一緒にお風呂に入った誘惑TSロリ純情ビッチ幼馴染にムラッと来て据え膳になるお話 作:非健康者
柔らかい日差しを受けながら、ゆったりとソファに寛ぎながらテーブルにあった手鏡を立てる。
手元にあった細い髪ゴム3本をテーブルの上に置いて、1本を手首に巻いてから髪を2つに軽く分ける。
鏡の中の自分がドヤ顔でゆるいツインテールになる。
肩まで伸びている金髪のふわふわとした感触を楽しみながら、まず片方の髪房を両手で包み込む。
左手首に巻いていた髪ゴムを外し、髪房のトップを結んでから結び目のちょっと上くらいに髪の先を通す。
莉子から教えて貰ったくるりんぱ、という技だ。
手鏡に映る自分を見ながら、もう少しふわふわ感が欲しいと髪を摘んで整える。
いい感じにふわふわが保てたら次は耳の下くらいから三つ編みをしていく。
三つ編みにも手馴れたもので真ん中の上に左を交差して右と左を一緒に持つ、左の上に右を交差して今度は右と真ん中を一緒に持つ、最後は真ん中を右の上にして左と持っておく…と交互に交互に続けていき、大体手鏡の中の毛先が10センチくらいになったかなというところで髪ゴムによってとめておいた。
これと同じのを反対側にもやってようやくオレはヘアアレンジを終えた。
ちゃんと見ながらやっていたハズなのに、何故かズレるバランスに首を捻りながらも整えてあげて鏡の中の自分と目を合わせる。
金髪のキラキラな髪を靡かせながら、ぱっちりとした水色の瞳とぷっくりと膨らんだピンク色の唇、柔らかそうなほっぺ、なっがーいまつ毛……………うん!今日も可愛いな、オレ!
そう自画自賛しながら腕を組んでうんうんと頷いていると、洗面台でメイクをしていた莉子がリビングに戻ってきた。
「…あれ…?常葉、一人でヘアメイク出来たんだね……凄いね」
にこりと優しく微笑みかけてくれる莉子に、自然と自分の頬も緩む。
「だっろ〜??これもう、完全に天才だよな〜」
嘘だ。本当は上手く出来るように何回も何回も三つ編みの練習をした。
最初は全然上手く出来なくて、半泣きになりながら必死に髪を作ったりしていた。めちゃくちゃ努力した結果だ。
身長が低くなり、声は高くなり、手足も短く、力も弱くなった体に何度も悩まされた。
こんなよく分からない体になっても、頑張って生きて……ヘアアレンジをしようという気概が生まれたのも、全ては莉子という幼馴染が受け入れてくれたからだ。
結果として莉子も自分と同じ被害者ではあったが…莉子の存在がオレを支えてくれたように、オレという存在も莉子を支えていたと自分で思っているし、実際莉子からそう言われた。
何はともあれ…莉子にはとても感謝しているのだ……。
「…そんじゃ莉子、行こうぜ」
「うん、行こっか」
一緒に家から出て、莉子が鍵を閉める。
二人で街を歩いていく。
居心地の良い、暖かいような雰囲気に包まれた街を、手を繋ぐか繋がないかのギリギリくらいの距離を保つ。
それがどうしようもなく、とても嬉しくて、気持ち良くて。
意識しないと笑顔になってしまう己の口元と精一杯格闘しながら、莉子と他愛もないような話をする。
最近話題になっていた漫画を読んだとか、雑誌の特集記事がどうのとか、ゲームの話とか…とにかく、話すことが楽しくて途中から自分でも何を話したのか忘れるぐらいたくさん花を咲かせた。
道中、電車に乗ったりして移動して、目的地のビルの高級レストランに辿り着いた頃には辺りはすっかり暗くなっていた。
ウエイトレスさんに案内され、窓際の席に座る。
改めて、目の前に座った莉子を眺めた。
黒の薄い生地で、花柄に編まれたレースが可愛いブラウスに、オレとお揃いの編み込まれたポニーテール。
自然に魅力が引き出されるような化粧に、キラキラした光が当たって普段の何倍も可愛く見える。
対するオレも、窓に映った姿が当然ながらめちゃくちゃ可愛い。
化粧はあんまりしてないけど、そもそもの容姿がめちゃくちゃ整ってるし、金髪なのが莉子が選んできた服に合っていた。
黒と白に統一された、ゴスロリスカートファッションが自分ながら何処ぞのご令嬢かな?と思わせる雰囲気にさせている。
普段は水色のパーカーとか、緩い雰囲気の服を好んでいる莉子だったが、こういう高級そうな所にオレと合わせた黒っぽい服を着ていると本当によく似合っていて良いと思う。
…とまあ、じろじろ服のことばかり話しても仕方ないのでウエイトレスさんオススメらしいメニューを莉子と話しながら頼む。
今日は莉子も、お酒を頼むみたいなので割とどっちにとっても楽しい時間が過ごせるだろう。
莉子が今から食後に運ばれてくるであろう、1年に1度しか食べれない特別なデザートに心を馳せているのを見ながら薄く笑う。
あんまり自分の笑顔は好きじゃないけど、莉子が好きだと言っているので今日ぐらいはサービスしてやる。
だって今日は、莉子の誕生日なのだから。