試着室の中で身に纏っていたワンピースを脱ぐと、目の前の鏡にはセクシーなヒョウ柄の極小ビキニを纏った自分の姿が映し出され、理香子は恥ずかしくて堪らなかった。
「さっさと水着も脱ぎなさい!」
カーテンの向こう側から菅原の声が響いた。
試着室のカーテンの下には三十センチほどの隙間があり、外から理香子の膝下までが見えていたため、菅原達には理香子が今どういう状況か手に取るように分かったのだ。
「は、はい」
理香子はカーテンの外にいる菅原にそう答えると、まずヒョウ柄のビキニトップから外し、それを試着室の床に置いた。
あぁん、あと一枚脱いだら私、素っ裸になるのね・・・。
理香子は鏡に映る半裸の自分の姿を見ながら心の中でそう呟いた。カーテンの外からは他の買い物客達の賑やかな声が聞こえ、理香子の羞恥心をさらに煽り立てた。
そうして、理香子はヒョウ柄のビキニボトムに手を掛けるとゆっくりとそれを足首の方へと下ろしていき、ついに試着室の中で素っ裸になったのだった。
理香子が試着室の中で極小ビキニを脱ぎ、それを床に置いた時だった。突然、カーテンの下の隙間から菅原の手が伸びてきて、床に置かれた極小ビキニと白のワンピースをひったくるように素早く奪い取ったのだった。
「キャッ」
理香子はあまりに突然の出来事に小さな悲鳴を上げた。もうこれで理香子が素っ裸の体を隠せる物を完全に失ってしまい、丸裸で試着室の中に佇むことになったのだ。
私をこれからどうするつもりなの・・・?
理香子は素っ裸の体を羞恥と不安に震わせながら、カーテンの外にいる菅原が次の指示を出してくれるのを待った。
「理香子さん、私達はこれから他の店を見てくるから、アナタはここで待っていなさい!」
「せいぜい他のお客さんに見つからないように気をつけるのよ(笑)」
「いくら露出狂だからって、裸で外に出ちゃダメだからね(笑)」
カーテンの外から菅原達の笑い声が聞こえた後、彼女達が試着室から離れていく足音がした。
えっ、嘘でしょ・・・。
素っ裸の理香子は思わぬ事態に慌てた。こんな所に裸のまま放置されるなど考えられず、理香子は菅原達が自分を困らせるために冗談を言っているだけだと思いたかった。しかし、それからカーテンの向こう側では菅原達の気配がまったくなくなり、試着室の中にいる理香子はだんだん焦りを募らせていった。
もしかして本当に何処かに行ってしまったの・・・?
全裸のまま放置されたかも知れない不安に押し潰されそうになった理香子は、だんだん真実を確かめたい衝動に駆られ、ゆっくりとカーテンを開き、僅かな隙間から外を覗いて見た。