此処は永遠亭。迷いの竹林に阻まれて、夜の宵闇に隠れる大きな診療所である。
「…本当に守ってくれるのね。」
「あぁ。当たり前や。月人だろうがなんだろうが、全部斬り伏せたる。アンタらには指一本触れさせへんつもりや。もっとも?お前らがちゃんと約束を守ればの話やけどなぁ。」
とある部屋。そこに集まる3人の影。二人は女、もう一人は男であった。月明かりに照らされ見えるはびっくりするほど派手な紅色の羽織であった。
「約束…ね。そこは貴方の働き次第よ。」
「手厳しいなぁ…。先生?俺は仕事に関しては手は抜かへんで。安心しいや。」
揺れる黒髪が男の顔を隠す。
「…まぁ、俺も会いたい相手がおるでなァ。」
月光に照らされた青色の刃がキラリと光る。
映るはニヤリと笑う男の顔と”偽物の月”である。
「本当なんでしょうねッ!!紫ッ!!」
「ええ。これは異変よ。」
もう寝静まる幻想郷。
その空を少女は飛ぶ。理由は幻想郷の賢者八雲紫が語った。
「月の異常なんて、ひとにわかるわけないじゃないっ!!」
霊夢の焦りももっともであった。月の異変。月が偽物にすり替わり、永遠に夜明けが訪れない異変。気づくのは月を力の源とする妖怪のみであった。
「確かにね。でも、しらみ潰しに探すしかないかしら?」
「アンタのことだから知ってそうだけど。愈咫郎の件もあるし。」
「…あれは仕方なかったわ。それに…まさか、風見幽香まで籠絡するなんて…。朱智愈咫郎の可能性を視野に入れてなかったわ。うちの藍ちゃんまで会ったらうっきうっきで帰ってくるしっ!!何なのあの子!!幻想郷専用の天然たらしかなにか!?」
「わっ!!止まるなッ!!…全く。藍に関してはさておいて、そのこと、咲夜には言ったの?幽香と愈咫郎が付き合ったって。」
トリップしながら急停止する紫。後ろを飛んでいる霊夢がぶつかりそうになり、声を荒げた。
「それも面白そうだけど、やっぱり痴情のもつれは当人たちで解決しないとね。それに、彼女らも動き出してる。知りたくなくても知らなきゃいけないことよ。」
「それもそうねぇ。」
「例え、彼が何人と付き合おうが、幻想郷が彼を嫌うことはないわ。それに外の世界の理屈は此処じゃ通らない。咲夜もそれを知ってるはずよ。」
「…で、これ、どこ行けばいいの?」
「ふふっ…それはね?」
ところ変わって、こちら人里。
異変ならもう一人、博麗霊夢と同じで欠かせない人物がいる。そう、彼女、霧雨魔理沙である。勿論、人である彼女が今回の異変に気がついたのではない。彼女の親友、アリス・マーガトロイドと共に人里に情報収集に来ていた。
「なるほど。”永遠亭”か。」
「あぁ。恐らくあそこだと思う。」
「ありがとう。慧音先生。」
人里の寺子屋教師、上白沢慧音に情報を求めていた。
「私は夜に活性化する妖怪から人里を守らないといけないから、行くことは叶わないが、君達だけで大丈夫か?」
「あぁ。」
「行くわよ。魔理沙。」
「りょーかい。じゃあな。」
「頼むぞ。二人とも。」
アリスは会釈を魔理沙は笑顔で答えるとそのまま夜闇の空へと消えていった。
「幽々子様、本当ですか?月が変って。」
此方は冥界組。亡霊もまた、妖怪である。かの亡霊姫も月の異変に感づいて、冥界から遥々、永遠亭を目指していた。
「そうねぇ、やっぱり変。月から妖力が感じられないの。いつもならこんな日は強く感じるのにね。」
「はぁ、そんなもんなんですか。」
「紫からも可笑しいって聞いたし。場所はわかってるしね。それに…。」
ふよふよと空を浮く幽々子。
妖夢はそれを追いかけ、鍛え抜かれた脚力で木々を渡っていた。
「妖夢ちゃんはあの人に会いたいでしょ?」
「…へ?」
「妖夢ちゃん、毎日のようにあの人のこと言うものねぇ?見てて微笑ましいわ。」
幽々子は口元を扇子で隠し、上品に笑う。妖夢は顔を真っ赤にして、危うく木から落ちかけていた。
「な、な、なっ!?べ、別にッ!!関係ないですッ!!」
「あらあら〜。必死だけど、どの人のことかしらねぇ〜?」
「ふ、ふざけないでくださいっ!!もうッ!!幽々子様の明日のご飯、抜きにしますからねッ!!」
「えっ!?それは…ずるいでしょ〜!?」
冥界の主人が半泣きである。
「ズルくありませんッ!!それに…ユタさんにはこの気持ち、隠しておくことにしたんです。ユタさんには咲夜さんがいますから。」
夜の闇には眩しすぎるほどの笑顔。
幽々子は先程とは違う笑みを浮かべ、何も言わずにその道を進んでいった。
「用意はできた?咲夜。」
「はい。」
…幼き月の王、レミリア・スカーレット。月の変化に気づかないわけはなく、八雲紫からの伝言を聞き、永遠亭へと足を進める。
「…大丈夫よ。愈咫郎は必ず現れる。八雲紫を信じるわけではないけれど…。」
…夜の深い闇に紛れて、十六夜咲夜の顔は少し暗い。それもそのはず。生きているとは知ったが、目の前で愛しの人を殺されているのだ。それも現在、消息不明。ただ信じて待つことしかできない。
「…それでも私は信じてます。朱智愈咫郎という人を。」
「よしっ!!頑張りましょうっ!!…あの男のしぶとさは私たちがよく知ってる。何があっても必ず。」
「…ユタ。」
空を見上げて、愛しいその名前を呼ぶ。
私たちがしているのはただ『恋』とは名ばかりの遊戯かもしれない。だが、彼女の時間はこれから愈咫郎という男と作ると決めたのだ。
「…いきましょう。永遠亭へ。」
…今は紅魔館のメイド長、十六夜咲夜。
レミリア・スカーレットの補佐をして、ただ信じて、彼を待つ。紅魔館の家族を。懐刀、朱智愈咫郎を。
愈咫郎くん以外はこんな感じでアップテンポで。
東方ゲーは二次創作しかやったことないからね、永遠亭以降がちょっとわからないw色んな人の小説から学んでますw
ハーレムって何人まで許容範囲?
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10人以下でおなしゃす!!
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まぁ、ちょっと多いけど20人?
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ハーレム好きだから30人以上でしょっ!!