ヤンデレ化するオペレーターを選択肢で回避してハーレムを作る 作:黒縫
今回はA√よりB√の方を先に挙げさせていただきました。
それもB√の話なんですが前編後編と分けさせていただきました。理由は文の量が増えるのと、後編はしっかりR-18要素が入ってしまうので注意喚起みたいなところです。
とりあえず、本編をどうぞ。
辺り一面、火の海の如く熱気と放出している光によって体内から水分を強制的に抜き取られている感覚を覚える。
舌は乾き、喉には何も通らない。
水や食料を運んでも吐き出してしまう。
足は震え、立ち上がるのが困難に。
極度の脱水症状を引き起こしている。
分かっていた。あのマドロックの妖艶な笑みを見た日から呪いをかけられたように思考が溶けていくような抜ける感覚を。
【You made the wrong choice. No one is saved.】
私はまた選択を間違えてしまったようだ。
頭の中でノイズのように、微かにだが聞こえる。
「はっ…」
ついには幻聴まで聞こえたか。
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マドロック視点
ドクターの痩せこけて憔悴した顔を見る。顔色は優れず、息をするのが苦しいようにハァハァ…と呼吸が一定ではない。目を見ても焦点があわなくなってきている。
身体を起き上がらせることはできず、今にも死にそうに。
唯一できることといえば、話すことだけだ。
声はガサガサと掠れているが聞き取れない程ではない。
「マドロック…ごめん"な"…」
彼は話すときに必ずといっていいほど謝るようになった。何に対しての贖罪か、そんなの検討がつくが認めたくはない。
なぜこうなったか。今思えばどうしてこうなってしまったか。後悔しかない。
「私こそ…あのときすぐに引き返しておけばあなたをこんな目に会わせず…に済んだのに…。なのに…私は…。」
辛い。彼を直視なんて出来ない。これから意識が消えてなくなることを認めたくなんてない。
そう思うと勝手に言葉がでてしまう。
勿論、彼に対して謝罪の言葉だ。
自分を責めずしてどう許される。
今まで愛してきた人を星の数のように無くしてきた。
私がマドロック小隊を率いていたとき、確かに皆は私を慕い、私も彼らのことを家族として振る舞ってきた。
望んだものが明日に繋がれるだけで良かったんだ。
しかし、現実は甘くない。
日の出を見ると数が減っていることなんて当たり前だった。
元を辿れば愛していた人間だったんだ。
それを環境は私達を絶望へと貶める。
今だって最愛の人を奪おうとしている。
許せない……。許せない…。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。
だけど、私は無力だ。環境に勝てるわけがない。
この小槌を振り回したところで天災などに勝てやしない。
その事実が行き場のない感情を騒ぎ立てる。
「あぁ"ぁ"…。」ポロポロ
視界が曇り見づらくなる。感情が涙となり彼のそばで落ちていく。
嫌だ…もう、私の大事なものを刈り取らないでくれ!!独りは嫌なんだ!!
涙を拭うために手で目を擦る。しかしそれでも溢れて拭えはしなかった。
「大丈夫だから。泣かないでくれよ…。マドロック。」
ドクターはそんな私に優しい声音で話しかけてくる。
「だが…もうあなただってわかっているのだろうッ…」
「うん…私はもうすぐ死んでなくなってしまう。この体はもぬけの殻となってしま"うのだろう。」
彼は十分理解していた。それが心の中にある疑問を吐き出させる。
何で…なんでッ…!
「なら…どうして…どうしてだッ!!私のことを責め立ててくれないんだ!私が間違えてしまったからあなたは取り返しのつかないほど弱ってしまったというのに!」
勢いでそのまま言葉遣いが激しくなる。
「私はまだドクター。あなたに愛してる…と伝えて切れずにいるのに…。私は最後の最後まで思いを告げることのできない臆病者だっただけなんだ!」
「………。」
「もう、私にはあなた以外大切なものはない…。
ロドスの仲間より、何よりも大事なんだ…。
だから、お願いしたい。死なないでく"れ…!私を独りにしないでくれ…。」ポロポロ
拙く、そして思いをそのままぶつけただけの聞くに足りないほど言葉が支離滅裂。
ただ、今の私にはそれほど切迫しており、心の余裕など無くなっていた。
まるで駄々をこね泣き叫ぶ子供のようにドクターに見えているだろう。
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ドクター視点
古参オペレーターのように彼女とは長い付き合いもない。ましては一時期は敵だった。そのとき彼女の大事なものを壊してきた自負がある。
だから、彼女の選択で自分が死ぬような取り返しのつかない結果だとしても責め立てることなんてできるわけがない。
因果応報。何かしらを奪ってきた。奪い奪われ、その都度誰かの"大切"を切り捨てたのは誰だ。そんなやつがたとえ仲間から寝首をかかれても、仕方ないだろう。
直接的ではないが間接的に私は仲間にだって"死ね"と指揮をした。
そんな自分を『ろくな生き方はしない』とケルシーやエンカクからも釘を刺されてきたじゃないか。
それでも我を通したのはエゴだ。
薄情なエゴを胸に、生きてきた私の失態だ。
だから、マドロック。
「泣かな"い"でくれ"…。」
マドロックは反応するが目から溢れ出る涙は止まることはない。
泥岩の如き彼女は崩れかけている。
「なぁ…さっき"私のことを愛して"ると言ってくれたよな…、ありがと"う"。"最後の最後"だったけれど、愛されて死ぬのは心地の良いものだな…。」
「そんなことを言わないで…」
首を横にフルフルと動かしながら話を聞いてくれている。
そういえば体が寒くて仕方ない。先程まで暑かったまわりが急に温度がなくなったように。
彼女に抱きしめられれば熱を取り戻せるだろうか…。
「………、マドロック最後のお願いを"聞いてくれないか…?」
「…!言ってくれ…!何でもしてやる!」
「抱きしめてほ"しい」
それを聞いた彼女はすぐさま私の上半身を起こして力強く抱きしめてくれた。痛さを感じるほど強く、逃さないと言葉にしなくても分かるほど。
しかし熱は取り戻せない。ただ心は暖かく、それだけで十分だった。
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マドロック視点
彼から言われたとおり抱きしめる。
ダランと力が入っていないのだろう。刻一刻と魂が抜けていってるのがわかってしまった。
「…………。」ギュ
自然と力が強くなってしまう。彼の匂い、苦しそうな息遣い。弱い心音。そのすべてを感覚がわかるように。
………?
なんだろうか、下半身に膨らみを感じる。
へそ下を少し圧迫するような感覚が下半身から伝わってきた。それを確認すべく、下を覗くと。
ドクターのペニスが勃起していた。
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ドクター視点
彼女の匂いで私のペニスが怒張してしまった。
状況的に情けない限りだが、以前見聞で見たことがある。
人の死ぬ直前は生存本能や種の存続させるための本能が脳内で麻薬物質のように放出されるらしい。
私の命は残り少ない。それを体は悟って最後に自分の子孫を残そうと躍起している。
だが、私にはそんなことが出来るわけがない。
たとえ本能が訴えかけたとしてもマドロックにそんなことをするわけにはいかない。
知っているだろうか、感染者になってしまった人間との交わりでできた子供が悲惨な人生を送ることを。
鉱石病の研究でわかっている。感染者の血筋では遺伝して鉱石病患者となってしまうこと。その鉱石病患者は長くても30歳までしか生きられない短命な人生。
わかっていながら彼女にそれを要求するのか。
喜んで子を成してくれるだろうが、彼女はまたしても独りを味あわせることになる。そしてその生まれた子を私のエゴのせいで絶望へと貶める気か?
「ごめ"ん"、本能が種の存続のために無意識的に大きくなってしまった…。意識しないでほしい…。」
私は彼女の身体を引き離そうと手に力を込めたが、動かない。
そのことに、ショックを受けている間に私のことを抱きしめてくれている彼女から話しかけられる。
「ドクター頼みを聞いてくれないか…?最後の頼みだ…。」
「嫌だ。」
なんとなく分かるから。
「最後のお願いを聞いただろう…?自分だけ叶うなんて都合がいいと思わないか…?」
それはそうだ。耳が痛い話だが自分だけお願いが通じるなんて都合が良すぎる。しかし、私はそれを否定しなければいけない。
目の前のマドロックは覚悟を決めたように涙が止まっていた。そんな私の考えを知らないように彼女は願いを話しだす。
「私に…ドクターとの子供を作ってほしい」
どうでしたでしょうか?
一言で言えばBADENDです。主人公だからといって助かるような中途半端なことはしないとここで誓いましょう。
報われないからこその愛。これを美徳だと感じてしまうのは、まぁ違うのでしょうけれど。個人的にはマドロックはキャラ崩壊させても焦らせたり泣かせたかったです。
それがかなって嬉しい限りです。まぁ、実は3000文字の没シナリオが2作品分あるので苦労しましたが。
次はB√後編を今月中に出しますが、事情が事情なので遅れるかもしれませんね。
それと、あとは…感想と評価お願いします。案外モチベに関わるんですよね。してくれる方はありがたいです。
そろそろ人気が薄れてきたらやめようかなとも思ってしまうのでよろしくお願いします。
次回が終わってからのキャラ候補
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ホルン
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リィン
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ケオベ
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シュウ