「…ん。」
…懐かしい天井だ。月が偽物にすり替わる異変が終わり、吾は紅魔館に帰ってきた。布団の感触もいつの間にか隣に眠っている咲夜の姿も久々だ。幽香とは宴会で会うこと、一週間に2日は姿を現すことを条件にここで居させてもらうことにした。
「…んん…。」
隣の咲夜が目を覚ましたようだ。パチクリと瞬きをするとにへらと嬉しそうに笑った。
「えへへ…ユタがいるぅ〜…。」
「あぁ。居るぞ。」
「嬉しいなぁ〜。んふふ。」
なんだ。まだ寝ぼけているのか。
やけにニッコニコである。吾の腕を抱き枕のようにギュッと抱いて離さない。硬い腕に柔らかい双丘が押しつぶされる。
「ねぇ、チューしよっ。」
「んっ?いいぞ。」
腕を離してくれた咲夜が吾の頬に手を当て、愛おしそうに唇を重ねる。朝から昨日は甘えたがりだ。
「ぷはっ…えへへ。久しぶりのユタだぁ。」
「ん?…ふふ。そうだな。」
朝早く起きた為、少し咲夜の日課には時間がある。
…だから、いつもよりも触れ合うことができる。吾もこの数日、愛おしいと思っていた。目を細め、ニコッと笑う彼女の髪を優しく撫でる。無骨な手で少し乱暴だが、彼女は『ん〜〜っ』と満足そうな声を上げた。…やっぱり、犬だな。
「私ね?ユタがいない時、一人で頑張ってたんだよ?甘える人もいなくて、それでね?それでね。」
「あぁ、偉いぞ。咲夜。」
「ありがとう。それでねっ。…今日一日、ユタと居たいなぁ…なんて。…ダメっ?」
…上目遣いで小首を傾げて、そう言う彼女。
答えは決まっている。
「…吾もお前と過ごしたいと考えていた。奇遇だな。」
「ほんとっ!?嬉しいっ!!」
「おっと…。今日は甘えん坊だな。」
吾に飛びつき、抱きついてくる彼女。
吾は咲夜に押し倒される形でふかふかの布団へと寝転がる。
「うんっ!!…今日はいーっぱい!!甘えるつもりっ。」
「ハッハッハッ、そうか。」
…元気な彼女を見て心底、安心している。
吾の胸板に頭をぐりぐりと擦り付ける彼女を見て、妙に温かい気持ちになった。
「で、昨日の今日で何してるわけ?」
食堂で昼飯をいつものようにみんなで食べている。…吾がいつものようにとは語弊があるかもだが…。まぁ、いつもの光景だ。
「パチェに関しては諦観の笑みだし。」
「良いじゃない、お姉様。咲夜、嬉しそうだよ。」
お二人とも吾々を見て言っているのだ。
どうなっているかというと。
「ユタ、美味しい?」
「あぁ、不味いわけなかろう?」
「えへへ。」
こんな他愛のない会話だけで咲夜がニコニコになってくれる。酒が入っているわけではない。彼女の中の恥じらいが無くなったと言える。
「あっ。」
「…ん?」
「もう。ユタったら、ほっぺにご飯ついてるよ〜?」
「むっ。」
…指でついたご飯粒を人差し指で拭い取り、それを口に持っていって食べる咲夜。食べた後にニコッと微笑む彼女に何故か、守りたい感覚…庇護欲って言うんだったか。そういうのが、湧いてくる。わしゃわしゃと頭を撫でてやると満足そうに目を細める。
「…この子、こんなにチョロかったかしら。」
「咲夜、幸せそうね。お姉様っ。」
「…まぁ、いっか。ここ最近、あの子笑ってなかったからね。…私も嬉しいわ。」
「ユタ〜。」
「ん?どうした?」
食べ終わりで廊下を歩いていると咲夜がとてとてと歩いてきた。
「今からおゆはんまで時間あるでしょ?それでね。貴方の部屋に一緒にいても良い?」
…ふむ。これからは日課の鍛錬だ。
しかし、少しペースを早めれば、咲夜といる時間も増えるだろう。
「いいぞ。少し遅れるかもしれんが。」
「あっ、今からトレーニング?」
「他愛無いものだ。少し時間が空いてもできるようなこと。それに、今朝、約束したじゃねえか。…今日はお前のワガママ、全部、受けるつもりだ。」
「…えへへ。ユタ。私、今、とても幸せ。」
…咲夜の顔が緩みきっている。…吾はやっぱりこういうのに弱い。小動物のような咲夜のそんな素振りにとことん弱いのだ。
鍛錬はいつもよりも2時間早く終わり、汗を拭って部屋へと戻る。
「性が出るわね。お疲れ様、ユタ。」
「おう。」
羽織を少し緩くする。
ベッドにドカッと座ると咲夜がすっと寄ってくる。
「…汗クセェぞ。」
「いいもんっ。ユタの匂いだから、私は構わないわ。」
「…犬か、テメェは。」
「あら、お嫌い?…私は犬よ。お嬢様の。貴方と同じ。」
…朝と同じく、吾の腕を抱いて、微笑む彼女。そんな姿を見ていると胸の奥がぽかぽかする。次は乱暴にではなく、優しく頭を撫でる。
「ふふ。頭、撫でるの好きなの?」
「あぁ。…撫でられるのは嫌いか?」
「…ううん。大好き♪」
…静かに唇が重なる。
どうやら、咲夜は此方の方が好きなようだ。
「ぷはっ…。」
「ふふっ。上手くなったじゃないか、咲夜。」
「んふふ。そうでしょ?」
満足げに笑う咲夜。鼻から息が漏れ出ている。
…褒めて欲しいかのように此方を見る様は、まるで子どものようだ。子ども…咲夜との子どもか…。
「どうしたの?考え事?」
「…咲夜との子どもが出来たら、どちらに似るのかと思ってな。」
「えっ///」
咲夜の頬が赤くなる。
そう遠くない話、咲夜ともああいうことをするだろう。…今はまだ、自信がないが、それでも咲夜が望むなら…。
「まだ早いわ。…だって、え、エッチもしてないじゃない…///」
「…ふふ。そうだな。」
咲夜が恥ずかしそうに横を向く。
…愛くるしい。ずっとこうしていたくなるほど、自分が満たされている感覚がわかる。
「…好きだよっ。ユタ。」
「…吾もだ。」
…そう言って何度目かの口付けを交わした。
こういうのでおけ?
ハーレムって何人まで許容範囲?
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10人以下でおなしゃす!!
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まぁ、ちょっと多いけど20人?
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ハーレム好きだから30人以上でしょっ!!