「そろそろ、博麗神社で宴会の季節ねぇ。」
「ふむ。」
朝食の場でレミリア嬢が呟いた。永遠亭で起きたあの異変の宴会である。
「人を集めないとね。愈咫郎なんかは、呼ぶ人、いっぱいいるんじゃない?」
「…先の異変で竹林の案内をしてくれた恩人を。その人をお呼びしたいのだが…。」
「へぇ。良いんじゃない。」
…などの会話があり、現在はあの竹林に来ているわけだが…。やはり、四方八方、緑でよくわからん。…また完全に迷った。永遠亭に行くまでの道はある程度、把握しているが、妹紅がどこにあるかはわからない。…とりあえず誰でも良い。道を尋ねなければ。
「…もし。道をお尋ねしたいのだが。」
「ん?」
竹林なので誰もいないかとも思ったのだが、これは幸運だ。銀髪の青服の女性が近くにいたので、道を聞くことにした。
「…竹林の、藤原妹紅という人の居場所を知りたいのだが…。」
「…貴様、何者だ。」
…なんだ?急に女性の目が、雰囲気が急に冷たくなった。…殺気か。
「…落ち着け。道を聞きたいだけだ。」
「なんでだ。妹紅になんの用がある。」
此方を睨み、完全に臨戦態勢の女性。少しでも無粋な態度を取れば、面倒なことになりかねない。
「…この前、ここにきた時に妹紅が道案内をしてくれたんだ。それのお礼に宴会に呼ぼうかと思って、それで尋ねに来たんだ。」
「…むっ。それは失礼。最近、少し油断ならない状態が続いておりまして…。」
女性が頭を下げる。…ふむ。あれだけ殺気を出していたんだ。余程、のっぴきならない事情がありそうだ。
「いや、素性を明かしていない此方にも非がある。吾は朱智愈咫郎。紅魔館にて、護衛をしている。」
「ご丁寧にどうも。私は上白沢慧音と言う。人里で寺子屋をしている。」
「ふむ。慧音先生ということか。」
「ハッハッハッ!!そうなるな。」
なるほど。落ち着いてはいるが気さくな女性で人当たりがいい。先生としちゃ、適任だ。
「…で?なんで、吾を敵視していたんだ。」
「ふむ。道すがら話そう。妹紅の家はこっちだ。」
慧音先生に大人しくついていく。この人は信用しても大丈夫だろう。
「…愈咫郎くん。君を信頼して伝えるが、妹紅は何者かに命を狙われていてね。」
「それで素性を知らぬ吾を怪しんでいたと。」
「あぁ。軽率だったこと、謝るよ。ただ、此方もピリピリしていてね。妹紅と私は友人なんだ。だから…誰でも喧嘩を売ってしまう彼女を守ってあげたい。…私よりも随分と強いんだけどね。」
…声色が優しい。よほど、妹紅と仲がいいんだな。先生は優しく微笑んでいる。
「…良いじゃないか。友人の為に本気になれる奴ほど、いい奴はいない。」
「そうか。…君は優しいんだな。」
「…ふっ。吾はそんなに優しくないさ。」
「…ふふ。なんか、君という人がわかったような気がしたよ。…此処だ。此処が妹紅の家だ。」
…ふむ。意外と早く着いた。吾一人なら、日が暮れていたな。それどころか、竹林から出ることも叶わなかった。…先生、様々だな。コンコンと先生は扉を叩く。すると中から、返事が返ってきた。
「妹紅。私だ。」
「はいはい。…っと。」
ガラガラ。引き戸が開く。
「ッ!?」
「なんで格好しているんだッ!?お前はッ!?」
…慧音先生も顔を赤くしている。吾も妹紅から目を晒していた。…当たり前だ。今の妹紅はいつものモンペではなく、短めのズボンと丈の短いタンクトップ。お腹も出ているし、ちゃんと見なくても胸の谷間がわかる。
「ん?私の家だから、いいじゃん。だって、慧音しかいな…。」
「…よう。」
「…へ?」
…妹紅と少し目があった。すると見る見るうちに彼女の顔が赤く、茹で蛸のようになっていく。目からは、少し。涙を浮かべ、羞恥心に耐えていた。
「…き、着替えてくるッ!!」
「…。」
バタンッと勢いよく妹紅は引き戸を閉めた。
「…なんかすまん。」
「はぁ…。いいや。今のは妹紅の落ち度だ。まさか、あんな格好でいるなんて…。」
慧音先生が額を指で支え、ため息をつく。
するとガラガラと一度、閉じた引き戸が開かれる。そこにはいつものモンペに着替えた妹紅が目を横に晒し、顔を赤らめたまま、立っていた。
「………入りなよ。」
「あ、あぁ。」
…言葉に甘え、中へと入った。
家の中は外と同じで普通の古民家のようなものだった。囲炉裏もあるし、畳のイグサのいい匂いもする。…落ち着くなぁ。
「…おい。妹紅。私は良いが、愈咫郎くんにお茶ぐらい入れたらどうだ。」
「〜〜〜っ!!うぅ〜…!!」
…妹紅は即座に畳の上に座り、大きなクッションを抱きながら、それに顔を埋め、悶絶している。
「…はぁ。すまない。こうなってしまっては少し待たねば。」
「気を使うな。」
諦めたような笑みを浮かべる先生。吾は失礼して、囲炉裏の側、ゴザの上に胡座をかいて座った。そんな吾をクッション越しにチラッと見る妹紅。顔は彼女の服のように真っ赤である。
「…久しぶりじゃねえか。妹紅。」
「…見たよね。さっきの。」
「…あぁ。」
「うぅ〜っ…!!」
…あーあ。クッションがひしゃげてら。
「ほら。お茶だ。」
「…いいのか?自分の家のように。」
「いいのさ。…妹紅はそういうことを気にするタチじゃない。」
緑の水面が湯気を立てる。
…一口飲むとこれまた、心の落ち着く渋い味がした。
「しかし、まさか。妹紅がだらしない姿を見られて悶絶するとは…。ふふっ!!長いこと、一緒にいるがこんなことは初めてだっ!!」
…横に座った慧音先生が目の前の妹紅に対して、笑う。妹紅はクッションの隙間から静かに睨んでいた。
「そうなのか?」
「あぁ。妹紅ったら、男っけがなくてなぁ…。ふふっ。男よりも男らしいから、女の方に惚れられちゃってねぇ…。」
…ふむ。なんとなくわかる気がする。
「…妹紅ったら、愈咫郎くんに見られたのが相当ショックのようだ。」
「…別にユタに見られたからってわけじゃないもんっ。…誰でも緩んでるとこ、見られたらこうなる…。」
「いいじゃねえか。そういう、人間味ある女の方が吾は好きだ。」
「…ふぇっ…?」
「愈咫郎くん…。意外とズバッと言うんだね。妹紅見てご覧よ。りんごみたいに真っ赤になっちゃって。」
お茶を飲んでふと息をつく。
…妹紅の方を見れば、目を点にして顔を真っ赤に染めている。さっきよりも赤が強い。
「う、うるさいうるさいッ!!誰だって、好きって言われたらこうなるッ!!」
「ふふっ。こういうの、愈咫郎くんはどう思う?」
…どう思う?慧音先生がニヤリと笑う。この人、意外といい性格してるな。
「…可愛らしいんじゃないか?」
「…ふふ。だってさ、妹紅?」
「…うぅ〜っ…!!」
…クッションに顔を埋めて足をジタバタさせている。…意外とこういう子どもっぽいところが魅力だったりするかもしれない。
「…で、なんで来たんだよ。ユタ…。」
半泣きの顔で此方を見る。…流石にいじめすぎたかと慧音先生が呟いた。
「前に言ったろ?お前がまた会いたいって言うから、宴会で会えるって。それで誘いに来た。」
「…そっか。ありがと。…必ず行くよ。此処まで来てくれたんだし。」
クッションから顔を離し、少し微笑む妹紅。誘いに来て良かったな…と思った。
「…しかし、いいのか?妹紅。お前、命を狙われて…。」
「ん?あぁ…。あのバ輝夜のことか。大丈夫だよ。私は蓬莱人。死んでも死なないから。」
「…ん?どういうことだ?」
…死んでも死なない?矛盾してやしないか。
「あぁ。言ってなかったっけ?…私、不死身なんだよ。蓬莱の薬を飲んだ蓬莱人間。蓬莱の薬っていうのは不死身になれる薬。昔、私はとある奴と一緒に盗んで飲んだんだけど…。それで、不死身になったんだ。」
…ふむ。にわかには信じ難いが、それを
「…そうか。あれはお前の…。」
その時だった。
窓硝子が割れ、何かが妹紅の首元目掛け、飛んでくる。吾は瞬時に刀を抜き、それを刀身で受け止めた。
「…何者だッ!!」
…微かに見えた人影。吾らを外に誘っている。
…炎の羽?…そんなものが飛んできた。
「…妹紅。此処から動くな。危険だ。」
「…動がない方が危険だよ…ッ!!…こうなりゃ、こっちからいってやる。」
「おいッ!!妹紅ッ!!」
…そう言い、妹紅が飛び出した。それを追って先生も外へ。…完全に相手のペースだ。しかし、不死身の妹紅に単純な攻撃とは…。やはり誘い出すだけの一手か。矢文のようなもの…だろう。
「…チッ。」
吾も外へ。顔を見られている以上、何もしないは出来ない。
アンケートは明日の正午までにしたいと思います。
男勝りなもこたんが男の人に恥ずかしいところを見られて顔真っ赤にするっていいよね…。妹紅編は戦闘が多いかな?…とある方のインスパイアです。その方はもう小説を消してしまいましたけど…。
では次回。ではでは〜。
ハーレムって何人まで許容範囲?
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10人以下でおなしゃす!!
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まぁ、ちょっと多いけど20人?
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ハーレム好きだから30人以上でしょっ!!