ポップさんのペニスに愛おしそうに口づけをし、舌を這わせながら恍惚の表情でそれを舐めるマァムさんに、私は安堵するのと同時に嫉妬を覚える。
身も心も捧げる覚悟をしたと口にしながらも、どこかでそれを怖がる節のあったマァムさんに内申で腹を立て、冷たい態度をあえて取るようにポップさんに助言したものの、やはりポップさんの心の一番はマァムさんなのだというのが分かってしまいました。
胸を鈍い痛みが襲います。でも、この痛みは決して悪いものではないと私は思っています。
この痛みがあるからこそ、自分が一番いなれないからこそ、私は誰よりもポップさんのことを考え続けて、彼のために尽くすことができるのだから。
マァムさんのように慢心している暇などありません。
そこにいるだけで寵愛の対象になる彼女とは違い、自分はいつポップさんに切り捨てられてもおかしくない存在だから。
だからこそ、切磋琢磨を欠かさない。彼を誰よりも深く愛し続けられる。これだけは、マァムさんにも決して負けない。
「ふふっ。気持ちよさそうですね、ポップさん」
私は再びポップさんの背中に乳房を当てて抱きつくと、彼の胸板の突起部分を、乳首を優しく指で刺激します。
男性でも興奮するとこの部分が固くなる。それが何だか可愛いです。
マァムさんの裸に、痴態に興奮されているんですね。
「めっ、メルル。今、そんな事をされたら……」
ポップさんが私の名前を口にしてくれました。
マァムさんに男性の一番大切な場所を舐めさせている最中だと言うのに。
その事が嬉しくて。そして、マァムさんを気遣い、彼女の顔に精液を出してしまうことを心配する事に嫉妬して、私はポップさんが達してしまわないように、彼の乳首への刺激を、指で優しく触れるだけに変えます。
「あっ、んっああっ……。マァム。咥えてくれ」
「んっ、ちゅぱっ……。はい。分かりました。……失礼します」
先程、ポップさんに冷たい態度を取られたことが堪えたのでしょう。マァムさんは従順に、そして媚びるような視線をポップさんに向けています。
けれど、嬉しそうです。誰よりも自分が、この男性に愛されていると自覚をしているからこそできる、安堵の笑みです。
マァムさんは限界まで口を大きく開き、ポップさんの男性器を口の中に受け入れていきます。
「マァムさん。少し苦しくても、しっかり咥えないと駄目ですよ」
私は、そうマァムさんを叱咤します。けれど、
「ポップさん。もっと奥に入れたいかも知れませんが、それは少しずつ慣らしてからの方がいいですよ」
この体制で喉の奥まで入れると、マァムさんが喉を刺激されたことで粗相をしてしまう可能性があるので、無茶はさせません。
……そうです。私はポップさんの事しか考えていません。
もしもマァムさんが粗相をする可能性がなく、ポップさんが不快な思いをしないのであれば、私は彼女がどれだけ苦しい思いをしようが容赦をするつもりはないのです。
いいえ。心のどこかでは、マァムさんが苦しめばいいのにとさえ思っていることを、私は自覚しています。
(まだ、ポップさんのペニスは半分も収まっていない。私なら、喉の奥まで使って、全てを受け入れて差し上げるのに)
嫉妬の気持ちが沸き上がってきます。それと同時に、あの神殿で教育を受けたはずなのに、稚拙な奉仕しか出来ないマァムさんに対する怒りもこみ上げてきます。
……でも、それは仕方ないのです。
初めからマァムさんはポップさんの大切な人。
だからこそ、あの神殿で、スターアニス様達は、マァムさんに最低限の教育しか敢えて施さなかったのだと思います。
ポップさんが自らの手で調教していく楽しみの幅を、伸びしろを、多く残しておくために。
その一方で、私は初めから叶わぬ恋を捨てられずに居ただけの女。
それ故に、私は多くの性的な知識と実技を身に着けざるを得ないと判断されたのでしょう。
特殊な訓練を施されたこの口は、喉は、ポップさんの剛直でもすんなりと受け入れることが出来てしまうのです。
別に、そのことを恨んではいません。
愛する男性に気持ちよくなって頂けることは、私の何よりの喜びですから。
ただ単に、自分の手ではなく、ポップさんにその部分さえも躾けてもらえるのが、少し羨ましいだけです。
「あっ、あああっ!」
「んっ、あっ、んんんんっ!」
ポップさんの我慢が限界を迎えてしまったようで、マァムさんの口に大量の精液が注ぎ込まれます。
マァムさんは懸命に飲み干そうとしますが、先程、浴場でご奉仕させて頂いていた時とは、量が段違いです。やがて飲みきれなくなり、口を離してしまいます。
口からは飲みきれなかった精液を垂らし、その顔には射精仕切っていなかった精液を掛けられ、マァムさんの顔はひどい有様でした。
「すっ、すまねぇ。大丈夫か、マァム?」
けれど、ポップさんは背中の私を払い除けて、そんな無様なマァムさんに駆け寄るのです。
「けほっ、けほっ! ごっ、ごめんなさい。せっかく出してくれたのに、私、また粗相を……」
「だっ、大丈夫だから。俺は怒ったりしねぇよ。……その、悪ぃ。あんまりにも気持ちよくて……」
ポップさんはマァムさんの背中を優しく撫でます。
本当に、この人が一番愛しているのは、彼女なのです。
「ポップさん、私にお任せ下さい」
私は魔法でこの部屋にベッドを転移させた際に用意しておいた柔紙を手に取り、笑顔でマァムさんの顔やベッドの上を綺麗に拭いていく。
「……ありがとう、メルル」
私の気持ちなどまるで知らずに、マァムさんは私にお礼を言います。
「メルル、すまねぇ。助かるよ」
ただ、ポップさんにお礼を言われたのはとても嬉しいです。
それに、マァムさんがまだ咳き込んでいるので、私は「綺麗にしますね」と言って、ポップさんのペニスを口に運ばせてもらいます。
約得で申し訳ない気もしますが、マァムさんがしないのであれば私がするしかありません。
これくらいの我儘はルシリス様も許してくださると、勝手なことを思いながら私はポップさんのものを愛情を込めて綺麗にします。
「マァムさん。そろそろポップさんに我慢を強いるのも限界ではないですか?」
ペニスを綺麗にすると、私は名残惜しげにそれを口から離し、マァムさんに告げます。
「……そうね。もう、私の方も準備が出来ているし……」
マァムさんは頷くと、腰のベルトに手を伸ばし始めます。
「まっ、マァム……」
ポップさんがゴクリと唾を飲みます。
いよいよ、ポップさんの初めてとマァムさんのそれを交換する時がやってきたのです。
私は、複雑な思いをしながらも、それを全力でサポートするつもりです。
ポップさんが喜んでくださることが、私の何よりもの幸せですから……。