※この作品はR-18です。

人斬り武者の幻想歌   作:紳爾零士

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酔った勢いで…とか書きます?となると…また咲夜さんか、次はもこたんになるのかなぁ…。


四十四杯『宴会〜夜更け〜』

「あらあら〜。」

 

「え、ええぇぇぇッ!?」

 

…藍の告白を受け、宴会場に帰った途端に妖夢の声が辺りへ響き渡る。藍と手を繋ぎながら帰ったもんだから、こうなったのだろう。

 

「え、え?ら、藍様と、ユタさんがお、お付き合い?」

 

「…黙っていてすまなかったな。妖夢。私も…その、好きだったんだ。これからは同じ人を好きな彼女としてよろしく。」

 

藍がペコリと頭を下げる。暫く、妖夢は頭を抱えていたが、気にしないようにしたのか、すぐにいつもの妖夢に戻った。

 

「そ、そうだ!!ユタさん。ご飯、用意しましたので次こそどうぞ。」

 

「あぁ。馳走になる。」

 

…流石に腹が空いてきた。吾は元の場所、幽々子と紫姉さんの間に入る。

 

「…藍のこと、よろしくね。愈咫郎ちゃん。」

 

「あぁ。」

 

消え入りそうな声で紫姉さんが言った。

 

「むっ。ユタくん。こっちに来てもいいんだぞ?」

 

「そうですよ!!…ほら、こっち来てください。」

 

頬を膨らませ、手招きをする藍と目を細め笑顔で手招きをする妖夢。横の二人もいってらっしゃいと言ったような笑みを浮かべている。吾は腰を浮かし、妖夢と藍の間へと入る。

 

「…ふふ。」

 

…座るや否や、藍の尻尾が吾の腰を包み込む。ふさふさと柔らかく、もふもふとしていて気持ちいい。

 

「あの、お魚って大丈夫ですか?今日のために紫様が外の世界から持ってきたのを捌いたんですが…。」

 

「あぁ。大丈夫だよ。」

 

…なるほど。大皿料理ともなれば、たしかに刺身は花形だ。しかし、ここでこれほどまでの上等な料理が食べられるとは…。

 

「どうぞ。…その、あ、あーん。」

 

妖夢が照れながら、醤油に少しつけた魚の刺身をつまむ。…吾はそれを口に頬張る。…うん。美味い。脂が乗っていて、とても柔らかい。

 

「うん。美味い。」

 

「ありがとうございますっ!!これ、咲夜さんと二人で切ったんです。切れぬものなど私にはありません!!」

 

「…ふふ。そうか。」

 

胸を張る妖夢。…咲夜達よりも少し幼なげな様子で微笑ましい。

 

「…ユタくん?…誰か忘れてやしないかい?」

 

「忘れるもんか。」

 

むすっとした顔で吾を見る藍。吾は彼女の頭を撫でると少し顔が緩くなり、微笑んだ。

 

「あっ、藍しゃま!!甘えんぼさんだっ!!」

 

「むっ…。」

 

橙の指摘にどっと周りから笑い声が上がる。藍は少し顔を赤らめ、ワタワタと手を動かしている。…少し照れてるようだ。

 

「いや、これは…。甘えているわけでは…!!」

 

「ふっ、いいじゃねえか。甘えている…で。」

 

「うぅ〜…!!」

 

…藍の顔が見る見るうちに真っ赤に染まっていく。…ここまでタジタジな藍は見たことがない。

 

「…ん?」

 

「…くそっ…。君のせいだぞ…?ユタくん…。」

 

よほど恥ずかしいのか、吾の肩に顎を乗せ、橙から顔を背ける藍。…確かに。橙の顔は無邪気そのもの。キラキラと輝いた笑顔。尻尾がゆらゆらと揺れている。

 

「むぅ。藍様ばかり。…ユタさん。此処には藍様以外にも貴方の彼女は居るんですよ?」

 

妖夢が右肩に擦り寄ってくる。プクーと頬を軽く膨らませて。

 

「あぁ。わかってるよ。」

 

なんて言いながら、彼女の頭を撫でる。

ゴツゴツとした大きな手で包めそうなくらい小さな頭だ。撫でてやると彼女は少しご機嫌そうに声を上げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…そんなこんなで今宵の宴会は終わった。魔理沙や霊夢にも会い、いっぱいやったが、すぐに酔い潰れてしまった。みんなも帰ったが、飲み足りない吾は片付け中の咲夜を待ちながら、すでに暗くなった境内の縁側で飲むことにした。

 

「…。」

 

アテもなく、ただ日本酒を猪口に入れ、少しずつちびちびと飲む。時間潰しにはこれがちょうど良い。

 

「お侍さん、お一人で飲まれてるの?私もご一緒して良いかしら。」

 

…そんなことをしていると横から女性の声がした。振り返ってみるとわかってはいたが、咲夜がそこに立っていた。手にはお茶の入った湯呑みを持っている。

 

「勿論。だが、お前、酒は…。」

 

「大丈夫。霊夢にお茶淹れてもらったから。」

 

湯呑みに両手を添えて、胸に持ちニコリと微笑む咲夜。そのあと、隣にちょこんと座る。…良い女に酒、後はアテでもありゃ完璧なんだがな。

 

「はい。」

 

「ん?」

 

咲夜が小皿を吾に渡してくる。そこには少しの刺身と寿司、肉や彩りの野菜など小皿に少しのアテがある。

 

「物欲しそうな顔してたから。ちょっと拝借してきたわ。…私の作ったもの、食べて欲しいし。」

 

「ふむ。咲夜が作ったものなら食わなくても美味いのはわかるな。…だが、ありがとう。」

 

「ええ。」

 

流石に口寂しい。少し肉を箸でつまみ、口に放り込む。…うむ。良い塩加減だ。焦げ加減もちょうどいい。

 

「…貴方が紅魔館に来てから丁度一年くらい経つわね。」

 

「そうか?」

 

咲夜が月を見ながらそう言った。…確かに吾があそこに居たのは茹だるような暑さの夏だったか。いろんなことがあったものだ。

 

「…あの時は大変だったなぁ。メイドさんには殺されかけるし。」

 

「う、うぅ…。ごめんなさい。」

 

「ふふ。冗談だよ。」

 

少ししょぼくれる咲夜の頭を撫でる。

そうすると、目を細めてにへらと笑ってくれる。よほどこれが好きなようだ。

 

「…昔の吾が今の吾を見たなら、心臓が飛び出るほどびっくりするだろうな。遊郭やら城の女中やらしか、女と接してこなかった。…お前らと会えたのは運が良かったな。」

 

「…ねぇ。もし、もしだよ?…私が傷だらけで放っておいたら死にそうな…。そんな感じだったら、ユタならどうする?」

 

…少し寂しげな声が横から聞こえてきた。…吾はそんなものを望まない。が、可能性が無いわけではない。

 

「もしそうなるなら、死ぬ前にお前を永遠亭に運ぶ。すぐに死ぬような重症だったら、吾の体を盾にしながらでも守りながら連れて行ってやる。…安心しろ。お前は死なせないし、殺させない。」

 

「ふふ。…そうね。考えたくもないわ。貴方よりも先に死んでしまうけど、せめて、子ども達に囲まれて、ベッドの上で眠りながら死にたいわ。」

 

「…そうだな。いつか、3人目の家族を作ろう。」

 

「…うん。」

 

うっとりしたような声の後、彼女の方を向くと何処か誇らしげで、綺麗な笑みを浮かべていた。月光に照らされながら、吾と彼女は唇を重ねた。…そして、片付けを終え紅魔館に帰った時は、美鈴以外は全員、眠っていた。




なんとかなったぜ…。
明日からどうしようかなぁ。宴会編は終了でほのぼのやりながらですかね。それとも、風神録いっちゃう?その前のドタバタも考えてあるっちゃ考えてありますけども…。

バッドエンドってあり?

  • ハッピーエンドになるなら展開としてあり
  • 見たくないから無し
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