コンコンと入口のドアを叩く音で、ポップは目を覚ました。
どうやら、マァム達を待っている間に、一人ベッドの上で眠ってしまっていたようだ。
何か夢を見たようだが、内容をまるで覚えていない。
「いや、今は夢のことなんかよりも……」
ポップは「開いてるぜ、どうぞ」と声を掛けた。すると、「失礼します」の声とともに、マァムとメルルが部屋に入ってきた。
「おおっ!」
おもわず、ポップは歓喜の声を上げる。
マァムは普段の武術に適した服ではなく、オレンジ色が眩しい懐かしい貫頭衣を身に着けていた。
初めて彼女と出会ったときの半袖で胸元が開かれた動きやすさ重視の服を。
ただ、あの時と違うのは、下半身にはタイツを身に着けていない。それが貫頭衣の丈の短さが相まって、この上なく色っぽい。
メルルは普段の占い師の格好がベースだが、頭の飾りはつけておらず、そのため長くて美しい髪が一層際立っている。
服はいつもと同じオレンジベースの占い師の服で肩掛けを外しているだけだが、普段は片方だけ露出している肩を両方ともむき出しにし、更に形の良い乳房の上部が胸元から覗けるのがとても扇情的だ。
「どうかな? メルルと相談して、色を揃えてみたの。その、もっと色っぽい下着の方が良いかなとも思ったんだけど、初めて出会った時に、私ったらポップに手を上げてしまったから、その埋め合わせがしたいなって……。この姿で、抱いてもらいたいなって思って……」
そう言って頬を赤らめるマァムのあまりの可愛さと色っぽさに、ポップは歓喜し、期待で股間が固くなる。
(んっ? なんだ? 何か、感覚が……)
ポップは、自らの股間に重量と違和感を覚える。何だか今までと、先程までと感覚が違う気がする。
しかし、それを確認する暇もなく、メルルに話しかけられる。
「私は、普段どおりの私をポップさんに貰って頂きたくて……。代わり映えがなくてすみませんが、どうか、可愛がって下さい。誠心誠意、ご奉仕いたしますので」
メルルは慇懃に頭を下げる。その従順さと愛らしさに、期待で一層股間が固くなってしまう。
「ポップさん。これもマァムさんと相談させて頂いたのですが、やはりポップさんの最初の相手は、マァムさんが適任ではないかと思います。ですので、私は最初はサポートをさせて頂きたいのですが……」
「勝手に決めてごめんなさい。もしも、貴方が二人纏めてのほうが良いのであれば、そうするわ。でも、我儘を聞いてもらえるのならば、最初は一人ずつ貴方に愛されたいの。……駄目かしら?」
愛しい二人の頼みを断るつもりはポップにはない。二つ返事でそれを了承した。
それに、せっかくの初体験を有耶無耶なものにするよりは、しっかりと記憶に残るものにしたいのはポップも同じだった。
「嬉しい。ありがとう、ポップ」
「やっぱり、ポップさんは優しいです」
二人はベッドの端に座っていたポップに抱きつき、彼を二人がかりでベッドに押し倒すと、左右の頬にそれぞれキスをする。
二人からは甘い女の子の匂いしかしない。
きちんと身支度を整えてきてくれたようだ。
「でも、メルル。いいのか? その、抱かれるのがマァムの後でも……」
「はい。私はポップさんに抱いて頂けるのであれば、順番は関係ありません。それに、私もポップさんの初めてを一つ頂きましたから」
メルルは恥ずかしそうに微笑み、もう一度ポップの頬に口づけをする。
「さぁ、ポップさん。まずはお召し物を預かりますね」
「あっ、ああ……」
ポップは、体を起こしてベッドに中腰になる。
すると、メルルが彼の後ろに回り込み、「失礼致します」とバスローブを丁寧に脱がしてくれる。
だが、そこで……。
「ぽっ、ポップ……。そっ、その、それは、どっ、どうしたの?」
「んっ? 何のこと……」
マァムが目を大きく見開いて仰天しているので、ポップは彼女の視線の先を、自らの股間に視線をやる。そこには、見るまでもなくいきり立った肉棒が……。
「なっ、なんだ、これ……」
大きかった。ポップの認識していたよりも、五割り増しで長く、それに見合った太さもあるペニスが、天を突いていた。
「さっ、さっき見せてもらったときも大きかったけれど、流石にこんなには……そっ、それに、下の方も……」
マァムの指摘どおり、大きくなったのはペニスだけではない。睾丸も同じ様に大きくなってしまっていた。
「嘘、こんなに、こんなに大きいのが、私の、私の中に……」
マァムは躰を震わせ、及び腰になってしまっている。
けれど、情欲にまみれた瞳は決してポップの男性器からそらさずに、喉をゴクリと鳴らした。
「ちょっ、ちょっと待ってくれ。俺も驚いているんだ。なんで急にこんな……」
戸惑うポップだったが、バスローブを畳んで手近な台に置いたメルルが、そんな彼を優しく抱きしめる。
「ふふふっ。素敵です、ポップさん。私達でこんなに大きくしてくださるなんて……」
メルルは熱病に当てられたかのように顔を真っ赤にしながらも、嬉しそうに微笑み、ポップのいきり立ったペニスを背後から優しく握る。
「ああっ、すごく大きくて固いです。でも、弾力もあって、温かくて……。これから、私達はこれで貫いて貰えるんですね……」
「めっ、メルル……」
「戸惑わないで下さい。素敵です。とっても男の人らしい、力強い魅力的なペニスです。きっと、神様が、これからのことを考えて、加護をお与えくださったんです。……そうに違いありません」
メルルは手を動かし、ポップの玉袋を下からすくい上げるように優しく持ち上げる。
「ここもすごく大きいです。それにとても重いです。この中に、たくさんポップさんの厭らしい白濁液が、精液が詰まっているんですね……」
「くっ、んっ、あぁぁっ……」
メルルは巧みに片手でポップの二つの睾丸をマッサージし、ポップに快楽を与え、その性欲を増幅させていく。
「ここに溜まっているものを、まずはマァムさんに注いで下さいね。そうすれば、マァムさんは完全にポップさんだけのものになりますよ。どうせなら、そのまま種付けをしてあげたらいかがですか?」
「たっ、種付け……」
「はい。マァムさんのお腹に、赤ちゃんを、子どもを仕込むんです。ふふっ。マァムさんをお母さんにしてしまいましょう」
達してしまわないように絶妙の力加減で睾丸を愛撫し続けるメルルは、母親が子どもに教え聞かせるような口調で、卑猥な行為を勧めて行く。
「まっ、待って、メルル。その、ポップと結ばれるのは嬉しいけれど、その、いきなりこんな大きなものを受け入れられるか、心配で……」
マァムが不安の声を上げると、メルルは少し怒った顔をし、
「それならば、最初に私がポップさんのものを受け入れます」
そう宣言をした。
「そっ、それは……」
マァムが難色を示すのを確認し、メルルはすぐに笑みを浮かべ直す。
「マァムさん。不安な気持ちも分かりますが、今はポップさんのことを一番に考えないと駄目ですよ。こんなに固く苦しそうなのですから。
多少、躰が傷ついても、私ならポップさんと初めて結ばれることをなにより優先します。それが全てを捧げるというこことですから」
メルルの言葉に、マァムは覚悟を決めて小さく頷いた。
「まっ、マァム。その、無理をしなくても……」
「いいえ、無理なんかしていないわ。私の覚悟が少し足りなかっただけだから……」
マァムはそう言うと、ポップに顔を近づけてきて、潤んだ瞳で何かを訴えかけてくる。
それが、キスをして欲しいと言うことだと。こんな自分でも愛してくれる証を下さいという意味だと悟り、ポップはマァムの後頭部を片手で掴んで抱き寄せると、静かに唇を奪った。
「んっ、あむっ……」
マァムは懸命に唇で奉仕をする。
それは、嫌いにならないで欲しいという願いが込められた行為。
ポップは彼女を安心させるために、頭を撫でながらキスを続ける。
そして、空いている右手を、マァムの豊満な左の乳房に伸ばす。
服の上から、痛くないように優しく、けれどしっかりとその柔らかさと弾力を堪能する。
そして、優しくこねるように全体を愛撫しながら、胸と脇の境界を人差し指と中指でなぞって行く。
何故、乳房本体ではなく、そんな所を触ろうと思ったのかはポップにも分からない。けれど……。
「あっ、んんっ。ポップ……少し、くすぐったいわ……」
ポップが左手も離して、右手と同じ様に左手もマァムの右の乳房と境界付近を愛撫し始めたため、マァムは唇を離し、ポップに自分の状況を伝える。
「そうか、それじゃあ、ここは……」
ポップは胸の付け根のそれぞれ一箇所ずつに狙いをつけると、そこを中指を立ててコリコリと刺激し始める。
「んっ!」
マァムは不意に喘ぎ声を上げた。
「そうか、ここが弱点か……」
ポップは自分でも驚くほど冷静に、マァムの性感帯を刺激していく。
こんな知識など、どこで覚えたのか分からないにも関わらず。
「なっ、何? 何をしたの、ポップ? 胸がしびれて、あっ、嫌っ……」
乳房の奥に甘い刺激が走り、マァムは驚く。
先程までポップにただ胸を揉まれていた時とは異なる強い刺激に、未知なるそれに翻弄される。
「乳首も立ってきた。感じてるんだな、マァム……」
「あっ、だめ、今、乳首を吸われたら……」
胸の奥からくる刺激に、乳首をしゃぶる快楽が加わると、何の抵抗もできずに、マァムの躰は小刻みに震えて、達してしまった。
「あっ、ああ……」
ほんの僅かな乳房への愛撫だけで、マァムは腰砕けになってしまった。ベッドに座っていることもままならなくなり、マァムは前に力なく倒れて、ポップの胸に顔をうずくめる。
ポップに見て貰うために、選びに選びぬいたショーツも股間からの淫液で、シミを作ってしまったのが分かった。
「はぁ、はぁ……。あっ、待って! もう私!」
マァムが達するのと当時に止まっていたポップの指の動きが再開される。
また、あの胸の付け根の敏感な箇所を的確に刺激してくる。それに、親指で優しく弾くように両胸の先端を、乳首を刺激されて、マァムは快楽に身悶える。
何とか快楽から逃げようと、マァムは後ろに倒れベッドに身を預けるが、それは愚行だった。
自ら退路を絶ってしまったのだから。
「んっ、んんっ!」
ポップはマァムに覆いかぶさると、両手で乳房を刺激し続けながら、時折乳首を舌で舐め、時には甘噛をする。その度に、まだ胸で感じる快楽に慣れていない処女は、嬌声を上げて体を震わせ達し続ける。
「だっ、駄目! こんなの、おっ、おかしい! むっ、胸だけで、胸だけで、何度…も、わっ……あああっ……」
マァムは何度も何度も達する。けれど、何度達してもポップは手を止めてくれない。
むしろ、積極的にマァムの躰を開発していく。
「もう止めて……。もう、私……」
十回以上達したところで、マァムはポップに懇願する。
愛らしい顔は、汗と涙と涎で、グシャグシャになっていた。
自慢のショーツは愛液でグシャグシャになり、すでに下着としての用をなしていない。
ただ、股間にまとわりつく不快な布切れに成り下がったのだ。
「はぁ、はぁ……」
ポップもマァムの痴態に興奮を隠せず、仰向けに力なく倒れるマァムの両足を掴み、その間に自分の体を割り込ませる。そして、彼女の貫頭衣の腰布部分をたくし上げると、ぐちゃぐちゃの下着を乱暴にずり下ろす。
挿れたい。挿れたい。挿れたい。
そうとしかもう考えられなかった。
マァムの股間の割れ目は、トロトロに呆けて、柔らかな外側の肉――大陰唇を横に開くと、美しい桃色の肉が見えた。
ここに挿れる。きっとこの上なく気持ちいいはずだ。
ポップはそう思い、腰をマァムに向かって進めようとした。
だが……。
「くっ、ああああっ……」
不意に、ポップの股間を、ペニスを強い刺激が襲った。
メルルがマァムとの間に体を滑り込ませて、ポップの剛直に、肉棒にしゃぶりついたのだ。
「んっ、はむ。んんっ……」
「めっ、メルル……。だっ、だめだ、もう……」
メルルの口内の温かさと、ペニスの先端を巧みに刺激する舌技に、ポップは彼女の口内に、欲望を噴出させた。
「んっ、んっ、ごくっ、んんっ……」
メルルは懸命にポップの精液を飲み込んでいくが、勢いがありすぎたのか、やがて口を離し、顔を白濁液で染め上げられていく。
「けほっ、けほっ!」
メルルは喉を詰まらせたのか、何度も咳をする。
「すっ、すまねぇ、メルル……」
一度射精をしたことで冷静さを取り戻したポップは、慌てて彼女に駆け寄り、背中を撫でる。
「いいえ。申し訳ありません。きちんと最後まで飲むことが出来ませんでした……」
メルルは謝罪をし、咳がおさまると、自分の顔を汚している精液を、ザーメンを両手で集め、口に運ぶ。
「メルル……」
自分のペニスから吐き出された汚い液体を、メルルが飲んでいる。顔についたそれまであつめて味わっている。
そのことにポップは興奮を覚えて、再びペニスが熱くなってくるのを感じた。
「ひとまず、お掃除いたしますね」
「んっ、あっ……」
メルルは性を吐き出したばかりのペニスの先端に口をつけると、付着した白濁液を舐め取り、口に含んで吸い出していく。
それは、先端だけでなく竿にまで及び、「お疲れさまです」と言わんばかりに睾丸にまで及んだ。
ペニスが一通り綺麗になると、メルルはその先端にもう一度口づけをし、ポップに微笑みかける。
「マァムさんとの行為を邪魔をしてしまい、申し訳ありませんでした。ですが、きっとあのまま結ばれてしまっては、ただ一方的に、マァムさんは犯されたという記憶しか残りません。
未熟なのは私も同様ですが、マァムさんはまだポップさんに対する敬意が、隷属心が足りないように思います。ですから、もっともっと堕としませんか? ポップさんなしでは生きていけないくらいに、徹底的に心と躰にポップさんを、この肉棒を刻み込んで上げましょう。
それが、マァムさんのためです」
メルルは穏やかに微笑んでいる。
普段とまるで変わらずに、優しく微笑んでいる。外見では全くわからない狂気を含みながら。
けれど、間違いなく彼女は昨日までの彼女ではなくなってしまっている。
何かが少し、けれど決定的にずれている。
「ポップさん。マァムさんが終わったら、私もしっかり調教してくださいね」
メルルの言葉に、ごくっ、とポップの喉が鳴った。
それは、恐怖。けれど、それだけではない。
背徳的な美しさと甘さが、その微笑みには溢れているのだ。
そして、ポップには、もうその誘いを断るという選択肢は残っていなかった。