朦朧とした意識のマァムの耳に聞こえてきたのは、メルルの楽しそうな声。
「ふふふっ。マァムさん、良いんですか? せっかくのロストヴァージンなのに、そんなうつろな顔をしていて?」
その声に、少しだけ私の意識が戻る。
けれど、何度も絶頂させられた躰は、もう禄に動くことはおろか、呂律すらおかしく、言葉をうまく発することが出来ない。
「……大丈夫ですよ。もし裂けてしまっても、魔法で治してあげますから……」
また、メルルの楽しげな声が耳に入ってくる。
……ロストヴァージン? 裂ける?
でも、頭がうまく回らない。
腰を掴まれた。がっしりと。
少し痛い。
まだ、私のアソコを舐めようとするのだろうか?
もう、許して欲しい。これ以上されたら、本当に狂ってしま……。
ズン! と重い衝撃が、不意に下腹部に走る。
何の容赦もなく、加減もなく、長くて太い熱いものが、私の大事な部分を貫いたのだ。
誰にも触らせたことさえない、いや、自分でさえも触れたことさえないその部分を、赤ちゃんを作るための大切な部分に至る経路を、蹂躙されたのだ。
あまりの衝撃と一気に走り抜けた痛みに、私は酸素を全て吐き出してしまい、酸欠を防ぐために懸命に酸素を取り込もうとする。
だが、アソコの奥がジンジンと痛くなってくる。濡れてこそいたものの、まるで慣らすことなく一気に挿れられた事による激しい痛みが、数瞬遅れてやってきたのだ。
酸素を吐き出しきっている私は悲鳴を上げることも出来ず、口を開いて、せっかく少し取り入れたばかりのそれを吐き出してしまう。私は酸欠で、意識が飛びそうになる。
「うっ、うああああああああっ!」
悲鳴? 雄叫び?
分からない。そんな事を判断する余力など私にはない。
何か熱い液体が私の中に注がれてくる。それも、少しの量ではない。膨大な量のそれがどんどん私の中に注ぎ込まれてくるのだ。
「マァムさん、気絶なんてしては駄目ですよ」
メルルの声が聞こえた。すると、あっという間に思考がクリアになり、酸素が体中に行き渡る。
おそらくヒールの魔法を掛けてくれたのだろう。
だが、意識がはっきりとしたことで、自分が今何をされているのかがはっきりと分かった。
ポップの太いペニスが私の女の部分に突き刺さり、際限なく射精を続けているのだ。
「……まっ、まって、お腹が、お腹がぁぁぁっ!」
ポップの射精は勢いを増すばかりで、私のお腹にどんどん精液が溜まっていく。
おかしい。こんなのは異常だ。神殿で学んだ知識でも、男性の一回の射精量はもっともっと少ないと教わったのに。
さきほど奉仕をした際も量が多いとは思ったが、いくらなんでもこれは多すぎる。
「だっ、駄目だ! 射精が止まらねぇ! 金玉が熱くて、止まらねぇ!」
「まっ、待って、これ以上は入らない! 入らないのぉぉぉぉっっ!」
私のお腹は、子宮は、瞬く間に彼の子種でいっぱいにされてしまった。それなのに、まだ射精は続く。
やがて子宮で収まりきらなくなった精液は、逆流して私のプッシーから溢れ、大量の精液溜まりが出来ていく。そしてようやくポップの射精は治まった。
私のお腹は、子供を宿した妊婦のように膨れ上がり、息も絶え絶えになってしまう。
女の部分全てをポップの精液でマーキングされた。もう、彼のものじゃない部分はどこにも残されていない。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
ポップは前のめりに倒れたものの、何とか両手をベッドに付き、私の上に倒れないようにしてくれている。
「ポップ。お疲れ様……」
女の部分の全てを愛する人のものにされて、私はようやく心から屈服することが出来た。
今までは、つい願ってしまっていた。自分の願う夢のような初体験、ロストヴァージンを。
でも、違った。
私はこの人に喜んでもらうためにいる。この躰もそのためにあるのだ。
強引に肉壁をこじ開けられ、躰の最奥の子宮を完全に陵辱され尽くして、ようやく理解した。
愛する人の思うがままに弄ばれる喜びを。ただただ獣のように、一心不乱に私という雌を求めて貰える被虐的な愉悦を。
「すっ、すまん、マァム。その、俺……」
ポップが悲しそうな顔をする。そんな表情を浮かべる必要なんてないのに。
「ううん。謝らないで、ポップ。貴方が気持ちよくなってくれたのなら、それに勝る喜びはないわ」
私はそう言いながら、膨らんだ自分のお腹を優しく撫でる。
「私の方こそ、ごめんなさい。笑って貴方を迎え入れなくちゃって思っていたのに、つい怖さと我儘な気持ちから拒んでしまって。貴方に辛い我慢をさせてしまって……」
私は心から謝罪をし、ポップに微笑みかける。
「こんな躾のなっていない女ですが、どうかこれからも側に置いて下さい。貴方の手で、貴方色に躾け直して下さい。私は、身も心も、残された時間も、この魂も貴方に捧げます。ですから、どうか……」
「マァム……。あっ、当たり前だ! もう絶対に手放さない。お前はもう俺の女だからな!」
「嬉しい……。はい。私は貴方の女です。いつでも、私を犯して下さい。何なりと命令して下さい。そして、いつか貴方の子どもを産ませて下さい」
「ああっ。何人だって孕ませるからな」
私はそこまで言うと、私達の会話の邪魔をしないように黙っていてくれたメルルの顔を見る。
「マァムさん……」
メルルは涙を浮かべていた。
それは、嫉妬の涙。そして、罪悪感から来る涙。
「次は、貴方の番よ」
私はメルルにそれだけ言うと、にっこり微笑む。
「ですが、私……。貴女に……」
「それ以上は、何も言わないで。もしも、私が貴女の立場だったら、きっと堪えられなかった。ごめんなさい、貴女の優しさにいつも甘えてばかりで」
私は今までの全ての気持ちを込めて、メルルに謝罪をする。
でも、謝るのはこれで最後。
メルルが抱かれた後は、どちらが先も後もない。後は二人で公平に、ポップとの、愛しい人との日々を歩んでいくのだ。
「まっ、マァム。その……」
「あっ、ごめんなさい。少し休憩しないと辛いわよね?」
私はポップの体調を心配したが、それに応えるように、私のお腹の中の彼のペニスがムクムクと硬さを取り戻していくのが感じられた。
「そっ、その、まだ出し足りないみたいなんだ。だから、メルルに出す前に、口でしてくれないか?」
申し訳無さそうにいうポップの性豪ぶりに、私とメルルは驚いて顔を見合わせると、どちらとなく笑い合う。
「頼もしい旦那様ね。これは、早くダイを見つけないと、身重で探すことになってしまいそう」
「大丈夫ですよ。私達ならすぐに見つけられますよ」
私はメルルとそう言ってもう一度嘲笑うと、ポップに笑みを向ける。
「もう。そういう時は、奉仕しろ、って言って下さい」
私は怒ったふりをして、ポップの要望に応えようとするのだった。