「そんなに緊張しなくても大丈夫よ。最初はみんな驚くかも知れないけど、家の中なんだから裸でいたって別に問題なんてないし、それにすぐにみんな慣れるわよ」
菅原の慰めの言葉は、今の理香子にとっては全く響くことなく、むしろこんな目に遭わせた菅原の事を理香子は心から恨んだ。
「あぁ、それから今日のランチ会だけど、あれから他のご近所さん達にも声を掛けて、私達以外に全部で六人が来る事になったからよろしくね」
あっけらかんと話す菅原の思いがけない言葉に、体を震わせていた理香子は一瞬背筋を凍りつかせた。
元々、今日のランチ会はこないだマンションのエントランスで立ち話をした四人で集まる予定だった。だから、理香子はすでに全裸生活を知られてしまっている菅原以外の二人のご近所さん達に今日初めて裸を見られてしまう恥ずかしさに怯えていたのだった。それが二人ではなく、これから六人ものご近所さん達がこの部屋にやって来て、自分の裸を見られてしまうと知り、一気に羞恥心は高まった。
しかも、理香子にはご近所さんの誰がこれからやって家にやって来るのかも知らされておらず、もう泣き出したい気持ちで一杯だった。マンションの中で顔見知りのご近所さんは多かったが、皆、理香子よりも年上の主婦達ばかりだったので、理香子はそれほどご近所付き合いはなかった。だからきっと、これから部屋に訪れるご近所さん達の多くは、廊下や入口で会った時に挨拶する程度の人ばかりで、そんな人達に自分が家の中で全裸生活をしている事を知られてしまったら、どんなふうに思われてしまうんだろうと理香子は酷く焦った。
そうして、想定外の事態に理香子が慌てふためいていると、玄関のチャイムがいきなり鳴り響いたのだ。インターホンのモニターには数人のご近所さん達の姿が映り、ついに恐れていた時がやって来たのを理香子は思い知らされた。
「さぁ早く扉を開けてあげたら」
菅原はほくそ笑みながら、羞恥に震える理香子に言って聞かせた。
「は、はい・・・」
理香子は、自分とは対照的にすっかりリラックスした様子の菅原を恨めしそうに見つめた後、ゆっくりと玄関へ向かった。
奴隷契約を結んでいる夫の章からの命令で、ご近所さんがやって来た際には両手で体を隠す事が許されていなかった理香子は、形良い豊満な乳房も下腹部の黒い茂みも丸出しにしたまま、扉を開けてご近所さんを迎え入れるしかなかった。
玄関の扉の前までやって来た理香子は、高鳴る鼓動を少しでも鎮めるために、そこで一度大きく深呼吸をした。同性とはいえ、自分の裸を見られるのはやはり羞恥極まりない事で、しかも相手が同じマンションに住むご近所さん達である以上、これからも関わっていかなければいけないわけで、そう考えると羞恥心はさらに高まった。