そうして、菅原達はそんな美人妻の様子を面白そうに見つめながら、モールの中へと歩いていった。
「ちょっと見てよアレぇ、下着が透けて見えているじゃない。恥ずかしいわねぇ」
「ヤダぁ、何考えてるのかしら。しかもヒョウ柄のTバック穿いてるわよ。信じられない」
「あの人絶対露出狂よ。自慢の体をみんなに見せびらかしたいんだわ、きっと」
近くを通り過ぎる買い物客達は理香子の衣装に気づくと皆驚いた表情を浮かべ、破廉恥な恰好でモール内を歩く美女を小声で批難した。
いやぁん、みんなに見られてる・・・恥ずかしい。
同性の冷たい視線が透けたヒョウ柄ビキニに突き刺さるのを感じた理香子は、顔を真っ赤に染め俯きながら歩いた。
「理香子さん、ちゃんと前を向いて歩きなさい」
美人妻が羞恥に咽ぶ姿に加虐心を煽られた菅原は、そう言って理香子を責め立てた。
それから菅原達は人通りの最も多いモールの中央の通路を歩き、破廉恥な衣装を身に纏った美人妻を引き回しにした。近くを通り過ぎる買い物客達は理香子の格好に気づくと、相変わらず好奇の視線を向けてきたり、露骨な軽蔑の眼差しで睨みつけてきたりした。
あぁん、もうこんなのイヤぁぁっ・・・。
大勢の買い物客達の見世物になりながらモール内を歩いている理香子はまったく生きた心地がせず、菅原達とはぐれないよう必死に後を付いて歩いた。
「ちょっとこの店に寄ってみようかしら」
菅原がそう言って立ち止まったのは、レディースカジュアルの衣料品店であった。店の中には十人程度の女性客達がいて、理香子は彼女達になるべく気づかれないよう恐る恐る店内へ入っていった。
「あら、これ素敵ね」
「私はこっちが好きだわ」
菅原達は陳列されている服を目をキラキラと輝かせながら物色し、その傍で理香子は恥ずかしそうに立ち尽くしていた。
そうして一通り店内を見て回った菅原は不意に理香子に声を掛け、店の隅にある試着室の方に理香子を連れて行ったのだった。
「理香子さん、この中に入って今着ている物を全部脱いでちょうだい!」
菅原は唐突にそう命じ、試着室のカーテンを全開にした。
「えっ」
理香子は菅原の思いがけない命令に戸惑いを隠せなかった。
この中で着ている物を脱いで裸になるなんて・・・そんなことできるわけないじゃない。
幾らカーテンで仕切られているといっても、試着室の中で全裸になることは躊躇われた。
「ほら、さっさとしなざい!これは命令よ」
理香子が試着室の前で躊躇っていると、菅原は少し苛立った様子で理香子の背中を押して強引に試着室の中に入らせたのだった。
「そんな・・・」
試着室のカーテンを閉められると、理香子は狭い空間の中で羞恥に全身を震わせた。
あぁん、どうしよう・・・。
菅原に脅されてしまっては、もうここで素っ裸になるしかなく、菅原が一体何を企んでいるのかも分からないまま、理香子は震える手で白いワンピースを脱いでいった。