※この作品はR-18です。

人斬り武者の幻想歌   作:紳爾零士

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『運命は、勘違いの裏返し。破壊は愛情の裏返し』レミリア・スカーレット、フランドール・スカーレット


七杯『破壊と運命』

…傾きは五分と五分である。

博麗霊夢はレミリア嬢と、吾が戦った霧雨魔理沙はフラン嬢と戦っている。飛び火せぬよう、気絶している咲夜を連れて、影から見守っている。吾とて無傷ではない。…だいぶと体力も消耗している。

 

…フラン嬢は大きな炎の矛を振り回し、弾幕なる光弾を撒き散らす。

 

それを魔理沙が器用に空中で躱し、直線上に動く弾幕を打ち込む。

 

「もー!!めんどくさいなっ!!避けないでよッ!!」

 

「避けなきゃあたっちまうだろうがッ!!」

 

魔理沙の弾幕を躱し、間には目を、弾幕には弾幕をとフラン嬢も弾幕を降らす。

 

どちらも攻めて攻めて攻めまくる。

弾幕の嵐がまさに、雷神風神のように対峙していた。

 

さて、姉はと言うと。

自身の4倍はあろう大槍を構えて、博麗の巫女と対面していた。

 

お互い、言葉交わさず、何度も何度も槍とお祓い棒を合わせる。まるで武士が刀を交わすように。

 

「紅符『スカーレットシュート』ッ!!」

 

放たれた弾幕を博麗霊夢は交わす。

 

霊夢は懐からお札を取り出し、それを飛ばす。

 

お札を避けようとするレミリア嬢。しかし、執拗にお札は彼女を追尾する。

 

「煩わしいわねッ!!」

 

槍でお札を薙ぎ払うレミリア嬢。連鎖爆発し、空中に爆煙が広がる。

 

「お姉様ッ!!」

 

「フランッ!!」

 

…紅魔館の吸血鬼が2人揃った。炎の大剣と紫の槍が並ぶ。

 

目の前には人間2人。博麗の巫女と魔女が目の前を見つめる。

 

…今、決着が着こうとしている。

 

「終わらせるわ。」

 

先陣を切ったのは人間側。

虹色の極光が姉妹へと襲いかかる。

 

姉妹はそれを左右に避け、博麗の巫女と魔女へと突っ込んでいく。

 

魔理沙は2人のインファイトをゆらりと避ける。

 

「「ッ!?」」

 

…2人は誘われた。誘い込まれてしまった。

 

帯状に2人を取り囲む。そこから放たれた虹色の大弾幕。

 

「霊符『夢想封印』ッ!!」

 

「お姉様…。」

 

「フランッ!!」

 

姉は妹を抱きしめて、ただ運命に逆らうのを辞めた。地面に落ちた2人の少女は手を握りながら、幸せそうに眠っていた。

 

吾は咲夜を抱え、2人の少女の元へと行く。

全てが終わった瞬間だった。異変を起こすと急に言われた時は戸惑ったが終わってみれば、あっという間だったな。

 

「…博麗霊夢。」

 

「アンタ、誰だっけ…あ、確か、愈咫郎?だったっけ?アンタの主人に起きたらこの傍迷惑な霧を消すよう言ってね。あと、異変の後の宴会するから、お酒、ここもちだって。」

 

…なんとも横暴な。いや、こちら側にも非はあるか。

 

「…一応、伝えておこう。」

 

渋々ではあるが、吾は答えた。屋敷の立て直しの金もいる。レミリア嬢なら工面できるか。

 

「頼んだわよ。」

 

「へへっ、ごめんな。ユタロー!!」

 

「…はぁ…。」

 

ならば、すまないなりの顔をしろ。笑顔で言われても、こちらが困るだけだ。…2人はそそくさと帰っていった。パチュリー殿が察したか、或いは神の悪戯か、赤い霧は真ん中で割れ、消えていった。

 

「…ん…んん…。」

 

…腕の中で軽くもがくものがあった。

咲夜の目が覚めたのだ。

 

「…ゆた…?」

 

まだ少し眠たげな、彼女のとろんとした目が吾を見る。舌ったらずな口調で吾の名前を呼ぶ。…こう見ると吾よりも遥かに子どもっぽい。

 

「…あ、やだっ…ごめんなさいっ!!こ、こんな!!」

 

「暴れるな。おとなしくしてないと、落ちるぞ。」

 

…何かおかしいことでもしているのか?

咲夜が顔を真っ赤にしながら、言われるがまま腕の中でじっとしている。

 

「…終わったのね。」

 

「あぁ。」

 

…半壊した紅魔館を見る。

まるで嵐のようないちにちだった。口にしてみれば簡単でも、起こったことは惨劇に近い。

 

「…怪我はなかったか?」

 

「ん?」

 

吾は咲夜にそう聞いた。

咲夜の戦いは見ていない。吾はほぼ無傷だったが、彼女は数十分は眠っていたはずだ。立てるなら下ろしてあげても良いだろう。

 

「うん。怪我はないけれど…。」

 

「そうか。なら、歩けるな。」

 

「え…。」

 

さっき暴れていたのも下ろして欲しいからだろう。てっきり、怪我でもしているのかと思い、ああは言ったが、何もないなら下ろしてあげた方がいいだろうな。

 

「…あっ…えと…。」

 

「ん?」

 

…なにやら、咲夜はしどろもどろとしている。どうしたんだ。

 

「…もうちょっと…このままでも…良いかなって…。」

 

なにやら、彼女の顔が赤い。さらに赤く、色づいている。このような、言わば荷物のような格好がいいもの…なのか?

 

「仕方なく、急場だった故、こんな運び方しているのだぞ?いいのか?」

 

「い、いいの。…私、頑張ったんだもの。少しくらい、ご褒美ちょうだい?」

 

「…褒美とな?」

 

ただ抱えているだけではないか。褒美なのか?

 

「…じゃあ、ユタの思うご褒美でいいわ。それで手打ちにしましょ。」

 

「何故やる話になっているかはわからぬが…。」

 

まぁ、一番の苦労人は咲夜だろう。労いくらいはしてやるか。

 

「では、少し…あれにはなるが…。」

 

吾は咲夜の体を優しく下ろす。

そして、彼女の頭を胸に押し付けた。もちろん、優しくだ。

 

「…っ!!」

 

「吾がまだ幼き頃、主人がよくこうやってくれた。」

 

そして、吾は彼女の頭をポンポンと優しく叩き、撫でた。

 

「よく頑張ったな。咲夜。」

 

「…!!」

 

…優しく微笑みかけ、声をかける。主人殿、数勝様はよく乱暴ながらもこんなことをしてくれた。吾の父代わりの人だ。

 

「…これでいいか?」

 

咲夜の顔が真っ赤に染まっている。まるで梅干しのようだ。

 

「咲夜?」

 

「ひゃいっ!?」

 

耳元で声をかけると咲夜が驚いたように声を上げた。

 

「嫌だったら言えよ。」

 

「あ…いや、じゃないけど…いやじゃないわ!!うん!!」

 

…言い聞かせてるんじゃないか。それ。

髪の匂いが手に染みつくほどには撫で回していた。かく言う吾も、まるで小動物を撫でているかのようで少し気持ちよかった。ほのかに香る甘い香りは決して臭くはなく、ただ吾と彼女はひっつき、労いあっていた。




BLEACHみたいにしたかったんです…。お許しを。

ハーレムって何人まで許容範囲?

  • 10人以下でおなしゃす!!
  • まぁ、ちょっと多いけど20人?
  • ハーレム好きだから30人以上でしょっ!!
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