※この作品はR-18です。

人斬り武者の幻想歌   作:紳爾零士

13 / 99
『⑨って言った方がバカなのよ』ちるの


十三杯『白銀の春』

「霊夢。」

 

「あら、咲夜と愈咫郎じゃない。どうしたの?」

 

博麗神社。その階段は白く染まり、周りの並木は白く染まっている。唐傘を玄関に立て掛け、中へと入る。中は懐かしの畳に炬燵、ストーブの上にやかんと言った昔懐かしき民家の形だ。暖かい。

 

「異変解決のプロである巫女様が、こんな最中に何寛いでるのかしら。」

 

「だって寒いもの。…もうそろそろね。」

 

…ん?もうそろそろ…とは。

 

「霊夢ーッ!!異変、異変だぜぇーッ!!」

 

疾風怒濤。とてつもない勢いで神社につっこんできた。砂煙とともにけたたましい声。霧雨魔理沙だ。

 

「霊夢、異へ…ありゃ?咲夜、ユタロー?何してんだ?こんなとこで…。」

 

「…いや、お主と同じ理由よ。我が主、レミリア嬢がこの寒さに耐えかねていらっしゃる。」

 

魔理沙を交え、ことの顛末と情報の共有を始めた。春先であるにもかかわらず、真冬のような寒さ、真冬のような積雪であること。これが今回の異変の主題だ。

 

「アンタらも大変ねぇ…。」

 

「でもこの寒さは異常だぜ。吸血鬼じゃなくても身にこたえる…。」

 

…とはいえ、それを鎮めるため、誰をどうすればいいかという明確な目的がない。

 

「春が奪われた…ね。とりあえず、闇雲にでも探してみるしかないわ。私と咲夜、それと魔理沙の後ろに飛べない愈咫郎は乗っていって。」

 

「あいわかった。」

 

…高いところはさほど苦手ではない。ただこんな小さな箒で少女は乗せれど、吾は乗せれるのか…?

 

後ろに乗ってみる。…何処か、滑稽…いや、なんでもない。

 

「行くぜ?ユタロー。」

 

「あぁ。」

 

ふわりと浮き上がる箒。思ったより力はあったようだ。

 

「れーむー!!どうする!?本当に幻想郷中虱潰しで探すのか!?」

 

「ええー!!先ずは情報収集っ!!知り合いのところに当たってみてっ!!」

 

「おうっ!!いくぜぇー!!」

 

…馬とは違う感覚。空へと勢いよく飛び、急加速する。冷気と雪で肌が痛む。下を見ればあの幻想郷が一面の銀世界だ。

 

「どうだ!?空から見る幻想郷はっ!!」

 

「悪かねえっ!!」

 

天は曇天。白み、そして、雪を降らす。そんな中、一本の箒が空を飛ぶ。言葉にしてみれば、なんとも不思議な光景である。

 

「そういえば、何処へ向かっている。知り合いを尋ねろと言われたが…。」

 

「あぁ。だから、知り合いのとこに行ってんだ。物知りな、な。多分、パチュリーのところは咲夜たちが訪れるだろう。私たちは違うやつのところを尋ねる。」

 

別のところ…か。

 

「私の住んでる魔法の森は、魔法使いにとっては天国のような場所だ。だから、もちろん、私以外の魔法使いも済んでる。人形使いのアリス・マーガトロイドっつうんだわ。」

 

アリス?人形使いとは?

 

…微かな疑問を持ちつつも見えてきたは鬱蒼と茂った森。その中に躊躇なく入っていくと数分足らずで少しそこには似つかわしくない、洋風な邸宅が見えてきた。

 

その近くに箒を止め、魔理沙とともに邸宅に入っていく。

 

「アリスー?いるかぁ〜?」

 

「…魔理沙?また厄介ごとでも持ってきたの?」

 

奥から少女の声が聞こえた。すると横に人形を飛ばす少女が吾らの前にやってきた。あれがアリス…。たしかに人形使いと言われるだけある。

 

「お前がアリス。」

 

「あら、こちらの殿方はどなた?」

 

「これは失礼。手前は紅魔館が懐刀、朱智愈咫郎と申す。」

 

「ご丁寧にどうも。私はアリス・マーガトロイドって言います。よろしくお願いしますね。」

 

手をスカートの前で重ね、優雅にお辞儀をするアリス。その姿はお淑やかさが伺え、貴婦人みを感じる。…魔理沙には悪いが、対極と言ってもいい。

 

「アリス、喋ってる時間はないんだ。この異変について、お前が知ってることを教えてくれっ!!」

 

「異変?…あぁ。この雪のことね。多分だけど、あの話かしら。」

 

「あの話?」

 

「ええ。人里でいつものように人形劇をやってたらね?おじさま方が空飛ぶ桜の花びらを見たって騒いでたの。多分、それと関係あるんじゃないかしら。」

 

…確かに珍妙だ。桜が空を舞うなんてことはあり得るが、自主的に飛ぶなんてことはあり得るのか?その男どもが酔っていなければ、異変に関係あるやもしれん。

 

「そうか。ありがとう!!行くぞっ!!ユタロー!!」

 

「あぁ。」

 

「あのっ。愈咫郎さん。」

 

家を出ようとした時、アリスに呼び止められた。…一体なんだ?

 

「魔理沙のお供は大変かもしれませんが、守ってあげてください。彼女、そのまま突っ込んでいく節がありますので…。」

 

「あぁ…。わからなくはない。」

 

「友達なので、よろしくお願いします。」

 

「わかった。」

 

アリスと静かに約束を交わし、魔理沙の待つ外へと出た。

 

「遅いぞ。ユタロー。」

 

「悪い。霊夢たちは?」

 

「さあな。だが、行ってるんじゃねえか?アイツのことだ、勘とか言ってもう目的の場所に行ってる可能性だってある。私らも行こうぜ。」

 

「あぁ。」

ハーレムって何人まで許容範囲?

  • 10人以下でおなしゃす!!
  • まぁ、ちょっと多いけど20人?
  • ハーレム好きだから30人以上でしょっ!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。