネ...何処とは言わないケド、小さな泊地ノ提督ヤ仲間を逃がす為に殿を努めてタワ。ココに運ばれテモ、強気な姿勢ハ変わらなカッタワ...」
小さな泊地。それを聞いてピンと来たのは、行く行くはオーストラリアとの航路を守る為に下見として作られた泊地が襲撃され、戦略も整ってなかった為に撤退した所があった。
行方不明となり、後々正式に轟沈艦として扱われたのは...戦艦ローマだった。
「ローマに何をした!?」
「新しい素体にナッテ貰う為に弱らせたノヨ。もう一息ネ...」
触手がローマの身体にピッタリと張り付いていく。
テラテラと光る触手が、動けないローマの代わりに秘部や胸を覆い隠すかのように滑り込んで行き、敏感な部位を刺激し始めた。
ローマは顔を赤らめて目を閉じ、必死になって最後の抵抗を試みているが、触手にはそんなもの関係無い。
股を閉じて侵入を試みようとするローマだが、触手は無理矢理こじ開けて熱々の蜜液が溢れる秘部に侵入して行った。
「ッ...!///ッ...!///」ビクンッ
ローマの身体が跳ねる。
快感が身体を駆け巡り、イッてもイッても止まらない無限ループに陥っているようだった。
「止めろっ!」
「断ル。安心シロ。後でお前モ楽にシテヤル」
グラーフの懇願をネ級が切って捨てる。例えここでネ級が止めさせても、元のローマは帰ってこないだろう。
ネ級の狙いは、ローマの艦娘としての魂を取り除く事。元艦娘、それも戦艦を素体とする事で、姫級の深海棲艦を生み出すことが可能なのだ。
そして今回は、対大和型を目的とした姫級を建造する為にローマを使うのだ。
「ッ!?///」
「フッ...サァ、お前の魂は必要無イ。艦娘ノ魂を寄越セ!」
触手の攻めが激しくなり、ローマの魂をも欲すかのようにどんどん奥へと侵入して行く。
グラーフらには見えないが、秘部に侵入した触手は子宮内部に幅広く枝分かれしてくっ付いており、何かを待っているかのようだった。
嫌々するように身を捩るが、身体は正直だった。
「ンンンンンっ!!♡」
ビクンッ!
のけ反った瞬間、今まで以上の痙攣を起こしてぐったりとしてしまった。
胸を刺激していた触手が引くが、子宮内部の触手は留まって何かをしているようだった。
暫く経った後、触手がゆっくりとローマの秘部から出て来た。引き抜かれた触手の先には、白く輝く核のような何かが咥えられていた。
「ローマ!ローマ!しっかりしろ!」
必死になって声を掛けるが、ローマは何も応えない。ただ人形の様に虚ろな表情をグラーフに送るだけだった。
それでグラーフは理解した。今触手が咥えており、ネ級に渡そうとしているそれが、ローマの艦娘の魂なのだ。
「ウフフ...やっぱりキレイネ...目的の物は手に入ったシ...イイワ。ソノママ改造に移って頂戴」
魂を受け取ったネ級は満足そうに触手に命じた。
触手が耳の役割を果たしたのか分からないが、引っ込むと同時にローマを固定した肉の十字架がゆっくりと肉壁に埋まり始めた。
ついに肉壁はローマの身体を埋め込み始めたが、ローマはその事に反応しない。ただ長い快楽の余韻に浸っているのか、その身を任せながら肉壁に埋まって行った。
ローマの身体が肉壁の向こうに隠れると同時に、楕円形のカプセルのような物がその周囲を覆ってしまい、青白い液体で満たして行く。
「あぁ...ローマ...」
「後はアナタだけネ...サッキ言った通り、楽にしてアゲル」
呆然とするグラーフの頭に、ネ級がヘルメットの様な物を被せた。
頭全体を覆い、顔もバイザーで覆われており、コードが幾つも突き刺してある。
「な、何を!?」
「ソレジャ、暫く洗脳サセテ貰うワ」
カチッ
いつの間にか置かれた機械のスイッチを押されと、頭に微弱だが刺激的な電流が流れた。
「んがぁっ!?あ、あぁぁっ!?」
電流自体の強さは弱く、痛みすら殆ど無い。艦娘はおろか、人間でも耐えられる。だがグラーフがここまで絶叫しているのは、強制的に脳内改竄が行われているからだ。
それは抗い難い改竄だった。身体や頭が否定しても、直に否定を受け入れていく。
仲間との関係や艦娘としての矜持までもが、偽りの記憶と共に刻まれて行く。
「あっ!あはぁっあっ!?」
「強制的にアリモシナイ記憶ヲ植え付けラレル感触はドウ?カナリ効くデショ?」
仲間関係や艦娘としての今までの矜持は、ただの深海棲艦の性処理を行う物として書き加えられていく。そして未知の快感も同時に刻み込まれていった。
「あへぁっ///も、もうゆるひてぇ///」
「ヨシ。暫く嬌声を上げておきナサイ」
どうやらバイザーを通じて深海棲艦に犯される映像を見せられ、脳に直接その感触や快感を流されている状態になったようだった。
顔を赤らめて矯正を上げ始めたグラーフに声を掛けると、ネ級はそんな彼女を置いて部屋を退室した。
手元には兵器の諸元等が書かれたメモを持っており、薄らと笑みを浮かべて開発室に向かったのだった。
鎮守府の夜は静かだった。月の光が煌々と暗い宿舎を照らし付け、薄らと窓枠や花瓶に生けられた花の影が、廊下に影絵として刻まれていた。
その内1つの影が、静かに提督の寝室に向かっていた。
影は扉の前に立つと、誰にも気付かれずに作った合鍵を使い、音を立てないように鍵を開けて中に入った。
「失礼します。司令官...妙高、参りした」
妙高は静かに告げると、洗脳された自我を持った提督に近寄った。
妙高は静かに寝息を立てる提督の近くにガラスの箱を置いて開けた。
中には見た事もないような透明な羽虫のような物がいた。羽虫は箱の外に出ると瞬く間に1m近くの大きさに成長し、寝ている提督の首筋に触手を突き刺した。
提督の身体がビクンッと跳ねて痙攣している。強力な神経毒でも注入されたのか、痙攣したまま羽虫の良いようにされていた。
羽虫はそのまま何かを吸い上げるかのように触手を脈動させる。提督の身体が徐々に萎み始め、血肉や骨すらも溶かして羽虫に吸収されていった。僅か数分で、提督は人間の皮のみとなった。
羽虫は吸い上げる動きを止めると、そのまま提督の皮の中に身体を入れて行く。それに伴って提督は元の人型の形を取り始め、見る見るうちに膨らんで行った。
羽虫が中に入り切った後、羽虫は小声で喋る。あの提督の声で喋った。
「記憶も引き継ぎましたか?」
提督が妙高の問いに頷く。妙高は満足気に頷き返すと、もう夜遅いから寝ててくださいと声を掛けて部屋を出た。
「これでこの鎮守府は完全に終わりましたね...」
僅かに目を赤く光らせた後、妙高は静かに部屋に戻って行った。
( 主)「ローマに関してはまた登場してもらいますグヘヘ...次は戦艦艦娘...我がオリジナル設定の実験台になってもらおう」