※この作品はR-18です。

人斬り武者の幻想歌   作:紳爾零士

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『一人待つのは闇の中。母を探して、父を探して、食べ物を探して。』ルーミア


十二杯『白い花びら』

…秋が暮れ、冬となった。紅魔館では、普段の暮らしをしつつも咲夜と寄り添いつつ、共に寒さを乗り越えてた。そして、もはや冬も超え、春を迎えようと言う心算でいる。そんな頃であった。

 

「…さむぅぅい!!」

 

レミリア嬢の叫びが聞こえる。

皆、おしくらまんじゅう的に一部屋に集まっている。理由は単純明快。普段なら春先といったところで春眠暁を覚えずとあるように、春の陽光が差し込み、ぽかぽかとなってくるはず。…なのだが、今年はどう言うことか、空は曇り、空からは雪が降っている。積もった雪で周りの木々には雪化粧。

 

まさに、真冬のような気候になっていた。

吾は寒さには強い方だ。だが、いくら鈍感な吾でもこれはおかしいと思う。…異常気象だ。

 

「うぅ…寒っ。なんで、皆んなで一緒の部屋なのにこんなに寒いのかしら。」

 

「暖炉の火も焚いてるんですがね。私は暖かいですけど。」

 

「…当たり前よ。咲夜は愈咫郎の腕の中にいるのだから。」

 

…外は寒い。咲夜は暖かい。

だから、吾はベッドに座り、その膝の上に咲夜を乗せ、肩からおぶさるように抱きしめる。苦しくない程度で。…小さな頃、山内様がやってくれていた。正直、男のゴツい腕より咲夜の柔肌の方が気持ちいい。それに軽い。湯たんぽではこうはいかない。

 

「これだと暖かいですから。それに、私たちには触れ合う時間が必要なので。」

 

困ったように笑い、吾とレミリアの両方を見た。…恋人とは大変なのだな。

 

「愈咫郎はポカンとしてるけど。…まったく、うちのバカップルには困るわね。いつの間にかくっついちゃって。うちの咲夜を草鞋扱いしないでくれるかしらッ!?」

 

「しておらぬ。」

 

…どこの武将だ。

流石にこの場ではそこまでのことはしない。フランもいるし、若気の至りでは終わりたくない。

 

「本で読んだが、こう言うのはあれだな。こんな言葉があるそうだ。」

 

「あっ。私知ってる。」

 

「「”恋はいつでもハリケーン”!!」」

 

「…やばい。コイツら、恋で頭がぱぁーになってやがる…!!」

 

…レミリア嬢が頭を抱え始めた。あの本、なんだっけ…。

 

しかし、こう見ると咲夜がいっそう犬のように感じる。後ろから白い体毛のような…銀の髪がサワサワと揺れて、いい匂いで酔いそうになる。

 

「さて、バカップルは置いといて。咲夜、愈咫郎。この寒さをなんとかしてちょうだい。」

 

「なんとか…とは?」

 

吾々は神ではない。日本晴れも出来なければ、雪を溶かすこともできない。…となると、異変か?

 

「そう。こういう世にも奇妙な気候変動は異変の可能性が高いわ。貴方達、二人で解決してきなさい!!家でイチャイチャされてても暑苦しいだけよッ!!ヤる前にやることしてきなさい!!」

 

「ヤる…っ!?やらしいですよッ!!お嬢様ッ!!」

 

「うるさぁぁぁいッ!!人間の交尾は繁殖の為、妖怪の交尾は食事のためって決まってるのよッ!!どうせ、付き合ったらヤることやるんでしょッ!!早く行ってきなさいッ!!」

 

…寒さでトリップしてらっしゃる。真夏もこうなるのか…?しかし、ヤる…か。なんの話かはさっぱりだが、猥談…なのだろうか。まだ、そういう目では見ていない。…お、男なのだから、そう言うことに興味がないわけではないが…。無理やり襲う気もない。案外、小心者なのだな。吾は。

 

…そんなことはどうでも良い。館の主人の命令なのだ。この寒さの元凶を突き止めるため…外へ。

 

「…あ、ユタ。」

 

「なんだ?」

 

「お外、寒いでしょ。これ、使って。」

 

…これは。毛糸で編まれた布だ。タオル…ともまた違う。質感的には、毛布などに近いかもしれない。赤い布。

 

「マフラーよ。ついでに編んでみたの。」

 

「ふむ。」

 

防寒ということなら、外套もあるが…。首に巻くだけで数段違う。良いものだ。

 

「ありがとう。」

 

「…うんっ。」

 

少し顔を赤らめて、微笑む咲夜。なんといっただろうか、普段、吾は笑わないので時折、見せる笑顔に咲夜は耐性がないらしい。ぎゃっぷ萌え?だったか。

 

「…早く行ってこい、バカップル。」

 

「ふふっ。では、行ってきますね。お嬢様。」

 

「…行ってきます。」

 

今日は咲夜もいる。普段なら笠を飾るところだが、赤い唐傘をさして、行くことにしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うっ…。結構、外は寒いわね…。」

 

…吐いた息が白くなる。中は暖炉に火を焚いていたからな。気休めでもアレは有効だったということだ。外は別格。寒さが肌を刺す。…極寒というほどではないが、自然の猛威に襲われる。

 

「…咲夜、寄れ。少しはマシだ。」

 

「わかったわ。」

 

咲夜を傘の中に入れる。

多少は近寄った方がマシだ。しかも、吾は飛べないので歩くことになる。この寒さで体力を失ってはダメだ。

 

さて、先ずはこの異常な寒さをなんとかしなければならないが…。

 

「なにか、当てはあるのか?」

 

「ん〜と、そうね。近くに氷精はいるけれど、あの子に此処までの力はないと思うし…。異変のことなら博麗神社ね。道は覚えてるわよね?」

 

「あぁ。」

 

記憶力には自信がある。

それに、そこまで昔のことではない。覚えられぬ程度ではないが、何せ視界が開けてなく、下も雪で足元がわからない。…気をつけて進まなければ。

 

「咲夜、手を。」

 

「ええ。このままじゃ、進むに進めないもの。」

 

とりあえず、博麗神社まで歩いて行こう。




迷走中ですw
因みにそろそろ僕が書きたかった闘いが書けます。両方とも、弾幕を使わないので新鮮かと思われます。

ハーレムって何人まで許容範囲?

  • 10人以下でおなしゃす!!
  • まぁ、ちょっと多いけど20人?
  • ハーレム好きだから30人以上でしょっ!!
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