レイプ魔の自分と入れ替わった結果、ふたなりだらけの世界で彼女は肉便器に堕とされる。 作:レズレイプ
窓から射し込む陽の光がとある部屋の至って平凡なベッドを照らす。だが市販品たるそれの上で寝息を立てる彼女は普通とは程遠かった。
整った長い睫毛、すっと通った鼻筋、桜色の美しい唇。王族の姫と呼ばれても遜色無い、否、傾国の美女と恐れられても何ら不思議ではない優れた美貌。
どの様な汚れた場所であろうと彼女が居ればそれだけで名画のワンシーンへと変貌させてしまう、正に絶世の美少女たる彼女の名は
近い内に異なる自分へと向けられた憎悪に晒され、徹底的に陵辱され、年中性行為を強要される完全な肉便器へと堕とされる者の名前である。
「……」
彼女は射し込む温かな光に導かれる様に上体を起こし、のそのそと掛け布団から這い出ると完全に意識を覚醒させるべく寝ぼけ眼のまま洗面台へと向かった。
ばしゃばしゃ冷たい水で顔を洗い、微睡んでいた意識を浮上させる。霞んでいた視界が鮮明になった彼女は手早く髪を梳かし部屋へと戻った。
「え? ここ、私の部屋よね……?」
そして彼女は異常な光景を目の当たりにする。間取りは同じで、壁の色も同じ。箪笥も一緒で、テレビやパソコンも違いは無い。ただ何故だか漫画だけが消失していて、代わりに見に覚えのない大量のDVDが棚に所狭しと並べられていた。
訝しみながら数枚を手に取ってみると、表面には人の名前と日付が書かれていることがわかった。けれどタイトルのような物はどれにも記載されておらず、一体これらに何の映像が記録されているのかは全く持ってわからなかった。
「私の部屋、なのよね……?」
到底理解の及ばない状況に困惑しながら、夢香は机に置かれた鞄を手に取り、その中から学生証を取り出し確認する。そこには見慣れた自分の顔写真と名前が記載されていて、間違い無くここが甘継夢香の部屋である事を証明していた。
「……? どういうこと?
両親は海外に赴任していて日本の家に居るのは夢香と妹の紗羅だけである。ならば家の中で起きた現象は自ずと夢香か紗羅のどちらかが関与している事になり、自分に見に覚えが無いのだから妹の仕業だと思うのは当然の帰結と言えた。
だがしかしと夢香は思う。紗羅がこんな事をする理由が無いのもまた事実で、仮に何らかの意図を持ってやったのだとしても、全ての漫画をDVDに入れ替えるなんて大がかりな事を一人で、それも寝ている者を起こさずに行えるだろうか。
「……考えても埒が明かないわ。本人に聞いてみましょ」
紗羅の仕業であろうとなかろうと、先ずは直接話を聞いてみよう。そう結論付けた夢香は隣の妹の部屋へと向かい、軽めのノックをして扉を開け放つ。ノックに対する返答は待たない。入室の許可など夢香と紗羅の間には必要ないのだ。
「紗羅、ちょっといいかし、ら……え、は?」
夢香は思わず硬直する。部屋へ足を踏み入れた夢香を出迎えたのは就寝中の紗羅の姿。最もそれはいい。何ら問題では無い。問題なのはその横で眠る人物だ。
さらりと流れる黒い長髪。瑞々しい白い肌。小さな桜色の唇。小さな頃の紗羅と似ていると言えば似ている、愛らしい5.6歳程の見知らぬ女の子。
目に入れても痛くない大好きな妹と可愛い美少女が、互いに寄り添い合い静かに寝息を立てるその光景は、状況が状況ならば自然と表情が緩んでしまうかもしれないが、家の中に連れ込んでる以上そうも言ってられなかった。
何処から連れてきたのかはわからない。もしかしたら止むに止まれぬ事情があっての事なのかもしれない。でも捨て猫を拾って来るのとは訳が違うのだ。一言も相談せず少女を連れ込んだ事を見過ごす事はできなかった。
「紗羅! 起きなさい!」
思わず声を荒げる夢香の頭の中からは最早DVDの事など消え失せていた。漫画がDVDに置き換わる珍事なんか妹が誘拐という犯罪を犯してるかもしれない、目の前の重大事件に比べれば些末な事なのだ。
「っ」
「起きたわね。紗羅、説明して……って、どうしたの?」
びくりと身体を震わして瞼を開ける紗羅。夢香は即座に問いただそうとして、紗羅が見る見るうちに身体を震わせ顔色を悪くしている事に気が付く。見られたくないものを。犯罪の現場を目撃されて焦っているのかとも思ったが違う。
これは小さい頃怖い映画を見た時の紗羅と同じ瞳の色だ。愛しの妹は怯えているのだ。誰に対して? 何に対して? そんな物決まっている。目の前で佇む姉である自分に対して明確な恐怖心を懐いているのだ。
「お、おね、ちゃん……ど、して……部屋には入らない、見逃すって……」
「ねぇ紗羅。なんでそんなに怯えてるの? 私貴女になにかした?」
「っひ! ご、ごめんなさい、ごめんなさい……生意気言ってごめんなさい……」
紗羅は死人の様な顔色で謝罪を繰り返しながら見知らぬ少女の頭を、まるで愛しの我が娘を外敵から護る様に抱き締め胸の中に隠す。普段の天真爛漫な妹からかけ離れた、異常と呼ぶ他ない妹の姿に夢香は絶句するしかなかった。
「ん。ま、ま……どう、したの……?」
最早何がなんだかわからず状況を見守るしかない夢香の耳に更なる爆弾が投下される。思わず目を覚ました少女の方へと目をやり、あぁなるほど紗羅がお母さんなのね。道理で紗羅の面影を感じるわけね、等と夢香は半ば現実逃避する。
「まま、すごい、ふるえてる……。さむい、の……? かぜ、ひいた……の?」
「……邪魔したわね」
ふるふる身体を震わす紗羅と、それを胸の中から案じる見知らぬ少女。
夢香は度を超越した異常事態に目眩を覚えながら、ふらふら重い足取りで自分の部屋へ戻ると、のそのそベッドの中へ入り込み瞼を閉じた。
自分はきっとおかしな夢を見ていて、本当はまだ起きていないのだ。そうに違いない。そうでなければ説明がつかない事が多過ぎる。
「寝ましょ」
夢香は現実から逃れる為、再び意識を手放す。
起きればいつも通りの日常が戻ってくると信じて。
♥♥♥♥♥
「……はぁ……」
結論から言うと、おかしな夢など見ていなかった。
夢香は大量のDVDを横目に制服の袖に腕を通す。
「ていうかママって何よママって。紗羅が子供なんか産むわけないじゃない」
16歳になる夢香は子供が出来る仕組みを知っている。そして紗羅が色々な意味で将来が心配になる程の極度のお姉ちゃん娘で、恋人が居ないことも。
だから絶対に子供なんか居るわけないのだ。それもあれ程成長した少女が居るなんてこと、絶対に絶対に絶対にぜ〜ったいに有り得ないのだ。
「でも、演技、ではなかったわよね」
制服のボタンを留めながら、先程の妹の様子を思い出す。幼い娘を誘拐した事を追及されない為一芝居打ったと考えられなくもないが、それにしたってあの怯え様は真に迫り過ぎていて到底演技とは思えなかった。
「というか、完全に遅刻ね」
ちらりと横目で時計を確認すると、時刻は十時過ぎ。時を遡らない限り一時限目に顔を出すのは不可能な時間だ。訳がわからない事態に巻き込まれ、挙げ句初めての遅刻。重苦しい溜息を漏らしながら着替えを済ませ、家を後にする。
夢香は普段妹と肩を並べ歩む見慣れた通学路を一人進む。去年、妹がまだ中学生だった頃はこれが普通だった筈なのに、たった三ヶ月妹と登校しただけで、まるで見知らぬ場所を通る様な心細さに苛まれてしまう。
「え?」
夢香は視界の中の景色に違和感を感じ、反射的に足を止める。
家から出て少し歩いた所にあった筈の売家が跡形も無く消失していた。あるのら野晒の土地。昨日は確かにここにあったし取り壊すなんて話は聞いていない。そもそも何の痕跡も残さず昨日今日で家を綺麗さっぱり解体できるのか。
「……」
一夜で本がDVDになる不可解な現象、妹の有り得ない様子、家に居た見覚えの無い子供、そしてある筈なのに無い売家。一連の現象から聡明な夢香は一つの答えを導き出す。即ち自分が居るこの場所は自分の知る場所ではないのだと。
「い、いえ、そんな馬鹿な話あるわけないわ」
だがそれを受け入れられるかどうかは別の話で、夢香は自身で導き出した推察を首を振って否定し早歩きで学校へ向かって歩き出す。しかし現実は残酷であり、視界に映る景色はそんな荒唐無稽な仮説を裏付ける物ばかりだった。
記憶に無い筈の家があった。建つ場所も名前も同じなのに看板の違う店があった。たまに足を運んでいた喫茶店が無くなり、同じ場所に小さな八百屋が建っていた。九割方は同じなのに、確かな差異がそこにはあった。
だが、それでも。それでも彼女は学校へ向かって歩を進める。現実を見ない様にする為俯き加減で、出来るだけ地面だけを見ながら学校へ向けて足を動かす。
だから彼女は気付かない。男性の姿が全く見当たらない事に。擦れ違う者達が自分に凄まじいまでの恐怖と憎悪の視線を向けている事に。何一つ気付けない。
♥♥♥♥♥
「ほ、ほら、学校だってちゃんとあるじゃない。ただの考え過ぎよ」
夢香は自分自身に言い聞かせる様に独り言を呟きながら、門扉を開け校庭へと足を踏み入れる。そのまま下駄箱に向かい靴を履き替え、授業中故静かな廊下を歩いて自身の教室へと向かい、扉の前で今の授業が終わるまで待機する。
本当は今すぐにでも教室に入りたかった。生来の真面目さから今は授業中なのだからと自制しているものの、本音では一刻も早く顔馴染みの学友の姿を確認し、小さい頃から大の親友である幼馴染の姿を見て安心したかった。
この時の夢香は冷静さを欠いていた。ほんの少しでも落ち着いて考えるだけの余裕があれば気付いていた筈だ。最愛の妹である筈の紗羅が姿を見ただけで震える程自分に対して恐怖心を懐いていた事から考えてもわかった筈なのだ。
だが度重なる異常事態の連続で困惑しっぱなしの彼女は微塵も疑う事なく、授業終了の鐘の音と共に扉を開け放ってしまった。それが[[rb:肉便器 > 地獄]]へと通じる扉などとは露とも思わずに扉を開け放ち、足を踏み入れてしまう。
「すいません遅刻し「ッひ!?」」
見覚えのある教師の顔にホッと胸を撫で下ろしながら、遅刻した事を謝罪する言葉は最後まで言い切る前に遮られてしまう。想像だにしていなかった反応に夢香が固まるなか、しかしそれ以上に固まったのは悲鳴を上げた先生であった。
「ご、ごめんなさい! ごめんなさい! ごめんなさい!」
夢香が再起動を果たすより早く先生はその場で土下座の姿勢を取り、頭を床に擦り付けながら謝罪の言葉を繰り返し始める。一体何に対して謝罪しているのか夢香には微塵も理解できず、どうしていいかわからず視線を彷徨わせる。
すると当然の様に教室内の様子が目に映り、夢香は再び絶句する事になる。先生が目の前で一生徒に土下座なんてしていれば普通、訝しむ様な視線を送るはずだ。又は事態に付いて行けず混迷を極めたような表情をするものだろう。
だが目に映る景色は全く異なる。夢香の黒曜石の如き美麗な瞳に映し出されたのは頭を垂れる、正確には嵐をやり過ごす様に俯き縮こまる同級生の姿だった。その中には当たり前の様に大親友である筈の幼馴染も含まれている。
「言葉を遮ってごめんなさい! 生きててごめんなさい! ごめんなさい!」
「……」
何をそんなに必死に謝っているのか。訳がわからな過ぎて夢香にはその様子を呆然と眺めることしかできなかった。何分教師が頭を擦り付け、泣きながら謝罪する姿を眺めていただろうか。唐突にガタッと椅子が倒れる音が教室に響いた。
混乱の極みにいながらも反射的にそちらへ振り向くと、茶色の髪をボブカットにした見知らぬ女生徒がキッとこちらを睨みつけていた。最もその脚は小鹿以上に震えていて、目頭には涙が溜まっていたりで全然迫力はなかったが。
「い、いい、いい加減許してやれよ! 先生もわざとじゃないだろ!」
「……
「ひっ!?」
思わず聞き覚えのあった声に名前を呼んでしまうと、女生徒は体勢を崩しその場で尻餅をついてしまう。恐怖からふるふる身体を震わす、あまりにも自分の知る彼女との違いに又もや茫然と彼女の事を見つめてしまう。
夢香の知る
「い、一体どうしたのよ貴女達ッ! 様子が変よ! 何があったのよ!」
明らかに異常な教室の雰囲気に夢香の脳裏に『別の世界』と言う言葉が過る。再び鎌首をもたげて来た非現実的な、それでいて現実味を帯びてきた言葉に不安を覚えた夢香は声を荒げ問うてしまう。それが陵辱への第一歩だとも知らずに。
「ふ、ふざけるな! ひ、人の事散々陵辱しといてッ?!」
「なっ!? りょ、りょぅじょく?!」
燈花の口から飛び出たまさかの言葉に、夢香の脳は本日何度目になるのかわからない機能不全を起こす。だがそれ以上に口から出た言葉に驚愕してるのは言った本人である燈花であり、そしてこの場に居る夢香以外の全員であった。
「ね、ねぇ、
「あ、あたしは去年の夏休みに。部室の片付けをしてる時に」
「
「あ、あいつに!
今まで嵐が過ぎ去るのを縮こまって待っているだけだった者達が一斉に口を開く。まるで何かを確かめるように互いに質問をして、何かを認識し合っている。一方で完全に蚊帳の外に置かれた夢香は背筋に冷たい汗を伝わらせていた。
今までの事象を総合的に判断するに、この世界が自分のいた世界で無い事は明白だ。ならば、ならば、だ。彼女達が言っていることは何だ? 決まっている。この世界の自分がやってきた事だ。それ以外に考えられなかった。
「ねぇ」
「ッひ!」
不意に誰かが立ち上がった。その人物を夢香は知っていた。見間違える筈が無い。小さい頃からの幼馴染で、大の親友で、先程まで会って顔を見て安心したいと思っていた幼馴染の
だがしかし。ゆらゆら近付いてくる彼女から感じるのは安心感ではない。恐怖だった。記憶にある彼女の慈愛に満ちた柔和な表情とは似ても似つかぬ、凄まじい怨嗟を浮かべた彼女は目の前まで来ると、ずいっと顔を近付けてくる。
「ひぅッ?!」
濁りに濁った漆黒の瞳に覗き込まれた夢香はバランスを崩し、先程の燈花の様にその場で倒れお尻を床へと強打する。幼馴染と同じ顔をした人物を前に、夢香はがたがた震えるしかできなかった。対して姫歌はポツリと言葉を零した。
「違う。やっぱりこの子、
ザワッと教室内の空気が揺らいだ。
「顔も、身長も、胸も、声も。一見全部同じだけど、目の奥の色が違う」
それはこちらの台詞だと夢香は思った。夢香の知る姫歌はお嬢様の様なおっとりした性格で、常に聖母の様な笑顔を貼り付けている娘だ。罷り間違っても怨霊の様な瞳で、機械の様に淡々と言葉を紡ぐような娘ではない。
「
ぐきりと筋を痛めるのではないかと思える勢いで首を傾けながら、姫歌はしゃがみ込み静かに夢香の首筋へと手を伸ばした。ぎりぎりと両手に力が込められ、首が締め付けられる。感じたことの無い死への恐怖に涙が滲み出す。
「ねぇ。ねぇ。ねぇ。ねぇ。貴方は誰なの?」
「……や、め……ぐる、しぃ……」
「あ、ごめんね。
ぱっと手が離され、夢香は解放される。
「それで、貴方は誰?」
「わ、私は甘継夢香だけど……多分、貴女達の言う甘継夢香ではないわ」
夢香は正直に打ち明けた。今朝目が覚めたら違和感のある部屋にいた事、妹の部屋に見覚えの無い娘が居て、妹の様子もおかしかったこと。ここに来るまでに感じた記憶の中の景色との差異。更に付け加えるならば今この瞬間、この教室にも自分の見知らぬ者達が何人か居ること。全てを正直に包み隠さず打ち明けた。
♥♥♥♥♥
「ふぅん。なるほど。そういうことなんだ。納得」
「そ、そうなの。私は多分別世界から迷い込んだだけなのよ」
だから私は貴女達が恨む甘継夢香ではないと。同姓同名同姿ではあるけれど。全くの別人なのだと。貴女達の知る夢香と違い貴女達に危害を加える気は微塵も無いと。夢香はそう話を聞いていた全員に強く強く主張した。
「それで?」
だがそれに対しての返答は背筋が凍り付く程冷めた物だった。
「この世界の甘継夢香じゃないから、自分は悪くないって、そう言いたいの?」
「え、だ、だって、そうじゃない。私は何もしてひッ」
「あのね、
笑顔を浮かべ強烈な殺意を溢れ出させる幼馴染の姿に悲鳴を上げる夢香に、姫歌は優しく語りかける。皮肉な事に。今の殺意に満ちた姫歌の表情は夢香が知る彼女の物に酷似していた。
「わたしはね、今、凄い夢香ちゃんの事を殺したいんだよ?」
「こ、ころっ?!」
「うん。だってわたし、散々
ほらっと彼女は制服をたくし上げ、それを夢香に見せ付けた。可愛らしいお臍の穴。その少し下に痛々しい焼き爛れた跡が。何らかの紋様が存在していた。
「え、なに、これ……?」
「さぁ。
「そ、そんな……」
語られるあまりの内容に押し黙る夢香に、姫歌は言葉を続ける。
「他の子もね。色々されてるんだ。わたしは違うけど子持ちの子だって居る」
「こ、子持ち……そ、それって……」
「うん。紗羅ちゃんもそう。確か最初の犠牲者で小学生の時に産まされてたね」
女同士で子供なんて、そう言う事はできなかった。夢香は知っているのだ。元の世界で
そして合点がいった。妹があれだけ怯えていた理由を。誰だって実の姉に犯され、孕まされたとなれば姿を見ただけで身体を震わすようになるだろう。むしろそんな経緯で出来た子供を守ろうとしていた紗羅は本当に立派だと思う。
「だからね。例え別人だとしても、そんな奴と瓜二つの人物が居たらさ」
再び首筋へと両手があてがわれる。ただ添えられただけでまだ首を締められていないのに、口からはこひゅと変な呼気が漏れて息苦しさを覚えた。
「腸が煮え返って、どうにかしてやりたいと思うのは普通だよね?」
「……あ、いや……殺、さ、ないで……」
「ふふ。なんて。安心して。言葉の綾だから。流石に似てるだけで殺さないよ」
そもそも似てるだけの別人を殺しても仕方無いから、そう言って手を離す姫歌に夢香は安堵の息を漏らす。しかし次の瞬間発せられた言葉に、再び夢香は地獄の底へと落とされる事になる。
「だからね、夢香ちゃん。夢香ちゃんは今日から皆の肉便器ね」
「へ? え? な、は? なに、言って……?」
「今までわたし達は
「ま、待って、貴女達がこの世界の私に酷い事をされてきたのはわかった」
でも、それでも私には関係ないじゃない、そう言おうとして夢香は言葉に詰まる。詰まらされる。横合いから喉元に突き付けられた銀色の光る物体に。恐る恐る視線を向ければ、そこには刃物片手に空恐ろしい表情で佇む先生が居た。
「私ね、恋人が居たの。結婚を約束した、大事な人が居たのよ。それでね、教師の仕事も板に付いてきて、そろそろ式を上げようかなって時に出会ったのが甘継夢香さんだったの。忘れもしない。あれは2年前の中学生の学校見学の時だった」
先程まで取り乱し謝罪を繰り返してたとは思えない程冷静な口調で、先生は。霧島きりしま美桜みお先生は、言い知れぬ迫力を携え
「初め見た時はねなんて綺麗な子なんだろうって思ったわ。でもね、誰もが見惚れる外見を持つあの子の中身は悪魔だった。あの時私はあの子がトイレを探してるって言うから案内してあげたの。そしたらね、突然個室へ連れ込まれた」
幼子に言い聞かせる様に静かに、ゆっくりと語る美桜に夢香は明確な恐怖を感じた。首筋に添えられた刃物の冷たい触感以上に、目の前の美桜が怖かった。
「一切濡れてない場所に剛直を無理やりねじ込んで、痛みと嫌悪に涙を流す私の
当時の事を思い出し感情が昂ぶったのか、刃物を持つ手に力が込められ、夢香の首筋に刃が僅かに喰い込み一筋の赤い線が浮かび上がる。明確な傷跡を刻まれた事で更に恐怖が加速し、夢香の目尻から涙がぼろぼろ溢れ出す。
「その日の夜、私は泣いたわ。泣いて泣いて、でも忘れようって。全部忘れてしまおうって。勿論忘れる事なんて出来なかったけど、でも、それでも、なんとか前と変わらない生活が送れてた。送れてたのよ。強姦魔が入学してくるまでは」
わかるかしら? と美桜は続ける。
「あの子は平気で皆の前で性行為を強要するのよ。毎日が地獄で、心身共に疲弊した私は恋人と別れる事を余儀なくされた。救いだったのは犠牲者が私以外にもいた事。もしも被害に遭っていたのが私だけなら、きっと壊れていたと思うわ」
美桜は笑う。嗤う。笑いを深める。凄惨な過去を吐露する者とは思えぬさっぱりした綺麗な笑顔で、しかし悍しいまでの憎悪を滾らせて。続ける。
「でもそうはならなかった。私は決心したの。私の為にも皆の為にもいつか寝首を掻いてやるって。絶対にこの悪魔をこの世から消してやるって。このナイフもそう。常に携帯してたの。それだけ私は
夢香は極寒の地に投げ出されたようにがたがた身体を震わす。怖くて怖くて仕方なかった。元の世界の優しい先生を知ってるからこそ余計に。
「本当は貴方の話を聞いた時にね、殺してやろうかと思った。ようやく怨敵が殺せるんだって思ったの。でも九條さんの意見を聞いて考えを改めたわ。だって九條さんの言う通り
刃物が離され教壇に置かれ、とんっと肩が押される。対した力は込められていない。しかし通常であれば軽く踏ん張るだけで堪えられる様な弱々しいそれに、恐怖に竦み力の入れられない夢香の身体は意図も容易く押し負ける。
「でもだからってあのクズと同じ容姿の貴方を見逃すなんて絶対にできない。ならどうすればいいか。これも九條さんの言う通りだわ。皆の肉便器にすればいいのよ。私達があのクズにやられた事を、何千倍にもして貴方に返すの」
跨った美桜の手でするするとリボンが解かれ、ポロシャツのボタンを一つずつ外される。反射的に抵抗しようと動いた手は姫歌の手で床に拘束され、動かそうとした脚は燈花と眼鏡をかけた真面目そうな見た目の学友に押さえつけられる。
「強姦で大勢の人生を滅茶苦茶にしたセックス狂いの屑と同じ姿の貴方が、肉便器として大勢の人間に滅茶苦茶にされれば少しは私達の気も晴れると思うのよ。面識の無い屑のせいで肉便器にされるなんて、貴方も可哀想にね」
最後のボタンが外され、ポロシャツが左右に
「じゅ、授業の時間です。み、皆さん席に……へ?」
そんな夢香が極限の恐怖に支配されるなか、扉を開けて人が入ってくる。一縷の望みをかけてそちらへと視線を向ければ、黒いスーツを着た中学生程の背丈の女の子が参考書を抱え呆然とこちらを凝視して固まっていた。
「あ、
夢香が恐らく教師と思われる、記憶に無い女の人へと視線で助けを求めるなか、美桜がそう彼女に指示を出す。向江と呼ばれた女の人は夢香を一瞥した後で美桜へ尋ねる。それだけで夢香はこの人も自分を助けてくれない事を察した。
「こ、声をかけるって、具体的にはなんと?」
「そうですね。無力になった甘継夢香をこれから
「わ、わかりましたッ」
向江先生は教室を後にすると、ぱたぱた廊下を駆けていく。これから更に人が集められる、その事実に夢香は更なる絶望を懐いた。この世界のこの学校に何人在席してるのかはわからないが、元の世界での在校生は凡そ250人ほどだった。
もしも同じぐらいの生徒が在席していた場合、一体どれだけの生徒が集まるのか。全員とは思わない。思いたくない。けれど恐らく多くの者達が集まるのだろう。それだけの人数に
「お、お願い、します。や、やめて、ください」
「随分しおらしいこと言うのね。この世界の甘継夢香とは大違いだわ。でも残念ね。漸く今までの仕返しがてきるのにやめるわけ無いじゃない。さて、お喋りはここまでよ。ねぇ皆、この中で一番おちんちんが大きいのは誰?」
教師が生徒に尋ねる事では無い。この世界の性事情を知らない夢香でさえそれぐらいのことはわかる。だが生徒の誰一人恥らうことも、美桜の発言を茶化す事も無く、真面目な顔で自分の大体の大きさを言い合い議論が交わされる。
そして数分の話し合いの後、おずおずと手を挙げたのは伸びた前髪で左目を隠した小柄な生徒。夢香の記憶の中にも存在する見た目通りに内気で、元の世界ではクラスのマスコット的存在であった
「そう。なら心春さん、おちんちんを出して横になってくれるかしら?」
「は、はい」
「あ、他の皆は掃除をする時の要領で椅子と机を後ろに避けて頂戴」
ばたばた椅子と机が移動される中で、彼女は微塵も躊躇う事無く衣服を脱いで下半身を露出させると、開けた空間に仰向けに横になる。予想通り足の間に生えた肉棒よりも夢香にとっては彼女の行動の方が驚愕だった。
この世界の性事情は知らない。知らないが……元の世界では例え同性であっても、それがプール等の着替えの時であっても、皆の前で下半身を露出する行為はそれだけで羞恥心を感じた筈だ。なのに、なのに、なんで……。
「不思議そうね。いいわ説明してあげる。もうね、皆の前で裸を露出させるぐらいどうってこと無いのよ。あの子に限らず。当たり前でしょう? 私達はね、人が居る前で。人の目があるなかでさえ、犯されてきたのよ。何度も何度も」
何度も何度も何度も何度も何度も。そう目を血走らせ繰り返す美桜に、夢香は改めて理解した。彼女達はもう、どこかが壊れてしまっているのだと。そしてそれをやったのがこの世界の私で、今から私はその恨みを一身に受けるのだと。
「さてそれじゃ心春さんを見習って、貴方も脱ぎましょうか」
「ッ! い、嫌! やめて! お願い! 触らないで!」
「はいはい……って、貴方随分イヤらしい下着穿いて……は?」
大人っぽいからとか、色気があるからとか、大切な人に見せる為とか、そんな理由ではなくて。単純に大好きな色だからという理由で穿いていた黒色のショーツ。それを剥ぎ取った美桜は思わずといった様子で素頓狂な声を漏らす。
そしてそれは美桜だけではない。皆の視線が集まるのは顕になった夢香の脚の付け根。本来有るべき棒状の性器が存在しないそこ。
「貴方、もしかして宇宙人?」
「〜ッ! ち、違うわよ! 私は歴とした地球生まれの日本人よ!」
「そ、そうよね。ま、まぁ貴方の身体は今度じっくり調べるとして……」
「ひ、拡げないでッ!」
「ちゃんと穴の方はあるわね。小さな穴も気になるけど……とりあえず運ぶわよ」
秘裂を拡げそこに膣口がある事を確認し終えた美桜が指示を飛ばす。このままでは大切な物を失ってしまうと感じた夢香が力を振り絞り逃れようとするものの、夢香の身体は無情にも複数人に拘束され連行されしまう。
向かう先には横たわる心春の姿が。その股座からは自分で刺激を与えたのか、巨大な逸物が交尾の相手を待ちわびる様にそそり立っていて、夢香はその上へと。丁度膣口が逸物に当たる位置まで連れて来られガニ股で立たされる。
「ま、待って。本当に待って。私初めてで、こんな……」
自身の股の下。膣口に触れる熱い剛直の感触に、これから自分の身に降りかかる災禍を幻視して夢香は嫌々と首を振る。だが、当然の様に救いの手を差し伸べる者は誰一人として存在せず、それどころか肩に置かれた手に力が込められる。
夢香は必死に両足に力を入れて何とか踏ん張るものの、大勢の者の手が加勢に入った事で彼女の身体は抵抗虚しく一気に沈み込んだ。瞬間、ぶちぶちと人体から鳴ってはならない音が悲鳴の様に鳴り響き、股座から血飛沫が上がった。
「ぃ、ぃぁぁぁッ!?!?!!!」
首を絞められた鳥の方がマシと思える様な、凄まじい絶叫が校舎に木霊する。
処女膜を破られ、そのままの勢いで子宮口を容赦無く叩かれた夢香は身体をのけぞらせ、凄まじい激痛にただただ涙を流す。膣からは止めどなく鮮血が流れ出ていて、今し方行われた行為が如何に恐ろしいかを物語っていた。
「心春、どんな感じ?」
「ん。動き辛い、です」
「まぁ一切濡れてなかったからね。動かすの手伝おうか?」
「大丈夫、です。何とか、動けます」
言いながら、心春はゆっくり腰を動かす。必死に腰を引いては打ち付ける心春。次第にその顔に悦楽が刻まれ熱い吐息が漏れる一方で、夢香は剛直が内壁を擦る度に襲い来る新たな激痛に歯を噛み耐える事しかできなかった。
痛いなんて物ではない。気持ち良さなど微塵も感じない。裂傷の上を抉るように硬い物が進退を繰り返しているのだから、当たり前と言えば当たり前の話かもしれないけれど……でも、それでも。こんな痛み、知りたくなかった。
「それにしても半分も
「初めてっぽいからね根本まで
「あ、あの! わたし我慢の限界なんで、口使わせてもらいますね!」
「あ、ズルっ」
「んんっ!?」
天を仰ぎ必死に痛みに耐えていた夢香は唐突に後頭部を掴まれ、前を向かされた。そして唇に熱く硬い物が宛行われたのを感じた瞬間には、それは強引に唇を割り開き歯を閉じる間もなく口内へ我が物顔で踏み入ってきた。
夢香は途方も無い生臭さと嫌悪感から何とか引き抜こうとするも、後頭部をがっしり押さえられてるせいでそれは叶わず、それどころか嫌悪感の塊は水を得た魚の様に好き勝手に腔内を蹂躙し始める。
「う、ウチも我慢できない! 手使わせてもらうわ!」
「な、ならあたしも!」
臭くて、痛くて、苦しくて、惨めで。さめざめと泣く事しかできない夢香の手が左右から引っ張られ、陰茎へと誘われる。握りたくない。握りたくないのに、脈打つそれを無理矢理握らされ、しゅこしゅこと手での奉仕を強制される。
どちゅどちゅと何度も何度も何度も無遠慮に腰を打ち付けられ、次第に苦しさと痛みに涙を流すだけだった夢香の身体に明確な変化が生まれる。夢香は蕩け始める思考の中で、下腹部がじゅわと疼くのを敏感に感じ取った。
「あ♥ いい具合に、なってきました♥」
「
「本当自己主張の激しい乳首ね。仕方無いから私が引っ張ってあげるわ」
そんな会話が聞こえてきたかと思いきや、直後、滲む視界のなかで火花が散った。胎内で熱が迸り、脳が震え、視界がちかちか点滅する。唐突に齎された乳首への刺激。それが最後の一押しとなって、夢香は達したのだ。
そしてもう一人。夢香以外にも果てた者がいる。言わずもがな急な締付けに曝された心春である。彼女は数秒の間剛直を押し込んだ状態で静止し、今までの恨みを晴らすように遠慮なく一番最奥で性を出し尽くす。
「ふぅ。気持ちよかった、です。次、どうぞ」
「はいはいはいはいはい! わたし! 次私ね!」
吐精を終え萎んだ肉棒を引き抜いた心春はのそのそ夢香の股下から這い出し、その場所へと入れ替わる形で陣取った少女の肉棒が、ごぽりと鮮血と精液が入り混じったピンク色の粘液が溢れ出すそこへと再びねじ込まれる。
だが夢香は気付かない。いまだ絶頂の余韻から抜けきれていない彼女は、現在蜜壺を容赦無く打ち付ける剛直が入れ替わっている事も。心春に容赦無く中出しされた事も。それが何を意味するのかも。何一つ気付けていない。
「わたしも
「ウチも無理!」
「あ、あたしも
心春に続く様にして三人もまた子種をぶちまけた。手の中の剛直から飛び出した精液が夢香の身体へと降り注ぎ、美しい裸体を穢す。喉奥で弾けた欲望もまた、夢香の意思に反して体内へと流れ込み内側から彼女の事を汚していく。
ごくりと淫ら過ぎるその光景に生唾を飲んだのは誰なのか。恐らくそれはこの場に居る全員だ。どれだけ甘継夢香に憎悪を懐いていても、飛び抜けて優れた容姿の彼女の痴態を目の当たりにすれば我慢などできるはず無いのだ。
「あ、あたしお尻! お尻使いたい!」
「それじゃ体勢変えますから、手伝って下さい」
射精を終えた三人が離れると、一人が手を挙げて望みを口にした。それに応えるべく膣を犯す少女は半ば夢見心地で心ここにあらずの夢香のことを周囲の手を借りて立たせた。なされるがままの夢香のお尻へ肉棒があてがわれる。
そしてずどっと。菊門が強引に押し開かれ、本来性器を挿れるべき場所ではないそこへと剛直が侵入した。漸く痛みが和らぎ快感すら覚え始めていた夢香は、新たに
「いったぁ!? なに、何が起きてるの!?」
「あ、おはよう。いい夢見れた? 今、お尻使わせて貰ってるよ」
「お、おしっ?! 嫌! 痛い! 痛いから動かないでっ!?」
どちゅどちゅと痛みに泣き叫ぶ夢香の懇願を無視して、腸を引きずり出さんばかりの乱暴な腰使いでお尻の中が抉られる。膣で起きた事を再現する様に肛門から鮮血が溢れ出し、肉棒を伝いぽたぽた床へと落ちていく。
夢香は身体を貫く鋭い痛みに次第に立っている事もままならなくなる。膝を曲げ、倒れそうになる。だが前後からプレスされてるせいでそうはならず、結果的に目の前の学友に抱きつく様にしなだれかかってしまう。
「ん? なに? 甘えてきて。キスしたいの?」
「ち、ちがんぅ!?」
そうではない。そうではないのに、何を勘違いしたのか夢香の唇は塞がれ、口内にぬるりとした物が侵入する。侵略者の魔の手から逃れようと舌を奥へ引っ込めるけど、彼女はそれを見越したように追いかけ舌を絡めてくる。
と、そこで夢香は漸く膣を犯すのが心春でないことを認識する。黒髪を肩口で切り揃えた褐色肌の女の子。貪欲に腰を動かし唇を貪る活発そうな雰囲気の彼女の記憶は無い。元の世界には居なかった、完全な赤の他人だ。
「んちゅ。ん……そろそろ
「あたしも。一緒に中にぶちまけましょう」
「え、ま、待ってそれんうっ!?」
中に出される。心春に既に中出しをされてる事を認識していない夢香は抗議の声をあげようとする。しかしそれは口を塞がれた事で物理的に中断させられ、夢香はなす術なく二人が果てるのを待つしかなかった。
そして案外直ぐにその時は訪れた。腰を振る間隔が一瞬速くなったかと思えば、ずいっと肉棒が限界まで挿入いれられ、刹那体内で焼ける様に熱い物が弾けた。妊娠に対する恐怖から夢香の目からは更に涙が零れ落ちる。
「酷い、酷いわよ、こんなの……ッ」
「泣いてばっかりね貴方。でもまだ半数も終わってないわよ?」
「そ、そんな……こんなの無理、無理よ。お願いだからお家に帰して」
二人が射精の余韻に浸るなか、夢香はいまだこの場いる者の半分も性交に参加してない事実に、嗚咽を漏らしながら泣き続ける。美桜の言う通り短い時間のなかで何度涙を流したかわからない。それでも涙は流れ続ける。
「あ、あのぉ。霧島先生、ちょっといいですか?」
「あ、向江先生どうされました? 何か問題でも?」
「問題、と言えばそうなんですけど……被害者は全員でした」
そんななか、戻ってきた向江先生。彼女の口から飛び出した最悪過ぎる情報に、美桜含め夢香以外の全員は信じられないとばかりに目を見開き、夢香は泣きながら顔を青褪めさせるというある意味器用な事をしていた。
「はい? もう一度いいですか?」
「ですから、全員犯されてたんです。教師も含め、全員」
「……なんかもう、凄いわね。性狂いここに極まれりって感じね。もう一層尊敬するレベルだわ」
「えっと、どうします? 流石にこれだと今日中に終わらないと思いますけど」
「別にいいですよ何日かかっても。終わるまで
信じられない言葉が聞こえ、夢香は思わず美桜に視線を送る。
「何かしら? 肉便器には拒否権なんて無いわよ」
「そ、そんな……いくらなんでも、日を跨いでなんて……」
「っは。言ったでしょ私達がやられた事を何千倍にもして返すって。言っとくけど終わるまで寝かさないし、食事も取らせないわよ。皆が満足するまで。一区切りつくまで犯し続ける。ボロ雑巾になるまで滅茶苦茶にしてやるわ」
美桜の顔が歪む。否、美桜だけではない。絶望に顔を歪める夢香を前に、全員の顔が悍しいまでに歪められ、夢香へと死刑宣告が突きつけられる。
「さぁ甘継夢香。宴の始まりよ」
最早、自分に助かる道はないのだと。この世界から脱しない限り、文字通り死ぬまで犯され続けるのだと、夢香は自分が本当に肉便器としてしか見られていないことを嫌と言うほど理解するのだった。