「ふう〜。気持ちいいわね〜。愈咫郎くん。妖夢。」
「ううぅ〜…!!」
「…。」
…結局。3人とも、入ることに。ただ、幽香のときと違い、ちゃんとタオルを羽織っているのはまだ良いところだ。
風呂に入っているからか、顔が真っ赤な妖夢といつものようにおおらかに過ごす幽々子。吾はその二人に挟まれる形で湯船に浸かっているが、紅魔館より小さいものの、3人はゆうに入れるほどの大きさにも関わらず、二人とも吾は近すぎる。肩が…当たっているのがわかる。
「見ないでくださいねッ…!!絶対…ッ!!」
「…お、おう。」
「ごめんね〜?本当はタオルなんてつけないんだけど…。妖夢がどうしてもっていうから。」
…流石につけてもらわないと困る。
幽々子の方は直視できない。太っているわけではないし、現に痩せてはいるのだが、幽香よりも大きく立派なものが二つ…。顔よりもそこを見てしまうほど衝撃的な大きさだ。
「…ッ!?」
「痛っ…!!何故殴る…。」
…隣の妖夢に殴られた。
「…変態っ…。」
「変態じゃない。」
「嘘ですッ!!さっきから幽々子様の…む、胸を見て…。」
…横目でだけどな。いや、それが一層やらしいのか。視界の隅に入って、仕方がないのだ。当の本人はそれを気付きすらもせず、ほのぼのとしていた。
…さて、そろそろ身体を洗わなければな。
そう思い、湯船から出る。
「あら。…背中ぐらい流しましょうか?」
「なっ!?」
「…いいや。冥界の主人にそんなことはさせられぬよ。」
「あ、じゃ、じゃあ、私がやります。」
そう妖夢が言い、湯船から立ち上がる。
そして、吾の後ろにやってきて、タオルを泡立てた。白くきめ細やかな泡が立つ白いタオルを手で持つ妖夢。
「じゃあ、少し冷たいかもですけど、いきますよ。」
「あぁ。」
妖夢が吾の背中にタオルを擦り付ける。
…不器用だ。咲夜ほど、上手くはない…。だが、気持ちいい。妖夢の優しい人柄がよく出ていると思う。
「…背中、おっきいですね。」
「そうか?」
「ええ。所々、ぼこぼこしてて…。岩みたいです。」
耳元で聞こえる妖夢の声が少し痒い。
「…気持ちいいですか?」
「あぁ。」
「ふふ。良かったです…。」
…湯煙で少し色っぽく見える。
声も優しげで、何となくそこもしおらしく、色っぽく聞こえる。
「はいっ。終わりましたよ。」
「ふむ。」
ザーっと桶からお湯が流され、白い泡が流れていく。…少し名残惜しい気もするが、まぁ、いいか。
「では。」
「待て。妖夢。」
「はい?」
…させたばかりでは面目が立たない。
「吾も流そう。」
「はっ!?…い、良いですよ。そんなこと…。」
「いや、それではお前に悪いよ。」
「…はぁ…。わかりましたっ。…タオル、剥ぐのでこっち見ないでくださいね。」
ジトっとした目で吾を見る。
…此方は一糸も纏ってはおらぬというのに。吾は言われた通りに後ろを向く。
「…はいっ。出来ましたよ。…ほら。もう、後ろ向いちゃったんでちゃちゃっとやっちゃってください。」
「…。」
…そう言われたので前を向く。と、椅子に座った妖夢が少し頬を赤らめて、此方を見ていた。…見返り美人…とはよく言ったものだ。背中も白く、綺麗である。
「…あんまり…ジロジロ見ないで…ください…。は、恥ずかしいんで…。」
「…ふむ。」
この状況で綺麗とか言ったらもっと距離が広がってしまうな。まぁ、いいか。布を泡立て、手に持つ。
「…やるぞ。」
「や、優しくしてください…。」
…なんというか、妙な気分になる。
「ひゃっ!?」
背中にタオルを擦り付ける。…自身の肌よりも柔らかい。
「…痛かったか?」
「いえ、気持ちっ…いいですっ…。」
「…そうか。…よし、終わったぞ。」
「ありがとう…ございます…っ。…わっ!?」
…妖夢が風呂のタイルで滑って、顔から転けそうになる。吾はその妖夢を胸で受け止める。
「…大丈夫か。」
「ふぇ…は、はい…。」
…怪我がなくてよかった。妖夢の顔が真っ赤に染まる。…当たり前だ。今のこの状況は恥ずかしい。吾は急いで手を離す。
「…す、すまない。」
「あ、ありがとうございます…。」
「…あ、あぁ。」
「…ふぅ。」
…結局、幽々子と妖夢よりも遅く、長湯になってしまった。恥ずかしさで先に出ていった妖夢と単純に出ていった幽々子。…少しのぼせたかな。顔が熱い。
「あっ。」
「…妖夢。」
「どうですか?その服。お爺ちゃんのなんですけど…。」
…ふむ。少しきつい気もするが、気にするほどでもないな。
「大丈夫だ。」
「…そうですか。…今から客間に?」
「あぁ。」
…もう、少し眠い。いつもは咲夜と共に眠っているので、少し人寂しさは感じるが、一人で眠る夜も悪くはないだろう。
「それじゃ、おやすみ。」
「あっ…。」
妖夢の頭をポンっと軽く叩き、そのまま借りた部屋に行く。…酒でもありゃ完璧だが、それは贅沢か。
「あのっ!!」
「ん?」
「…一緒に寝てもらえない…でしょうか…。」
…驚いた。妖夢からそんな言葉が出るとはな。呼び方も変わって、少し睨まれていたから、嫌われてしまったかと思った。妖夢の顔は何か言えと言わんばかりに目に涙を浮かべ、顔を赤くし恨めしく睨んでいる、
「…何故だ?」
「いえ、今日は妙に人肌寂しくて…。」
「…そうか。わかった。」
「本当ですか!?」
「あぁ。…寝るだけだぞ?」
「はいっ。寝るだけですっ。」
…妖夢の声が明るくなり、静かに微笑んだ。
「お師匠様。では、いきましょうか。」
「…あぁ。」
妖夢と共に吾の部屋へと行く。
…こじんまりとした殺風景な部屋に布団が一つ。まぁ、寝るだけの部屋だしそういうものなのだろうな。
「…布団が一つ…ですか…。」
「あぁ。大丈夫か?」
「…は、はいっ!!…少し恥ずかしいですけど、大丈夫です…。」
「ふっ、そうか。」
…そして、吾らは布団に転がった。
妖夢も吾も真っ暗な天井を見つめて、眠れずにいた。
「…お師匠様。お布団、狭くないですか?」
「いいや?全然。」
「そうですか…。」
…妖夢の手が吾の手を握ろうと動いている。声に出さずとも甘えたいということなのだろうか。咲夜のことをよく犬と比喩しているが、この子もこの子で犬のような場面がある。…だが、気がかりなのは…。
「お師匠様?明日は何食べたいですか?私、なんでも作り「やめなさい。」…え?」
「そのお師匠様っての、やめなさい。」
…距離を感じるのは呼び方が変わったからだ。吹っ切れた、その覚悟はわかるが、胸が締め付けられそうになる。
「で、でも、お師匠様ですし…。」
「…妖夢。我慢は良くねえよ。…引き止めたのも、寝たいのも吾の杞憂でなけりゃ、甘えたいからじゃねえのか?」
「…。」
吾は妖夢の方を向く。
…妖夢は天井を向きながら、黙っている。
「…なんで、こういうときにそういうずるいこと言うんですか?…私の決意が鈍っちゃいますよ。」
「…今は修行も手合わせもしてないからな。」
「…ぎゅってしてもらっていいですか。さっきから、ちょっと寒くって。」
…そう言いながら此方を向き、手を広げる妖夢。その顔は清々しいほどまでに綺麗な笑顔で。真っ暗でも光って見えていた。
「あぁ。そのぐらいなら…お安い御用だ。」
そんな妖夢の背に腕を回し、抱きしめる。頭の後ろあたりに手を当て、優しく撫でてやる。すると、満足げに妖夢は微笑んだ。
「…私、幽香さんや咲夜さんみたいに自信が持てないんです。…だから、決めました。あなたに一本でも取れたら、あなたに認めてもらえたら、弟子じゃなくて…。」
「やめときな。…その先は勝ってからだ。」
「ええ。…えへへ。今、私…笑えてますか?」
「…あぁ。すごく、綺麗だよ。」
…月光に照らされて、吾ら二人は静かに眠りについた。
はい、予定を大幅に狂い、次も妖夢編です…w
ここまで来たら勝たせてあげようか、それとももう少し粘るか…決めかねてますwどっちにしろ、考えないとなんでね…。今日は2話出します。多分。
では次回。ではでは〜。
ハーレムって何人まで許容範囲?
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10人以下でおなしゃす!!
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まぁ、ちょっと多いけど20人?
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ハーレム好きだから30人以上でしょっ!!