※この作品はR-18です。

人斬り武者の幻想歌   作:紳爾零士

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うーん。どう、もこたんとくっつけようかしら。あ、本編始まります。今日は前書きのアレは無しで。


二十三杯『お狐様』

「お待たせっ!!」

 

「あぁ。」

 

あの後、人里で日用雑貨類を買いたいと幽香が言うので、吾はそれに付き合った。荷物持ちにでもなればと思ったが、それほど買わなかったのか。

 

「あとは、服も見たいわねー。」

 

「また店の前で待っていよう。」

 

「そうね。ねー、新しい服、着て欲しい?」

 

…此方を振り返り、そう言う彼女。そんなところが愛くるしい。

 

「そうだな。見てみたい。」

 

「ほんと!?じゃあ、気合入れて選ぶわっ!!」

 

そう言いながらにっこりと笑う幽香。初めて会った時のあの冷たい笑みはどこへいったのだろう。小傘の言っていたことがわかったような気がする。

 

「じゃ、行ってくる。」

 

「わかった。」

 

そう言って幽香が呉服店に入って行く。

…これが所謂、咲夜の言うデートというものなのだろうか。吾の思うそれは縁側で茶でも飲む…そういうものだったと記憶しているが…。

 

まぁ、幽香の和服というのも良いものだろう。美人には何を着ても映える。そういうものだ。

 

「…もし。」

 

「…ん?」

 

…誰だ?

 

「朱智愈咫郎殿であっているか。」

 

「…然り。主は何者だ?」

 

「私は幻想郷賢者、八雲紫の式神、八雲藍だ。」

 

八雲藍…。

青色の…どこか、中華じみた服装をしている。何かの教信者か何かだろうか。頭巾のような帽子もそのような印象を覚える。極め付けは…しっぽ?

 

「…狐?」

 

「おっ。わかるか。」

 

「わかる。動物は好きだからな。」

 

山に良くいる犬の仲間だ。厳密に言えば、違うのだろうが。だが、もふもふとした動物は好きだ。猫、犬などよく見ては癒されていたもの。…話が脱線した。つまり、彼女は狐の妖怪。妖狐…と言ったところか。

 

「なんだ?触りたいのか?」

 

「…い、いや、別に触りたくは…。」

 

「…ふふっ。あはははっ♪そう言いながら、目が泳いでいるではないかっ。面白い男だな。だが、ダメだ。流石に破廉恥だぞ?」

 

むっ…。諭されてしまった。

たしかに触りたいが、そんなにわかりやすいものだろうか。

 

「顔に出ていた。今も出ているぞ。残念そうな感じがなっ。」

 

「…そうか。」

 

最初は警戒したが、意外に気さくな人のようだ。

少なくとも初対面の幽香よりは冗談が通じる人と見受けられる。

 

「それで。ご用件は何だ?」

 

「ん?いや、なに。紫様が助けた異世界人がどのような人間か見極めに来ただけだよ。血も涙もない侍が、同じく血も涙もない人を殺すのに何の躊躇も厭わない大妖怪、風見幽香と対敵した時、どうなるのか。紫様は感謝しておられたよ。幽々子様を助けてくださったってね。」

 

「…あぁ。」

 

なるほど。あの封印に巻き込まれなかったのはその賢者殿のおかげか。ならば、吾も感謝せねばなるまいな。

 

「それで、風見幽香と歩いていたように見えるが、一体何があった?」

 

藍殿が小首を傾げる。

吾はここまで会ったことを事細かに説明した。

 

「…なるほど。しかし、愈咫郎くん。あまり、そういうことは言わない方がいいぞ。」

 

「何故だ?」

 

「何故って…。若者のそういうお盛んなことは勝手だが、人のいるこういうところで言うとあまり良くない…とだけ覚えておきなさい。」

 

…藍殿の顔が少し赤い。

しっぽがつんっと立っている。なにか、気に触ることでも言ったか。流石に昨夜のことは控えた方が良かったか。

 

「わかった。」

 

「よろしい。」

 

こほんっと咳払いをする藍殿。

幽香や咲夜よりもすこし知的な感じがする。個人の感覚だが。

 

「藍殿。」

 

「むっ。少し痒いな。殿はいい。紫様も恐らくそうおっしゃるだろう。」

 

「では、藍。お前の要件はそれだけなのか?」

 

「…そうだね。紫様が助けた人間に私が興味が湧いた。それだけだ。」

 

にっと歯を見せ笑う藍。

なんとも素直に言う方だ。興味が湧いた…とは何故なのだろうか。

 

「どうしてって顔してるね。あの紫様が助けたんだ。身勝手で頼りにはなるが、少し自由すぎる紫様がね。君も主人を持つ立場なら、わかるだろう?」

 

「…ウチは咲夜が給仕諸々をやってくれている。吾は自由にしているだけでいい。」

 

「なんと羨ましい。だから、メイドともイチャイチャしてる暇があるのだね?」

 

…ん?

 

「…何故わかってる。」

 

「紫様が君のことを偉く気にしていてね。スキマからちょろっと。」

 

怖えよ。何がスキマからちょろっとだ。

 

「それにほら、妖夢からも聞いているからね。」

 

「…そっちだけ伝えてほしかった。」

 

「あはははっ。覗きはほどほどにするように伝えておくよ。」

 

笑い事ではないのだが。 

 

「今日は風見幽香とデートでもしてるんだろ?今度、君の話を教えてくれ。お茶でも奢ろう。」

 

「悪い気はしねえ。アンタみたいな美人と飲めるなら、いつでもいいさ。」

 

「ふふっ。もしかして、私を狙ってるのか?物好きだね。君は。」

 

「そうか?」

 

「女としてよりかは、尻尾が狙いだろうけど。」

 

「…。」

 

「何故目線を晒すんだい?」

 

…なんとなく罪悪感。

そんなに大きな尻尾をチラつかせられちゃ、触りたくもなる。猫じゃらしみたいにゆらゆらとうごしていた。

 

「まぁ、いい。君のことが気になるのは私だ。そういう関係に発展していったら好きなだけ触らせてあげよう。」

 

「本当かっ!?」

 

「あはははっ。可愛いじゃないか。本当だよ。ほら、恋仲になれば尻尾だけじゃなくていろんなところが触れるだろう?」

 

「そ、それは…。」

 

目を逸らす。藍は大きな尻尾も特徴的だが、幽香に勝るとも劣らないほど綺麗な体をしている。…だが、知り合って少しだ。そういう目で見るのは少し控えたい。

 

「うーむ。魅力的ではないか。なるほど。なるほど。君を籠絡するのはまだ先のようだ。それじゃあ、風見幽香とお元気で。また、何処かで会おう。」

 

「…あぁ。」

 

「そうだ。…少し先の夜。月に異変を感じたら、永遠亭に来るといい。」

 

「ん?」

 

「…紫様からの伝言だよ。恐らく、咲夜も来るだろう。君の活躍を期待しているよ?…それじゃ。」

 

そう言い、藍は帰っていった。

月に異変を感じたら?…また天候が変わるというのか。何れにせよ、刀が仕上がるまでは吾は出れない。足手まといになるだけだ。

 

「…今考えても仕方ないか。」

 

「ユタ〜?どうかした?」

 

「いや、なんでもない。」

 

呉服店から幽香が帰ってきた。

違うことを考えていてはまた怒られるな。

 

「行きましょ?」

 

吾は幽香の手を取り、帰路につく。

藍の言葉がわかるのは…その僅か数日後であった。

ハーレムって何人まで許容範囲?

  • 10人以下でおなしゃす!!
  • まぁ、ちょっと多いけど20人?
  • ハーレム好きだから30人以上でしょっ!!
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