あのマァムとメルルが裸身を晒し、その躰を使って、自分の背中を流させて欲しいと、清めさせて欲しいと言っている。
ポップも年頃の男の子だ。二人のその扇情的な姿と、女の子にそのようなことをさせる背徳感に興奮しないわけではない。
けれど、それ以上に戸惑ってしまう。
目の前で起きているこの光景を、現実として受け止めることが出来ない。
「……駄目かしら?」
ポップが戸惑って何も言えずにいると、マァムが申し訳無さそうな、今にも泣き出してしまいそうな表情で尋ねてくる。
「いっ、いや、その、あの……。あっ、あまりにも、その、突然のことだから……」
良いとも悪いとも言えず、ポップは玉虫色の答えしか口にできない。
情けないと自分でも思うが、気後れしてしまう。
本当は嬉しいのに。夢のような光景なのに。それなのに、勇気が出ない……。
「すみません、ポップさん。いきなりこのようなことを言われても、戸惑ってしまいますよね? ですので、まずは少しだけ試して頂けませんか?」
「たっ、試すって……」
不安げなポップに、メルルは優しく微笑む。穏やかに、落ち着かせるように。
「お手を失礼致しますね」
メルルは笑みを絶やさぬままに、さらにポップに近づくと、彼の右の手のひらに自らの左手のひらを上から重ねて握り、それを紅潮する自らの頬にいざなった。
「あっ、温かい……。それに……」
ポップは、手のひらに伝わってくる心地良い温かさと柔らかさに驚く。
「私もマァムさんも、事前に躰を清めていますが……。大丈夫ですか? 嫌な気持ちはしないですか?」
「いっ、いや、そんな気持ちなんて、するわけがない!」
慌てて否定の声を上げるポップに、メルルは「良かったです」と微笑む。
「……ポップさんの手は、大きいですね」
「メルル……」
メルルはポップの手に、愛おしそうに頬ずりをする。
柔らかくも弾力があるその感触に驚くポップ。
けれど、ゆっくりと緊張をほぐす様に、女の躰に慣らす様に、優しく優しく、男のゴツゴツとした右手全体に、顔を使って奉仕をするメルルの姿に、だんだん不安な気持ちが薄らいでいくのが分かった。
「大丈夫です。大丈夫ですから……。私を、信じて下さい……」
メルルはそう言うと、ポップの右手の甲に軽く口付けをし、その手を自らの形の良い乳房に優しく導いていく。
「あっ……」
メルルの乳房の上に手が置かれる。触っても、揉みしだいても良いものかと不安になるポップ。
しかし、メルルはそんな彼に微笑み、声をかける。
「どうか、触って下さい。マァムさんと比較すると小さいですが、ポップさんに喜んでもらうために、この胸はあるんですから……」
免罪符を得たポップは、優しくメルルの胸を鷲掴みにする。
指がめり込むほど柔らかいのに、弾むような弾力も兼ね備えているそれを、何に例えれば良いのか分からない。けれど、信じられないくらい気持ちがいい。
手で触るだけでもこんなに心地良いのだ。もしも、この柔らかなおっぱいが自分の躰にくまなく触れるとしたら……。
ポップの喉が、ゴクリと鳴った。
そんなスケベ心を持ってしまったポップにも、メルルは優しい。
変わらず微笑み、頭を撫でてくれる。
その行動が、生まれて間もなくの頃のことを思い出させたのか、男の支配欲を刺激したのかは分からない。ポップは気がつくと、メルルの左胸に顔を近づけ、その桃色の乳首を口に含んでいた。
「あっ、んんっ……」
感じやすいのだろう。乳首をしゃぶられ、メルルは悩ましい声を漏らす。けれど、彼女の瞳は変わらず愛おしそうにポップに向けられ、柔らかな手は彼の頭を撫で続ける。
以前、戦闘による事故だったとはいえ、ポップはレオナ姫の乳房を見てしまい、彼女に平手打ちを受けたことがあった。
大魔王バーンとの戦闘中だったこともあり、彼はその事を気にしてはいなかった。
だが、心のどこかで、その時のことが傷になっていた。
覗き見をするのならばいいが、近くに、手の届く範囲で女の子の裸身を見ると引っ叩かれるのではと危惧するようになっていたのだ。
だが、メルルは違う。
彼女は、自分の卑猥な行いも優しく許してくれる。頭を撫でてくれて、微笑んでくれる。
ポップの心の不安が消えていく。
メルルは大丈夫なのだ。彼女は自分を受け入れてくれるんだ……。
「ポップ……。こっちも味わってみて……」
今まで黙ってメルルとのやり取りを見ていたマァムが、ポップの前にやって来て、豊満な乳房を彼の前に差し出してくる。
「……マァム……。その、俺……」
「大丈夫ですよ。マァムさんの胸も触ってあげて下さい。そして、私にしてくれたみたいに……」
愛撫を途中で止め、他の女の乳房に触れようとしているのに、しゃぶりつこうとしているのに、メルルはその事を咎めない。
変わらずに、優しく微笑んでくれる。頭を撫でてくれる。
「マァム、その、触るぞ……」
「嬉しい……」
マァムは顔を真っ赤にしながらも、本当に嬉しそうに微笑む。
「あっ、んんっ……」
マァムの口からも色っぽい声が上がる。
「すっ、すげぇ柔らかい……。それに大きい……」
ポップはマァムの左胸の柔らかさを堪能していたが、やがて両方の手で両胸を揉みしだく。
そしてそのまま片方の乳首を口に含むと、その先端を舐めていく。
「んっ、ああっ……」
「いっ、痛くないか?」
マァムが痛がっているのではと思い、ポップは慌てて口と手を乳房から離す。
「大丈夫よ。ポップの手、優しいから……」
マァムが微笑みながら口にしたその言葉に、ポップは安堵する。
「ポップさん。それでは、お体を清めさせて頂いてもよろしいですか?」
「お願い、ポップ。私も、貴方の体に触れたいの……」
ポップの気持ちが落ち着いたのを見計らって、メルル達は再びポップに尋ねてきた。
まだ恥ずかしさはあったが、二人が心から自分の為に尽くそうとしてくれていることを感じ、ポップは「ああ、その、お願い…します……」と二人に奉仕を命じた。
その言葉を聞いたメルルとマァムは、目を輝かせて感謝の言葉を述べると、早速準備に取り掛かったのだった。