「…。」
暇な一日。吾は霧の湖で釣りを楽しむ。咲夜達が仕事で手が空かない、ごく僅かな日だが。
「…いてっ。」
「やい、侍っ!!また来たなっ!!」
こうやって、此処で膝を下ろして釣りを楽しんでいると、毎回決まって、氷の妖精こと、チルノがやってくる。その友達の大妖精とルーミアもだ。…最初は自分のテリトリーだ!!なんて言って勝負を仕掛けてきたが、ちょっと小突いただけで勝ってしまった。…それ以来、こうやって吾を見かけてはちょっかいをかけてくる。可愛らしいものだ。
「あぁ、また来たぞ。チルノ。」
「何してるのだ〜?」
「釣りだよ。…今日は大量だ。」
魚籠の中にはピチピチと元気に跳ねる数匹の鮎。…此処まで取れることはそうそう無い。
「凄いですね。」
「ピチピチ、跳ねてる〜。」
ルーミアと大妖精が魚籠の中身を覗き込む。
…するとくぅ…と何処からか、音が聞こえた。横を見ると大妖精の顔が赤くお腹を抑えている。
「す、すみません…。」
「うぅ〜。お腹すいた〜。」
「…アタイも〜。」
咲夜から貰った懐中時計を見ると、確かに昼前だ。
妖精達が腹を空かせるのも仕方のないことなのだろう。…美鈴でも呼ぶか?流石に竹串は持ってないからなぁ…。
「ちょっと待っててくれ。」
美鈴に頼み、竹串をいくつか貰った。…美鈴も面白そうだからとついてきたが、まぁいい。大人しく待っていた妖精達の前で、火を焚き、魚を捌き、串を打つ。
「「わぁ〜…!!」」
「凄いですね。愈咫郎さん。」
チルノ、ルーミア+美鈴が目をキラキラとさせて焼かれる魚を見ている。大妖精もちらちらと見ている。
「…よし。ほら、チルノ。熱いぞ。」
「わっ。…あ、ありがとう。」
チルノに焼き魚を渡すと少し顔を赤らめて、しおらしくお礼を言った。
「ほら、ルーミアも。」
「わ〜い!!お侍さんっ!!ありがと〜!!」
対照的にルーミアに渡すとルーミアはにぱーと笑い、元気よく言う。…ふふ。此方が笑顔になってしまうほど、子どもらしい笑みだ。
「大妖精と美鈴も。」
「ありがとうございます。」
「ありがとうございますっ!!…はふはふ。美味しいですっ!!」
…美鈴のやつ、すぐに食いやがって。熱いって言ってるだろうが。…全く。吾も息を吹きかけ、冷まし、一口食べる。…うん。なかなか良くできた。脂も乗ってて、白米が欲しくなるな…。
「美味し〜!!」
「…美味しいですっ!!」
「ふぅ〜ふぅ〜…。」
…ルーミアはモグモグと頬を膨らませながら食べている。対して、大妖精は一口齧り、口元を押さえて食べている。…チルノはまだ一口も食べていないな。
「チルノ。そこまで念入りにしなくても…。」
「だって、アタイ、熱いの食べれないもん。」
…睨まれてしまった。…まぁ、氷の妖精だから仕方ないか。
「お侍さん。もいっこ、ちょーだい!!」
「はいはい。まだまだあるから、ゆっくり食べなさいな。」
…ルーミアは食いしん坊だな。
「良いですね。子ども達って純粋で。」
隣の美鈴が少し優しげな声で言った。
「…うちのお嬢様方もあれだけ素直なら良いんですが…。」
「素直じゃないか。フラン嬢は特に…。」
「レミリア様は少し我儘が強いですね。睡眠の邪魔をしたら、館が半分以上壊れてしまいますし、フラン様との喧嘩も良くなさりますから。」
…そんなことがあったのか。
美鈴も苦笑いをしている。改めて、あの二人の機嫌は損ねないほうがいいな。
「そーそー、可愛いと言えばですね?咲夜さんも小さな頃…。」
「なー、侍。」
…美鈴と喋っていると食べ終わったチルノが吾の元へと走ってくる。
「アタイ、侍の名前、聞いてないっ!!」
「…ん?そうだったか?…吾は朱智愈咫郎。よろしくな。」
「愈咫郎?わかった、愈咫郎ねっ!!」
そう言うと少女らしくニカッと笑った。
…なんというか、フラン嬢に感じたあの、撫でたくなる感覚に苛まれる。
「わっぷ…!!ゆ、愈咫郎?何してっ?」
「…いや、なんとなく。」
チルノの頭を撫でる。…少しひんやりとしていて気持ちいい。
「…愈咫郎さん、子ども好きですか?」
「まぁな。子どもや動物は可愛らしいだろう?…癒しは何にでも必要だからな…。」
少し乱暴に撫でる。
チルノは少し困惑しているようだ。
「あ、すまない。嫌だったか?」
「…ちょっとびっくりしたけど、やじゃないぞ!!」
「そ、そうか。」
…チルノが純粋と言わんばかりにニッコリと笑う。
「…愈咫郎さん、にやけてますけど子どもが好きなだけなんですよね?」
「そうだが?」
隣の美鈴が真顔で聞いてくる。
…それ以外になにか…あるのか?
「…ロリコンじゃないですよね?いや、純粋な疑問です。」
「…ロリコン?ロリコンってなんだ?大根の仲間か?」
「いや、そうですよね…。すみません。」
…何故か、謝られてしまった。
「…おっ。もうこんな時間か。」
懐中時計を見ると15時を指している。
15時からは咲夜とお茶を飲む約束をしている。…流石に帰らないとな。
「じゃあな、チルノ、大妖精、ルーミア。そろそろ、帰らねば。」
「うんっ!!今日はありがと〜!!お侍さんっ!!」
「今日はありがとうございましたっ!!」
「愈咫郎っ!!今度は負けないからなっ!!アタイ最強なんだから、またアタイと戦えっ!!」
「…おう。じゃあな。チビども。」
3人がそれぞれ手を振って吾を見送る。
…すぐそこなのだが、野暮なことは言わない。吾は美鈴と共に紅魔館へ帰っていった。…ちなみに、その後、美鈴はサボったと咲夜に叱られていたのは…内緒である。
オリジナル仮面ライダーの小説書きたい。ジオウみたいな感じでクウガからセイバーまでにして…。週一にしたら作れるか…?
こんな感じでまったり回も書きます。では次回。ではでは〜。
バッドエンドってあり?
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ハッピーエンドになるなら展開としてあり
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見たくないから無し