※この作品はR-18です。

人斬り武者の幻想歌   作:紳爾零士

45 / 99
違う話を予定してたんだけどね…。コレジャナイ感が出たので。


四十五杯『悪戯妖精』

「…。」

 

暇な一日。吾は霧の湖で釣りを楽しむ。咲夜達が仕事で手が空かない、ごく僅かな日だが。

 

「…いてっ。」

 

「やい、侍っ!!また来たなっ!!」

 

こうやって、此処で膝を下ろして釣りを楽しんでいると、毎回決まって、氷の妖精こと、チルノがやってくる。その友達の大妖精とルーミアもだ。…最初は自分のテリトリーだ!!なんて言って勝負を仕掛けてきたが、ちょっと小突いただけで勝ってしまった。…それ以来、こうやって吾を見かけてはちょっかいをかけてくる。可愛らしいものだ。

 

「あぁ、また来たぞ。チルノ。」

 

「何してるのだ〜?」

 

「釣りだよ。…今日は大量だ。」

 

魚籠の中にはピチピチと元気に跳ねる数匹の鮎。…此処まで取れることはそうそう無い。

 

「凄いですね。」

 

「ピチピチ、跳ねてる〜。」

 

ルーミアと大妖精が魚籠の中身を覗き込む。

…するとくぅ…と何処からか、音が聞こえた。横を見ると大妖精の顔が赤くお腹を抑えている。

 

「す、すみません…。」

 

「うぅ〜。お腹すいた〜。」

 

「…アタイも〜。」

 

咲夜から貰った懐中時計を見ると、確かに昼前だ。

妖精達が腹を空かせるのも仕方のないことなのだろう。…美鈴でも呼ぶか?流石に竹串は持ってないからなぁ…。

 

「ちょっと待っててくれ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美鈴に頼み、竹串をいくつか貰った。…美鈴も面白そうだからとついてきたが、まぁいい。大人しく待っていた妖精達の前で、火を焚き、魚を捌き、串を打つ。

 

「「わぁ〜…!!」」

 

「凄いですね。愈咫郎さん。」

 

チルノ、ルーミア+美鈴が目をキラキラとさせて焼かれる魚を見ている。大妖精もちらちらと見ている。

 

「…よし。ほら、チルノ。熱いぞ。」

 

「わっ。…あ、ありがとう。」

 

チルノに焼き魚を渡すと少し顔を赤らめて、しおらしくお礼を言った。

 

「ほら、ルーミアも。」

 

「わ〜い!!お侍さんっ!!ありがと〜!!」

 

対照的にルーミアに渡すとルーミアはにぱーと笑い、元気よく言う。…ふふ。此方が笑顔になってしまうほど、子どもらしい笑みだ。

 

「大妖精と美鈴も。」

 

「ありがとうございます。」

 

「ありがとうございますっ!!…はふはふ。美味しいですっ!!」

 

…美鈴のやつ、すぐに食いやがって。熱いって言ってるだろうが。…全く。吾も息を吹きかけ、冷まし、一口食べる。…うん。なかなか良くできた。脂も乗ってて、白米が欲しくなるな…。

 

「美味し〜!!」

 

「…美味しいですっ!!」

 

「ふぅ〜ふぅ〜…。」

 

…ルーミアはモグモグと頬を膨らませながら食べている。対して、大妖精は一口齧り、口元を押さえて食べている。…チルノはまだ一口も食べていないな。

 

「チルノ。そこまで念入りにしなくても…。」

 

「だって、アタイ、熱いの食べれないもん。」

 

…睨まれてしまった。…まぁ、氷の妖精だから仕方ないか。

 

「お侍さん。もいっこ、ちょーだい!!」

 

「はいはい。まだまだあるから、ゆっくり食べなさいな。」

 

…ルーミアは食いしん坊だな。

 

「良いですね。子ども達って純粋で。」

 

隣の美鈴が少し優しげな声で言った。

 

「…うちのお嬢様方もあれだけ素直なら良いんですが…。」

 

「素直じゃないか。フラン嬢は特に…。」

 

「レミリア様は少し我儘が強いですね。睡眠の邪魔をしたら、館が半分以上壊れてしまいますし、フラン様との喧嘩も良くなさりますから。」

 

…そんなことがあったのか。

美鈴も苦笑いをしている。改めて、あの二人の機嫌は損ねないほうがいいな。

 

「そーそー、可愛いと言えばですね?咲夜さんも小さな頃…。」

 

「なー、侍。」

 

…美鈴と喋っていると食べ終わったチルノが吾の元へと走ってくる。

 

「アタイ、侍の名前、聞いてないっ!!」

 

「…ん?そうだったか?…吾は朱智愈咫郎。よろしくな。」

 

「愈咫郎?わかった、愈咫郎ねっ!!」

 

そう言うと少女らしくニカッと笑った。

…なんというか、フラン嬢に感じたあの、撫でたくなる感覚に苛まれる。

 

「わっぷ…!!ゆ、愈咫郎?何してっ?」

 

「…いや、なんとなく。」

 

チルノの頭を撫でる。…少しひんやりとしていて気持ちいい。

 

「…愈咫郎さん、子ども好きですか?」

 

「まぁな。子どもや動物は可愛らしいだろう?…癒しは何にでも必要だからな…。」

 

少し乱暴に撫でる。

チルノは少し困惑しているようだ。

 

「あ、すまない。嫌だったか?」

 

「…ちょっとびっくりしたけど、やじゃないぞ!!」

 

「そ、そうか。」

 

…チルノが純粋と言わんばかりにニッコリと笑う。

 

「…愈咫郎さん、にやけてますけど子どもが好きなだけなんですよね?」

 

「そうだが?」

 

隣の美鈴が真顔で聞いてくる。

…それ以外になにか…あるのか?

 

「…ロリコンじゃないですよね?いや、純粋な疑問です。」

 

「…ロリコン?ロリコンってなんだ?大根の仲間か?」

 

「いや、そうですよね…。すみません。」

 

…何故か、謝られてしまった。

 

「…おっ。もうこんな時間か。」

 

懐中時計を見ると15時を指している。

15時からは咲夜とお茶を飲む約束をしている。…流石に帰らないとな。

 

「じゃあな、チルノ、大妖精、ルーミア。そろそろ、帰らねば。」

 

「うんっ!!今日はありがと〜!!お侍さんっ!!」

 

「今日はありがとうございましたっ!!」

 

「愈咫郎っ!!今度は負けないからなっ!!アタイ最強なんだから、またアタイと戦えっ!!」

 

「…おう。じゃあな。チビども。」

 

3人がそれぞれ手を振って吾を見送る。

…すぐそこなのだが、野暮なことは言わない。吾は美鈴と共に紅魔館へ帰っていった。…ちなみに、その後、美鈴はサボったと咲夜に叱られていたのは…内緒である。




オリジナル仮面ライダーの小説書きたい。ジオウみたいな感じでクウガからセイバーまでにして…。週一にしたら作れるか…?

こんな感じでまったり回も書きます。では次回。ではでは〜。

バッドエンドってあり?

  • ハッピーエンドになるなら展開としてあり
  • 見たくないから無し
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。