※この作品はR-18です。

人斬り武者の幻想歌   作:紳爾零士

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『蟲たちは悪くないんです。私は女の子です。』リグル・ナイトバグ


二十八杯『十六夜の月と見るまでに』

「…ん。」

 

…懐かしい天井だ。月が偽物にすり替わる異変が終わり、吾は紅魔館に帰ってきた。布団の感触もいつの間にか隣に眠っている咲夜の姿も久々だ。幽香とは宴会で会うこと、一週間に2日は姿を現すことを条件にここで居させてもらうことにした。

 

「…んん…。」

 

隣の咲夜が目を覚ましたようだ。パチクリと瞬きをするとにへらと嬉しそうに笑った。

 

「えへへ…ユタがいるぅ〜…。」

 

「あぁ。居るぞ。」

 

「嬉しいなぁ〜。んふふ。」

 

なんだ。まだ寝ぼけているのか。

やけにニッコニコである。吾の腕を抱き枕のようにギュッと抱いて離さない。硬い腕に柔らかい双丘が押しつぶされる。

 

「ねぇ、チューしよっ。」

 

「んっ?いいぞ。」

 

腕を離してくれた咲夜が吾の頬に手を当て、愛おしそうに唇を重ねる。朝から昨日は甘えたがりだ。

 

「ぷはっ…えへへ。久しぶりのユタだぁ。」

 

「ん?…ふふ。そうだな。」

 

朝早く起きた為、少し咲夜の日課には時間がある。

…だから、いつもよりも触れ合うことができる。吾もこの数日、愛おしいと思っていた。目を細め、ニコッと笑う彼女の髪を優しく撫でる。無骨な手で少し乱暴だが、彼女は『ん〜〜っ』と満足そうな声を上げた。…やっぱり、犬だな。

 

「私ね?ユタがいない時、一人で頑張ってたんだよ?甘える人もいなくて、それでね?それでね。」

 

「あぁ、偉いぞ。咲夜。」

 

「ありがとう。それでねっ。…今日一日、ユタと居たいなぁ…なんて。…ダメっ?」

 

…上目遣いで小首を傾げて、そう言う彼女。

答えは決まっている。

 

「…吾もお前と過ごしたいと考えていた。奇遇だな。」

 

「ほんとっ!?嬉しいっ!!」

 

「おっと…。今日は甘えん坊だな。」

 

吾に飛びつき、抱きついてくる彼女。

吾は咲夜に押し倒される形でふかふかの布団へと寝転がる。

 

「うんっ!!…今日はいーっぱい!!甘えるつもりっ。」

 

「ハッハッハッ、そうか。」

 

…元気な彼女を見て心底、安心している。

吾の胸板に頭をぐりぐりと擦り付ける彼女を見て、妙に温かい気持ちになった。

 

「で、昨日の今日で何してるわけ?」

 

食堂で昼飯をいつものようにみんなで食べている。…吾がいつものようにとは語弊があるかもだが…。まぁ、いつもの光景だ。

 

「パチェに関しては諦観の笑みだし。」

 

「良いじゃない、お姉様。咲夜、嬉しそうだよ。」

 

お二人とも吾々を見て言っているのだ。

どうなっているかというと。

 

「ユタ、美味しい?」

 

「あぁ、不味いわけなかろう?」

 

「えへへ。」

 

こんな他愛のない会話だけで咲夜がニコニコになってくれる。酒が入っているわけではない。彼女の中の恥じらいが無くなったと言える。

 

「あっ。」

 

「…ん?」

 

「もう。ユタったら、ほっぺにご飯ついてるよ〜?」

 

「むっ。」

 

…指でついたご飯粒を人差し指で拭い取り、それを口に持っていって食べる咲夜。食べた後にニコッと微笑む彼女に何故か、守りたい感覚…庇護欲って言うんだったか。そういうのが、湧いてくる。わしゃわしゃと頭を撫でてやると満足そうに目を細める。

 

「…この子、こんなにチョロかったかしら。」

 

「咲夜、幸せそうね。お姉様っ。」

 

「…まぁ、いっか。ここ最近、あの子笑ってなかったからね。…私も嬉しいわ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ユタ〜。」

 

「ん?どうした?」

 

食べ終わりで廊下を歩いていると咲夜がとてとてと歩いてきた。

 

「今からおゆはんまで時間あるでしょ?それでね。貴方の部屋に一緒にいても良い?」

 

…ふむ。これからは日課の鍛錬だ。

しかし、少しペースを早めれば、咲夜といる時間も増えるだろう。

 

「いいぞ。少し遅れるかもしれんが。」

 

「あっ、今からトレーニング?」

 

「他愛無いものだ。少し時間が空いてもできるようなこと。それに、今朝、約束したじゃねえか。…今日はお前のワガママ、全部、受けるつもりだ。」

 

「…えへへ。ユタ。私、今、とても幸せ。」

 

…咲夜の顔が緩みきっている。…吾はやっぱりこういうのに弱い。小動物のような咲夜のそんな素振りにとことん弱いのだ。

 

鍛錬はいつもよりも2時間早く終わり、汗を拭って部屋へと戻る。

 

「性が出るわね。お疲れ様、ユタ。」

 

「おう。」

 

羽織を少し緩くする。

ベッドにドカッと座ると咲夜がすっと寄ってくる。

 

「…汗クセェぞ。」

 

「いいもんっ。ユタの匂いだから、私は構わないわ。」

 

「…犬か、テメェは。」

 

「あら、お嫌い?…私は犬よ。お嬢様の。貴方と同じ。」

 

…朝と同じく、吾の腕を抱いて、微笑む彼女。そんな姿を見ていると胸の奥がぽかぽかする。次は乱暴にではなく、優しく頭を撫でる。

 

「ふふ。頭、撫でるの好きなの?」

 

「あぁ。…撫でられるのは嫌いか?」

 

「…ううん。大好き♪」

 

…静かに唇が重なる。

どうやら、咲夜は此方の方が好きなようだ。

 

「ぷはっ…。」

 

「ふふっ。上手くなったじゃないか、咲夜。」

 

「んふふ。そうでしょ?」

 

満足げに笑う咲夜。鼻から息が漏れ出ている。

…褒めて欲しいかのように此方を見る様は、まるで子どものようだ。子ども…咲夜との子どもか…。

 

「どうしたの?考え事?」

 

「…咲夜との子どもが出来たら、どちらに似るのかと思ってな。」

 

「えっ///」

 

咲夜の頬が赤くなる。

そう遠くない話、咲夜ともああいうことをするだろう。…今はまだ、自信がないが、それでも咲夜が望むなら…。

 

「まだ早いわ。…だって、え、エッチもしてないじゃない…///」

 

「…ふふ。そうだな。」

 

咲夜が恥ずかしそうに横を向く。

…愛くるしい。ずっとこうしていたくなるほど、自分が満たされている感覚がわかる。

 

「…好きだよっ。ユタ。」

 

「…吾もだ。」

 

…そう言って何度目かの口付けを交わした。




こういうのでおけ?

ハーレムって何人まで許容範囲?

  • 10人以下でおなしゃす!!
  • まぁ、ちょっと多いけど20人?
  • ハーレム好きだから30人以上でしょっ!!
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